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第二章
ダンジョンに入りました
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次の日の朝、宿舎から出た私は先ず冒険者の多さに驚く事になった。前日は全員早めに寝床に入り、今日という日に備えたのだが、朝起きてダンジョン入り口へ向かうと、昨日疎らだった冒険者の数と違い百人を超す数の冒険者が列をなしていたのだ。
受付は数名の職員がパーティー単位で捌いているけど、とても人手が足りているとは思えなかった。
待ち行列に並ぶと、周囲から視線が殺到するのが自分でもわかる。きっとエリーゼの容姿が目立ってるんだと思う。私もちょっと悪寒がするけどそういう事にしておこう。
すぐそこにいる男なんかエリーゼにずっと見惚れてるし、なんか一緒にパーティーを組んでるからかラパンやコーディを羨ましそうな目で見てる人もいる。
王都に移り住んだ当初は私も人の目が気になって仕方無かったけど、最近はそんな視線にも馴れてきたと思ってたのに違うみたい。ここは一言文句を言ってやらなくちゃ。
「男って本当に無遠慮に女を見るのよね」
私がわざと周囲に聞こえるように言うと、ほらほら何人もの男達が視線を逸した。
「アイシャ、そんなに男達を虐めるなよ。減るもんじゃないだろ?」
「だって嫌なんだもん。エリーゼは平気なの?」
「減るものじゃないしね」
どうやらエリーゼは平気みたい。大人だなあ。
「流石にエリーゼは分かってるな」
目を逸らした人達も『そうだ』って言うように頷いてる。私が子供なのかな?
「うむむぅ…じゃあ私も我慢する」
「アイシャもそろそろ男を知らないと駄目ね」
「まだ知らなくていいもん」
周囲から生唾を飲むような音が幾つも聞こえてきたけど、とりあえず睨む事で一喝しといた。
パーティーメンバーと話しながら待っていると、順調に待ち行列が解消されてきて自分達の順番が回ってきた。
ギルド職員に聞いてみたところ、最近はパーティーが協力しあって下層攻略に乗り出しているらしい。
昔から下層に行く者は特殊な魔鉱石の採取、各モンスターの上位種素材が目当てだったけど、ここ数年は下層各階で横に広大な未踏領域が発見され、多くの冒険者がギルド発注の情報収集クエストに挑んでいるんだとか。
そのせいでこのような混雑が続いているという話しだった。
私達の目的は中層なので協力などは特に必要ない。それでもダンジョン入り口に着くまでの間に何組ものパーティーから誘いを受けた。ただ誘いに来た者達の目当ては間違い無くエリーゼだと思うの……。話す時に皆少しだけ顔が赤いんだもん。
受け付けが終わってダンジョン入り口へ向かう道に進むと、こちらは特に混雑もなくスムーズに進んでいるようだ。
私とイリージャはダンジョン初体験だけど他の人は違う。待ってる間に聞いた話しだと、特にラパンは中層をメインに何度もパーティーで来ているらしい。
「いよいよね」
もうじきダンジョン入り口だ。初ダンジョンだから緊張するけどすごい楽しみ。
「アイシャとイリージャに一つだけ注意しておくけど、無闇にスライムを殺すのだけは駄目よ?」
「あ、それ知ってます。ダンジョン内のゴミや、モンスターの死体を片付ける役割があるからですね?」
イリージャが率先して答える。
「よく知ってるわね。あと場所によってはマナーとして邪魔にならないように避ける事ね」
その後もラパンがちょっとしたマナーを説明してくれて、終わるとパーティーはダンジョンの入り口を潜り中へ入った。暫く緩やかな下りが続き、平らになった頃に明るい光が奥の方に見え出した。光の方へ近づいていくと、通路の幅も徐々に広くなっていく。そして、完全に広い空間に出ると私とイリージャだけ感嘆の声を上げた。
「えぇっ!?」
目の前に広がる光景はダンジョンと呼ぶには広すぎる空間であり、下った高さよりも天井までの高さがあるのだ。
それらがどういった仕組みになっているのか分からないけど、ダンジョン内は優しい太陽光にも似た光に満たされている。
