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一章 大黒家争乱編
二十二話
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準備を終えた大黒たちが車で大黒家に向かっている頃。
ハクは大黒家にある道場の中で大黒秋人と対面を果たしていた。
「式紙越しではおぼろげにしか見えなかったけど、これが本当にあの九尾の狐とはね。随分とみすぼらしい」
「………………」
ハクは手足を縛られ、口も封じられた状態で道場の床に転がされている。
体のいたるところに傷がついていて、満身創痍という言葉がぴったり当てはまる。
そんな状態にもかかわらずハクは強気で、秋人をキッと睨みつける。
「これだけ痛めつけられているのにまだそんな目が出来るんだね。気高いと言うべきか、思慮が浅いと言うべきか。君の生殺与奪権はこちらにあることを分かっているのかな?」
秋人はくっくっと喉を鳴らしながら面白そうにハクを見下ろしている。
実際、秋人の言う事は正しい。
ハクの周りは秋人の従者たちで固められている上に、ハクは身動き一つ取れない状態だ。
秋人がハクを殺せと命じさえすれば従者たちは一斉にハクに襲い掛かるだろう。
それをしないのはハクをもっと大舞台で処刑するためともう一つ、秋人がハクに興味を示しているからである。
九尾の狐という大妖怪と話す機会など、数回生まれ変わりでもしないと得られない程の奇跡と言っても過言ではない。
九尾の狐と会話をしたという確固たる証拠があれば、それだけで陰陽師としての地位が数段上がることは間違いない。
陰陽師にとって九尾の狐というのはそれほど特別な存在なのである。
それに九尾の狐は大黒家に深く関わりのある存在でもあるため、秋人は処刑の準備を急ぐよりもハクと会話することを選んだ。
もっともハクは口を封じられたままであるため、秋人に話しかけられようと何も返すことは出来ないのだが。
「ああ、その状態じゃあ話せないね。失念してたよ。誰か、彼女の口を自由にしてあげてくれないか」
秋人が白々しくそう言うと、従者の一人がハクに近づきハクの口から猿轡を外した
「じゃあ改めて自己紹介でもしようか。私は大黒秋人。君をあの部屋に閉じ込めていた大黒真の父親であり、千年前に君を討伐した大黒家の前当主だ」
「ご丁寧にどうも。私はハクと申します。その話は貴方の息子からも聞きましたけど、私は大黒なんて名字の人間に退治された覚えはないんですけどね」
自慢げに手を広げている秋人とは対極に、ハクの目はどこまでも冷め切っている。
ハクの態度に秋人は少し眉を顰めるが、すぐに笑顔に戻り再び話し始めた。
「そうだね、千年も経ったんだ。記憶が薄れるのも仕方ない。九尾の狐とはもっと神がかった存在かと思っていたけど、意外と普通の生き物らしいところもあるんだね」
「大切なことならどれだけ転生しても覚えていますよ。貴方の家名に覚えが無いのは、私にとってそれは覚えるに値しなかったという事でしょう」
「……口の減らない。でもね、今世の君が大黒家の者によって弱体化させられ、ここに捕らわれているのは間違いなく事実なんだ。いかに君の記憶力が貧弱であろうと、もう大黒家の事は忘れられないだろう?」
そう言いながら、秋人は人差し指で自分の頭を軽く叩く。
だがそれだけ馬鹿にされても、ハクの心に浮かぶ感情は怒りではなく呆れだった。
(自身は何もしていないくせによくここまで強気になれますね……。流石は父親、厚顔無恥具合は息子の数段上です)
千年前に九尾の狐の討伐を補助したのは大黒家の祖先、ハクを弱体化させたのは真、大黒家に連れてこられるようにハクを痛めつけたのはハクを囲っている従者。
そこに秋人本人が成しえたことは一つも無いはずなのに、秋人はさもすべてが自分の手柄のように語る。
「まあ想定外だったのはこんな状態の君を相手に何人かが傷を負ったことだ。大黒家に仕える人間としてはあり得ない体たらく。本来なら斬首と行きたいところだけど、今日は特別に許してあげようか。何せ今日は記念すべき大黒家再興の日だからね」
