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第四章
残された者
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前方の地面がモールとガーディアンを巻き込みながら盛り上がっていく。
天辺から土が削げ落ちていくと、中から姿を現したのはニ股の頭を持つ巨大ワームだった。
高速で独立して動くニ股の頭は、動きの鈍いモール達を次々と飲み込んでいく。驚く事に高強度を誇るグランドモールでさえ選別する事なく飲み込んでいくのだ。
自分の周りに目ぼしい獲物が無くなると、次に目を付けたのは多くのガーディアンに囲まれたウルベリィだった。
陣形を再編成した時、ウルベリィだけ三人から大きく離れてしまった。
異変に反応し、ティアルカが駆けつけようと動き出すが、自分の獲物として定めたワームの動きは素早かった。
◇ ◇ ◇
「まずいわ! ウル、早く逃げてぇ!」
ウルがガーディアンに指示をして退路を確保しようとする。だが、すぐ近くまでワームが迫り時間の猶予はない。そして、必死に駆けつけるティアの奮闘も虚しく、ウルは自分の周囲のガーディアン諸共呑み込まれてしまった。でも、呑み込まれる前のあれは……。
「いやああああぁぁぁっ」
悲鳴をあげたいのを我慢し走り出す私と違い、エラの大絶叫が周囲に響き渡った。同時にウルが直接指揮していたガーディアン達が動きを停止し、既に命令を受けているガーディアンだけがモールを追い立て続ける。
『ルアアアアアアァァァァッ』
そして、あと少しでウルの元に辿り着く事ができたティア、立ち止まって大きな雄叫びをあげると、綺麗な赤だった魔気の色が禍々しい黒色へと変わってしまった。
こ、これは何だかヤバイ感じがするけど、ティアは大丈夫なの?
「ティアッ」
もう私の声が聞こえてない?
今のティアの状態はマジでヤバイ気がする!
次のターゲットになったのか、ティアを呑み込もうとワームも動き出した。何かに反応してるのだと思うけど、私にはその何かがわからない。
そもそもがおかしい。私達は認識阻害効果をもつマジックアイテムを装備しているはずなのに、ワームは別な何かを知覚しているのかターゲットになっているのだ。
効果が絶対じゃないのはわかる。だけど、こちらの動きを正確に補足してくるなんて……。
考え事をしている場合じゃなかった。
ティアは首を鋭く突きこむようなワームの攻撃をさらりと躱し、同時に攻撃してきた残りの首も複雑な高速移動で回避する。
攻撃を躱されたワームはすぐ頭の方向を変えて追尾するが、ティアはまったく危なげなく躱してしまう。私なんかが評価するのはおこがましいけど、ティアの身体能力はおそらくグランツすら凌駕しているはずだ。しいていうなら足らないのは経験から来る差だろうと思う。
では私はというと、既に戦闘しているティアとは違い、まだ敵のターゲットにすらなれないでいるという情けなさなのだ。
そう、いつもそうだ。
私はいつも大事な場面で出遅れてしまう。
今もティアの戦闘を走りながら見ているだけ。
慎重なのだと言い訳はできるけど、そうじゃない。
ティアやウルと違い能力で劣っているという劣等感、冒険者ランクはあがったのに全てにおいて経験が足りていない。だから決定的に不足事態対処能力が低いのだと自分でもわかっている。ただ、今は経験不足だろうと、出遅れていようと行動しなければならない。大切な家族であるウルを救い出さなければならないから。
それは絶対だ! ウルはきっと生きている。なぜかはわからないけど、第六感とでも言うべき感覚がそう告げているのだ。
私はもう一度意識回路を繋いでクロノスに呼びかけた。
(さっき神格を昇格したことでどんな事ができるようになったの?)
少ししてクロノスから返事が返ってきた。
(大きなところだと大幅な身体能力の向上、そして、大地の女神の加護も開放された。高位の治癒魔術も使えるようになったけど、そこは使いこなすのに鍛錬が必要だろうね。あとは状態異常無効、物理ダメージ軽減、特殊能力として神域と神圧が使えるようになったくらいか)
(ふぅん……凄そうだけどよくわからない)
(簡単に説明すれば、神域はあらゆるものを拒絶する神の結界だ。そして、神圧は神の威、神威とも呼ばれる力だけど、人種や一部の亜人に絶大な強制力を行使できるというものだ。もともと異界の住人である魔族、それとバーサーカー状態のものには効かないから、そこは注意が必要だ)
(………凄い力が一杯ね)
(他にもいくつかあるけど、とにかく使ってみればわかるさ)
クロノスとの会話はここまでだった。
身体能力が向上したのは自覚がある。
今まで感じられなかったものがスっと身体の中に入ってきた感覚もあり、それが何かと考えると、何故か昔から使っていたかのように使い方がわかるのだ。ただし、全て制御できるようになるには、クロノスが言うようにある程度の鍛錬が必要だろう。
自分が別人になってしまったような感覚に戸惑う中、私が最初に使ってみたのは神域による結界の構築だった。
自分の前方を半円状に覆うように神域を展開し、向上した身体能力まかせに一気に加速する。
いつも使っている速歩と同じつもりで加速したというのに、瞬歩や瞬動といった上位のスキルを遥かに凌ぐ速さで移動できてしまった。自分の意識を探ってみると、その効果は神速であるとわかる。
結果、前方にいた邪魔なモールをすべて弾き飛ばし、ティアとの距離を大きく縮める事ができた。
(ワームはティアに夢中になってる。それなら…)
私は進行方向を変え、ワームをゆるやかに右に迂回しながら接近を試みる。首の一つが一瞬だけ反応したけど、あまり興味が無いのかそれ以降は反応すらしない。
動いているものに反応しているというわけではないのだろう。それならそれでこちらには好都合だ。
ティアには悪いけど、もう少しだけワームを引き付けておいてもらいたい。
(ここらへんでいいかな)
私はワーム全体を横から見れる位置に移動し、ウルの気配を探るべく意識を集中させる。しばらく探っていると、地中の中にあり見えなくなっているだろう部分にウルの気配を感じ取る。ただ、生きているという感覚ではない。
ワームに呑み込まれる寸前、ウルが何かに包み込まれるのがみえた。そう、だから今は初めてウルにあった時と近い感覚が感じられ、魔鉱石に封じられていた時に近い状態ではないかと予想できるのだ。
それならばまだ希望が持てる。ただし、ワームの腹の中でどのくらいの時間平気でいられるのかわからない。救出するなら早いほうが良いだろう。
「それじゃいくわよ!」
私はティアの位置を探りながら慎重に狙いを定める。瞬動、神速と動き出しながら防御の為に神域を展開、ワームの胴体を切断するべく一気に距離を詰めた。
衝撃波を放つ準備が整い、放つ際に障害となる神域だけ解除したけど、私は衝撃波を放つ事が出来なかった。急に地の上にいる感覚が無くなり、浮遊感が体を襲ったからだ。
視線を下に向けると、そこには大きなワームの口があった。
二又だと思っていたワームが三又だったなんて…。
不覚……今まで土中にあり気付かなかったのと、不意をつかれた事で対処する事が出来なかった。
ワームに飲み込まれ、周囲を暗闇が包みこむと、時間差で下腹部あたりに鈍痛が走り意識が遠退く。その後は体中の骨がバラバラになるような衝撃が襲った所までは覚えている。私の記憶があるのはここまでだ……。
◇ ◇ ◇
ティアルカは無人の野にエラと一緒に立ち尽くしていた。
ウルベリィに続いてアイシャまでがワームに飲み込まれてしまった。
その後は蜘蛛の子を散らすようにモール達がこの場を逃げ出していき、二人だけはショックのあまり茫然とこの場に立ち尽くす結果となったのだ。
