6 / 12
第2章 御前試合と幸運を呼ぶ猫(6話)
【1】
しおりを挟む
ドン、ドン、ドドドン。
瓦屋根が並ぶ街並み。晴天に鳴り響く号砲花火。ナンチャテードの国は朝からお祭り騒ぎだ。
今日は御前試合の大会が行われる日。各地から訪れる猛者達が、真剣勝負に挑むのだ。会場には出店も並び、多くの見物客で賑わう。
だがこの大会が、まさかあんな結果になろうとは……。
*
御前試合大会の会場は、街の中ほどに有る広場。準備も着々と進んでいる。掲示板には、試合のトーナメント表が張り出された。早くも集まった見物人達が、掲示板に群がる。
「何だ? この手配書……『二人組の泥棒』だってよ。この人相書き、まるで子供の落書きだぜ。あはは」
「おいおい、そんな事よりトーナメント表見ろよ! やっぱり前回優勝の金剛さんが優勝だろうな」
「いやいや優勝は銀河さんだろ? 何てったって英雄様だぜ?」
「あー、でも銀河さん確か前回は不戦敗してたよな? 猫耳族は気まぐれって言うからなぁ。今回も出ないかもしれないぞ?」
そんなやり取りを横目に、近くの店のバイト娘はせっせと商品を並べている。エプロンには『おみやげ』の文字。饅頭や煎餅の箱を並べ終えると、次は猫耳帽子や猫耳カチューシャなどなどなど……。
「店長、ここ土産物屋なのに……こんなに猫耳グッズ置いて大丈夫なんですか? 売れ残るんじゃ……」
「大丈夫なのね。試合で銀河さん大活躍! 売れ売れなのね!」
土産物屋の店長は、常に猫耳帽子を被る程の熱狂的な銀河ファンである。ポッチャリお腹のお爺さんだが、クリクリした目は妙に愛嬌が有る。推しの応援うちわを片手に、朝からウキウキそわそわ。
バイト娘は今日一日、店長が頼りにならない事を悟る。そう言う自分も、試合が気になってしようがないのだが……。気もそぞろに手を動かしていると、ミスに気付く。
「あ! やば。ここに入れる『伝説の刀』仕入れとくの忘れてた」
『伝説の刀』と言うのは、子供達に人気のオモチャの刀だ。バケツを縦長にした様な筒に、何本か立てて陳列しているのだが……。その筒が空のままだった。
「仕方ない。代わりにコレでも入れておこう」
バイト娘は咄嗟に、棒状の別の商品を突っ込んだ。筒には『伝説の刀』と思いきり表記されているが、空のまま放置するよりは増しだろうと考えた。
「バイトちゃん、何か言ったのね?」
店長に見付かりそうになり、慌ててごまかすバイトちゃん。
「あー……いや、えーっと。銀河さん、ちゃんと試合出ると良いですねって……あは」
*
「出ないぞ」
ここは試合会場から離れた所に有る一軒家。猫耳族の少年、銀河の住み処。周囲には別の民家もなく静かだ。小さな家だが、住み心地は良さそうだ。開放的な縁側からは、室内の様子が良く見える。
「んなっ……何だって?!」
「だから今日の御前試合は出ないぞって」
大げさなアクションと共に驚きの声を上げた客人に、銀河は淡々と返す。客人と言うのは、先輩のサムライ草薙。室内だが、ゴーグルサングラスは外さない。
「いや銀河、この前は『出る』って言ってたじゃないか!」
畳の上で胡座をかいていた草薙は、立ち上がって銀河に迫ろうとした。だが目の前のちゃぶ台にコーヒーが置かれ、座り直す。
「ブラックで良いよな。コレ飲んだら帰れよ」
「あ、お構い無く。……あのなぁ銀河。気まぐれも大概にしろよ。今日の試合、お前を待ってる人は大勢いるんだぞ? 殿だって楽しみにして……。あとコレ、ブラックじゃなくて、俺の好きなカフェオレだ! ……って聞いてるのか銀河!」
一気に捲し立てた草薙だったが、銀河の姿が見当たらない。どうも目が霞むと思ったら、庭から煙が流れ込んで来るではないか。焦げ臭い匂いが漂う。火事かと慌てて外を見た。
「お魚、焼いとるーーっ!?」
いつの間にか庭では銀河が、七輪で魚を焼き始めていた。パタパタと団扇で七輪を扇ぐ、その表情の何と幸せそうな事か。長い尻尾は、リズムをとって揺れている。
魚の様に口をあんぐりさせた草薙が、何とか次の言葉を紡ぎ出そうとした途端。
ドカッ!
