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第二章・セブンスガール学校登校編
第二話 模擬テスト
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日が明け土曜日の朝、終夜は紅達をリビングに呼びました。紅と翠、そして桃は眠そうな顔をしながら文句を言ってきたのです。
「何よ!こんな朝早くから!」
「これから模擬試験を始める。」
「模擬試験?」
「そう。明日は編入試験当日だ、つまり本番形式でテストを行う。教科は国語、数学、理科、社会、英語で各教科九十点以上の計四百五十点以上とってもらう。」
「終夜さん、それは些か厳しいのでは?」
「俺が通う高校に編入するに必要最低限の点数だ。」
「ちょっと待って、アンタが通う高校ってエリート校?」
「かなり頭が良い人が通う高校だよ。」
「聞いてないわよ!」
「話はおしまいだよ。試験を始める。まずは国語からだ。始めてくださいと言うまで問題は見ないこと。では、配るね。」
終夜は試験問題と答案用紙を配り元の位置に戻りました。
「制限時間は四十五分。では、始めてください。」
終夜の合図と共に紅達は一斉に問題用紙をめくり、最初の試験が始まりました。
終夜は時計を見ながら紅達の様子を見て、暫くすると最初に無言で答案用紙を裏返したのは葵だった。
すると葵は手をあげたので終夜は側に行き聞きました。
「どうしたのです?」
「予習してきて良いですか?」
「原則無理です。時間まで待機してください。」
「わかりました。」
それから十分後に翠と檸檬が同時に答案用紙を裏返し待機し始めその後銀、水、桃、そして最後に紅が答案用紙を裏返して時間切れになった。終夜は裏返った答案用紙を回収し紅達に次のテストの予習を三十分やらせました。
三十分後終夜は次の科目の問題と答案用紙を紅達に配り開始させました。
開始から十分経たないうちに紅が問題を確認しながら答案用紙を見て裏返しました。その次に早かったのは銀、その後順に檸檬、水、桃、葵、最後に翠だった。やはり同じように回収しその後予習を三十分やらせ、その後も繰り返し全ての教科が終了し終夜は彼女達にお疲れさまと言い自室に戻りました。
自室に戻った終夜は紅達の答案用紙に採点をし始めたのです、しばらく採点作業をしてるとある決まりに気づいたのでした。
(紅は文系が一番苦手で他は平均クラスか、葵は社会以外はトップクラス、翠は理数系が得意あとは普通、檸檬はパーフェクト問題なし、銀は文系と社会が得意で理数系は苦手、桃は英語と数学以外は大丈夫、水は檸檬同様。)
採点が終わった終夜はリビングに戻り紅達に結果を配りました。
「結果を返すぞ、神前。」
「はい!」
「合計点は420、うちの高校の試験の合格ギリギリラインだ。」
その後、葵450、翠440、檸檬500、銀410、桃420、水500の結果だった。つまり葵、翠、檸檬、水はまず問題ないのだが紅、銀、桃はギリギリの危ない点数だった。
「皆各自間違えた場所を復習して明日本番を迎えてくれ。」
終夜はこう言うと紅達に明日の時間表と受験番号を配りました。配り終えると同時に銀が終夜にひとつ質問したのです。
「なあ、終夜今日のってもしかして試験の模擬か?」
「そうだよ、試験の緊張感を覚えて欲しくてね。」
「そっか、サンキュー!」
銀がお礼を言うと他の六人も次々と終夜にお礼を言いその後、各自へ夜に戻りそれを見送った彼は水をのみ部屋に戻った。
「何よ!こんな朝早くから!」
「これから模擬試験を始める。」
「模擬試験?」
「そう。明日は編入試験当日だ、つまり本番形式でテストを行う。教科は国語、数学、理科、社会、英語で各教科九十点以上の計四百五十点以上とってもらう。」
「終夜さん、それは些か厳しいのでは?」
「俺が通う高校に編入するに必要最低限の点数だ。」
「ちょっと待って、アンタが通う高校ってエリート校?」
「かなり頭が良い人が通う高校だよ。」
「聞いてないわよ!」
「話はおしまいだよ。試験を始める。まずは国語からだ。始めてくださいと言うまで問題は見ないこと。では、配るね。」
終夜は試験問題と答案用紙を配り元の位置に戻りました。
「制限時間は四十五分。では、始めてください。」
終夜の合図と共に紅達は一斉に問題用紙をめくり、最初の試験が始まりました。
終夜は時計を見ながら紅達の様子を見て、暫くすると最初に無言で答案用紙を裏返したのは葵だった。
すると葵は手をあげたので終夜は側に行き聞きました。
「どうしたのです?」
「予習してきて良いですか?」
「原則無理です。時間まで待機してください。」
「わかりました。」
それから十分後に翠と檸檬が同時に答案用紙を裏返し待機し始めその後銀、水、桃、そして最後に紅が答案用紙を裏返して時間切れになった。終夜は裏返った答案用紙を回収し紅達に次のテストの予習を三十分やらせました。
三十分後終夜は次の科目の問題と答案用紙を紅達に配り開始させました。
開始から十分経たないうちに紅が問題を確認しながら答案用紙を見て裏返しました。その次に早かったのは銀、その後順に檸檬、水、桃、葵、最後に翠だった。やはり同じように回収しその後予習を三十分やらせ、その後も繰り返し全ての教科が終了し終夜は彼女達にお疲れさまと言い自室に戻りました。
自室に戻った終夜は紅達の答案用紙に採点をし始めたのです、しばらく採点作業をしてるとある決まりに気づいたのでした。
(紅は文系が一番苦手で他は平均クラスか、葵は社会以外はトップクラス、翠は理数系が得意あとは普通、檸檬はパーフェクト問題なし、銀は文系と社会が得意で理数系は苦手、桃は英語と数学以外は大丈夫、水は檸檬同様。)
採点が終わった終夜はリビングに戻り紅達に結果を配りました。
「結果を返すぞ、神前。」
「はい!」
「合計点は420、うちの高校の試験の合格ギリギリラインだ。」
その後、葵450、翠440、檸檬500、銀410、桃420、水500の結果だった。つまり葵、翠、檸檬、水はまず問題ないのだが紅、銀、桃はギリギリの危ない点数だった。
「皆各自間違えた場所を復習して明日本番を迎えてくれ。」
終夜はこう言うと紅達に明日の時間表と受験番号を配りました。配り終えると同時に銀が終夜にひとつ質問したのです。
「なあ、終夜今日のってもしかして試験の模擬か?」
「そうだよ、試験の緊張感を覚えて欲しくてね。」
「そっか、サンキュー!」
銀がお礼を言うと他の六人も次々と終夜にお礼を言いその後、各自へ夜に戻りそれを見送った彼は水をのみ部屋に戻った。
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