1 / 2
君との出会い
しおりを挟む
土砂降りの雨の中行われた君の葬儀が終わると、僕はがむしゃらに走った。
気づけばそこは君とはじめて出会った場所だった。
いつだって僕は思う......
あの時君と出会わなければ......と
そう、あの日は今から2年も前のことだった
「いつまで寝ているの!!早く着替えて学校に行きなさい!!」
(何で私がこんな汚らわしい愛人との子のめんどうを見なくちゃいけないのよ。意味わからない。まぁ援助金は助かるけど、あんたが学校行ってくれないと金貰えないじゃない)
「叔母さん、すみません。すぐ出ます」
「ほんっと動きがとろいんだから。誰に似たんだか」
(最近は、本当にあの汚らわしい愛人に似てきてほんっとうざったらしくて仕方がないわ)
バタンッ
「はぁ......学校に行きたくないな~」
「でも叔母さんがいるし......行くか.....」
バタン
いつもの通学路
いつもの風景
いつもと同じ環境
人にとって日常なことが僕にはない
僕は人の心が読めるからだ
僕は父と愛人から産まれた汚らわしい子ども
父の家庭は地位が高かった
父は地位を捨てたくないから愛人と僕を捨て、実家に戻った
僕の母はとても強く、優しかった
父に捨てられてもたった1人で僕を育ててくれた
でも、僕が5歳の時母は倒れた
脳梗塞で即死だった
母は死ぬ前から僕に言い続けた
「人は1人じゃ生きていけないの。
昴流、人との出会いを1つ1つ大切にしなさい」
「おかーさん、どーいう意味?」
「まだ、昴流には少し難しいかもしれないけど、この言葉を忘れないでね」
「うんっ 約束する!」
「うん、約束よ」
今、思えばお母さんは自分がもう長くないことをわかっていたのかもしれない
お母さんごめんね。僕にはその約束を守れないよ
だって、お母さんが死んで親戚中をたらいまわしされるようになって8歳になる頃、僕はなんでか人の心が読めるようになっていたんだから...
親戚の人達の心の声は、お母さんを非難するばかり...
僕は、いつしか人が信じられなくなっていた......
「学校、サボるか」
僕はある土手に着いた
風当たりがちょうど良くて、ここでサボろうと思った
ゴロンッ
「気持ち~」
僕はいつの間にか寝てしまっていた
「おーい。起きてーー!」
「ぅ」
「う?」
「うわーーーーー!!!!!」
気づくと目の前に見知らぬ女の子がいました
気づけばそこは君とはじめて出会った場所だった。
いつだって僕は思う......
あの時君と出会わなければ......と
そう、あの日は今から2年も前のことだった
「いつまで寝ているの!!早く着替えて学校に行きなさい!!」
(何で私がこんな汚らわしい愛人との子のめんどうを見なくちゃいけないのよ。意味わからない。まぁ援助金は助かるけど、あんたが学校行ってくれないと金貰えないじゃない)
「叔母さん、すみません。すぐ出ます」
「ほんっと動きがとろいんだから。誰に似たんだか」
(最近は、本当にあの汚らわしい愛人に似てきてほんっとうざったらしくて仕方がないわ)
バタンッ
「はぁ......学校に行きたくないな~」
「でも叔母さんがいるし......行くか.....」
バタン
いつもの通学路
いつもの風景
いつもと同じ環境
人にとって日常なことが僕にはない
僕は人の心が読めるからだ
僕は父と愛人から産まれた汚らわしい子ども
父の家庭は地位が高かった
父は地位を捨てたくないから愛人と僕を捨て、実家に戻った
僕の母はとても強く、優しかった
父に捨てられてもたった1人で僕を育ててくれた
でも、僕が5歳の時母は倒れた
脳梗塞で即死だった
母は死ぬ前から僕に言い続けた
「人は1人じゃ生きていけないの。
昴流、人との出会いを1つ1つ大切にしなさい」
「おかーさん、どーいう意味?」
「まだ、昴流には少し難しいかもしれないけど、この言葉を忘れないでね」
「うんっ 約束する!」
「うん、約束よ」
今、思えばお母さんは自分がもう長くないことをわかっていたのかもしれない
お母さんごめんね。僕にはその約束を守れないよ
だって、お母さんが死んで親戚中をたらいまわしされるようになって8歳になる頃、僕はなんでか人の心が読めるようになっていたんだから...
親戚の人達の心の声は、お母さんを非難するばかり...
僕は、いつしか人が信じられなくなっていた......
「学校、サボるか」
僕はある土手に着いた
風当たりがちょうど良くて、ここでサボろうと思った
ゴロンッ
「気持ち~」
僕はいつの間にか寝てしまっていた
「おーい。起きてーー!」
「ぅ」
「う?」
「うわーーーーー!!!!!」
気づくと目の前に見知らぬ女の子がいました
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
【R18】エリートビジネスマンの裏の顔
白波瀬 綾音
恋愛
御社のエース、危険人物すぎます───。
私、高瀬緋莉(27)は、思いを寄せていた業界最大手の同業他社勤務のエリート営業マン檜垣瑤太(30)に執着され、軟禁されてしまう。
同じチームの後輩、石橋蓮(25)が異変に気付くが……
この生活に果たして救いはあるのか。
※完結済み、手直ししながら随時upしていきます
※サムネにAI生成画像を使用しています
夫の幼馴染が毎晩のように遊びにくる
ヘロディア
恋愛
数年前、主人公は結婚した。夫とは大学時代から知り合いで、五年ほど付き合った後に結婚を決めた。
正直結構ラブラブな方だと思っている。喧嘩の一つや二つはあるけれど、仲直りも早いし、お互いの嫌なところも受け入れられるくらいには愛しているつもりだ。
そう、あの女が私の前に立ちはだかるまでは…
【R18】鬼上司は今日も私に甘くない
白波瀬 綾音
恋愛
見た目も中身も怖くて、仕事にストイックなハイスペ上司、高濱暁人(35)の右腕として働く私、鈴木梨沙(28)。接待で終電を逃した日から秘密の関係が始まる───。
逆ハーレムのチームで刺激的な日々を過ごすオフィスラブストーリー
法人営業部メンバー
鈴木梨沙:28歳
高濱暁人:35歳、法人営業部部長
相良くん:25歳、唯一の年下くん
久野さん:29歳、一個上の優しい先輩
藍沢さん:31歳、チーフ
武田さん:36歳、課長
加藤さん:30歳、法人営業部事務
【完結】返してください
仲 奈華 (nakanaka)
恋愛
ずっと我慢をしてきた。
私が愛されていない事は感じていた。
だけど、信じたくなかった。
いつかは私を見てくれると思っていた。
妹は私から全てを奪って行った。
なにもかも、、、、信じていたあの人まで、、、
母から信じられない事実を告げられ、遂に私は家から追い出された。
もういい。
もう諦めた。
貴方達は私の家族じゃない。
私が相応しくないとしても、大事な物を取り返したい。
だから、、、、
私に全てを、、、
返してください。
お兄ちゃんはお医者さん!?
すず。
恋愛
持病持ちの高校1年生の女の子。
如月 陽菜(きさらぎ ひな)
病院が苦手。
如月 陽菜の主治医。25歳。
高橋 翔平(たかはし しょうへい)
内科医の医師。
※このお話に出てくるものは
現実とは何の関係もございません。
※治療法、病名など
ほぼ知識なしで書かせて頂きました。
お楽しみください♪♪
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる