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第4章 投稿するまでやることは?(カクヨム攻略法)
第22話 やっと投稿? (あらすじとタグ 他)
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「まだ何かあるんですか!」
ひなはもうクタクタです。投稿ってこんなに大変なの!とうんざりしてきました。
「読まれない地獄がいいのかい?」
モコりんが悪い顔で言いました。ひなはぶんぶん首を振ります。
「まあ、疲れたんだね。休憩も必要よ」
みちのが間に入って二人をなだめました。
「じゃあ、好きな屋台でおやつを仕入れましょう」
三人は屋台巡りをしました。遠くから見たときは看板が目立っていましたが、近づくと説明書きが気になりました。
「あ、ここのアイスおいしそう」
「なんでそう思ったの?」
みちのが聞くと、ひなはこう答えました。
「ここに、作り方や原材料が書いてあるの。あと、作った人の思いも。これだけ丁寧に作ったものはおいしいに決まってる」
ひながそう言うと、みちのは「よくできました」と頭をなでました。
「いい、それがあらすじとタグよ。丁寧に書くとステキでしょ」
「あらすじとタグ? あらすじは分かるけど……」
「食べ終わったら教えるね。まずは休憩」
ひなはアイスクリーム。みちのはお団子と緑茶。モコりんはたこ焼きを買って休憩しました。
「「「いただきます」」」
ひなのアイスクリームは、夏休みの淡い失恋のお話でした。
「冷たい! そして溶けてしまった夏の恋が切ない」
「どう? お品書きに書いてあった通りだった?」
「はい。 でもラストは意外性があって不思議な感じでした。あらすじでは読み切れなかったです」
「いいところに気づいたね。そう、あらすじは全部書けばいいという事ではないの。興味を持たせながら、どこまで情報を開示するか。その匙加減が大事なのよ」
ひなは口をふきながら考えました。
「さあ、休憩は終わり。ボクが紙を出すからそこにあらすじを書いて」
モコりんがどこからか紙を取り出すと、ひなに渡しました。
ひなは何度も書き直しながらあらすじを完成させました。
「次はタグだよ」
モコりんは、今度は8枚の短冊を渡しました。
「これが? タグ?」
なにを書けばいいのか分からず、ひなは途方にくれています。
「タグはね、単語でのお品書きの補足よ。調べて貰いやすいように書くの。モコりん、例のやつ出して」
みちのがモコりんに頼むと、モコりんは『タグ例』を」出しました。
タグ例) カクヨムオンリー、ボーイズラブ、ガールズラブ、学園、純文学、ライトノベル、幕末、探偵、お仕事、グルメ、あやかし、格闘技、ミリタリー、スペースオペラ、異世界転生、VRMMO、デスゲーム、戦記、三国志、怪談、パニック、警察、動物、超能力、魔法、男性向け、女性向け、児童向け、万人向け、短編
「こんな感じで単語を8個入れるんだけど」
「わたしの作品に似合うの少ない……」
「じゃあ、他の単語探しましょうか。主役は?」
「猫です」
「なら、『猫』って入れよう。漢字・カタカナ・ひらがな、どれにする?」
「そこからですか!」
「結構大事よ」
ひなはカタカナで「ネコ」と書きました。
「雰囲気は?」
「ほのぼのしています」
「じゃあそれ」
こんどはひらがなで「ほのぼの」と書きました。
そんな感じで、
「ネコ」
「ほのぼの」
「友情」
「出会い」
「かわいい」
「童話」
「児童向け」
「 」
と、7つまで書けました。
「あとひとつ。なかなか思いつかないよ」
「そうね、思いつかないときは無理して書かなくてもいいけど……。でも、魔法の言葉があるわ」
「なんですか!」
ひなは「魔法の言葉」という響きにドキドキしてきました。
「教えてください! なんですか魔法の言葉って!」
みちのは、(そこまで期待されると)とちょっとだけ引きながら答えました。
「それはね、『カクヨムオンリー』よ」
「なんですか、それ?」
ひなは聞いたことがない単語に呆然としています。
「今、かくよむ国で活動しているでしょ。人によっては多国間で活動する人がいるの。いろんな国で出していません。かくよむ国だけで出していますって宣言が『カクヨムオンリー』なの。かくよむ国大好きって話よ」
「かくよむ国大好きがカクヨムオンリーですね。ここにはみちのさんもいるしモコりんもいる。私はかくよむ国大好きです!」
「そう、じゃあ書きましょうか」
ひなは『カクヨムオンリー』と短冊に書きました。
「じゃあ、お品書き作るよ」
モコりんが魔法を唱えると、魔法陣が現れあらすじの紙と短冊を吸収しました。魔法陣が屋台の上に移動すると、お品書きがポトっと落ち、魔法陣は消え去りました。
「まだ一品しか載ってないけど、説明もていねいなよいお品書きができたね」
モコりんは満足げに言いました。
「モコりん最終チェック」
みちのがモコりんに指示を出します。
「小説タイトル まだタイトルついてない!」
「えっ! ひなちゃん! 前ついていたよね」
モコりんとみちのは慌てふためいています。
「タイトル、迷っていたんで消したんです。そのまま忘れていました」
ひなの言葉に脱力するみちのとモコりん。
まだ、投稿は出来そうにありませんでした。
ひなはもうクタクタです。投稿ってこんなに大変なの!とうんざりしてきました。
「読まれない地獄がいいのかい?」
モコりんが悪い顔で言いました。ひなはぶんぶん首を振ります。
「まあ、疲れたんだね。休憩も必要よ」
みちのが間に入って二人をなだめました。
「じゃあ、好きな屋台でおやつを仕入れましょう」
三人は屋台巡りをしました。遠くから見たときは看板が目立っていましたが、近づくと説明書きが気になりました。
「あ、ここのアイスおいしそう」
「なんでそう思ったの?」
みちのが聞くと、ひなはこう答えました。
「ここに、作り方や原材料が書いてあるの。あと、作った人の思いも。これだけ丁寧に作ったものはおいしいに決まってる」
ひながそう言うと、みちのは「よくできました」と頭をなでました。
「いい、それがあらすじとタグよ。丁寧に書くとステキでしょ」
「あらすじとタグ? あらすじは分かるけど……」
「食べ終わったら教えるね。まずは休憩」
ひなはアイスクリーム。みちのはお団子と緑茶。モコりんはたこ焼きを買って休憩しました。
「「「いただきます」」」
ひなのアイスクリームは、夏休みの淡い失恋のお話でした。
「冷たい! そして溶けてしまった夏の恋が切ない」
「どう? お品書きに書いてあった通りだった?」
「はい。 でもラストは意外性があって不思議な感じでした。あらすじでは読み切れなかったです」
「いいところに気づいたね。そう、あらすじは全部書けばいいという事ではないの。興味を持たせながら、どこまで情報を開示するか。その匙加減が大事なのよ」
ひなは口をふきながら考えました。
「さあ、休憩は終わり。ボクが紙を出すからそこにあらすじを書いて」
モコりんがどこからか紙を取り出すと、ひなに渡しました。
ひなは何度も書き直しながらあらすじを完成させました。
「次はタグだよ」
モコりんは、今度は8枚の短冊を渡しました。
「これが? タグ?」
なにを書けばいいのか分からず、ひなは途方にくれています。
「タグはね、単語でのお品書きの補足よ。調べて貰いやすいように書くの。モコりん、例のやつ出して」
みちのがモコりんに頼むと、モコりんは『タグ例』を」出しました。
タグ例) カクヨムオンリー、ボーイズラブ、ガールズラブ、学園、純文学、ライトノベル、幕末、探偵、お仕事、グルメ、あやかし、格闘技、ミリタリー、スペースオペラ、異世界転生、VRMMO、デスゲーム、戦記、三国志、怪談、パニック、警察、動物、超能力、魔法、男性向け、女性向け、児童向け、万人向け、短編
「こんな感じで単語を8個入れるんだけど」
「わたしの作品に似合うの少ない……」
「じゃあ、他の単語探しましょうか。主役は?」
「猫です」
「なら、『猫』って入れよう。漢字・カタカナ・ひらがな、どれにする?」
「そこからですか!」
「結構大事よ」
ひなはカタカナで「ネコ」と書きました。
「雰囲気は?」
「ほのぼのしています」
「じゃあそれ」
こんどはひらがなで「ほのぼの」と書きました。
そんな感じで、
「ネコ」
「ほのぼの」
「友情」
「出会い」
「かわいい」
「童話」
「児童向け」
「 」
と、7つまで書けました。
「あとひとつ。なかなか思いつかないよ」
「そうね、思いつかないときは無理して書かなくてもいいけど……。でも、魔法の言葉があるわ」
「なんですか!」
ひなは「魔法の言葉」という響きにドキドキしてきました。
「教えてください! なんですか魔法の言葉って!」
みちのは、(そこまで期待されると)とちょっとだけ引きながら答えました。
「それはね、『カクヨムオンリー』よ」
「なんですか、それ?」
ひなは聞いたことがない単語に呆然としています。
「今、かくよむ国で活動しているでしょ。人によっては多国間で活動する人がいるの。いろんな国で出していません。かくよむ国だけで出していますって宣言が『カクヨムオンリー』なの。かくよむ国大好きって話よ」
「かくよむ国大好きがカクヨムオンリーですね。ここにはみちのさんもいるしモコりんもいる。私はかくよむ国大好きです!」
「そう、じゃあ書きましょうか」
ひなは『カクヨムオンリー』と短冊に書きました。
「じゃあ、お品書き作るよ」
モコりんが魔法を唱えると、魔法陣が現れあらすじの紙と短冊を吸収しました。魔法陣が屋台の上に移動すると、お品書きがポトっと落ち、魔法陣は消え去りました。
「まだ一品しか載ってないけど、説明もていねいなよいお品書きができたね」
モコりんは満足げに言いました。
「モコりん最終チェック」
みちのがモコりんに指示を出します。
「小説タイトル まだタイトルついてない!」
「えっ! ひなちゃん! 前ついていたよね」
モコりんとみちのは慌てふためいています。
「タイトル、迷っていたんで消したんです。そのまま忘れていました」
ひなの言葉に脱力するみちのとモコりん。
まだ、投稿は出来そうにありませんでした。
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