セブンスガール

氷神凉夜

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(水の章)『フラグ編』変わりゆく想いと懺悔

水の章・第二話(フラグ2)看病(水のケース)

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 終夜が倒れて今日で七日目、今日は私・みなの日なのですが体調が崩れるまで人が頑張れる理由が私には解らない。だけど、彼には彼の信念があるのかもしれない。そう、私の創成主がそうだったように。

 水がそう考えながら終夜の部屋に行き中に入ると彼は気持ちよさそうに寝ていた、私はそばに行き彼が起きるのを待った。

 水が待っていると終夜は起き、ただただ彼は驚きながら彼女に声話かけたのでした。

 「水来ていたのか、そうか今日は君の日なんだね?」

 「そう、私が当番らしい。終夜に聞きたい、貴方が病に伏せるまで頑張る理由は何ですか?」

 「俺が頑張る理由?そうだね、憧れがあり、理想だね。」

 「理想?憧れ?それにはどんな信念があるのですか?」

 「信念かー、そうだね。俺は幼い頃とあるデザイナーの服作りを見たことがあってその人のように人が喜んで着てくれるような服を作りたいって思ったんだ。そこから、俺は一生懸命洋裁の勉強をしていろんな服を作ってきたんだ。君達が目覚める前は俺自身の服は全てを手作りし一切買わなかったんだ。」

 「終夜は創成主のような人形師を目指そうとは思わないのですか?」

 「どうだろうね、今はまだわからないかな。」

 終夜の回答に水はまだいまいち納得はいかなかった。しかし、これ以上の質問が彼に負担をかけてしまうのではと思った彼女はこれ以上の問いをやめ今日のすることを決めることにした。

 「終夜、今日はどうしますか?楓さんに許可を取り外に散策にでも行きますか?」

 「散歩か、そうだね。一週間休んで治ったからっていきなりよりは近所を軽く歩くのもありだね。でも母さんが許すかな?」

 終夜達は一緒に楓のもとに行き外出許可を取りに行った。

 「散歩?終夜、体は大丈夫なの?」

 「初日に比べればかなり具合は良いよ。」

 「そうかもしれないけど完全に回復してはいないのでしょう?その状態で散歩にでて大丈夫なのって聞いてるのよ?」

 「それはそうですが、完治してないとは言えど少し外の空気を吸うのも回復の近道なのでは?」

 水の意見に楓は半ば納得し無理しないのを条件に散歩に出かける許可を出したのでした。しかし、水の心の中では今日の外出を少しだけ不思議と嬉しく感じた。

 「水、どうしたの?表情が明るいけど?」

 「えっ?そうですか?」

 「うん、なんか嬉しそうだよ。」

 「なるほど、ですが、私には理由がわかりません。なぜか、姉達が一緒ではなく私だけで終夜と二人で出かけるとなるとここが喜ばしいんです。」

 「あーなるほど、水にとってこれは一種のデートだから、俺を独り占めできるからうれしいんだよ。」

 「デート?それは何ですか?散歩でもデートとやらになるんですか?」

 「人にもよるけどお散歩デートっていうのもあるよ。」

 「…お散歩…デート…終夜、お散歩デートはどうして嬉しいのですか?」

 「俺は彼女いないから何とも言えないけど男女でしかも一対一で出掛けれるからじゃないかな。たぶん。」

 「なるほど…では、終夜の身体に障らない程度にデートに、行こう。」

 終夜と水は近所の公園まで散歩に行きました。公園を少し歩いていると少し辛くなってきたので帰宅しました。
 二人が家に着くとお昼ができていたので食事をして部屋に戻って終夜は休みました。

 時間が過ぎ終夜が目を覚ますと夕食時になっていた、彼がベッドから出ようとしたらノックが聞こえたので返事をすると二人分の食事を持った水が入ってきたのでした。

 「終夜、もう動いても平気なんですか?」

 「うん、まーね。」

 「しかし、今夜はここで食べよう。」

 「そうだね、せっかく持ってきてくれたしね。」

 二人は夕食を食べながら雑談や水の質問に答えたのです。
 食事も終わり片付けを済ました水は枕と掛け布団を敷いて終夜の隣で彼と寝ました。
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