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(葵の章)『メインルート編』願いの成就への1歩前
葵の章・第二話 葵の願いと夢(後篇)
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ダンスパーティに向けて葵のドレスを作り始めて三日目終夜は漸く自分のタキシードと葵の分のドレスが完成した。
(あとはパーティ当日に渡すだけだな。)
ドレス完成から数日が経ちパーティ当日学校では女子からのダンスパーティの誘いが絶えなく困った終夜だったがやっとのことで葵の元に来れたのでした。
「葵、今日踊らないか?」
「すみません、私ドレスは…。」
「あるから心配しないで。はい、これ。」
「これは?一体?」
「いいから開けてみて。」
訳もわからず終夜から箱渡された葵は言われた通りに箱を開けるとそこには青いドレスが入っていました。
「えっ?これは?」
「今日葵と踊るために作ったんだ。」
「嘘、私の為にですか?」
「そうだよ、今日私と踊ってくれますか?」
「喜んで!」と葵は喜びながら返事をしました。しかし、その喜びは暴走ではなく本心からの喜びだったのです。
暫くしてパーティ会場ではダンス見学組と踊る側に別れて見学側は食事を食べながらダンスを見ていました。
タキシードを着た終夜はドレスを着飾った葵をリードしながら会場に入り、暫くするとワルツが流れてきたので二人は暫し踊ったのでした。
しかし、それを見ていた翠は羨む目で終夜と葵のダンスを鑑賞していた。
「葵姉、いいなー。」
「翠姉様、葵姉様が羨ましいので御座いますか?」
「いや、えっと、うん。私だって女の子だしドレス着たかったなって。」
「終夜様とのダンスではなくてドレスで御座いますか?」
「ダンスもだけどね。」
と、檸檬と翠が話している中、ダンスをしてる二人は。
「終夜さん、今日はありがとうございます。」
「どうしたの?葵突然。」
「実は先週、この行事があると聞いてからドレスを着たいという願いと終夜さんとダンスパーティに参加したいという夢があったんです。」
「なるほど、その両方が叶ったからか。」
「はい、とても嬉しいです。」
「それは良かった。」
二人が話しながら踊り、時間は過ぎていった。
パーティも終わり帰る支度をしてるとムスッとした翠が話しかけてきました。
「終夜、今度は私と踊りなさいよ!」
「えっ?あっ?どした?」
「今日のドレス姿の葵姉綺麗でそのうえ終夜とダンスしてるのが羨ましかったのよ。」
「あー、わかった。機会があったらね。」
皆帰宅準備が整いいざ帰ろうとした際葵からドレス姿の自分とタキシード姿の終夜の姿でプリクラを撮りたいと言ってきたので更に翠は怒りだしたのでした。
「葵姉、それズルくない!」
「ズルくないです!」
「ズルいわよ!今日1日ダンスで終夜を独占しといてまだ足りないわけ?」
「不足してます!」
「葵姉って独占欲強かったっけ?」
翠と葵が言い争ってると檸檬が仲裁に入ったのでした。
「翠姉様のお気持ちは承知致しますが、今日は葵姉様にとっては記念で御座います故、穏便に。」
「ぅー、わかったわよ!プリクラ撮ったら寄り道しないで帰ってきなさいよね!」
ようやく落ち着いたが終夜には疑問があった。
「葵、この姿でゲーセンに行くのかい?」
「えっ?ダメですか?」
「さすがにゲーセンでは浮いた存在だよ。」
「では、どうしたら?」
「確か携帯にカメラ機能があったはずだからそれで撮ろう。」
教室の外に出た一同は廊下で湊に終夜の携帯を渡し撮影してもらったのでした。
(あとはパーティ当日に渡すだけだな。)
ドレス完成から数日が経ちパーティ当日学校では女子からのダンスパーティの誘いが絶えなく困った終夜だったがやっとのことで葵の元に来れたのでした。
「葵、今日踊らないか?」
「すみません、私ドレスは…。」
「あるから心配しないで。はい、これ。」
「これは?一体?」
「いいから開けてみて。」
訳もわからず終夜から箱渡された葵は言われた通りに箱を開けるとそこには青いドレスが入っていました。
「えっ?これは?」
「今日葵と踊るために作ったんだ。」
「嘘、私の為にですか?」
「そうだよ、今日私と踊ってくれますか?」
「喜んで!」と葵は喜びながら返事をしました。しかし、その喜びは暴走ではなく本心からの喜びだったのです。
暫くしてパーティ会場ではダンス見学組と踊る側に別れて見学側は食事を食べながらダンスを見ていました。
タキシードを着た終夜はドレスを着飾った葵をリードしながら会場に入り、暫くするとワルツが流れてきたので二人は暫し踊ったのでした。
しかし、それを見ていた翠は羨む目で終夜と葵のダンスを鑑賞していた。
「葵姉、いいなー。」
「翠姉様、葵姉様が羨ましいので御座いますか?」
「いや、えっと、うん。私だって女の子だしドレス着たかったなって。」
「終夜様とのダンスではなくてドレスで御座いますか?」
「ダンスもだけどね。」
と、檸檬と翠が話している中、ダンスをしてる二人は。
「終夜さん、今日はありがとうございます。」
「どうしたの?葵突然。」
「実は先週、この行事があると聞いてからドレスを着たいという願いと終夜さんとダンスパーティに参加したいという夢があったんです。」
「なるほど、その両方が叶ったからか。」
「はい、とても嬉しいです。」
「それは良かった。」
二人が話しながら踊り、時間は過ぎていった。
パーティも終わり帰る支度をしてるとムスッとした翠が話しかけてきました。
「終夜、今度は私と踊りなさいよ!」
「えっ?あっ?どした?」
「今日のドレス姿の葵姉綺麗でそのうえ終夜とダンスしてるのが羨ましかったのよ。」
「あー、わかった。機会があったらね。」
皆帰宅準備が整いいざ帰ろうとした際葵からドレス姿の自分とタキシード姿の終夜の姿でプリクラを撮りたいと言ってきたので更に翠は怒りだしたのでした。
「葵姉、それズルくない!」
「ズルくないです!」
「ズルいわよ!今日1日ダンスで終夜を独占しといてまだ足りないわけ?」
「不足してます!」
「葵姉って独占欲強かったっけ?」
翠と葵が言い争ってると檸檬が仲裁に入ったのでした。
「翠姉様のお気持ちは承知致しますが、今日は葵姉様にとっては記念で御座います故、穏便に。」
「ぅー、わかったわよ!プリクラ撮ったら寄り道しないで帰ってきなさいよね!」
ようやく落ち着いたが終夜には疑問があった。
「葵、この姿でゲーセンに行くのかい?」
「えっ?ダメですか?」
「さすがにゲーセンでは浮いた存在だよ。」
「では、どうしたら?」
「確か携帯にカメラ機能があったはずだからそれで撮ろう。」
教室の外に出た一同は廊下で湊に終夜の携帯を渡し撮影してもらったのでした。
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