「おぶっ」
突然、何かが草薙の顎にぶつかった。何故か目の前に畳が、垂直に立っている。
「?!」
「銀さま! 曲者ッス!」
畳をはね上げて、床下から突然人が現れた。帽子の赤い色が目に飛び込む。帽子と同じ赤色のショートパンツを履いたその少女は、『くのいち』の茜であった。
彼女はケムシの魔物の一件以来、すっかり銀河に懐いてしまっている。見習いから正式に忍者となった今は、自称「銀さま付きの忍」だ。
茜は庭の向こうの草むらを凝視している。直ぐそばで顎を押さえ悶絶している青年には、目もくれない。次の瞬間、茜の手から手裏剣が放たれた。
「くらえっ、星手裏剣!」
だが手裏剣は、木の幹に突き刺さった。ガサガサと音を立てて、人影が遠ざかって行く。茜の手裏剣術は未熟なようだ。
「う……逃げられたッス。……! まさか泥棒?!」
痛む顎をさすっている草薙の横をすり抜けて、茜は家の中を確認する。もしも曲者が泥棒なら、何か盗まれたかもしれない。
庭に居る銀河は……と言うと、何も気にする様子もなくのほほんとしている。熱々の焼き魚に食らい付こうと、一人で格闘していた。その目の前に、何処からかヒラリと紙切れが落ちて来た。文字が書かれている。
「!?」
「おい銀河! 何がどうなってる?!」
状況の変化に付いて行けない草薙。銀河は紙切れを拾うと、くしゃりとポケットに突っ込んだ。
「うひゃにゃぎ、まだいひゃのか……熱っ、うまっ!」
「食いながらしゃべるな!」
そこへ、室内から茜が慌てて飛び出して来た。
「銀さまの、かっ、刀が無くなってるッス! 今持ってないッスよね? 床の間の刀掛けに無かったッス! 曲者に……ぬぬぬ、盗まれた?! 泥棒ッス!」
茜の報告に大声で答えたのは、銀河ではなく草薙だった。刀の持ち主よりも取り乱している。目の色を変えて、裸足のまま庭に飛び出した。
「んなぁにぃーーっ! あの名刀『猫徹』が盗まれただとーーっ!」
草薙は刀剣に詳しい。並々ならぬこだわりを持つ、いわゆる「刀剣オタク」だ。
「殿の屋敷に入った泥棒と同じ奴かもしれん。銀河、早く泥棒を追いかけろ! ……ん?」
だがまた、銀河を見失う。
「にゃーにゃー騒ぐなって草薙。まぁ、匂いを追えば何とかなんだろ」
頭上から降って来た声。銀河はいつの間にか屋根の上。三角耳をピンと立て、遠くを見ている。魚の尻尾をくわえたまま。
「にゃーにゃー? ……っていつの間に屋根の上に。……匂いって銀河お前、犬みたいな事……」
「それより草薙。俺が刀盗まれた事、殿には言うなよ」
「お? おう。サムライの威厳を守る為だな?」
「いや……。殿に賜った刀を盗まれたなんてバレたら、俺クビだから……」
くわえていた魚の尻尾が、ポロリと落ちる。自分で口にした「クビ」と言う言葉に、うなだれる銀河。
茜が、曲者の逃げた方角を見詰めながら呟いた。
「あの曲者……頭の上に耳が有るように見えたッス」
「頭の……上? まさか銀河と同じ猫耳族か?」
「はっきり見てないから、わかんないッスけど」
猫耳族は希少種である。この国で銀河以外の猫耳族は、何年も見た事がない。もし猫耳であれば、それだけで目立つ存在だ。
屋根の上でうなだれていた銀河は、ゆっくり立ち上がる。
(街の方角に逃げたか……)
「よし、とりあえず行くか!」
言うと同時に、屋根の上から跳ぶ。銀髪がふわりと輝いた。太陽の光を纏い、空を駆ける。まるで猫のように軽やかに、しなやかに。
「茜も行くッス」
くのいち茜も続いて走り出す。銀河には劣るが、忍者と言うだけあって動きは素早い。木や屋根を伝い、飛んだり跳ねたり。あっと言うまに遠ざかって行く。
置いて行かれたのは草薙。直ぐに二人を追おうとしたが、焦ってブーツが履けない。
「ま、待て俺も……。くそっ、ブーツがっ」
銀河の愛刀『猫徹』を盗んだ泥棒は、既に街の雑踏の中。三人は泥棒を捜しに、街の中へと入って行く。
「あっ! あれはっ!?」
茜が叫ぶ声を、草薙は遠くに聞いた気がした。
つづく
瓦屋根が並ぶ街並み。晴天に鳴り響く号砲花火。ナンチャテードの国は朝からお祭り騒ぎだ。
今日は御前試合の大会が行われる日。各地から訪れる猛者達が、真剣勝負に挑むのだ。会場には出店も並び、多くの見物客で賑わう。
だがこの大会が、まさかあんな結果になろうとは……。
*
御前試合大会の会場は、街の中ほどに有る広場。準備も着々と進んでいる。掲示板には、試合のトーナメント表が張り出された。早くも集まった見物人達が、掲示板に群がる。
「何だ? この手配書……『二人組の泥棒』だってよ。この人相書き、まるで子供の落書きだぜ。あはは」
「おいおい、そんな事よりトーナメント表見ろよ! やっぱり前回優勝の金剛さんが優勝だろうな」
「いやいや優勝は銀河さんだろ? 何てったって英雄様だぜ?」
「あー、でも銀河さん確か前回は不戦敗してたよな? 猫耳族は気まぐれって言うからなぁ。今回も出ないかもしれないぞ?」
そんなやり取りを横目に、近くの店のバイト娘はせっせと商品を並べている。エプロンには『おみやげ』の文字。饅頭や煎餅の箱を並べ終えると、次は猫耳帽子や猫耳カチューシャなどなどなど……。
「店長、ここ土産物屋なのに……こんなに猫耳グッズ置いて大丈夫なんですか? 売れ残るんじゃ……」
「大丈夫なのね。試合で銀河さん大活躍! 売れ売れなのね!」
土産物屋の店長は、常に猫耳帽子を被る程の熱狂的な銀河ファンである。ポッチャリお腹のお爺さんだが、クリクリした目は妙に愛嬌が有る。推しの応援うちわを片手に、朝からウキウキそわそわ。
バイト娘は今日一日、店長が頼りにならない事を悟る。そう言う自分も、試合が気になってしようがないのだが……。気もそぞろに手を動かしていると、ミスに気付く。
「あ! やば。ここに入れる『伝説の刀』仕入れとくの忘れてた」
『伝説の刀』と言うのは、子供達に人気のオモチャの刀だ。バケツを縦長にした様な筒に、何本か立てて陳列しているのだが……。その筒が空のままだった。
「仕方ない。代わりにコレでも入れておこう」
バイト娘は咄嗟に、棒状の別の商品を突っ込んだ。筒には『伝説の刀』と思いきり表記されているが、空のまま放置するよりは増しだろうと考えた。
「バイトちゃん、何か言ったのね?」
店長に見付かりそうになり、慌ててごまかすバイトちゃん。
「あー……いや、えーっと。銀河さん、ちゃんと試合出ると良いですねって……あは」
*
「出ないぞ」
ここは試合会場から離れた所に有る一軒家。猫耳族の少年、銀河の住み処。周囲には別の民家もなく静かだ。小さな家だが、住み心地は良さそうだ。開放的な縁側からは、室内の様子が良く見える。
「んなっ……何だって?!」
「だから今日の御前試合は出ないぞって」
大げさなアクションと共に驚きの声を上げた客人に、銀河は淡々と返す。客人と言うのは、先輩のサムライ草薙。室内だが、ゴーグルサングラスは外さない。