ワームは再び土の中に潜り込むと浮上してくる様子はなく、潜る時に出来たミミズ腫れのような跡だけが目の前に残されている。
魔国軍が逃げ散ったソリッドモールを掃討しながら近づいてくるのさえ茫然と眺め、自分より先に正気を取り戻したエラが肩をゆすってもダメで、頬を張ってくれるまで周囲の様子が目に入らない有様であった。
ようやく正気に返ったウルベリィは、地中に意識を集中してアイシャの気配を探ってみるが、僅かな気配すら感じ取る事はできない。希望があるとすればアイシャが不死身であるという事だけだ。それではウルベリィはどうかと考えると、不死身ではない為ほぼ絶望的だと思われるが、なんとなく生きているという予感がある。
その理由が何かと問われれば分からないが、ウルベリィが飲み込まれる一瞬だけ強大な魔力の放出を感じたのだ。あれはおそらく何らかの対策をとったのだと思いたい。ただ予感は予感であり絶対ではない。
ティアルカは自分が今できる事は何かと模索するが全く見当がつかない。兎に角いまはハーゲンに戻りグランツの指示を仰ぐのがいいだろう。
自分の力の無さと経験の無さを呪うが、諦めるのはまだ早いと思い直す。
(私は無力……でも…アイシャ、ウル、絶対に諦めないから…)
二人はまだ生きていると信じ、ティアルカは決意を新たにするのだった。
【第四章 終章】
--------------------------------
現ステータス(簡易)
アイシャ・職種(剣士)
スキル1【肉体再生能力・空間操作能力・不老】
スキル2【武器等魔剣化:魔力付与】
スキル3【治癒の涙:血にも効果あり】
スキル4【神属
現在C級冒険者。
肉体年齢は十八歳で固定された。
修行の旅で成長中。
ティアルカ・職種(剣士)
年齢(不明)
スキル1【夢魔に近い能力を持つ】
スキル2【深紅の魔眼:能力の詳細は不明】
スキル3【魔気(赤):身体能力強化】
スキル4【魔闘気(黒):詳細不明】
現在C級冒険者。
魔族であり魔力や身体能力が高い。
武器は通常より丈夫で重いハルバードを使用。
ウル・職種(クリエイター)
年齢(不明)
スキル1【魔導兵作成・制御・修理】
スキル2【ディメンショナル・ゲート:妖精界への門を開く】
魔導兵(ガーディアン)を作成使役できる。
妖精に属する種族らしいが、まだいろいろな能力が謎。
天辺から土が削げ落ちていくと、中から姿を現したのはニ股の頭を持つ巨大ワームだった。
高速で独立して動くニ股の頭は、動きの鈍いモール達を次々と飲み込んでいく。驚く事に高強度を誇るグランドモールでさえ選別する事なく飲み込んでいくのだ。
自分の周りに目ぼしい獲物が無くなると、次に目を付けたのは多くのガーディアンに囲まれたウルベリィだった。
陣形を再編成した時、ウルベリィだけ三人から大きく離れてしまった。
異変に反応し、ティアルカが駆けつけようと動き出すが、自分の獲物として定めたワームの動きは素早かった。
◇ ◇ ◇
「まずいわ! ウル、早く逃げてぇ!」
ウルがガーディアンに指示をして退路を確保しようとする。だが、すぐ近くまでワームが迫り時間の猶予はない。そして、必死に駆けつけるティアの奮闘も虚しく、ウルは自分の周囲のガーディアン諸共呑み込まれてしまった。でも、呑み込まれる前のあれは……。
「いやああああぁぁぁっ」
悲鳴をあげたいのを我慢し走り出す私と違い、エラの大絶叫が周囲に響き渡った。同時にウルが直接指揮していたガーディアン達が動きを停止し、既に命令を受けているガーディアンだけがモールを追い立て続ける。
『ルアアアアアアァァァァッ』
そして、あと少しでウルの元に辿り着く事ができたティア、立ち止まって大きな雄叫びをあげると、綺麗な赤だった魔気の色が禍々しい黒色へと変わってしまった。
こ、これは何だかヤバイ感じがするけど、ティアは大丈夫なの?
「ティアッ」
もう私の声が聞こえてない?
今のティアの状態はマジでヤバイ気がする!