秋人は従者を見渡して苦虫を噛み潰したような表情をする。
手柄は自分の元へ、責任は他者の元へ。
秋人は意識的にそうしているわけでは無い。自然とそう考えるようになっているだけだ。
そのため、誰に指摘されようと自分の歪みを自覚することは無いし、改善など出来るはずもない。
ハクは長い生の中でそういった人間も数多く見てきており、今更秋人の考え方にどうこう言う気は無かった。
その代わりに、秋人の発言の中で気になったことを尋ねてみることにした。
「……許す、だなんてやけに上から語りますね。見た所、貴方はここにいる誰よりも弱いじゃないですか」
「…………強い弱いだなんて所詮は獣。人間関係の機微は分からないようだね。君の言う事が事実だったとしても、現に彼らは私に従っている。彼らを生かすも殺すも私の自由なんだ。それは私の方が人間として上の存在であるという証明に他ならない。分かるかい? 強さなんて人間の一側面にしか過ぎないんだよ?」
「ええ、もちろん。弱くとも人を惹きつける力を持った人はいます。統治者にはそういった方が多かったですし。ですが、貴方にはその力が感じられないから単純な強さの話をしているんです。人の上に立つ資質も強さもないのにそこまで偉そうにしていられるのが不思議で仕方ありません」
ハクは嘲るわけでも無く、心底不思議そうな顔でそう言った。
妖怪としての力は失っているが、何千年も人間を見てきた洞察力まで失くしたわけでは無い。
そしてハクにとって人の資質や能力は、相手を一目見て、少し話せば見極められるものだった。
見極めた結果、秋人が現在の立場に立てている理由が分からなくて先程の質問が出てきた。
血筋だけの無能であるなら自分より強い従者たちにあそこまで高圧的な態度はとれない。従者の信頼をなくせばそれだけ謀反の可能性が高くなるからだ。
誰だって少し頭を巡らせればその考えに辿り着く。ならば秋人は従者たちを従えられるような本人の力以外の何かを持っているはずだ。それが何なのかハクは気になった。
だが、直接人を従えるだけの器が無いと言われた秋人は心中穏やかでない。
「……妖怪風情に私のことは理解できないさ。時代錯誤の遺物め、君はもうちょっと人の世のことを勉強した方がいい」
「貴方に言われたくはありませんよ。陰陽師なんて旧い在り方に囚われて、大黒家という小さな世界で暴君のように振る舞う。貴方こそもう少し外に出た方がいいのでは?」
「………………誰か、こいつを黙らせてくれないか。」
「誰かじゃなくて貴方自身がやればいいじゃないですか。これだけ好き放題言われても貴方は私に近づこうともしませんね。貴方、本当は怖いのでしょう? こんな姿になっているのにそれでも九尾の狐が怖いから触れたくないのでしょう? 全く、どこまでも小さい人……」
「黙らせろっ!!」
秋人が大声で叫ぶと、数人の従者がハクに飛びつき再び猿轡を咥えさせた。
「んぐー……」
「はーっ、はーっ……やっぱり君にはそっちの方が似合っているよ。喋りさえしなければ高貴な妖怪に見えなくも無い。薄汚れてはいるけどね」
秋人は息を整え侮蔑の目でハクを見る。
「そろそろ私は行くとするよ。これから君を殺すための準備があるからね。人の上に立つ者は忙しいんだ。じゃあ後は任せるよ。万が一にでもこれを逃がしたらお前たち全員の首が飛ぶから、くれぐれも気を付けて見とくように」
秋人は従者たちに念を押して道場から出て行った。
従者たちは一言も発さず、了解の意思として頭を下げて秋人を見送る。
そんな異様な空間でハクは一人、何もできない状態のまま思考に耽っていた。
(ふぅ……、少しは溜飲が下がりました。それにしても、さっきの人間よりもまだ前の方が自分の行いには自分で責任を取ろうとする分ましだったかもしれません。あそこまで増長していてはもう手も付けられませんし。しかし結局、その増長した原因とは何だったのでしょう。強い後ろ盾でもあるのでしょうか? まあ、考えても仕方ありませんか。それより今はここから逃げる方法でも考えた方がいいでしょうし。………………ああ、助けに来てくれるかも、なんて一瞬でも思ってしまった私はどうしようもない馬鹿ですね)
