21 / 177
第二章 お母様と弟 レイシア6歳
21話 やっと会えたね
しおりを挟む
翌日。朝食を食べ終えたレイシアは、やっと起きている弟と会えることになった。素晴らしいお姉さまとして認められたいレイシアは、もうドッキドキのドッキドキ。昨日寝顔は見てるいのに、それでも嫌われないかと心配してるのは仕方がない。お母様と一緒にクリシュのいる部屋に入った。
お祖母様と手を繋いでいるクリシュ。
(立ってる。動いてる。何てカワイイの)
レイシアは、カテーシーをしてクリシュに挨拶をした。
「はじめまして、あなたのお姉さまのレイシアよ。これからよろしくね」
クリシュは顔を見上げ、トコトコと近づいてきた。
(まあ、なんてカワイイ歩き方。ギュってしたい)
トコトコトコトコと近づいてきたクリシュは、レイシアのわきを通り抜け、お母様の足に抱きついた。
(そっ、そうよね。落ち着くのよレイシア。嫌われているわけじゃないわ)
お母様がクリシュを抱き上げ、
レイシアに近づけた。レイシアは頭を撫でながら、「よろしくね。レイシアよ。レ・イ・シ・ア・よ」と名前を刷り込もうと必死。
「レ・イ・ティ・チャ?」
「そうよ!レイシア。あなたのお姉さまよ」
レイシアは満面の笑顔で答えると、お母様からクリシュを受け取り、ギュウっと抱っこをさせてもらった。その後、プレゼントの黒猫のぬいぐるみを上げたらクリシュは大喜び。ニャンコニャンコと言いながら抱きしめたり撫でてみたり。レイシアは心の中で大興奮。
(キャ~、クリシュったら天使なの? カワイイ! 猫とクリシュ。もう最高~)
姉バカの誕生であった。
◇
ランチを取りながらお買い物。レイシアは弟クリシュから離れたくなかったが、お祖母様から「クリシュはこれからずっとレイシアと一緒にいるから。私達は明日でお別れなのよ」と言われ、お祖母様達と一緒に行くのを決めた。
お洒落な雑貨屋に入ると、お祖母様は言った。
「レイシア、欲しいものはある?何でも買ってあげるわよ」
レイシアは、お店を見て回り、シンプルで使いやすそうなペンと、レターセットを持ってきた。
「そんなものでいいの?かわいいものがたくさんあるのに」
「これがいいんです、お祖母様。これでお祖母様にお手紙書きたいんです。だから買って下さい」
レイシアの一言は、祖母の胸を打ち抜いた。
「まあ、レイシア。あなた……」
お祖母様泣きそう。すぐに包んでもらえるよう頼んだ。アリシアは(よくやったわ、レイシア)と、心の中で娘を褒めたたえた。
お祖父様は、「わしも何か買ってあげよう」と混ざりたがったが、レイシアは、もう十分と断り、本屋に向かった。
◇
今までにない、真剣な眼差しで本を選ぶレイシア。
「この子は本当に本好きなのね、アリシア」
お祖母様は、こんなに小さなレイシアが、本当に本なんか好きなんだろうかと疑っていたのだが、本を選ぶレイシアの姿を見て驚き、感心したのだった。
「ええ、私が帰るまでの間、信じられない位勉強していたの。素敵なお姉さまになるんだ!って」
「無理させてないの? 大丈夫?」
「やりたいだけ、やらせているみたいよ。無理やりじゃないわ」
「それでもねぇ……」
アリシアは、これ以上はまずいと思い、レイシアに話を振った
「レイシア、欲しい本決まった?」
「迷ってます。欲しい本だらけだわ」
「なんだい、レイシア。わしがいくらでも買ってやるぞ」
お祖父様は、さっきの店で仲間に入れなかったので、ここぞとばかりアピールを始めた。
「本当ですか! あっ、でも、全部は多いから、各ジャンル一冊ずつなら大丈夫かな」
「ん、ほしい本を言ってごらん。無理かどうかは見てから決めたらいい。遠慮はいらんぞ。さあ」
レイシアは目をキラキラさせながら、本を出してきた。
「では1冊目です。クリシュへの読み聞かせの絵本『黒猫さんのさんぽ道』。これが1番欲しいです」
三人はレイシアを微笑ましく見つめた。
「おお、弟思いの素晴らしい子だ。もちろんいいぞ」
レイシアは満面の笑顔。ここでやっと、全員が満足する買い物が成立した。レイシアが、「もっといいの?」と聞くと「まだまだ、好きなだけ言いなさい」とお祖父様は答えた。