「いや銀河、この前は『出る』って言ってたじゃないか!」
畳の上で胡座をかいていた草薙は、立ち上がって銀河に迫ろうとした。だが目の前のちゃぶ台にコーヒーが置かれ、座り直す。
「ブラックで良いよな。コレ飲んだら帰れよ」
「あ、お構い無く。……あのなぁ銀河。気まぐれも大概にしろよ。今日の試合、お前を待ってる人は大勢いるんだぞ? 殿だって楽しみにして……。あとコレ、ブラックじゃなくて、俺の好きなカフェオレだ! ……って聞いてるのか銀河!」
一気に捲し立てた草薙だったが、銀河の姿が見当たらない。どうも目が霞むと思ったら、庭から煙が流れ込んで来るではないか。焦げ臭い匂いが漂う。火事かと慌てて外を見た。
「お魚、焼いとるーーっ!?」
いつの間にか庭では銀河が、七輪で魚を焼き始めていた。パタパタと団扇で七輪を扇ぐ、その表情の何と幸せそうな事か。長い尻尾は、リズムをとって揺れている。
魚の様に口をあんぐりさせた草薙が、何とか次の言葉を紡ぎ出そうとした途端。
ドカッ!
「おぶっ」
突然、何かが草薙の顎にぶつかった。何故か目の前に畳が、垂直に立っている。
「?!」
「銀さま! 曲者ッス!」
畳をはね上げて、床下から突然人が現れた。帽子の赤い色が目に飛び込む。帽子と同じ赤色のショートパンツを履いたその少女は、『くのいち』の茜であった。
彼女はケムシの魔物の一件以来、すっかり銀河に懐いてしまっている。見習いから正式に忍者となった今は、自称「銀さま付きの忍」だ。
茜は庭の向こうの草むらを凝視している。直ぐそばで顎を押さえ悶絶している青年には、目もくれない。次の瞬間、茜の手から手裏剣が放たれた。
「くらえっ、星手裏剣!」
だが手裏剣は、木の幹に突き刺さった。ガサガサと音を立てて、人影が遠ざかって行く。茜の手裏剣術は未熟なようだ。
「う……逃げられたッス。……! まさか泥棒?!」
痛む顎をさすっている草薙の横をすり抜けて、茜は家の中を確認する。もしも曲者が泥棒なら、何か盗まれたかもしれない。
庭に居る銀河は……と言うと、何も気にする様子もなくのほほんとしている。熱々の焼き魚に食らい付こうと、一人で格闘していた。その目の前に、何処からかヒラリと紙切れが落ちて来た。文字が書かれている。
「!?」
「おい銀河! 何がどうなってる?!」
状況の変化に付いて行けない草薙。銀河は紙切れを拾うと、くしゃりとポケットに突っ込んだ。
「うひゃにゃぎ、まだいひゃのか……熱っ、うまっ!」
「食いながらしゃべるな!」
そこへ、室内から茜が慌てて飛び出して来た。
「銀さまの、かっ、刀が無くなってるッス! 今持ってないッスよね? 床の間の刀掛けに無かったッス! 曲者に……ぬぬぬ、盗まれた?! 泥棒ッス!」
茜の報告に大声で答えたのは、銀河ではなく草薙だった。刀の持ち主よりも取り乱している。目の色を変えて、裸足のまま庭に飛び出した。
「んなぁにぃーーっ! あの名刀『猫徹』が盗まれただとーーっ!」
草薙は刀剣に詳しい。並々ならぬこだわりを持つ、いわゆる「刀剣オタク」だ。
「殿の屋敷に入った泥棒と同じ奴かもしれん。銀河、早く泥棒を追いかけろ! ……ん?」
だがまた、銀河を見失う。
「にゃーにゃー騒ぐなって草薙。まぁ、匂いを追えば何とかなんだろ」
頭上から降って来た声。銀河はいつの間にか屋根の上。三角耳をピンと立て、遠くを見ている。魚の尻尾をくわえたまま。
「にゃーにゃー? ……っていつの間に屋根の上に。……匂いって銀河お前、犬みたいな事……」
「それより草薙。俺が刀盗まれた事、殿には言うなよ」
「お? おう。サムライの威厳を守る為だな?」
「いや……。殿に賜った刀を盗まれたなんてバレたら、俺クビだから……」
くわえていた魚の尻尾が、ポロリと落ちる。自分で口にした「クビ」と言う言葉に、うなだれる銀河。
茜が、曲者の逃げた方角を見詰めながら呟いた。
「あの曲者……頭の上に耳が有るように見えたッス」
「頭の……上? まさか銀河と同じ猫耳族か?」
「はっきり見てないから、わかんないッスけど」
猫耳族は希少種である。この国で銀河以外の猫耳族は、何年も見た事がない。もし猫耳であれば、それだけで目立つ存在だ。
屋根の上でうなだれていた銀河は、ゆっくり立ち上がる。
(街の方角に逃げたか……)
「よし、とりあえず行くか!」
言うと同時に、屋根の上から跳ぶ。銀髪がふわりと輝いた。太陽の光を纏い、空を駆ける。まるで猫のように軽やかに、しなやかに。
「茜も行くッス」
くのいち茜も続いて走り出す。銀河には劣るが、忍者と言うだけあって動きは素早い。木や屋根を伝い、飛んだり跳ねたり。あっと言うまに遠ざかって行く。
置いて行かれたのは草薙。直ぐに二人を追おうとしたが、焦ってブーツが履けない。
「ま、待て俺も……。くそっ、ブーツがっ」
銀河の愛刀『猫徹』を盗んだ泥棒は、既に街の雑踏の中。三人は泥棒を捜しに、街の中へと入って行く。
「あっ! あれはっ!?」
茜が叫ぶ声を、草薙は遠くに聞いた気がした。
つづく
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
ショートショート集
にゃっつ
ファンタジー
●ショートショート集。メルヘン、ファンタジーなどの優しいお話。
●それぞれ全く違う独立した話です。一話完結。
●男女関係なく読めます。
●スマホ、文字サイズ『中』、行間『標準』、文字の向き『横』の表示を想定して投稿してます。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
婚約破棄?王子様の婚約者は私ではなく檻の中にいますよ?
荷居人(にいと)
恋愛
「貴様とは婚約破棄だ!」
そうかっこつけ王子に言われたのは私でした。しかし、そう言われるのは想定済み……というより、前世の記憶で知ってましたのですでに婚約者は代えてあります。
「殿下、お言葉ですが、貴方の婚約者は私の妹であって私ではありませんよ?」
「妹……?何を言うかと思えば貴様にいるのは兄ひとりだろう!」
「いいえ?実は父が養女にした妹がいるのです。今は檻の中ですから殿下が知らないのも無理はありません」
「は?」
さあ、初めての感動のご対面の日です。婚約破棄するなら勝手にどうぞ?妹は今日のために頑張ってきましたからね、気持ちが変わるかもしれませんし。
荷居人の婚約破棄シリーズ第八弾!今回もギャグ寄りです。個性な作品を目指して今回も完結向けて頑張ります!
第七弾まで完結済み(番外編は生涯連載中)!荷居人タグで検索!どれも繋がりのない短編集となります。
表紙に特に意味はありません。お疲れの方、猫で癒されてねというだけです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる