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99.アップルシナモンバニラアイス添え
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翌朝。
目を開けて一番に見えたのは、俺を見つめて微笑む光琉の顔。
「おはよう」
「お…おはよ」
別に初めてって訳じゃなにのに。なんだか恥ずかしくなって掛け布団を引っ張り顔を隠す。
「ふっ。出てきてよ」
「む。むりっ」
「ひーなた」
ぎゅーっと抱きしめられる…なんでだ? 恥ずかしすぎる。
あっ! きっとヒート中の記憶があるからだ。俺っていつもあんな感じなのか…いや、ちゃんとした発情期はもっと酷いかもしれない。
思い出すともっと顔が熱くなってきた。
「もう少し寝る?」
「なんじ?」
「まだ…「ぐぅ~」……お腹すいたね」
「………うん」
そりゃそうだ。昨日は晩ごはん食べなかったもんな。
朝の5時前か。お腹すいたし…
「起きる」
「ん。おいで」
そろりと布団から顔を出し、光琉に抱き上げてもらう。
力が入らず自分で歩けない…というわけじゃなく、恥ずかしさより甘えたい気持ちの方が高くて。
「可愛い」
決して可愛いと思ってもらいたくて、光琉の首に腕を回し肩に顔を埋めてるんじゃない。赤い顔を隠したいのとひっつきたいからで…
俺、誰に言い訳してるんだろ。
俺達の家はマンションだけど、中は2階建てなんだ。寝室があるのは2階。光琉と一緒に下に降り、リビングのソファーに降ろしてもらう。
「寒い?」
「ううん」
「こたつ行く?」
「ここでいい」
ソファーの上ですぐに横になり、近くにあったブランケットを手に取った俺を見て光琉がそう言ってくれた。ブランケットを手にしたのは寒いからじゃなく、光琉の匂いが染み付いてるって知ってるから、だから。
「待っててね」
「ん」
それにこたつがある部屋からだと、キッチンに立つ光琉の姿が見えないし。
元々洋室だった部屋を、こたつを置くために和室にリフォームした。光琉はこたつが気に入ったって言ってたけど、多分こたつ好きの俺のためだと思う。
俺の番カッコよすぎ。
体を起こし、ソファーの背もたれに顎を乗せ、光琉を見つめる。
そっと首の後ろ…項を手で触れると、しっかりと歯型が残っている。
「ふふっ」
俺、光琉と番になれたんだなぁ。
もう薬を飲む必要もなくて。オメガ用の抑制剤は1日1回の服用。飲む時間に決まりはなくて、俺は忘れないよう毎晩寝る前に飲んでいた。
昨日は飲んでいないから、いつもより光琉の匂いが強く感じる。これから薬が抜けると、もっとこの匂いを感じることができるのが、今から楽しみでしかない。
光琉も服用する薬を変える予定。今までは自身のフェロモンと性欲を抑え、オメガのフェロモンを感知しないものだった。それを番に対してはその効果が効かないものに変えるらしい。
どういう仕組み!? と思って蓮に聞いたけど、難しくてよく分からなかったから、すごい人がいるなぁとだけ思うことにした。でも治験薬なんだよなぁ…。
どちらも運命の番相手には効果半減…まっ、その点は俺達に関係ない話だ。
「日向、できたよ」
ダイニングに移動するのかと思い、抱っこ…と思って手をあげたら、思いっきり抱きしめられた。
「かっ」
「か?」
「可愛い!!」
「なっ!」
たまに『かっ』って言ってたのは、可愛いって言おうとしてたのか。全く気が付かなかった。
いや、俺だって第三者の立場だったら気付いた……はず。
「何から食べる? デザートもあるからね」
「豪華…だな」
「だって日向、発情期後は毎回痩せちゃうから」
「なるほど…?」
今回は違うくないか?
「はい、あーん」
「ん」
ぱくっ。
光琉の膝の上で食べさせてもらう…俺の分のカトラリーが用意されていないし、最初から全部食べさせるつもりだったんだろうな。
「うまっ」
「よかった」
恥ずかしい…けど良いんだ。今日は甘えるって決めたから。誰に見られるわけでもないし。
*
*
*
「は、初めましてっ」
「「かっわいい~」」
「ストップ」
2人の女性をこれ以上近づけさせないよう光琉は片手を前に出し、さっと俺を背中に隠す。
実は今日は光琉のご両親にご挨拶に来ている。
光琉の家に入り出迎えてくれたのは光琉のお姉さん。お姉さんもお久しぶりです。って言っても、何故か姉ちゃんと仲良くなったらしく、よく話に聞いてて久しぶり感はあまりない。
リビングに通され、開口一番可愛いと言われてしまった。いや、オメガと聞いている光琉のお母さんの方が可愛いと思います。それに既に社会人の娘がいるようにも見えませんが。
というか…
「ご両親、どっちも女性だったんだな」
「まぁ…」
「知らなかった。光琉、父さんって言ってたし」
「え?」
まさかまさかの、第一の性は関係なく子を産んだ方が母親になるらしい。だから女性だけどお父さんだって…あれ? ってことは…
「俺、お母さんになるのか?」
「そうだね」
まじか…不思議な感覚だ。
「お父さんって呼ばれたい?」
「ん~。そうでもないかな」
先の話しすぎて想像つかないってのが正しいかもだけど。
「どうぞ」
「わぁ!」
「ん?」
「光琉の匂いでいっぱいだ」
しばらくご両親と話してから、光琉の部屋へと移動した。
「良かった~! ご両親に受け入れてもらえて」
「ねっ。心配する必要ないって、言った通りでしょ?」
「うん」
むしろ大歓迎すぎて驚いたくらい。『ママ』『パパ』って呼んでほしいって言われた時はどうしようかと思ったし。
ソファーに座りながら思う……自室にもソファーがあることとか、俺の部屋とは比べられないくらい広いこととか、そういう事に驚かなくなったな…贅沢に慣れて調子に乗らないよう気をつけよう。
「あっ!」
棚に飾られている1枚の絵が目に入った。
「これ、もしかして…」
「そうだよ」
持ってたのかよ…2人で一緒に作ったステンドグラスの横に、俺が描いたデザイン案が飾られている。
「捨てていい?」
「だめ。新居にも持って行くから」
「えぇ…」
下手な絵で恥ずかしいけど、1年の文化祭の時の物をまだ持っててくれているは嬉しい。
「結構片付け進んでるんだな」
「買い替える物の方が多いけどね」
洋服とか小物類とか、荷物はこれから新居に運ぶ予定なんだ。実家も近いし少しずつ運ぼうって光琉が。
光琉、俺達の新居にも誰も入れたくないらしくって、引越し業者も入れたくないって言い出してさ。だからベッドとかソファーとか、業者に頼む必要がある大型家具はデート中に少しずつ選んで、搬入時も光琉だけが立ち会ったんだ。
だから…一樹、許可でないかも。
*
しばらく光琉の部屋で過ごし、俺が通院している病院へと向かった。
「おめでとうございます。問題なく番になってますよ」
一応ね。検査してちゃんと番えているか確認しておきたくて。
「「ありがとうございます」」
光琉と顔を見合わせ笑い合いじゃれていると、主治医でずっとお世話になっている西井戸先生に笑われてしまった。
「ラブラブだねぇ」
「あっ、その…///」
赤くなった俺の顔を隠すように抱きしめる光琉。
「光琉離せって」
「嫌」
「あはは。若いねぇ……日向くん、良かったね」
「はい。ありがとうございます」
もう抑制剤は必要ないし、今までみたいに定期的に通院する必要もなくなる。といっても何かしらの病気になったらここに来ることになるんだけどな。
蓮と会ったのもこの病院だし、西井戸先生にもいっぱい相談に乗ってもらったし…なんて物思いにふけっていると、光琉が帰ろうと手を差し出してきた。
「日向、買い物して帰ろっか」
「だな!」
光琉の手を握り、診察室を後にする。
「あっ! 今日は服、買わないからな」
「えぇっ!? 1着もだめ?」
「ダメ。いつもそう言って何枚も買おうとするじゃん」
「お願いっ」
「ダメ~」
結局何枚か服を買い、いつものパンケーキ屋さんに入った。俺はバニラアイス添えのシナモンナッツパンケーキ。光琉はりんごパンケーキ。
席に届いたそれを2人で分け、それぞれ盛り付ける。
「アップルシナモンパンケーキ、バニラアイス添え」
命名してみた。
「俺達だけの新メニューだね」
「うん!」
目を開けて一番に見えたのは、俺を見つめて微笑む光琉の顔。
「おはよう」
「お…おはよ」
別に初めてって訳じゃなにのに。なんだか恥ずかしくなって掛け布団を引っ張り顔を隠す。
「ふっ。出てきてよ」
「む。むりっ」
「ひーなた」
ぎゅーっと抱きしめられる…なんでだ? 恥ずかしすぎる。
あっ! きっとヒート中の記憶があるからだ。俺っていつもあんな感じなのか…いや、ちゃんとした発情期はもっと酷いかもしれない。
思い出すともっと顔が熱くなってきた。
「もう少し寝る?」
「なんじ?」
「まだ…「ぐぅ~」……お腹すいたね」
「………うん」
そりゃそうだ。昨日は晩ごはん食べなかったもんな。
朝の5時前か。お腹すいたし…
「起きる」
「ん。おいで」
そろりと布団から顔を出し、光琉に抱き上げてもらう。
力が入らず自分で歩けない…というわけじゃなく、恥ずかしさより甘えたい気持ちの方が高くて。
「可愛い」
決して可愛いと思ってもらいたくて、光琉の首に腕を回し肩に顔を埋めてるんじゃない。赤い顔を隠したいのとひっつきたいからで…
俺、誰に言い訳してるんだろ。
俺達の家はマンションだけど、中は2階建てなんだ。寝室があるのは2階。光琉と一緒に下に降り、リビングのソファーに降ろしてもらう。
「寒い?」
「ううん」
「こたつ行く?」
「ここでいい」
ソファーの上ですぐに横になり、近くにあったブランケットを手に取った俺を見て光琉がそう言ってくれた。ブランケットを手にしたのは寒いからじゃなく、光琉の匂いが染み付いてるって知ってるから、だから。
「待っててね」
「ん」
それにこたつがある部屋からだと、キッチンに立つ光琉の姿が見えないし。
元々洋室だった部屋を、こたつを置くために和室にリフォームした。光琉はこたつが気に入ったって言ってたけど、多分こたつ好きの俺のためだと思う。
俺の番カッコよすぎ。
体を起こし、ソファーの背もたれに顎を乗せ、光琉を見つめる。
そっと首の後ろ…項を手で触れると、しっかりと歯型が残っている。
「ふふっ」
俺、光琉と番になれたんだなぁ。
もう薬を飲む必要もなくて。オメガ用の抑制剤は1日1回の服用。飲む時間に決まりはなくて、俺は忘れないよう毎晩寝る前に飲んでいた。
昨日は飲んでいないから、いつもより光琉の匂いが強く感じる。これから薬が抜けると、もっとこの匂いを感じることができるのが、今から楽しみでしかない。
光琉も服用する薬を変える予定。今までは自身のフェロモンと性欲を抑え、オメガのフェロモンを感知しないものだった。それを番に対してはその効果が効かないものに変えるらしい。
どういう仕組み!? と思って蓮に聞いたけど、難しくてよく分からなかったから、すごい人がいるなぁとだけ思うことにした。でも治験薬なんだよなぁ…。
どちらも運命の番相手には効果半減…まっ、その点は俺達に関係ない話だ。
「日向、できたよ」
ダイニングに移動するのかと思い、抱っこ…と思って手をあげたら、思いっきり抱きしめられた。
「かっ」
「か?」
「可愛い!!」
「なっ!」
たまに『かっ』って言ってたのは、可愛いって言おうとしてたのか。全く気が付かなかった。
いや、俺だって第三者の立場だったら気付いた……はず。
「何から食べる? デザートもあるからね」
「豪華…だな」
「だって日向、発情期後は毎回痩せちゃうから」
「なるほど…?」
今回は違うくないか?
「はい、あーん」
「ん」
ぱくっ。
光琉の膝の上で食べさせてもらう…俺の分のカトラリーが用意されていないし、最初から全部食べさせるつもりだったんだろうな。
「うまっ」
「よかった」
恥ずかしい…けど良いんだ。今日は甘えるって決めたから。誰に見られるわけでもないし。
*
*
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「は、初めましてっ」
「「かっわいい~」」
「ストップ」
2人の女性をこれ以上近づけさせないよう光琉は片手を前に出し、さっと俺を背中に隠す。
実は今日は光琉のご両親にご挨拶に来ている。
光琉の家に入り出迎えてくれたのは光琉のお姉さん。お姉さんもお久しぶりです。って言っても、何故か姉ちゃんと仲良くなったらしく、よく話に聞いてて久しぶり感はあまりない。
リビングに通され、開口一番可愛いと言われてしまった。いや、オメガと聞いている光琉のお母さんの方が可愛いと思います。それに既に社会人の娘がいるようにも見えませんが。
というか…
「ご両親、どっちも女性だったんだな」
「まぁ…」
「知らなかった。光琉、父さんって言ってたし」
「え?」
まさかまさかの、第一の性は関係なく子を産んだ方が母親になるらしい。だから女性だけどお父さんだって…あれ? ってことは…
「俺、お母さんになるのか?」
「そうだね」
まじか…不思議な感覚だ。
「お父さんって呼ばれたい?」
「ん~。そうでもないかな」
先の話しすぎて想像つかないってのが正しいかもだけど。
「どうぞ」
「わぁ!」
「ん?」
「光琉の匂いでいっぱいだ」
しばらくご両親と話してから、光琉の部屋へと移動した。
「良かった~! ご両親に受け入れてもらえて」
「ねっ。心配する必要ないって、言った通りでしょ?」
「うん」
むしろ大歓迎すぎて驚いたくらい。『ママ』『パパ』って呼んでほしいって言われた時はどうしようかと思ったし。
ソファーに座りながら思う……自室にもソファーがあることとか、俺の部屋とは比べられないくらい広いこととか、そういう事に驚かなくなったな…贅沢に慣れて調子に乗らないよう気をつけよう。
「あっ!」
棚に飾られている1枚の絵が目に入った。
「これ、もしかして…」
「そうだよ」
持ってたのかよ…2人で一緒に作ったステンドグラスの横に、俺が描いたデザイン案が飾られている。
「捨てていい?」
「だめ。新居にも持って行くから」
「えぇ…」
下手な絵で恥ずかしいけど、1年の文化祭の時の物をまだ持っててくれているは嬉しい。
「結構片付け進んでるんだな」
「買い替える物の方が多いけどね」
洋服とか小物類とか、荷物はこれから新居に運ぶ予定なんだ。実家も近いし少しずつ運ぼうって光琉が。
光琉、俺達の新居にも誰も入れたくないらしくって、引越し業者も入れたくないって言い出してさ。だからベッドとかソファーとか、業者に頼む必要がある大型家具はデート中に少しずつ選んで、搬入時も光琉だけが立ち会ったんだ。
だから…一樹、許可でないかも。
*
しばらく光琉の部屋で過ごし、俺が通院している病院へと向かった。
「おめでとうございます。問題なく番になってますよ」
一応ね。検査してちゃんと番えているか確認しておきたくて。
「「ありがとうございます」」
光琉と顔を見合わせ笑い合いじゃれていると、主治医でずっとお世話になっている西井戸先生に笑われてしまった。
「ラブラブだねぇ」
「あっ、その…///」
赤くなった俺の顔を隠すように抱きしめる光琉。
「光琉離せって」
「嫌」
「あはは。若いねぇ……日向くん、良かったね」
「はい。ありがとうございます」
もう抑制剤は必要ないし、今までみたいに定期的に通院する必要もなくなる。といっても何かしらの病気になったらここに来ることになるんだけどな。
蓮と会ったのもこの病院だし、西井戸先生にもいっぱい相談に乗ってもらったし…なんて物思いにふけっていると、光琉が帰ろうと手を差し出してきた。
「日向、買い物して帰ろっか」
「だな!」
光琉の手を握り、診察室を後にする。
「あっ! 今日は服、買わないからな」
「えぇっ!? 1着もだめ?」
「ダメ。いつもそう言って何枚も買おうとするじゃん」
「お願いっ」
「ダメ~」
結局何枚か服を買い、いつものパンケーキ屋さんに入った。俺はバニラアイス添えのシナモンナッツパンケーキ。光琉はりんごパンケーキ。
席に届いたそれを2人で分け、それぞれ盛り付ける。
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