「それじゃあ、小説から。『追放聖女は辺境でスローライフを楽しむ~今更連れ戻す?無理無理~』これ読んでみたいです」
お祖父様は『小さいのにこんなに字だけの本を読めるなんて素晴らしい」と買ってくれたが、お祖母様がお母様のを見る目が冷たい。
「アリシア、レイシアに変なこと教えてないでしょうね」
にこやかに聞く祖母。目は笑ってない。怖い……。もちろん若い頃のアリシアの趣味は感づいている。
「私は何も……帰った時にはもう…………」
それ以上は何も言えないアリシア。
「まだまだ買いなさい」
本の内容はよく分からないが、とにかく孫に貢ぐ事に快感を覚えたお祖父様は、調子に乗っていた。本2冊など、ドレスを買うのに比べたらはした金。どんどんもってこい!って感じでいた。
「じゃあ、次は実用書から。ちょっと高いけど大丈夫かな」
「大丈夫、出しなさい」
「では、『帝国料理レシピ20。流行りのレストランにするためのヒント』レシピ集は本当に高いから……」
三人は(なぜレシピ?)と思った。
「なんだ、レイシア。帝国料理が食べたいのか? 夕ご飯は帝国料理にするか?」
「いいえ、お祖父様。私は帝国料理を作りたいのです」
理解不能な三人。
「私、これでも料理長に認められた一人前の料理人です。見習いから一人前の料理人になった証のペティナイフを授与されたのです。だから一人の料理人として、レシピを研究しようと思っているのです」
何言っているのか分からない。とにかく買ってやれば喜ぶ。高いと言ってもたかが知れている。喜ぶならばいいじゃないか。そんな気分で買い与えた。
「お祖父様、嬉しい!」
ほら、そんな満面の笑顔を見られたんだ、どう使おうがいいじゃないか。そう思ったお祖父様は凝りもせずまた欲しい本を聞いた。
「まだ、いいんですか。じゃあ次で最後にしますね。専門書なので本当に高いのですが……『果樹産業における新しい経営。第六次産業についての手引き』」
「ど、どなたが読むのかしら?」
お祖母様は誰かに頼まれたと思いたかった。
「もちろん私です」
胸を張って答えるレイシア。
お祖母様の思考は停止した。
「内容は分かるのかね」
お祖父様は大人ぶっているだけだと思った。
「ええ、6次産業とは、食料の生産・流通・加工を第一次産業の担い手である……」
流暢な説明に心が折れるお祖父様。とりあえず買うことは認めた。それを呆然と眺めるしかないお母様。
レイシアは思いもかけず専門書まで買ってもらってニコニコと笑っていた。
「お祖父様、ありがとう」
その言葉と満面の笑顔に対し、引きつった笑顔を向けるしかない三人だった。
お祖母様と手を繋いでいるクリシュ。
(立ってる。動いてる。何てカワイイの)
レイシアは、カテーシーをしてクリシュに挨拶をした。
「はじめまして、あなたのお姉さまのレイシアよ。これからよろしくね」
クリシュは顔を見上げ、トコトコと近づいてきた。
(まあ、なんてカワイイ歩き方。ギュってしたい)
トコトコトコトコと近づいてきたクリシュは、レイシアのわきを通り抜け、お母様の足に抱きついた。
(そっ、そうよね。落ち着くのよレイシア。嫌われているわけじゃないわ)
お母様がクリシュを抱き上げ、
レイシアに近づけた。レイシアは頭を撫でながら、「よろしくね。レイシアよ。レ・イ・シ・ア・よ」と名前を刷り込もうと必死。
「レ・イ・ティ・チャ?」
「そうよ!レイシア。あなたのお姉さまよ」
レイシアは満面の笑顔で答えると、お母様からクリシュを受け取り、ギュウっと抱っこをさせてもらった。その後、プレゼントの黒猫のぬいぐるみを上げたらクリシュは大喜び。ニャンコニャンコと言いながら抱きしめたり撫でてみたり。レイシアは心の中で大興奮。
(キャ~、クリシュったら天使なの? カワイイ! 猫とクリシュ。もう最高~)
姉バカの誕生であった。
◇
ランチを取りながらお買い物。レイシアは弟クリシュから離れたくなかったが、お祖母様から「クリシュはこれからずっとレイシアと一緒にいるから。私達は明日でお別れなのよ」と言われ、お祖母様達と一緒に行くのを決めた。
お洒落な雑貨屋に入ると、お祖母様は言った。
「レイシア、欲しいものはある?何でも買ってあげるわよ」
レイシアは、お店を見て回り、シンプルで使いやすそうなペンと、レターセットを持ってきた。
「そんなものでいいの?かわいいものがたくさんあるのに」
「これがいいんです、お祖母様。これでお祖母様にお手紙書きたいんです。だから買って下さい」
レイシアの一言は、祖母の胸を打ち抜いた。
「まあ、レイシア。あなた……」
お祖母様泣きそう。すぐに包んでもらえるよう頼んだ。アリシアは(よくやったわ、レイシア)と、心の中で娘を褒めたたえた。
お祖父様は、「わしも何か買ってあげよう」と混ざりたがったが、レイシアは、もう十分と断り、本屋に向かった。
◇
今までにない、真剣な眼差しで本を選ぶレイシア。
「この子は本当に本好きなのね、アリシア」
お祖母様は、こんなに小さなレイシアが、本当に本なんか好きなんだろうかと疑っていたのだが、本を選ぶレイシアの姿を見て驚き、感心したのだった。
「ええ、私が帰るまでの間、信じられない位勉強していたの。素敵なお姉さまになるんだ!って」
「無理させてないの? 大丈夫?」
「やりたいだけ、やらせているみたいよ。無理やりじゃないわ」
「それでもねぇ……」
アリシアは、これ以上はまずいと思い、レイシアに話を振った
「レイシア、欲しい本決まった?」
「迷ってます。欲しい本だらけだわ」
「なんだい、レイシア。わしがいくらでも買ってやるぞ」
お祖父様は、さっきの店で仲間に入れなかったので、ここぞとばかりアピールを始めた。
「本当ですか! あっ、でも、全部は多いから、各ジャンル一冊ずつなら大丈夫かな」
「ん、ほしい本を言ってごらん。無理かどうかは見てから決めたらいい。遠慮はいらんぞ。さあ」
レイシアは目をキラキラさせながら、本を出してきた。
「では1冊目です。クリシュへの読み聞かせの絵本『黒猫さんのさんぽ道』。これが1番欲しいです」
三人はレイシアを微笑ましく見つめた。
「おお、弟思いの素晴らしい子だ。もちろんいいぞ」
レイシアは満面の笑顔。ここでやっと、全員が満足する買い物が成立した。レイシアが、「もっといいの?」と聞くと「まだまだ、好きなだけ言いなさい」とお祖父様は答えた。
「それじゃあ、小説から。『追放聖女は辺境でスローライフを楽しむ~今更連れ戻す?無理無理~』これ読んでみたいです」
お祖父様は『小さいのにこんなに字だけの本を読めるなんて素晴らしい」と買ってくれたが、お祖母様がお母様のを見る目が冷たい。
「アリシア、レイシアに変なこと教えてないでしょうね」
にこやかに聞く祖母。目は笑ってない。怖い……。もちろん若い頃のアリシアの趣味は感づいている。
「私は何も……帰った時にはもう…………」
それ以上は何も言えないアリシア。
「まだまだ買いなさい」
本の内容はよく分からないが、とにかく孫に貢ぐ事に快感を覚えたお祖父様は、調子に乗っていた。本2冊など、ドレスを買うのに比べたらはした金。どんどんもってこい!って感じでいた。
「じゃあ、次は実用書から。ちょっと高いけど大丈夫かな」
「大丈夫、出しなさい」
「では、『帝国料理レシピ20。流行りのレストランにするためのヒント』レシピ集は本当に高いから……」
三人は(なぜレシピ?)と思った。
「なんだ、レイシア。帝国料理が食べたいのか? 夕ご飯は帝国料理にするか?」
「いいえ、お祖父様。私は帝国料理を作りたいのです」
理解不能な三人。
「私、これでも料理長に認められた一人前の料理人です。見習いから一人前の料理人になった証のペティナイフを授与されたのです。だから一人の料理人として、レシピを研究しようと思っているのです」
何言っているのか分からない。とにかく買ってやれば喜ぶ。高いと言ってもたかが知れている。喜ぶならばいいじゃないか。そんな気分で買い与えた。
「お祖父様、嬉しい!」
ほら、そんな満面の笑顔を見られたんだ、どう使おうがいいじゃないか。そう思ったお祖父様は凝りもせずまた欲しい本を聞いた。
「まだ、いいんですか。じゃあ次で最後にしますね。専門書なので本当に高いのですが……『果樹産業における新しい経営。第六次産業についての手引き』」
「ど、どなたが読むのかしら?」
お祖母様は誰かに頼まれたと思いたかった。
