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(銀の章)『フラグ編』 自分の想いと気遣い…そして蘇る希望
銀の章・第二話(フラグ2) 看病(銀のケース)
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さて、俺の出番だな…って思いながら終夜の部屋に朝飯を運びに行き中に入ると寝てやがった。
まあ、病人だから仕方ないのか…だからっていつまでも寝かせる訳にはいかねぇしオレだって学校もあるしな。
「終夜!朝だ起きろ!飯持ってきたぜ!」
「うーん…おはよう…今日は銀か…」
「オレじゃマズいのかよ?」
「そう言う意味じゃなく毎日変わってるなって。」
「あー、紅姉から聞いてねぇのか?オレ達が終夜、お前が治るまでの間交代で看病することになったんだよ。」
「そう言うことか…朝食を食べるよ。」
オレは終夜に朝飯を渡すとあいつはやっぱりまだ本調子じゃねぇんだなと実感したんだ。
「急いで食うなよ…まだ、オレも登校時間にはまだ余裕があるからよ。」
「今日は少し体が楽なんだ、たぶんもう少しで学校に行けると思う。」
「冗談は休み休み言ってくれよ、終夜、お前の顔まだまだ真っ青だぜ。そんな状態で登校なんてしたらみんな心配で授業どこじゃねぇよ。」
「分かっているけどこれ以上みんなに迷惑かけられないし、それに授業も遅れてしまう。」
「そりゃあそうだがよ、無理はだめだ。オレもだが楓が許さねぇよ。」
「でも…この後中間も控えてるし補習は確定だとして最悪留年だ。それは避けたい。」
「だーもう、いい加減にしやがれ!終夜の考えはよくは分かる、だがよここで無理して悪化したらそれこそ皆に迷惑かけるんじゃねぇのか?そしたら元の木阿弥だろうがよ!違うかよ?」
オレがキレて怒鳴り散らすまではいかないがよ、終夜に忠告したらあいつも黙り込んでしまったんだ。でもオレは間違っちゃいねぇし無理はさせたくねぇのが一心だったんだ。
少しすると終夜が飯を食い終えたみたいだったからオレは片付けてまぁ説明をするまでもなく学校に行くわな。一昨日翠が授業を途中で投げ出して帰ったのがあったからあれを真似する気はないがよ…心配だ。
昼休みに縁と湊が終夜を心配してかオレに声をかけてきたんだ。
「白銀、あれから終夜の容態はどうだ?一昨日翠が授業中に早退して帰っちまうしよ、そこまで具合悪いのか?」
「紫藤さん、藤堂君はまだ治りそうにないの?」
「ああ、本人はだいぶみたいなことは言っていたが、よくよく見るとまだまだ回復はしてねぇな。食欲もまだ完全に戻ってねぇしな。」
「そっか、終夜の悪い癖だな。毎年これだもんな。」
「そうね、でも藤堂君の洋服クラスでも好評で依頼したがってる子もいるの。」
「んなの、却下に決まってるだろ!今の状態で依頼なんざ受けたらあいつが死んじまうじゃねぇか。」
「そうなんだがな、体調が良くなって登校したら病み上がりでキツイ仕打ちの恒例行事が始まるな。特に女子からのやつが。」
「はぁ?なんだそりゃ?病み上がりの体に依頼殺到かよ?」
白銀は湊の言い分に苛立ちを覚えながら自分のテーマを出さないようにし現状的にできることはその病み上がりで起こる終夜に対する問題の未然制止できないかを考えることしかなかった。
授業も終わり放課後、白銀は終夜の母・楓に生姜とニンニクを買ってくるように頼まれていた、それを買って帰るとリビングに行きそれを渡し彼女は日課になった終夜の体を拭く道具を準備に風呂場に向かい揃えて彼の部屋に運んだのでした。
「終夜、体を拭く時間だぜ。中に入るぞ。」
そう言って銀が終夜の部屋に入ると彼は何らかの作業をしていたのです。
「テメェ、終夜!病人が何してやがる!?」
「えっ…銀…お帰り、これは…その勉強を。」
「体を拭く前に熱を測れ、ほら、体温計。」
銀が終夜に体温計を渡し熱を測らせると案の定若干気持ちばかり熱が上がっていたのでした。
「終夜、今は病人なんだから大人しくしてくれよ。無理して長引いたら学校単位どころじゃなくなるぞ。それはそうとほらタオルと桶と石鹸だ、しっかり体拭けよ。」
オレは見張りたかったがまずそうはいかないから廊下に出てあいつが体を拭き終えるのを待ったんだ。暫らくして呼ばれたので中に入ると着替えが終わったらしくそれを確認した俺は大人しくしてるように終夜に釘を刺してから体拭きセットを片付けオレは二人分の夕食を受け取りに楓のところに行って、そのついでにさっきアイツがしてたことを報告して飯を部屋に運んだ。
飯を食い終わり片付け自室から寝具一式を持ってきてオレは終夜の部屋で寝た(完全には寝れなかったがな)。
まあ、病人だから仕方ないのか…だからっていつまでも寝かせる訳にはいかねぇしオレだって学校もあるしな。
「終夜!朝だ起きろ!飯持ってきたぜ!」
「うーん…おはよう…今日は銀か…」
「オレじゃマズいのかよ?」
「そう言う意味じゃなく毎日変わってるなって。」
「あー、紅姉から聞いてねぇのか?オレ達が終夜、お前が治るまでの間交代で看病することになったんだよ。」
「そう言うことか…朝食を食べるよ。」
オレは終夜に朝飯を渡すとあいつはやっぱりまだ本調子じゃねぇんだなと実感したんだ。
「急いで食うなよ…まだ、オレも登校時間にはまだ余裕があるからよ。」
「今日は少し体が楽なんだ、たぶんもう少しで学校に行けると思う。」
「冗談は休み休み言ってくれよ、終夜、お前の顔まだまだ真っ青だぜ。そんな状態で登校なんてしたらみんな心配で授業どこじゃねぇよ。」
「分かっているけどこれ以上みんなに迷惑かけられないし、それに授業も遅れてしまう。」
「そりゃあそうだがよ、無理はだめだ。オレもだが楓が許さねぇよ。」
「でも…この後中間も控えてるし補習は確定だとして最悪留年だ。それは避けたい。」
「だーもう、いい加減にしやがれ!終夜の考えはよくは分かる、だがよここで無理して悪化したらそれこそ皆に迷惑かけるんじゃねぇのか?そしたら元の木阿弥だろうがよ!違うかよ?」
オレがキレて怒鳴り散らすまではいかないがよ、終夜に忠告したらあいつも黙り込んでしまったんだ。でもオレは間違っちゃいねぇし無理はさせたくねぇのが一心だったんだ。
少しすると終夜が飯を食い終えたみたいだったからオレは片付けてまぁ説明をするまでもなく学校に行くわな。一昨日翠が授業を途中で投げ出して帰ったのがあったからあれを真似する気はないがよ…心配だ。
昼休みに縁と湊が終夜を心配してかオレに声をかけてきたんだ。
「白銀、あれから終夜の容態はどうだ?一昨日翠が授業中に早退して帰っちまうしよ、そこまで具合悪いのか?」
「紫藤さん、藤堂君はまだ治りそうにないの?」
「ああ、本人はだいぶみたいなことは言っていたが、よくよく見るとまだまだ回復はしてねぇな。食欲もまだ完全に戻ってねぇしな。」
「そっか、終夜の悪い癖だな。毎年これだもんな。」
「そうね、でも藤堂君の洋服クラスでも好評で依頼したがってる子もいるの。」
「んなの、却下に決まってるだろ!今の状態で依頼なんざ受けたらあいつが死んじまうじゃねぇか。」
「そうなんだがな、体調が良くなって登校したら病み上がりでキツイ仕打ちの恒例行事が始まるな。特に女子からのやつが。」
「はぁ?なんだそりゃ?病み上がりの体に依頼殺到かよ?」
白銀は湊の言い分に苛立ちを覚えながら自分のテーマを出さないようにし現状的にできることはその病み上がりで起こる終夜に対する問題の未然制止できないかを考えることしかなかった。
授業も終わり放課後、白銀は終夜の母・楓に生姜とニンニクを買ってくるように頼まれていた、それを買って帰るとリビングに行きそれを渡し彼女は日課になった終夜の体を拭く道具を準備に風呂場に向かい揃えて彼の部屋に運んだのでした。
「終夜、体を拭く時間だぜ。中に入るぞ。」
そう言って銀が終夜の部屋に入ると彼は何らかの作業をしていたのです。
「テメェ、終夜!病人が何してやがる!?」
「えっ…銀…お帰り、これは…その勉強を。」
「体を拭く前に熱を測れ、ほら、体温計。」
銀が終夜に体温計を渡し熱を測らせると案の定若干気持ちばかり熱が上がっていたのでした。
「終夜、今は病人なんだから大人しくしてくれよ。無理して長引いたら学校単位どころじゃなくなるぞ。それはそうとほらタオルと桶と石鹸だ、しっかり体拭けよ。」
オレは見張りたかったがまずそうはいかないから廊下に出てあいつが体を拭き終えるのを待ったんだ。暫らくして呼ばれたので中に入ると着替えが終わったらしくそれを確認した俺は大人しくしてるように終夜に釘を刺してから体拭きセットを片付けオレは二人分の夕食を受け取りに楓のところに行って、そのついでにさっきアイツがしてたことを報告して飯を部屋に運んだ。
飯を食い終わり片付け自室から寝具一式を持ってきてオレは終夜の部屋で寝た(完全には寝れなかったがな)。
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