次のターゲットになったのか、ティアを呑み込もうとワームも動き出した。何かに反応してるのだと思うけど、私にはその何かがわからない。
そもそもがおかしい。私達は認識阻害効果をもつマジックアイテムを装備しているはずなのに、ワームは別な何かを知覚しているのかターゲットになっているのだ。
効果が絶対じゃないのはわかる。だけど、こちらの動きを正確に補足してくるなんて……。
考え事をしている場合じゃなかった。
ティアは首を鋭く突きこむようなワームの攻撃をさらりと躱し、同時に攻撃してきた残りの首も複雑な高速移動で回避する。
攻撃を躱されたワームはすぐ頭の方向を変えて追尾するが、ティアはまったく危なげなく躱してしまう。私なんかが評価するのはおこがましいけど、ティアの身体能力はおそらくグランツすら凌駕しているはずだ。しいていうなら足らないのは経験から来る差だろうと思う。
では私はというと、既に戦闘しているティアとは違い、まだ敵のターゲットにすらなれないでいるという情けなさなのだ。
そう、いつもそうだ。
私はいつも大事な場面で出遅れてしまう。
今もティアの戦闘を走りながら見ているだけ。
慎重なのだと言い訳はできるけど、そうじゃない。
ティアやウルと違い能力で劣っているという劣等感、冒険者ランクはあがったのに全てにおいて経験が足りていない。だから決定的に不足事態対処能力が低いのだと自分でもわかっている。ただ、今は経験不足だろうと、出遅れていようと行動しなければならない。大切な家族であるウルを救い出さなければならないから。
それは絶対だ! ウルはきっと生きている。なぜかはわからないけど、第六感とでも言うべき感覚がそう告げているのだ。
私はもう一度意識回路を繋いでクロノスに呼びかけた。
(さっき神格を昇格したことでどんな事ができるようになったの?)
少ししてクロノスから返事が返ってきた。
(大きなところだと大幅な身体能力の向上、そして、大地の女神の加護も開放された。高位の治癒魔術も使えるようになったけど、そこは使いこなすのに鍛錬が必要だろうね。あとは状態異常無効、物理ダメージ軽減、特殊能力として神域と神圧が使えるようになったくらいか)
(ふぅん……凄そうだけどよくわからない)
(簡単に説明すれば、神域はあらゆるものを拒絶する神の結界だ。そして、神圧は神の威、神威とも呼ばれる力だけど、人種や一部の亜人に絶大な強制力を行使できるというものだ。もともと異界の住人である魔族、それとバーサーカー状態のものには効かないから、そこは注意が必要だ)
(………凄い力が一杯ね)
(他にもいくつかあるけど、とにかく使ってみればわかるさ)
クロノスとの会話はここまでだった。
身体能力が向上したのは自覚がある。
今まで感じられなかったものがスっと身体の中に入ってきた感覚もあり、それが何かと考えると、何故か昔から使っていたかのように使い方がわかるのだ。ただし、全て制御できるようになるには、クロノスが言うようにある程度の鍛錬が必要だろう。
自分が別人になってしまったような感覚に戸惑う中、私が最初に使ってみたのは神域による結界の構築だった。
自分の前方を半円状に覆うように神域を展開し、向上した身体能力まかせに一気に加速する。
いつも使っている速歩と同じつもりで加速したというのに、瞬歩や瞬動といった上位のスキルを遥かに凌ぐ速さで移動できてしまった。自分の意識を探ってみると、その効果は神速であるとわかる。
結果、前方にいた邪魔なモールをすべて弾き飛ばし、ティアとの距離を大きく縮める事ができた。
(ワームはティアに夢中になってる。それなら…)
私は進行方向を変え、ワームをゆるやかに右に迂回しながら接近を試みる。首の一つが一瞬だけ反応したけど、あまり興味が無いのかそれ以降は反応すらしない。
動いているものに反応しているというわけではないのだろう。それならそれでこちらには好都合だ。
ティアには悪いけど、もう少しだけワームを引き付けておいてもらいたい。
(ここらへんでいいかな)
私はワーム全体を横から見れる位置に移動し、ウルの気配を探るべく意識を集中させる。しばらく探っていると、地中の中にあり見えなくなっているだろう部分にウルの気配を感じ取る。ただ、生きているという感覚ではない。