ハクは大黒家にある道場の中で大黒秋人と対面を果たしていた。
「式紙越しではおぼろげにしか見えなかったけど、これが本当にあの九尾の狐とはね。随分とみすぼらしい」
「………………」
ハクは手足を縛られ、口も封じられた状態で道場の床に転がされている。
体のいたるところに傷がついていて、満身創痍という言葉がぴったり当てはまる。
そんな状態にもかかわらずハクは強気で、秋人をキッと睨みつける。
「これだけ痛めつけられているのにまだそんな目が出来るんだね。気高いと言うべきか、思慮が浅いと言うべきか。君の生殺与奪権はこちらにあることを分かっているのかな?」
秋人はくっくっと喉を鳴らしながら面白そうにハクを見下ろしている。
実際、秋人の言う事は正しい。
ハクの周りは秋人の従者たちで固められている上に、ハクは身動き一つ取れない状態だ。
秋人がハクを殺せと命じさえすれば従者たちは一斉にハクに襲い掛かるだろう。
それをしないのはハクをもっと大舞台で処刑するためともう一つ、秋人がハクに興味を示しているからである。
九尾の狐という大妖怪と話す機会など、数回生まれ変わりでもしないと得られない程の奇跡と言っても過言ではない。
九尾の狐と会話をしたという確固たる証拠があれば、それだけで陰陽師としての地位が数段上がることは間違いない。
陰陽師にとって九尾の狐というのはそれほど特別な存在なのである。
それに九尾の狐は大黒家に深く関わりのある存在でもあるため、秋人は処刑の準備を急ぐよりもハクと会話することを選んだ。
もっともハクは口を封じられたままであるため、秋人に話しかけられようと何も返すことは出来ないのだが。
「ああ、その状態じゃあ話せないね。失念してたよ。誰か、彼女の口を自由にしてあげてくれないか」
秋人が白々しくそう言うと、従者の一人がハクに近づきハクの口から猿轡を外した
「じゃあ改めて自己紹介でもしようか。私は大黒秋人。君をあの部屋に閉じ込めていた大黒真の父親であり、千年前に君を討伐した大黒家の前当主だ」
「ご丁寧にどうも。私はハクと申します。その話は貴方の息子からも聞きましたけど、私は大黒なんて名字の人間に退治された覚えはないんですけどね」
自慢げに手を広げている秋人とは対極に、ハクの目はどこまでも冷め切っている。
ハクの態度に秋人は少し眉を顰めるが、すぐに笑顔に戻り再び話し始めた。
「そうだね、千年も経ったんだ。記憶が薄れるのも仕方ない。九尾の狐とはもっと神がかった存在かと思っていたけど、意外と普通の生き物らしいところもあるんだね」
「大切なことならどれだけ転生しても覚えていますよ。貴方の家名に覚えが無いのは、私にとってそれは覚えるに値しなかったという事でしょう」
「……口の減らない。でもね、今世の君が大黒家の者によって弱体化させられ、ここに捕らわれているのは間違いなく事実なんだ。いかに君の記憶力が貧弱であろうと、もう大黒家の事は忘れられないだろう?」
そう言いながら、秋人は人差し指で自分の頭を軽く叩く。
だがそれだけ馬鹿にされても、ハクの心に浮かぶ感情は怒りではなく呆れだった。
(自身は何もしていないくせによくここまで強気になれますね……。流石は父親、厚顔無恥具合は息子の数段上です)
千年前に九尾の狐の討伐を補助したのは大黒家の祖先、ハクを弱体化させたのは真、大黒家に連れてこられるようにハクを痛めつけたのはハクを囲っている従者。
そこに秋人本人が成しえたことは一つも無いはずなのに、秋人はさもすべてが自分の手柄のように語る。
「まあ想定外だったのはこんな状態の君を相手に何人かが傷を負ったことだ。大黒家に仕える人間としてはあり得ない体たらく。本来なら斬首と行きたいところだけど、今日は特別に許してあげようか。何せ今日は記念すべき大黒家再興の日だからね」
秋人は従者を見渡して苦虫を噛み潰したような表情をする。
手柄は自分の元へ、責任は他者の元へ。
秋人は意識的にそうしているわけでは無い。自然とそう考えるようになっているだけだ。
