105 / 177
第四章 実技の授業
45話 レイシアの授業登録(第四章 完)
しおりを挟む
各実技を終えたレイシアの現在の授業登録状況はこうなる。
(完了済み)
座学全般(一年生)
簿記・会計(法衣貴族)
メイド基礎(お仕事)
料理基礎(お仕事)
(受講)
ビジネス作法・[貴族対応](法衣貴族)
冒険者基礎(お仕事)
騎士実践基礎(騎士)
魔法基礎(騎士)
馬術基礎(騎士)
学園の方針としては、「学んでない者は無理でも覚えろ。出来ている人が同じことを学ぶ時間は無駄」という実に合理的な解釈。
そもそも入学時点で商人など裕福な子供より貴族の子の学力が遅れているから。それもこれも教会の圧力のせい。神の教えを盾に貴族に知恵を付けさせることを遅らせ支配しようとする教団側と、ルール内でより良い人材を作ろうとする学園側。そのせめぎ合いの中で生徒たちが学んでいるのが現実なのだ。
レイシアは冒険者基礎は出来てはいるのだが、体力系は日々の鍛錬が大切という学園の方針のため授業は受けないといけない。レイシアも、楽しそうに受講している。あの血飛沫事件を檻の中で過ごしながらも、やはり授業を受けると来たものは教師たち生徒達から快く受け入れられた。戦うより悲惨な地獄を体験した者として、そしてそれを乗り越えた勇者として。
騎士の実践では、メイド服と暗器は使用禁止にされた。皮の防具と重い剣を振るための体力作りが徹底された。体力と筋力がどんどん上がるレイシア。来年が恐ろしい。
馬術基礎は、どれくらい真面目に掃除をしているかのチェックが常に行われていた。手を抜いたり使用人にやらせたりしている者にはマイナス評価が付く。生徒には内緒だが、真面目に掃除をやっている者は、後期から馬の手入れが任される予定だ。
魔法基礎は、リリーと共に他の生徒とは混じれなかった。ジャンルが違い過ぎた。レイシアの魔法研究がどうなるか。レイシア的には、ここでの成績はどうでもよかった。リリーも痩せられたのでそれ以上はどうでもよかった。ある意味二人の方針はどうでもいいやで一致していた。
レイシアにとって、一番の難関はビジネス作法だった。圧倒的に足りない知識を図書館で頭に入れながら頑張った。先は長い……。
レイシアは、実習と言う体力筋力増強に励みながら、有り余る時間を魔術と礼儀作法の研究に明け暮れている、そんな学園生活を送ることになる。
友達? なんだっけそれ……。
(完了済み)
座学全般(一年生)
簿記・会計(法衣貴族)
メイド基礎(お仕事)
料理基礎(お仕事)
(受講)
ビジネス作法・[貴族対応](法衣貴族)
冒険者基礎(お仕事)
騎士実践基礎(騎士)
魔法基礎(騎士)
馬術基礎(騎士)
学園の方針としては、「学んでない者は無理でも覚えろ。出来ている人が同じことを学ぶ時間は無駄」という実に合理的な解釈。
そもそも入学時点で商人など裕福な子供より貴族の子の学力が遅れているから。それもこれも教会の圧力のせい。神の教えを盾に貴族に知恵を付けさせることを遅らせ支配しようとする教団側と、ルール内でより良い人材を作ろうとする学園側。そのせめぎ合いの中で生徒たちが学んでいるのが現実なのだ。
レイシアは冒険者基礎は出来てはいるのだが、体力系は日々の鍛錬が大切という学園の方針のため授業は受けないといけない。レイシアも、楽しそうに受講している。あの血飛沫事件を檻の中で過ごしながらも、やはり授業を受けると来たものは教師たち生徒達から快く受け入れられた。戦うより悲惨な地獄を体験した者として、そしてそれを乗り越えた勇者として。
騎士の実践では、メイド服と暗器は使用禁止にされた。皮の防具と重い剣を振るための体力作りが徹底された。体力と筋力がどんどん上がるレイシア。来年が恐ろしい。
馬術基礎は、どれくらい真面目に掃除をしているかのチェックが常に行われていた。手を抜いたり使用人にやらせたりしている者にはマイナス評価が付く。生徒には内緒だが、真面目に掃除をやっている者は、後期から馬の手入れが任される予定だ。
魔法基礎は、リリーと共に他の生徒とは混じれなかった。ジャンルが違い過ぎた。レイシアの魔法研究がどうなるか。レイシア的には、ここでの成績はどうでもよかった。リリーも痩せられたのでそれ以上はどうでもよかった。ある意味二人の方針はどうでもいいやで一致していた。
レイシアにとって、一番の難関はビジネス作法だった。圧倒的に足りない知識を図書館で頭に入れながら頑張った。先は長い……。
レイシアは、実習と言う体力筋力増強に励みながら、有り余る時間を魔術と礼儀作法の研究に明け暮れている、そんな学園生活を送ることになる。
友達? なんだっけそれ……。
24
お気に入りに追加
666
あなたにおすすめの小説
なりゆきで、君の体を調教中
星野しずく
恋愛
教師を目指す真が、ひょんなことからメイド喫茶で働く現役女子高生の優菜の特異体質を治す羽目に。毎夜行われるマッサージに悶える優菜と、自分の理性と戦う真面目な真の葛藤の日々が続く。やがて二人の心境には、徐々に変化が訪れ…。
【完結】ずっと一緒だった宰相閣下に、純潔より大事なものを持っていかれそうです
雪野原よる
恋愛
六歳で女王として即位したとき、二十五歳で宰相職を務めていた彼はひざまずいて忠誠を誓ってくれた。彼に一目惚れしたのはその時だ。それから十年…… シリアスがすぐに吹っ飛んでギャグしか無くなるラブコメ(変態成分多め)です。
◆凍り付くような鉄面皮の下に変態しかない宰相閣下に悩まされる可哀想な女王陛下の話です。全三話完結。
◆変態なのに健全な展開しかない。エロス皆無。
追記:番外終了しました。ろくに見通しも立てずに書き過ぎました……。「短編→長編」へと設定変更しました。
王妃から夜伽を命じられたメイドのささやかな復讐
当麻月菜
恋愛
没落した貴族令嬢という過去を隠して、ロッタは王宮でメイドとして日々業務に勤しむ毎日。
でもある日、子宝に恵まれない王妃のマルガリータから国王との夜伽を命じられてしまう。
その理由は、ロッタとマルガリータの髪と目の色が同じという至極単純なもの。
ただし、夜伽を務めてもらうが側室として召し上げることは無い。所謂、使い捨ての世継ぎ製造機になれと言われたのだ。
馬鹿馬鹿しい話であるが、これは王命─── 断れば即、極刑。逃げても、極刑。
途方に暮れたロッタだけれど、そこに友人のアサギが現れて、この危機を切り抜けるとんでもない策を教えてくれるのだが……。
【完結】無意識 悪役公爵令嬢は成長途中でございます!幼女篇
愚者 (フール)
恋愛
プリムローズは、筆頭公爵の末娘。
上の姉と兄とは歳が離れていて、両親は上の子供達が手がかからなくなる。
すると父は仕事で母は社交に忙しく、末娘を放置。
そんな末娘に変化が起きる。
ある時、王宮で王妃様の第2子懐妊を祝うパーティーが行われる。
領地で隠居していた、祖父母が出席のためにやって来た。
パーティー後に悲劇が、プリムローズのたった一言で運命が変わる。
彼女は5年後に父からの催促で戻るが、家族との関係はどうなるのか?
かなり普通のご令嬢とは違う育て方をされ、ズレた感覚の持ち主に。
個性的な周りの人物と出会いつつ、笑いありシリアスありの物語。
ゆっくり進行ですが、まったり読んで下さい。
★初めての投稿小説になります。
お読み頂けたら、嬉しく思います。
全91話 完結作品
似非聖女呼ばわりされたのでスローライフ満喫しながら引き篭もります
秋月乃衣
恋愛
侯爵令嬢オリヴィアは聖女として今まで16年間生きてきたのにも関わらず、婚約者である王子から「お前は聖女ではない」と言われた挙句、婚約破棄をされてしまった。
そして、その瞬間オリヴィアの背中には何故か純白の羽が出現し、オリヴィアは泣き叫んだ。
「私、仰向け派なのに!これからどうやって寝たらいいの!?」
聖女じゃないみたいだし、婚約破棄されたし、何より羽が邪魔なので王都の外れでスローライフ始めます。
【完結】悪役だった令嬢の美味しい日記
蕪 リタ
ファンタジー
前世の妹がやっていた乙女ゲームの世界に転生した主人公、実は悪役令嬢でした・・・・・・。え?そうなの?それなら破滅は避けたい!でも乙女ゲームなんてしたことない!妹には「悪役令嬢可愛い!!」と永遠聞かされただけ・・・・・・困った・・・・・・。
どれがフラグかなんてわかんないし、無視してもいいかなーって頭の片隅に仕舞い込み、あぁポテサラが食べたい・・・・・・と思考はどんどん食べ物へ。恋しい食べ物達を作っては食べ、作ってはあげて・・・・・・。あれ?いつのまにか、ヒロインともお友達になっちゃった。攻略対象達も設定とはなんだか違う?とヒロイン談。
なんだかんだで生きていける気がする?主人公が、豚汁騎士科生たちやダメダメ先生に懐かれたり。腹黒婚約者に赤面させられたと思ったら、自称ヒロインまで登場しちゃってうっかり魔王降臨しちゃったり・・・・・・。もうどうにでもなれ!とステキなお姉様方や本物の乙女ゲームヒロインたちとお菓子や食事楽しみながら、青春を謳歌するレティシアのお食事日記。
※爵位や言葉遣いは、現実や他作者様の作品と異なります。
※誤字脱字あるかもしれません。ごめんなさい。
※戦闘シーンがあるので、R指定は念のためです。
※カクヨムでも投稿してます。
えっ、私生まれ変わりました?
☆n
恋愛
気づいたら、生まれ変わっていたみたいです。
生まれ変わった私は、前世と同じ名前でした。周りにも前世と同じ名前の人達が何人かいるようです。
今世の私は、あの人と幸せになれますか?私が生まれた国は前世と似てるのに、精霊に獣族・エルフ族って!?
*感想やコメント、誤字の指摘などありがとうございます。
料理スキルで完璧な料理が作れるようになったから、異世界を満喫します
黒木 楓
恋愛
隣の部屋の住人というだけで、女子高生2人が行った異世界転移の儀式に私、アカネは巻き込まれてしまう。
どうやら儀式は成功したみたいで、女子高生2人は聖女や賢者といったスキルを手に入れたらしい。
巻き込まれた私のスキルは「料理」スキルだけど、それは手順を省略して完璧な料理が作れる凄いスキルだった。
転生者で1人だけ立場が悪かった私は、こき使われることを恐れてスキルの力を隠しながら過ごしていた。
そうしていたら「お前は不要だ」と言われて城から追い出されたけど――こうなったらもう、異世界を満喫するしかないでしょう。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる