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第一部 紅蓮の心《クリムゾン・ハーツ》
閑話・第四話 紅蓮の心≪作曲者・日暮、明科、夢野≫
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とある日曜日、稲成から連絡を貰った友理奈と由佳里の二名は彼の自宅に来ていた。
『よっ、曲の方はどうだ?俺は完成したが、お前らは?』
『私も仕上げました。』
『アタシもだ。後さ、ごめんな。今まで迷惑かけて今回作曲してて理解したんだ。』
『理解?何をだ?』
『アタシさ、友理奈にもそうだけどアタシは羨ましかった…星屑の光の中でも詞の才能はかなり劣ってて悔しかったんだ。実里に相談したらバンドから脱退しようってことになったんだ。でも、バンドは続けたくて実里と一緒に龍ヶ崎久遠や鈴ヶ森薫と組んだ、けどそれが大きな間違いだった…アイツ、龍ヶ崎久遠の目的はバンドがしたいんじゃなくバンドで紅や他のバンドを傷付けたいだけだって気づいて…だから手を切ろうとアタシと実里はしたんだ、でも、アイツはそれを許さなかった。あのライブバトルの敗北でアタシと実里はアイツに見捨てられて行き場を失い…許してくれないのを承知でアタシらは友理奈達を頼ったんだ。』
『そうだったんだね。でも、私は由佳里の歌詞好きなんだよ。幻想的で明るい詞に心躍らされながらベースを奏でていたんだよ。』
『なるほどな。俺は文才が皆無だから作詞なんて無理だがよ、由佳里の気持ちは痛いほど解る。なんせ、ウチの、元・輝きし天国時代のリーダーであり現・紅蓮の心のリーダーは文才に恵まれてるから作詞の天才よ。俺に文才がありゃ作詞してみたいって思ったからよ。俺としちゃ薫が抜けたのは痛いがよ、久遠は抜けてくれて良かったって思ってるんだ。』
『なんでだ?龍ヶ崎久遠はどうして抜けて正解なんだ?』
『理由なんて簡単だ、確かにアイツも文才に恵まれた天才でギターも上手い…でも、作曲や編曲側の気持ちを考えない歌詞を書いて渡して無理難題ばかり言ってくる、それに比べ煉は違う俺達作曲や編曲側の気持ちを汲んだ歌詞を仕上げ更にはこちらの意見も取り入れてくれて場合によっちゃ書き直してもくれるんだ。そういう意味では久遠はメンバーから嫌われてた。まあ、今回はこちらが本気出さなきゃなんない、煉の手直しなんて必要ないからな。』
『龍ヶ崎久遠の真の目的は自分を認めさせることなんじゃないのかな?煉より上だということを。』
『久遠が煉より上?そんなの天地がひっくり返っても俺たちゃ認めねぇよ。薫に電話してみるかな。』
『鈴ヶ森に?なんで?』
『いやな、アイツ俺の中学の時からの親友なんだよ。ダメもとで。』
話し終えると稲成はその場で薫に電話をしたのです。
「あいよ、鈴ヶ森だけど?どちらさん?」
『俺だ、稲成だ。今大丈夫か?』
「んー、まあ。で?何の用だ?」
『一緒にまたバンドやんないか?』
「いやいや、それは急だな。だが、おたくのバンドこれ以上増やして大丈夫なのか?」
『それは…。』
「メンバー全員で話し合って大丈夫ならまた連絡してくれ。じゃあな。」
電話は切れ話の内容をとりあえず友理奈達に話すと後程話し合おうってことになった。その後本題に戻り三人は紅蓮の心の作曲に取り掛かりました。
三人はそれぞれのやり方で各パートの曲を書き最後にまとめるやり方をしていきたいと思い各自そのやり方で行いまとめ一つにし一通りイントロをを流し、その後編集し完成した。
『よっ、曲の方はどうだ?俺は完成したが、お前らは?』
『私も仕上げました。』
『アタシもだ。後さ、ごめんな。今まで迷惑かけて今回作曲してて理解したんだ。』
『理解?何をだ?』
『アタシさ、友理奈にもそうだけどアタシは羨ましかった…星屑の光の中でも詞の才能はかなり劣ってて悔しかったんだ。実里に相談したらバンドから脱退しようってことになったんだ。でも、バンドは続けたくて実里と一緒に龍ヶ崎久遠や鈴ヶ森薫と組んだ、けどそれが大きな間違いだった…アイツ、龍ヶ崎久遠の目的はバンドがしたいんじゃなくバンドで紅や他のバンドを傷付けたいだけだって気づいて…だから手を切ろうとアタシと実里はしたんだ、でも、アイツはそれを許さなかった。あのライブバトルの敗北でアタシと実里はアイツに見捨てられて行き場を失い…許してくれないのを承知でアタシらは友理奈達を頼ったんだ。』
『そうだったんだね。でも、私は由佳里の歌詞好きなんだよ。幻想的で明るい詞に心躍らされながらベースを奏でていたんだよ。』
『なるほどな。俺は文才が皆無だから作詞なんて無理だがよ、由佳里の気持ちは痛いほど解る。なんせ、ウチの、元・輝きし天国時代のリーダーであり現・紅蓮の心のリーダーは文才に恵まれてるから作詞の天才よ。俺に文才がありゃ作詞してみたいって思ったからよ。俺としちゃ薫が抜けたのは痛いがよ、久遠は抜けてくれて良かったって思ってるんだ。』
『なんでだ?龍ヶ崎久遠はどうして抜けて正解なんだ?』
『理由なんて簡単だ、確かにアイツも文才に恵まれた天才でギターも上手い…でも、作曲や編曲側の気持ちを考えない歌詞を書いて渡して無理難題ばかり言ってくる、それに比べ煉は違う俺達作曲や編曲側の気持ちを汲んだ歌詞を仕上げ更にはこちらの意見も取り入れてくれて場合によっちゃ書き直してもくれるんだ。そういう意味では久遠はメンバーから嫌われてた。まあ、今回はこちらが本気出さなきゃなんない、煉の手直しなんて必要ないからな。』
『龍ヶ崎久遠の真の目的は自分を認めさせることなんじゃないのかな?煉より上だということを。』
『久遠が煉より上?そんなの天地がひっくり返っても俺たちゃ認めねぇよ。薫に電話してみるかな。』
『鈴ヶ森に?なんで?』
『いやな、アイツ俺の中学の時からの親友なんだよ。ダメもとで。』
話し終えると稲成はその場で薫に電話をしたのです。
「あいよ、鈴ヶ森だけど?どちらさん?」
『俺だ、稲成だ。今大丈夫か?』
「んー、まあ。で?何の用だ?」
『一緒にまたバンドやんないか?』
「いやいや、それは急だな。だが、おたくのバンドこれ以上増やして大丈夫なのか?」
『それは…。』
「メンバー全員で話し合って大丈夫ならまた連絡してくれ。じゃあな。」
電話は切れ話の内容をとりあえず友理奈達に話すと後程話し合おうってことになった。その後本題に戻り三人は紅蓮の心の作曲に取り掛かりました。
三人はそれぞれのやり方で各パートの曲を書き最後にまとめるやり方をしていきたいと思い各自そのやり方で行いまとめ一つにし一通りイントロをを流し、その後編集し完成した。
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