「もちろん私です」
胸を張って答えるレイシア。
お祖母様の思考は停止した。
「内容は分かるのかね」
お祖父様は大人ぶっているだけだと思った。
「ええ、6次産業とは、食料の生産・流通・加工を第一次産業の担い手である……」
流暢な説明に心が折れるお祖父様。とりあえず買うことは認めた。それを呆然と眺めるしかないお母様。
レイシアは思いもかけず専門書まで買ってもらってニコニコと笑っていた。
「お祖父様、ありがとう」
その言葉と満面の笑顔に対し、引きつった笑顔を向けるしかない三人だった。
44
お気に入りに追加
667
あなたにおすすめの小説
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
逃げて、追われて、捕まって
あみにあ
恋愛
平民に生まれた私には、なぜか生まれる前の記憶があった。
この世界で王妃として生きてきた記憶。
過去の私は貴族社会の頂点に立ち、さながら悪役令嬢のような存在だった。
人を蹴落とし、気に食わない女を断罪し、今思えばひどい令嬢だったと思うわ。
だから今度は平民としての幸せをつかみたい、そう願っていたはずなのに、一体全体どうしてこんな事になってしまたのかしら……。
2020年1月5日より 番外編:続編随時アップ
2020年1月28日より 続編となります第二章スタートです。
**********お知らせ***********
2020年 1月末 レジーナブックス 様より書籍化します。
それに伴い短編で掲載している以外の話をレンタルと致します。
ご理解ご了承の程、宜しくお願い致します。
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
秘密多め令嬢の自由でデンジャラスな生活〜魔力0、超虚弱体質、たまに白い獣で大冒険して、溺愛されてる話
嵐華子
ファンタジー
【旧題】秘密の多い魔力0令嬢の自由ライフ。
【あらすじ】
イケメン魔術師一家の超虚弱体質養女は史上3人目の魔力0人間。
しかし本人はもちろん、通称、魔王と悪魔兄弟(義理家族達)は気にしない。
ついでに魔王と悪魔兄弟は王子達への雷撃も、国王と宰相の頭を燃やしても、凍らせても気にしない。
そんな一家はむしろ互いに愛情過多。
あてられた周りだけ食傷気味。
「でも魔力0だから魔法が使えないって誰が決めたの?」
なんて養女は言う。
今の所、魔法を使った事ないんですけどね。
ただし時々白い獣になって何かしらやらかしている模様。
僕呼びも含めて養女には色々秘密があるけど、令嬢の成長と共に少しずつ明らかになっていく。
一家の望みは表舞台に出る事なく家族でスローライフ……無理じゃないだろうか。
生活にも困らず、むしろ養女はやりたい事をやりたいように、自由に生きているだけで懐が潤いまくり、慰謝料も魔王達がガッポリ回収しては手渡すからか、懐は潤っている。
でもスローなライフは無理っぽい。
__そんなお話。
※お気に入り登録、コメント、その他色々ありがとうございます。
※他サイトでも掲載中。
※1話1600〜2000文字くらいの、下スクロールでサクサク読めるように句読点改行しています。
※主人公は溺愛されまくりですが、一部を除いて恋愛要素は今のところ無い模様。
※サブも含めてタイトルのセンスは壊滅的にありません(自分的にしっくりくるまでちょくちょく変更すると思います)。
転生したら遊び人だったが遊ばず修行をしていたら何故か最強の遊び人になっていた
ぐうのすけ
ファンタジー
カクヨムで先行投稿中。
遊戯遊太(25)は会社帰りにふらっとゲームセンターに入った。昔遊んだユーフォーキャッチャーを見つめながらつぶやく。
「遊んで暮らしたい」その瞬間に頭に声が響き時間が止まる。
「異世界転生に興味はありますか?」
こうして遊太は異世界転生を選択する。
異世界に転生すると最弱と言われるジョブ、遊び人に転生していた。
「最弱なんだから努力は必要だよな!」
こうして雄太は修行を開始するのだが……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる