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第二章・セブンスガール学校登校編
第四話 応援側の努力と挑戦側の努力(後編)
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学校を出た紅達はゆっくり歩いて自宅に向かい、その最中皆で文房具を買いに行ったのでした。
「筆記用具とノートとあと何買う?」
「参考書は必須だと思います。」
「じゃあ、本屋には行かないといけないね、お小遣い足りるかな?」
「では、一旦家に帰りましょう。」
葵の意見に一同は賛成し寄り道せずに帰路を進みました。
一方終夜達は水の服作りに入っていたのです。
「なあ、終夜?」
「んー、なんだ?」
「その水ってこのイメージはどんなのだ?」
「ゴスロリのドレスを着ていたからゴスロリ調のブラウスとロングスカートにしようかなって思ってる。」
「藤堂君、ゴスロリって経験ある?」
「いや、ない。だから困ってる。」
終夜は困り果てながら縁に答えたのでした。悩みながら自分の机を見た彼はパソコンに目が行きそのままパソコンを弄りゴスロリについて調べ型紙も一緒にプリントアウトし、再び作業に戻った。
終夜が型紙を見ながら自分なりの手を加えた服のデザイン画を描いてみるも納得がいかず頭を抱えては書き直しを繰り返すも先が見えずに悩んでしまったのです。
苦しむ終夜を見た縁は彼が学びの道に残り続けたい理由が少しだけ理解できたのだが見ているのに苦しみを覚えたのでした。
服のデザインで足踏みをしている終夜達を他所に編入試験から帰宅した紅達は真っ先に終夜の部屋に向かいました。
足音と話し声が聞こえその方角がこの部屋であることが解った湊は終夜に声をかけるも彼は全く耳に入っておらず目の前に集中していたのでした。
「おい、終夜作業中断しろ!紅達が帰ってきてこの部屋に向かってる!」
「…。待ってくれ今それどころじゃないんだ。」
「終夜、まずいって!」
湊は縁に声をかけ部屋を出て紅達を終夜の部屋から遠ざけようと相談し、彼女は賛成し終夜を一人部屋に残し二人は彼の部屋を出ていきました。
部屋を出た二人は急いで紅達と合流し終夜の部屋から遠ざけるような行動をとったのです。しかし、翠は納得がいかず抗議し先に進もうとしたのです。
「そこ退きなさいよ!私達は終夜に用があるんだから!」
「終夜は今忙しいんだよ、だから一人にしてやろうぜ。」
「じゃあなんでアンタ達は終夜の部屋の方から来てるのよ?」
「俺達も終夜に用があったんだが部屋を叩いても返事ないから忙しいんだなと思ったんでこれから帰るんだよ。」
「へえ、怪しいわね!本当か確かめるからそこ退いて!」
「僕も翠に賛成、終夜に話もあるし。それに二人とも怪しい…何か隠してるでしょ?」
「私達は何も…。ねっ、白雪君?」
「おう、縁の言う通り何も隠してないぜ。」
「…怪しい…二人は私達を明らかに終夜から遠ざけたがってる…。」
「愛澤さん、白雪さん、私達はただ今日の結果を終夜さんに報告したいだけなのですがダメなのですか?」
「ああ、今は近寄んない方が良いぜ。」
「お二方は何故その様な嘘をつくのですか?」
「嘘なんてついてねぇよ。」
「白雪さん、あなた様の言葉には焦りを感じてなりません。」
檸檬の指摘に湊と縁はかなり焦り始めたが本当の事を話す訳にはいかず困りました。
葵はこの二人の困惑を見逃さずさらに指摘を始めたのでした。
「縁さん、湊さん私達に秘密にしないといけないことを終夜さんはしてるんですか?私達が居てはいけないことをしてるんですか?」
「そ…それはしてない…終夜はそんな奴じゃない!」
「湊さん、でしたら私達が終夜さんの部屋に行っても何の問題もありませんね?」
「それは…。」
「どうなんですか?」
湊達は降参を余儀なくされ本当の事を話したのでした。
「終夜は洋服のデザインで試行錯誤してて忙しいんだ。」
「終夜そんな難しい服を作るの?」
湊達が階段の近くで話していると突然終夜の部屋の方から大声が聞こえたのでした。
「できたー!」
「終夜の声!退きな!」
銀は無理矢理二人を退かしそのまま終夜の部屋に向かい部屋を開けるとげっそりした終夜と一着の服を見ました。彼女は彼に何をしていたのか問い詰めると彼は服を作っていたと答えたのです。
「あっ、そうだ。銀お帰り、皆も帰ってきたんだね?下で待っていてくれないか?」
「解ったが、大丈夫か?」
「大丈夫、すぐに行くよ。」
銀は終夜の部屋を出ると紅達と合流し終夜本人から下で待つように言われたと報告すると全員一階のリビングに向かい彼を待ちました。
終夜をリビングで待つこと数分後綺麗に折り畳まれた服を持って彼は降りてきたのでした。
「筆記用具とノートとあと何買う?」
「参考書は必須だと思います。」
「じゃあ、本屋には行かないといけないね、お小遣い足りるかな?」
「では、一旦家に帰りましょう。」
葵の意見に一同は賛成し寄り道せずに帰路を進みました。
一方終夜達は水の服作りに入っていたのです。
「なあ、終夜?」
「んー、なんだ?」
「その水ってこのイメージはどんなのだ?」
「ゴスロリのドレスを着ていたからゴスロリ調のブラウスとロングスカートにしようかなって思ってる。」
「藤堂君、ゴスロリって経験ある?」
「いや、ない。だから困ってる。」
終夜は困り果てながら縁に答えたのでした。悩みながら自分の机を見た彼はパソコンに目が行きそのままパソコンを弄りゴスロリについて調べ型紙も一緒にプリントアウトし、再び作業に戻った。
終夜が型紙を見ながら自分なりの手を加えた服のデザイン画を描いてみるも納得がいかず頭を抱えては書き直しを繰り返すも先が見えずに悩んでしまったのです。
苦しむ終夜を見た縁は彼が学びの道に残り続けたい理由が少しだけ理解できたのだが見ているのに苦しみを覚えたのでした。
服のデザインで足踏みをしている終夜達を他所に編入試験から帰宅した紅達は真っ先に終夜の部屋に向かいました。
足音と話し声が聞こえその方角がこの部屋であることが解った湊は終夜に声をかけるも彼は全く耳に入っておらず目の前に集中していたのでした。
「おい、終夜作業中断しろ!紅達が帰ってきてこの部屋に向かってる!」
「…。待ってくれ今それどころじゃないんだ。」
「終夜、まずいって!」
湊は縁に声をかけ部屋を出て紅達を終夜の部屋から遠ざけようと相談し、彼女は賛成し終夜を一人部屋に残し二人は彼の部屋を出ていきました。
部屋を出た二人は急いで紅達と合流し終夜の部屋から遠ざけるような行動をとったのです。しかし、翠は納得がいかず抗議し先に進もうとしたのです。
「そこ退きなさいよ!私達は終夜に用があるんだから!」
「終夜は今忙しいんだよ、だから一人にしてやろうぜ。」
「じゃあなんでアンタ達は終夜の部屋の方から来てるのよ?」
「俺達も終夜に用があったんだが部屋を叩いても返事ないから忙しいんだなと思ったんでこれから帰るんだよ。」
「へえ、怪しいわね!本当か確かめるからそこ退いて!」
「僕も翠に賛成、終夜に話もあるし。それに二人とも怪しい…何か隠してるでしょ?」
「私達は何も…。ねっ、白雪君?」
「おう、縁の言う通り何も隠してないぜ。」
「…怪しい…二人は私達を明らかに終夜から遠ざけたがってる…。」
「愛澤さん、白雪さん、私達はただ今日の結果を終夜さんに報告したいだけなのですがダメなのですか?」
「ああ、今は近寄んない方が良いぜ。」
「お二方は何故その様な嘘をつくのですか?」
「嘘なんてついてねぇよ。」
「白雪さん、あなた様の言葉には焦りを感じてなりません。」
檸檬の指摘に湊と縁はかなり焦り始めたが本当の事を話す訳にはいかず困りました。
葵はこの二人の困惑を見逃さずさらに指摘を始めたのでした。
「縁さん、湊さん私達に秘密にしないといけないことを終夜さんはしてるんですか?私達が居てはいけないことをしてるんですか?」
「そ…それはしてない…終夜はそんな奴じゃない!」
「湊さん、でしたら私達が終夜さんの部屋に行っても何の問題もありませんね?」
「それは…。」
「どうなんですか?」
湊達は降参を余儀なくされ本当の事を話したのでした。
「終夜は洋服のデザインで試行錯誤してて忙しいんだ。」
「終夜そんな難しい服を作るの?」
湊達が階段の近くで話していると突然終夜の部屋の方から大声が聞こえたのでした。
「できたー!」
「終夜の声!退きな!」
銀は無理矢理二人を退かしそのまま終夜の部屋に向かい部屋を開けるとげっそりした終夜と一着の服を見ました。彼女は彼に何をしていたのか問い詰めると彼は服を作っていたと答えたのです。
「あっ、そうだ。銀お帰り、皆も帰ってきたんだね?下で待っていてくれないか?」
「解ったが、大丈夫か?」
「大丈夫、すぐに行くよ。」
銀は終夜の部屋を出ると紅達と合流し終夜本人から下で待つように言われたと報告すると全員一階のリビングに向かい彼を待ちました。
終夜をリビングで待つこと数分後綺麗に折り畳まれた服を持って彼は降りてきたのでした。
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