草木も適度に生い茂り、まるで外の森林地帯にも似た作りとなっているのだ。
「ダンジョンって狭くて迷路みたいで薄暗闇でっていうイメージがあったけど、これでダンジョンなの?」
「ああ、上層はこんな感じのが四層続く。未だ見つかってないダンジョンコアが作り出してる空間らしいが、俺も最初来た時はびっくりしたよ」
「ここに出るモンスターは三層と四層だけ注意が必要だ。毒を持ってるのと酸を吐くのがいるからな」
「酸かぁ…」
まずは第一層と第二層だ。慣れる為に少しずつ歩を進めるが、よく耳を澄ませば他のパーティーが戦闘する音も遠いようだが聞き取る事が出来る。
「ここらへんはどんなモンスターが出るの?」
「アルミラージやゴブリンがメインでオークも出る。油断しなければ問題ないが、オークは女と見れば攫って犯す事もあるから注意しろよ」
イリージャは攫うという言葉に反応し私の腕にしがみ付いた。ついこの間、盗賊に捕らえられた時の事を思い出したのだろう。
「大丈夫よイリージャ」
「うん…」
そのまま暫く進んでいくと、少し開けた場所にアルミラージが数匹固まっているのが見えた。しかし、こちらに気付いているのかいないのか、襲い掛かってくるような気配はない。
そのままもう少しだけ近づくと、今度は何とも言えない咀嚼音が耳に聞こえだす。
アルミラージ達は他の冒険者が倒したオークを寄って集って食べているようだ。
「気付いてるけど食べるのに夢中で襲ってこないようだな。このまま迂回して進むとしよう」
先頭を行くコーディの判断に全員頷き、広場を大きく迂回するように避けて通った。
先に入った他のパーティーが戦闘で倒したというのもあるけど、その後は特にモンスターに出会う事なく、第二層への下り道に辿り着いた。
そして第二層。ここも第一層と変わらない風景が続くけど、どうも様子がおかしい。
戦闘が行われているのは間違いないのに、遠くで轟音が響き渡り人の怒声や剣戟の音が耳に入ってくる。
「まだ二層だというのに、随分と激しい戦闘をしているようね」
「よし、俺が偵察してくるから全員ここで待っててくれ」
コーディが偵察に行き、わずか十分程という短い時間で帰ってくる。
なんとなく顔が青ざめているようにも見え、沈んだ声で状況を報告する。
「複数体のオーガと何組かのパーティーが戦闘になっている。しかも普通のオーガじゃない。武装してるし肌も赤茶色で今まで見た事ない種類のオーガが混じってる。この階層じゃオーガなんて今まで見た事なかったが…」
「赤茶色……オーグレーかしら……」
『オーグレー?』
私だけじゃなく他の者も聞いた事ないと首を傾げる。
「そう、メスのオーガよ」
「そんなのよく知ってるなあ」
「勉強してるもの。それよりも戦闘しているパーティーはどうなの?」
「奇襲されたのか怪我人が何人もいる。死人はいないようだが、助けに行くなら早い方がいいだろう」
「行こうよ。同じ冒険者仲間だし見捨てれないよ」
私の言葉に全員が頷き、エリーゼは支援魔法を発動する為に集中を始めた。
受付は数名の職員がパーティー単位で捌いているけど、とても人手が足りているとは思えなかった。
待ち行列に並ぶと、周囲から視線が殺到するのが自分でもわかる。きっとエリーゼの容姿が目立ってるんだと思う。私もちょっと悪寒がするけどそういう事にしておこう。
すぐそこにいる男なんかエリーゼにずっと見惚れてるし、なんか一緒にパーティーを組んでるからかラパンやコーディを羨ましそうな目で見てる人もいる。
王都に移り住んだ当初は私も人の目が気になって仕方無かったけど、最近はそんな視線にも馴れてきたと思ってたのに違うみたい。ここは一言文句を言ってやらなくちゃ。
「男って本当に無遠慮に女を見るのよね」
私がわざと周囲に聞こえるように言うと、ほらほら何人もの男達が視線を逸した。
「アイシャ、そんなに男達を虐めるなよ。減るもんじゃないだろ?」
「だって嫌なんだもん。エリーゼは平気なの?」
「減るものじゃないしね」
どうやらエリーゼは平気みたい。大人だなあ。
「流石にエリーゼは分かってるな」
目を逸らした人達も『そうだ』って言うように頷いてる。私が子供なのかな?
「うむむぅ…じゃあ私も我慢する」
「アイシャもそろそろ男を知らないと駄目ね」
「まだ知らなくていいもん」
周囲から生唾を飲むような音が幾つも聞こえてきたけど、とりあえず睨む事で一喝しといた。
パーティーメンバーと話しながら待っていると、順調に待ち行列が解消されてきて自分達の順番が回ってきた。
ギルド職員に聞いてみたところ、最近はパーティーが協力しあって下層攻略に乗り出しているらしい。
昔から下層に行く者は特殊な魔鉱石の採取、各モンスターの上位種素材が目当てだったけど、ここ数年は下層各階で横に広大な未踏領域が発見され、多くの冒険者がギルド発注の情報収集クエストに挑んでいるんだとか。
そのせいでこのような混雑が続いているという話しだった。
私達の目的は中層なので協力などは特に必要ない。それでもダンジョン入り口に着くまでの間に何組ものパーティーから誘いを受けた。ただ誘いに来た者達の目当ては間違い無くエリーゼだと思うの……。話す時に皆少しだけ顔が赤いんだもん。
受け付けが終わってダンジョン入り口へ向かう道に進むと、こちらは特に混雑もなくスムーズに進んでいるようだ。
私とイリージャはダンジョン初体験だけど他の人は違う。待ってる間に聞いた話しだと、特にラパンは中層をメインに何度もパーティーで来ているらしい。
「いよいよね」
もうじきダンジョン入り口だ。初ダンジョンだから緊張するけどすごい楽しみ。
「アイシャとイリージャに一つだけ注意しておくけど、無闇にスライムを殺すのだけは駄目よ?」
「あ、それ知ってます。ダンジョン内のゴミや、モンスターの死体を片付ける役割があるからですね?」
イリージャが率先して答える。
「よく知ってるわね。あと場所によってはマナーとして邪魔にならないように避ける事ね」
その後もラパンがちょっとしたマナーを説明してくれて、終わるとパーティーはダンジョンの入り口を潜り中へ入った。暫く緩やかな下りが続き、平らになった頃に明るい光が奥の方に見え出した。光の方へ近づいていくと、通路の幅も徐々に広くなっていく。そして、完全に広い空間に出ると私とイリージャだけ感嘆の声を上げた。
「えぇっ!?」
目の前に広がる光景はダンジョンと呼ぶには広すぎる空間であり、下った高さよりも天井までの高さがあるのだ。
それらがどういった仕組みになっているのか分からないけど、ダンジョン内は優しい太陽光にも似た光に満たされている。
草木も適度に生い茂り、まるで外の森林地帯にも似た作りとなっているのだ。
「ダンジョンって狭くて迷路みたいで薄暗闇でっていうイメージがあったけど、これでダンジョンなの?」
「ああ、上層はこんな感じのが四層続く。未だ見つかってないダンジョンコアが作り出してる空間らしいが、俺も最初来た時はびっくりしたよ」
「ここに出るモンスターは三層と四層だけ注意が必要だ。毒を持ってるのと酸を吐くのがいるからな」
「酸かぁ…」
まずは第一層と第二層だ。慣れる為に少しずつ歩を進めるが、よく耳を澄ませば他のパーティーが戦闘する音も遠いようだが聞き取る事が出来る。
「ここらへんはどんなモンスターが出るの?」
「アルミラージやゴブリンがメインでオークも出る。油断しなければ問題ないが、オークは女と見れば攫って犯す事もあるから注意しろよ」
イリージャは攫うという言葉に反応し私の腕にしがみ付いた。ついこの間、盗賊に捕らえられた時の事を思い出したのだろう。
「大丈夫よイリージャ」
「うん…」
そのまま暫く進んでいくと、少し開けた場所にアルミラージが数匹固まっているのが見えた。しかし、こちらに気付いているのかいないのか、襲い掛かってくるような気配はない。
そのままもう少しだけ近づくと、今度は何とも言えない咀嚼音が耳に聞こえだす。
アルミラージ達は他の冒険者が倒したオークを寄って集って食べているようだ。
「気付いてるけど食べるのに夢中で襲ってこないようだな。このまま迂回して進むとしよう」
先頭を行くコーディの判断に全員頷き、広場を大きく迂回するように避けて通った。
先に入った他のパーティーが戦闘で倒したというのもあるけど、その後は特にモンスターに出会う事なく、第二層への下り道に辿り着いた。
そして第二層。ここも第一層と変わらない風景が続くけど、どうも様子がおかしい。
戦闘が行われているのは間違いないのに、遠くで轟音が響き渡り人の怒声や剣戟の音が耳に入ってくる。
「まだ二層だというのに、随分と激しい戦闘をしているようね」
「よし、俺が偵察してくるから全員ここで待っててくれ」
コーディが偵察に行き、わずか十分程という短い時間で帰ってくる。
なんとなく顔が青ざめているようにも見え、沈んだ声で状況を報告する。
「複数体のオーガと何組かのパーティーが戦闘になっている。しかも普通のオーガじゃない。武装してるし肌も赤茶色で今まで見た事ない種類のオーガが混じってる。この階層じゃオーガなんて今まで見た事なかったが…」
「赤茶色……オーグレーかしら……」
『オーグレー?』
私だけじゃなく他の者も聞いた事ないと首を傾げる。
「そう、メスのオーガよ」
「そんなのよく知ってるなあ」
「勉強してるもの。それよりも戦闘しているパーティーはどうなの?」
「奇襲されたのか怪我人が何人もいる。死人はいないようだが、助けに行くなら早い方がいいだろう」
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