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第一部 紅蓮の心《クリムゾン・ハーツ》
第十話 煉の決心《紅家・天皇編》
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祖母から連絡をもらった次の日俺は皆を集めて祖母のいる皇居を目指した。全員、祖母が天皇であることは知っているが緊張を隠せていなかった。
俺達は無言で進み…暫くすると皇居に着いた。
俺は電話で時間と待ち合わせ…そして誰が迎えに来るかを聞いていたので時間になるのを待った。数時間後執事が来たので迎えに来たのだと思った。が、来たのは俺の父・紅当麻だった。
『煉様、お待たせしました。こちらにどうぞ。』
『いえ、大丈夫です。』
俺達は執事姿の当麻の後ろを着いていき祖母に謁見できたのだった。祖母は父を下がらせると話しかけてきたのだ。
『煉、貝波国防長官から話は聞いたよ。何故、真っ先に連絡をくれなかったの?』
『陛下…私は自分がしてしまった責を感じたのとこの問題に陛下を巻き込むのは卑劣かと。』
『なるほど、でも、煉よ…龍ヶ崎家が総理に協力を求めたらどうする気だい?いくら大公として総理と面識はあっても協力の回避にはならんだろう?』
『それは…そうですが…。』
『それに龍ヶ崎家が総理をこの問題で協力を得るのも卑劣な行いだと私は思うのだけどね。煉の気持ちはわかるがね。』
『………。私は………。』
『先程、煉、貴方はこの問題に責を感じていると言った。その理由も知っています。ですが、きっかけが貴方でも他の者が行えばそれは自業自得…自己責任です。貴方に何の責もありません。』
俺が祖母の話を聞いて黙り混んでいると祖母はさらに話を続けた。
『ハッシュベルト公爵と明科伯爵から連絡ももらっています。お二方も力を貸してくださるとのこと…お二方の御令息と御息女のバンド継続の認可を認めさせたのでしょう?』
『はい、その通りです。』
『それに話は変わりますが私はこちらの連絡が一番ほしかったのですよ。』
『ん?何の話でしょうか?私には何のことやら?』
『隠さなくても良い。煉、貴方はそこの明科家の御息女とお付き合いしているのでしょ?喜ばしいことです。』
『それは!?私個人のことなので大事にはしたくなく…。』
『バンドの件と言い、交際の件と言い、何故貴方は連絡しないのですか?協力やお祝いをしたものを。』
『お気持ちは嬉しく存じ上げますが…。』
俺が口ごもるように話をしていると友理奈とユリウスは痺れを切らしたのか話し始めたのだ。
『天皇様…私は煉の彼女の明科友理奈って言います。お力を貸してください!』
『ミーからもお願いします!ミーはユリウス・ハッシュベルトと申します。』
『友理奈さん、ユリウスさん…わかりました。力をお貸ししましょう。ただし、条件があります。』
『条件ですか?』
『かしこまらないでください。友理奈さんと煉、貴方達後日改めて私達に交際について詳細と挨拶に来なさい。』
『それだけですか?』
『それだけですよ。』
『わかりました。後日私達、再度ご挨拶に来ます。ねっ?煉。』
『…………。わかりました。後日連絡差し上げて日程を決めましょう。』
祖母は俺と友理奈が条件を飲んだことで協力してくれることになったが…俺はまだこの事に納得と決心がついてなく…悩んだ。
悩んでいる俺に声をかけてくれたのは友理奈だった、彼女は自分も龍ヶ崎家が総理に協力を得たらそれも卑劣な行いで、それなら私達が天皇である俺の祖父母に協力してもらっても卑怯じゃないと言ってくれたんだ。
俺はその言葉で迷いが吹っ切れ俺は自ら自分の言葉で祖母に協力の申し出をし協力して貰えることなった。
だが、龍ヶ崎家のバンド・ダークサクリファイスとライブで本当の決着をつけるべきと心から決意したんだ。
俺達は無言で進み…暫くすると皇居に着いた。
俺は電話で時間と待ち合わせ…そして誰が迎えに来るかを聞いていたので時間になるのを待った。数時間後執事が来たので迎えに来たのだと思った。が、来たのは俺の父・紅当麻だった。
『煉様、お待たせしました。こちらにどうぞ。』
『いえ、大丈夫です。』
俺達は執事姿の当麻の後ろを着いていき祖母に謁見できたのだった。祖母は父を下がらせると話しかけてきたのだ。
『煉、貝波国防長官から話は聞いたよ。何故、真っ先に連絡をくれなかったの?』
『陛下…私は自分がしてしまった責を感じたのとこの問題に陛下を巻き込むのは卑劣かと。』
『なるほど、でも、煉よ…龍ヶ崎家が総理に協力を求めたらどうする気だい?いくら大公として総理と面識はあっても協力の回避にはならんだろう?』
『それは…そうですが…。』
『それに龍ヶ崎家が総理をこの問題で協力を得るのも卑劣な行いだと私は思うのだけどね。煉の気持ちはわかるがね。』
『………。私は………。』
『先程、煉、貴方はこの問題に責を感じていると言った。その理由も知っています。ですが、きっかけが貴方でも他の者が行えばそれは自業自得…自己責任です。貴方に何の責もありません。』
俺が祖母の話を聞いて黙り混んでいると祖母はさらに話を続けた。
『ハッシュベルト公爵と明科伯爵から連絡ももらっています。お二方も力を貸してくださるとのこと…お二方の御令息と御息女のバンド継続の認可を認めさせたのでしょう?』
『はい、その通りです。』
『それに話は変わりますが私はこちらの連絡が一番ほしかったのですよ。』
『ん?何の話でしょうか?私には何のことやら?』
『隠さなくても良い。煉、貴方はそこの明科家の御息女とお付き合いしているのでしょ?喜ばしいことです。』
『それは!?私個人のことなので大事にはしたくなく…。』
『バンドの件と言い、交際の件と言い、何故貴方は連絡しないのですか?協力やお祝いをしたものを。』
『お気持ちは嬉しく存じ上げますが…。』
俺が口ごもるように話をしていると友理奈とユリウスは痺れを切らしたのか話し始めたのだ。
『天皇様…私は煉の彼女の明科友理奈って言います。お力を貸してください!』
『ミーからもお願いします!ミーはユリウス・ハッシュベルトと申します。』
『友理奈さん、ユリウスさん…わかりました。力をお貸ししましょう。ただし、条件があります。』
『条件ですか?』
『かしこまらないでください。友理奈さんと煉、貴方達後日改めて私達に交際について詳細と挨拶に来なさい。』
『それだけですか?』
『それだけですよ。』
『わかりました。後日私達、再度ご挨拶に来ます。ねっ?煉。』
『…………。わかりました。後日連絡差し上げて日程を決めましょう。』
祖母は俺と友理奈が条件を飲んだことで協力してくれることになったが…俺はまだこの事に納得と決心がついてなく…悩んだ。
悩んでいる俺に声をかけてくれたのは友理奈だった、彼女は自分も龍ヶ崎家が総理に協力を得たらそれも卑劣な行いで、それなら私達が天皇である俺の祖父母に協力してもらっても卑怯じゃないと言ってくれたんだ。
俺はその言葉で迷いが吹っ切れ俺は自ら自分の言葉で祖母に協力の申し出をし協力して貰えることなった。
だが、龍ヶ崎家のバンド・ダークサクリファイスとライブで本当の決着をつけるべきと心から決意したんだ。
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