そのため、誰に指摘されようと自分の歪みを自覚することは無いし、改善など出来るはずもない。
ハクは長い生の中でそういった人間も数多く見てきており、今更秋人の考え方にどうこう言う気は無かった。
その代わりに、秋人の発言の中で気になったことを尋ねてみることにした。
「……許す、だなんてやけに上から語りますね。見た所、貴方はここにいる誰よりも弱いじゃないですか」
「…………強い弱いだなんて所詮は獣。人間関係の機微は分からないようだね。君の言う事が事実だったとしても、現に彼らは私に従っている。彼らを生かすも殺すも私の自由なんだ。それは私の方が人間として上の存在であるという証明に他ならない。分かるかい? 強さなんて人間の一側面にしか過ぎないんだよ?」
「ええ、もちろん。弱くとも人を惹きつける力を持った人はいます。統治者にはそういった方が多かったですし。ですが、貴方にはその力が感じられないから単純な強さの話をしているんです。人の上に立つ資質も強さもないのにそこまで偉そうにしていられるのが不思議で仕方ありません」
ハクは嘲るわけでも無く、心底不思議そうな顔でそう言った。
妖怪としての力は失っているが、何千年も人間を見てきた洞察力まで失くしたわけでは無い。
そしてハクにとって人の資質や能力は、相手を一目見て、少し話せば見極められるものだった。
見極めた結果、秋人が現在の立場に立てている理由が分からなくて先程の質問が出てきた。
血筋だけの無能であるなら自分より強い従者たちにあそこまで高圧的な態度はとれない。従者の信頼をなくせばそれだけ謀反の可能性が高くなるからだ。
誰だって少し頭を巡らせればその考えに辿り着く。ならば秋人は従者たちを従えられるような本人の力以外の何かを持っているはずだ。それが何なのかハクは気になった。
だが、直接人を従えるだけの器が無いと言われた秋人は心中穏やかでない。
「……妖怪風情に私のことは理解できないさ。時代錯誤の遺物め、君はもうちょっと人の世のことを勉強した方がいい」
「貴方に言われたくはありませんよ。陰陽師なんて旧い在り方に囚われて、大黒家という小さな世界で暴君のように振る舞う。貴方こそもう少し外に出た方がいいのでは?」
「………………誰か、こいつを黙らせてくれないか。」
「誰かじゃなくて貴方自身がやればいいじゃないですか。これだけ好き放題言われても貴方は私に近づこうともしませんね。貴方、本当は怖いのでしょう? こんな姿になっているのにそれでも九尾の狐が怖いから触れたくないのでしょう? 全く、どこまでも小さい人……」
「黙らせろっ!!」
秋人が大声で叫ぶと、数人の従者がハクに飛びつき再び猿轡を咥えさせた。
「んぐー……」
「はーっ、はーっ……やっぱり君にはそっちの方が似合っているよ。喋りさえしなければ高貴な妖怪に見えなくも無い。薄汚れてはいるけどね」
秋人は息を整え侮蔑の目でハクを見る。
「そろそろ私は行くとするよ。これから君を殺すための準備があるからね。人の上に立つ者は忙しいんだ。じゃあ後は任せるよ。万が一にでもこれを逃がしたらお前たち全員の首が飛ぶから、くれぐれも気を付けて見とくように」
秋人は従者たちに念を押して道場から出て行った。
従者たちは一言も発さず、了解の意思として頭を下げて秋人を見送る。
そんな異様な空間でハクは一人、何もできない状態のまま思考に耽っていた。
(ふぅ……、少しは溜飲が下がりました。それにしても、さっきの人間よりもまだ前の方が自分の行いには自分で責任を取ろうとする分ましだったかもしれません。あそこまで増長していてはもう手も付けられませんし。しかし結局、その増長した原因とは何だったのでしょう。強い後ろ盾でもあるのでしょうか? まあ、考えても仕方ありませんか。それより今はここから逃げる方法でも考えた方がいいでしょうし。………………ああ、助けに来てくれるかも、なんて一瞬でも思ってしまった私はどうしようもない馬鹿ですね)
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