セブンスガール

(檸檬の章)『フラグ編』厳しさと愛しさ

檸檬の章・第一話(フラグ１) 心配と安堵

 終夜様が縁様の件を決断に過ちはないかと思い私は彼を尋ねに参りました。

 「終夜様、縁様のことはよろしいのですか？」

 「檸檬か…ああ、これで良いんだ。それに湊なら縁を幸せにできるよ。」

 終夜様の答えは本人は無理してるように見えましたが私は今回の決断に安堵の気持ちを抱いてしまったのです。
 その後の終夜様の質問に肝が冷やされました。

 「檸檬、何か俺に隠してないか？君だけじゃなくドールの皆で？」

 「なぜそのように思うのですか？」

 「この間白銀は俺の質問に対し変な感覚で答えたからなんとなく。」

 「そうですか。しかし私は存じ得ません、申し訳ありません。」

 今の私は終夜様に事実を話すわけにはいかない故このように答えてしまい痛恨の気持ちでした。
 その後、私は自分の席に戻り次の学問の支度を始めました。
 私は英語とやらはあまり好みませんが学ぶのは楽しいものです。
 しかし、最近私は昼夜問わず終夜様のことを考えるようになったのは隠しようがない事実どうするか悩む一方でした。

 (これが人への愛しさなのでしょうか？私は終夜様のことが好きで致し方ありません。)

 このようなことを考えていると葵姉様に呼ばれ体育館倉庫の裏とやらに参り、すると他の姉様や妹と話し合いまだ事実を話さないと決めたのです。
 事実この決断は今の段階では正しいと思っています、ですが私の心中は重たい気持ちで致し方ありませんでした。

 (想いの殿方への隠し事も辛いのですね。)

 私はこんなことを思いながら教室に戻りました。
 教室に戻る最中廊下で仲良き三人がもめており私は驚いてしまい、内容は最近の終夜様の態度が原因のようで私も思い当たる節はある故に止めずに黙って教室に戻り、暫くすると廊下の三人は仲を戻したようで私は安堵したのです。

 後数分で次の学問の時間が始まる故私は黙って席で待ったのです。