ワームに呑み込まれる寸前、ウルが何かに包み込まれるのがみえた。そう、だから今は初めてウルにあった時と近い感覚が感じられ、魔鉱石に封じられていた時に近い状態ではないかと予想できるのだ。
それならばまだ希望が持てる。ただし、ワームの腹の中でどのくらいの時間平気でいられるのかわからない。救出するなら早いほうが良いだろう。
「それじゃいくわよ!」
私はティアの位置を探りながら慎重に狙いを定める。瞬動、神速と動き出しながら防御の為に神域を展開、ワームの胴体を切断するべく一気に距離を詰めた。
衝撃波を放つ準備が整い、放つ際に障害となる神域だけ解除したけど、私は衝撃波を放つ事が出来なかった。急に地の上にいる感覚が無くなり、浮遊感が体を襲ったからだ。
視線を下に向けると、そこには大きなワームの口があった。
二又だと思っていたワームが三又だったなんて…。
不覚……今まで土中にあり気付かなかったのと、不意をつかれた事で対処する事が出来なかった。
ワームに飲み込まれ、周囲を暗闇が包みこむと、時間差で下腹部あたりに鈍痛が走り意識が遠退く。その後は体中の骨がバラバラになるような衝撃が襲った所までは覚えている。私の記憶があるのはここまでだ……。
◇ ◇ ◇
ティアルカは無人の野にエラと一緒に立ち尽くしていた。
ウルベリィに続いてアイシャまでがワームに飲み込まれてしまった。
その後は蜘蛛の子を散らすようにモール達がこの場を逃げ出していき、二人だけはショックのあまり茫然とこの場に立ち尽くす結果となったのだ。
ワームは再び土の中に潜り込むと浮上してくる様子はなく、潜る時に出来たミミズ腫れのような跡だけが目の前に残されている。
魔国軍が逃げ散ったソリッドモールを掃討しながら近づいてくるのさえ茫然と眺め、自分より先に正気を取り戻したエラが肩をゆすってもダメで、頬を張ってくれるまで周囲の様子が目に入らない有様であった。
ようやく正気に返ったウルベリィは、地中に意識を集中してアイシャの気配を探ってみるが、僅かな気配すら感じ取る事はできない。希望があるとすればアイシャが不死身であるという事だけだ。それではウルベリィはどうかと考えると、不死身ではない為ほぼ絶望的だと思われるが、なんとなく生きているという予感がある。
その理由が何かと問われれば分からないが、ウルベリィが飲み込まれる一瞬だけ強大な魔力の放出を感じたのだ。あれはおそらく何らかの対策をとったのだと思いたい。ただ予感は予感であり絶対ではない。
ティアルカは自分が今できる事は何かと模索するが全く見当がつかない。兎に角いまはハーゲンに戻りグランツの指示を仰ぐのがいいだろう。
自分の力の無さと経験の無さを呪うが、諦めるのはまだ早いと思い直す。
(私は無力……でも…アイシャ、ウル、絶対に諦めないから…)
二人はまだ生きていると信じ、ティアルカは決意を新たにするのだった。
【第四章 終章】
--------------------------------
現ステータス(簡易)
アイシャ・職種(剣士)
スキル1【肉体再生能力・空間操作能力・不老】
スキル2【武器等魔剣化:魔力付与】
スキル3【治癒の涙:血にも効果あり】
スキル4【神属
現在C級冒険者。
肉体年齢は十八歳で固定された。
修行の旅で成長中。
ティアルカ・職種(剣士)
年齢(不明)
スキル1【夢魔に近い能力を持つ】
スキル2【深紅の魔眼:能力の詳細は不明】
スキル3【魔気(赤):身体能力強化】
スキル4【魔闘気(黒):詳細不明】
現在C級冒険者。
魔族であり魔力や身体能力が高い。
武器は通常より丈夫で重いハルバードを使用。
ウル・職種(クリエイター)
年齢(不明)
スキル1【魔導兵作成・制御・修理】
スキル2【ディメンショナル・ゲート:妖精界への門を開く】
魔導兵(ガーディアン)を作成使役できる。
妖精に属する種族らしいが、まだいろいろな能力が謎。
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