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合コン
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季一は元々女の子が好きで、俺も男が好きってわけじゃないし、それはそれで別にいいんだけど。
「………」
……合コンだよな、やっぱ…
なんか無理矢理誘われてる感じだったけど。
そういやあいつ、合コン大好きなんだっけ…。
きっとモテるんだろうな、と思う。
背は高いし顔もそれなりにいいし、女子に優しそう。
ナミエさんともすぐ仲良くなったし。
別に不安ってわけじゃないけど。
季一は俺を大切にしてくれてると思うし、信じてるけど、でも…。
……なんかウザいな、俺…
土曜日。
「……どっか行くの?」
「うん、健太たちとちょっと」
笑って答える。
……あーもう、まじめんどくせぇ…俺と要の大事な休日が…
それに合コンに行くことを要には言ってない。
なんか言いにくいし、変に不安にさせたくないし。
でも黙ってること自体がなんだか後ろめたい。
……やっぱ話した方がよかったかな…
だけど、なんかもう今更って感じだし。
「……ごはん、いる?」
「うーん…いいや、今日は」
指もまだ治ってないし、料理もしにくいだろう。
……それになんか…申し訳ないし…
「じゃあ、すぐ帰ってくるから」
健太には悪いけど、二時間で勘弁してもらおう!
そんなことを思いながら玄関のドアに手を掛けた時だった。
「……いで、」
後ろで小さな声がして、ジャケットの袖を引っ張られた。
「え?」
振り返ると、真後ろに要がいた。
「……要?」
「……いかないで」
「!」
俯いていて表情はわからなかったけど、声が僅かに震えていた。
「……、なんでもない」
ジャケットから離れる細い手をぐいっと引っ張った。
そしてそのまま、ぎゅっと抱きしめる。
「じゃあ、行かない」
「……え」
「要といる」
「でも、」
要が顔をあげる。
見上げてくるその眼はどこか不安げに揺れていた。
「……いいの。俺も要といたいし」
「………」
要の頬が紅く染まる。
そしてそれを隠すかのようにぎゅっとしがみつかれると同時に、俺の理性は音をたてて崩れさった。
だから、次の瞬間にはそのカワイイ唇を塞いでしまった。
なんの前置きもなくその隙間から舌を突っ込み絡ませていく。
「……っん、ふ…うっ…」
濡れた音と、互いの息づかいが広い玄関に響いた。
目をぎゅっと瞑って、必死に応えようとしてくる要がどうしようもなく愛しくて、もう今すぐめちゃくちゃにしてやりたくなる。
「……きい、ち」
ようやく唇を離すと、荒い呼吸を繰り返しながら潤んだ瞳で見つめてきた。
「……反則だっつの」
「……え?」
がばりとその場に押し倒し、再び激しいキスを交わす。
……てか、俺なにしてんだよ…
要を不安にさせたくないって思ってたのに…こんな顔させて。
「……んっ…、」
小さな乳首に吸いつくと、要はぴくり、と身体を震わせた。
舌で転がすように愛撫すれば、それは芯を持ち固くなる。
「……ふ…っあ…」
みるみる顔を赤らめていく要をじっと見つめた。
「……や…っ、見、んな」
「……無理、」
「………」
……合コンだよな、やっぱ…
なんか無理矢理誘われてる感じだったけど。
そういやあいつ、合コン大好きなんだっけ…。
きっとモテるんだろうな、と思う。
背は高いし顔もそれなりにいいし、女子に優しそう。
ナミエさんともすぐ仲良くなったし。
別に不安ってわけじゃないけど。
季一は俺を大切にしてくれてると思うし、信じてるけど、でも…。
……なんかウザいな、俺…
土曜日。
「……どっか行くの?」
「うん、健太たちとちょっと」
笑って答える。
……あーもう、まじめんどくせぇ…俺と要の大事な休日が…
それに合コンに行くことを要には言ってない。
なんか言いにくいし、変に不安にさせたくないし。
でも黙ってること自体がなんだか後ろめたい。
……やっぱ話した方がよかったかな…
だけど、なんかもう今更って感じだし。
「……ごはん、いる?」
「うーん…いいや、今日は」
指もまだ治ってないし、料理もしにくいだろう。
……それになんか…申し訳ないし…
「じゃあ、すぐ帰ってくるから」
健太には悪いけど、二時間で勘弁してもらおう!
そんなことを思いながら玄関のドアに手を掛けた時だった。
「……いで、」
後ろで小さな声がして、ジャケットの袖を引っ張られた。
「え?」
振り返ると、真後ろに要がいた。
「……要?」
「……いかないで」
「!」
俯いていて表情はわからなかったけど、声が僅かに震えていた。
「……、なんでもない」
ジャケットから離れる細い手をぐいっと引っ張った。
そしてそのまま、ぎゅっと抱きしめる。
「じゃあ、行かない」
「……え」
「要といる」
「でも、」
要が顔をあげる。
見上げてくるその眼はどこか不安げに揺れていた。
「……いいの。俺も要といたいし」
「………」
要の頬が紅く染まる。
そしてそれを隠すかのようにぎゅっとしがみつかれると同時に、俺の理性は音をたてて崩れさった。
だから、次の瞬間にはそのカワイイ唇を塞いでしまった。
なんの前置きもなくその隙間から舌を突っ込み絡ませていく。
「……っん、ふ…うっ…」
濡れた音と、互いの息づかいが広い玄関に響いた。
目をぎゅっと瞑って、必死に応えようとしてくる要がどうしようもなく愛しくて、もう今すぐめちゃくちゃにしてやりたくなる。
「……きい、ち」
ようやく唇を離すと、荒い呼吸を繰り返しながら潤んだ瞳で見つめてきた。
「……反則だっつの」
「……え?」
がばりとその場に押し倒し、再び激しいキスを交わす。
……てか、俺なにしてんだよ…
要を不安にさせたくないって思ってたのに…こんな顔させて。
「……んっ…、」
小さな乳首に吸いつくと、要はぴくり、と身体を震わせた。
舌で転がすように愛撫すれば、それは芯を持ち固くなる。
「……ふ…っあ…」
みるみる顔を赤らめていく要をじっと見つめた。
「……や…っ、見、んな」
「……無理、」
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