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(葵の章)『メインルート編』願いの成就への1歩前
葵の章・第三話 葵の想いと気持ち
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ダンスパーティーから数日が経ちとある日曜葵はオシャレをして出かける準備をしていた。
それを見ていた檸檬は彼女に問いかけたのです。
「葵姉様、どちらかにお出かけで御座いますか?」
「はい、終夜にこの間ダンスパーティーに誘ってくれたお礼とドレスを作ってくれたお礼に恥ずかしいですがデートに誘おうかと。」
「なるほど、そうで御座いましたか。楽しんできてください。」
葵は頷くと支度を終え終夜の部屋に向かいました。
彼の部屋の前に着くと突然緊張してノックする勇気が出ず立ち尽くしてしまったのです。しかし、数分後彼の方が出てきたのでした。
「葵?どうしたの?」
「あ、あの、今暇ですか?」
「まぁ、暇ではあるかな。ちょうど宿題も終わったし。」
「もし、よろしかったら私とデートしてくれませんか?」
「デート?ちょっと待って、これからかい?」
「はい…急ですみません。」
「わかった、いいよ。支度してくるから玄関で待ってて。」
終夜の返事に葵は笑顔で頷きその場を去り、彼女はそのまま指示された場所に向かったのです。
待たされる事三分後終夜が来て葵は二人でデートに出かけました。
歩きながら終夜は恥ずかしそうに話しかけた。
「まさか、急に葵からデートに誘われるとは思わなかったよ。でも、突然どうしたの?」
「この間のお礼をしたいのとあと急に二人きりになりたかったんです。」
「お礼ってダンスパーティーの件?」
「はい、あの時はとても嬉しかったので。夢と願いを叶えてくれたので。」
「なるほどね、でもなんで急に二人きりになりたかったの?」
「いつも姉妹一緒にいるのでたまには終夜を独り占めしたかったんです。」
「なるほど、じゃあ、今日は二人きりでとことん楽しもうか。」
「はい!楽しみましょう!」
二人が雑談しながら歩いていると縁と会ったのでした。
「愛澤さん!」
「藤堂くんと葵さん!?どうしたの?他の皆は?」
「今日は俺と葵だけ。」
「もしかしてデート中?」
「はい、縁さんはどちらへ?」
「湊くんと待ち合わせで駅前に行くの。」
「縁さんもデートですね。」
「そうだね。じゃあ二人とも楽しんできてね、またね。」
「縁さんも楽しんできてください。」
葵と終夜は縁と別れ再び宛のないのんびりデートを再開したのでした。
「あのさ、ちなみにどこに行く?」
「そういえば考えてませんでした。」
「うーん、このままダラダラ歩いていてもなー、あっ!」
「終夜どうしました?」
「最近駅前にカフェが出来たんだ。そこに行かない?」
「そうですね、行きましょう!」
行き先が決まった二人は駅前のカフェに向かいました。
しばらくしてカフェに向かってる最中とある店の前で葵が足を止めたので終夜は声をかけたのでした。
「どうしたの?急に?」
「いえ、ただこれが気になったので。」
「どれどれ?」
葵が見ていたものを終夜が見るとそれはお揃いのいわゆるペアリングだった。
「葵はこれが欲しいの?」
「家、今すぐではないんですがいつか着けられたらなって。」
「葵、ちょっとここで待ってて。」
「はい、分かりました。」
「すぐ戻る。」
、こう言うと終夜はその指輪を展示している店の中に入り店員と何かを話していて暫くして店から出てきたのでした。
「葵、お待たせ。手を出してもらってもいいかい?」
「はぁ、はい、分かりました。」
葵は意味もわからず終夜に手を差し出すと彼は彼女の薬指に指輪を嵌めてくれたのでした。
「えっ?これって?私が見ていた指輪?」
「うん、そうだよ。残りの指輪を俺の薬指に嵌めて…これでよし。」
「ちょっと待ってください。終夜は魔法使いですか?前回も今回も私の願いを叶えてくれるなんて。」
「あれ?これが欲しいのとこれを俺とお揃いで着けたかったんじゃ?」
「そうですけど、あと女性の左薬指に指輪を嵌める意味わかってますか?」
「確か婚約だっけ?」
「そうです!まだ彼女でもない女性にこれを嵌めるなんて。」
「確かに葵はまだ俺の彼女じゃないね。じゃあこうしよう、このデート中限定でお互い指輪を嵌めてる。デートが終わったら外す。んで、恋人になったら改めて嵌める。これでどうかな?」
「分かりました。今だけ嵌めてます。」
半ば複雑な葵だったが納得せざるおえなかった。
その後デートを再開し目的地のカフェに着いたのでした。
カフェで二人でお茶をしていると聞き覚えのある声が聞こえたがふたりはスルーしたのだった。しかし、その声はどんどん近づいてきて終夜の方を叩いたのでした。
「おい、終夜に葵、酷いじゃないかよ?」
「湊くん!二人の邪魔しちゃダメ!」
「ここで会ったんだから少しくら…いってお前らその指?」
「ん?どうしたの?」
「いや、なんでもない、二人の邪魔は良くないな。じゃあな終夜、葵。」
湊が去るとそれを追うように縁も去りました。
「今日はなんなんだ?」
「さぁ?分かりませんが湊さん、私達の指を見て立ち去りましたね。」
「指?あー、これか。指輪一つで黙らせられるって凄いな。」
カフェでお茶をし終えると二人はその足で近くの書店、ペットショップ、etc.....二人が許せる時間を楽しんだのでした。
そしてデートが終わり自宅の玄関前で互い指輪を外しその日は幕を下ろした。
それを見ていた檸檬は彼女に問いかけたのです。
「葵姉様、どちらかにお出かけで御座いますか?」
「はい、終夜にこの間ダンスパーティーに誘ってくれたお礼とドレスを作ってくれたお礼に恥ずかしいですがデートに誘おうかと。」
「なるほど、そうで御座いましたか。楽しんできてください。」
葵は頷くと支度を終え終夜の部屋に向かいました。
彼の部屋の前に着くと突然緊張してノックする勇気が出ず立ち尽くしてしまったのです。しかし、数分後彼の方が出てきたのでした。
「葵?どうしたの?」
「あ、あの、今暇ですか?」
「まぁ、暇ではあるかな。ちょうど宿題も終わったし。」
「もし、よろしかったら私とデートしてくれませんか?」
「デート?ちょっと待って、これからかい?」
「はい…急ですみません。」
「わかった、いいよ。支度してくるから玄関で待ってて。」
終夜の返事に葵は笑顔で頷きその場を去り、彼女はそのまま指示された場所に向かったのです。
待たされる事三分後終夜が来て葵は二人でデートに出かけました。
歩きながら終夜は恥ずかしそうに話しかけた。
「まさか、急に葵からデートに誘われるとは思わなかったよ。でも、突然どうしたの?」
「この間のお礼をしたいのとあと急に二人きりになりたかったんです。」
「お礼ってダンスパーティーの件?」
「はい、あの時はとても嬉しかったので。夢と願いを叶えてくれたので。」
「なるほどね、でもなんで急に二人きりになりたかったの?」
「いつも姉妹一緒にいるのでたまには終夜を独り占めしたかったんです。」
「なるほど、じゃあ、今日は二人きりでとことん楽しもうか。」
「はい!楽しみましょう!」
二人が雑談しながら歩いていると縁と会ったのでした。
「愛澤さん!」
「藤堂くんと葵さん!?どうしたの?他の皆は?」
「今日は俺と葵だけ。」
「もしかしてデート中?」
「はい、縁さんはどちらへ?」
「湊くんと待ち合わせで駅前に行くの。」
「縁さんもデートですね。」
「そうだね。じゃあ二人とも楽しんできてね、またね。」
「縁さんも楽しんできてください。」
葵と終夜は縁と別れ再び宛のないのんびりデートを再開したのでした。
「あのさ、ちなみにどこに行く?」
「そういえば考えてませんでした。」
「うーん、このままダラダラ歩いていてもなー、あっ!」
「終夜どうしました?」
「最近駅前にカフェが出来たんだ。そこに行かない?」
「そうですね、行きましょう!」
行き先が決まった二人は駅前のカフェに向かいました。
しばらくしてカフェに向かってる最中とある店の前で葵が足を止めたので終夜は声をかけたのでした。
「どうしたの?急に?」
「いえ、ただこれが気になったので。」
「どれどれ?」
葵が見ていたものを終夜が見るとそれはお揃いのいわゆるペアリングだった。
「葵はこれが欲しいの?」
「家、今すぐではないんですがいつか着けられたらなって。」
「葵、ちょっとここで待ってて。」
「はい、分かりました。」
「すぐ戻る。」
、こう言うと終夜はその指輪を展示している店の中に入り店員と何かを話していて暫くして店から出てきたのでした。
「葵、お待たせ。手を出してもらってもいいかい?」
「はぁ、はい、分かりました。」
葵は意味もわからず終夜に手を差し出すと彼は彼女の薬指に指輪を嵌めてくれたのでした。
「えっ?これって?私が見ていた指輪?」
「うん、そうだよ。残りの指輪を俺の薬指に嵌めて…これでよし。」
「ちょっと待ってください。終夜は魔法使いですか?前回も今回も私の願いを叶えてくれるなんて。」
「あれ?これが欲しいのとこれを俺とお揃いで着けたかったんじゃ?」
「そうですけど、あと女性の左薬指に指輪を嵌める意味わかってますか?」
「確か婚約だっけ?」
「そうです!まだ彼女でもない女性にこれを嵌めるなんて。」
「確かに葵はまだ俺の彼女じゃないね。じゃあこうしよう、このデート中限定でお互い指輪を嵌めてる。デートが終わったら外す。んで、恋人になったら改めて嵌める。これでどうかな?」
「分かりました。今だけ嵌めてます。」
半ば複雑な葵だったが納得せざるおえなかった。
その後デートを再開し目的地のカフェに着いたのでした。
カフェで二人でお茶をしていると聞き覚えのある声が聞こえたがふたりはスルーしたのだった。しかし、その声はどんどん近づいてきて終夜の方を叩いたのでした。
「おい、終夜に葵、酷いじゃないかよ?」
「湊くん!二人の邪魔しちゃダメ!」
「ここで会ったんだから少しくら…いってお前らその指?」
「ん?どうしたの?」
「いや、なんでもない、二人の邪魔は良くないな。じゃあな終夜、葵。」
湊が去るとそれを追うように縁も去りました。
「今日はなんなんだ?」
「さぁ?分かりませんが湊さん、私達の指を見て立ち去りましたね。」
「指?あー、これか。指輪一つで黙らせられるって凄いな。」
カフェでお茶をし終えると二人はその足で近くの書店、ペットショップ、etc.....二人が許せる時間を楽しんだのでした。
そしてデートが終わり自宅の玄関前で互い指輪を外しその日は幕を下ろした。
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