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19.姉ちゃんと買い物
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「あっちー」
何でクーラー消えてるんだよ。プールに行ってから数日、寝苦しくて朝早くに起きてしまった。
「日向~」
「………ねむ」
再度クーラーを付け、母さんに呼ばれた気がしたけど、無視して二度寝しよう。
「日向、起きてるなら返事しなさい」
「今起きた」
あー、8時か。俺昨日何時に寝たっけな? メッセージアプリでみんなと話してて…気が付いたら寝ちゃってたのか。
「お母さんパートに行ってくるから」
「ん~」
「朝ご飯冷蔵庫にあるからちゃんと食べるのよ」
「ん~」
「夏休みの宿題しなさいよ」
「ん~」
「日向!」
「分かってるってば」
はぁ…せっかくの夏休みなんだからもう少し寝かせてくれてもいいのに。今日の俺にとって8時は早朝にカウントされるんですけど!
二度寝気分じゃなくなったなぁと朝ご飯を食べにリビングへ降り、ソファーでスマホをいじって…そろそろ部屋に戻って宿題するかぁと机に向かった途端、姉ちゃんが部屋に入ってきた。
「買い物に行くわよ」
「今?」
「そう」
今日は家でゆっくりする予定なんだけど。
「俺今夏休みの宿題中」
「さっきまでしてなかったじゃない」
「……1人で行けば?」
今日めっちゃ暑いし。
「あーあ、せっかく誕生日プレゼント買ってあげようと思ってたのに」
「っ!! すぐ用意するっ」
それならそうって早く言ってくれ。
急いで準備したのにお昼ご飯の準備をしている姉ちゃん。
「家で食べてくのかよ」
「当たり前でしょ。ちょっと早いけど食べてから出るわよ」
「えー、俺まだお腹すいてない」
俺は帰ってからでいいやと、姉ちゃんが食べ終わるのを待ってようやく出発。
うわぁ、さっきより日が高くなってるし、あっつい。
「それで、いくらまで?」
駅に向かいながら上限額の確認。これ重要。
「2,000円」
は? 姉ちゃんバイトしてるくせに。
「ケチ」
「買わなくてもいいんだよ?」
俺もバイトしたい。お小遣いでやりくりするのって大変なんだぞ。これはどうやって金額を上げるか。……あっ。
「姉ちゃん、この間プール行った話聞きたい?」
「3,000円までね」
即答かよ。
「5,000円」
「減らすわよ」
「3,000円でいいです」
5,000円は無理だったか。でも3,000円なら買えるな。
「日向、何か欲しいものあるの?」
「ワイヤレスイヤホン」
「持ってなかった?」
「最近調子悪くてさ」
駅のホームで落とした時、タイミング悪くすれ違った人に踏まれたのが原因だと思う。
「なら家電量販店ね。途中まで定期で行けるわね」
「えぇ! 駅前のとこでいいじゃん」
「百貨店で買い物したいの。付き合わないならプレゼントもなしだからね」
「絶対荷物持たせる気じゃん」
こういう時、姉ちゃんめっちゃ買うんだよ。あー、早く免許取ってくれないかなぁ。そうすれば俺はお役御免になるだろうし。
思っていたより電車が空いていて、目的の駅まで座ることができた。にしても…夏休みだから人多いなぁ。絶対疲れるじゃん。ここは先にイヤホンを買ってもらって、買い物をどう回避するか考えようっと。後回しだとずーっと付き合わなきゃいけないしな。
「ねぇ、どっちでも良いから早く決めてよ」
「先に百貨店行ってきていいよ。あっ、お金ちょうだい」
買い終わったらどこかに座って待ってよっと。
「バカじゃないの」
「でももう少し悩みたい」
「もう先に百貨店行くわよ。私の買い物中悩どきなさい。後でまた戻ってきてあげるから」
「えぇ。分かったよぉ」
百貨店に到着すると…うげぇ。まさかのバーゲン中かよ。めっちゃ人いるじゃん。
ん?
えっ…あれって……
「光琉…?」
女の人と一緒にいる…。
何でクーラー消えてるんだよ。プールに行ってから数日、寝苦しくて朝早くに起きてしまった。
「日向~」
「………ねむ」
再度クーラーを付け、母さんに呼ばれた気がしたけど、無視して二度寝しよう。
「日向、起きてるなら返事しなさい」
「今起きた」
あー、8時か。俺昨日何時に寝たっけな? メッセージアプリでみんなと話してて…気が付いたら寝ちゃってたのか。
「お母さんパートに行ってくるから」
「ん~」
「朝ご飯冷蔵庫にあるからちゃんと食べるのよ」
「ん~」
「夏休みの宿題しなさいよ」
「ん~」
「日向!」
「分かってるってば」
はぁ…せっかくの夏休みなんだからもう少し寝かせてくれてもいいのに。今日の俺にとって8時は早朝にカウントされるんですけど!
二度寝気分じゃなくなったなぁと朝ご飯を食べにリビングへ降り、ソファーでスマホをいじって…そろそろ部屋に戻って宿題するかぁと机に向かった途端、姉ちゃんが部屋に入ってきた。
「買い物に行くわよ」
「今?」
「そう」
今日は家でゆっくりする予定なんだけど。
「俺今夏休みの宿題中」
「さっきまでしてなかったじゃない」
「……1人で行けば?」
今日めっちゃ暑いし。
「あーあ、せっかく誕生日プレゼント買ってあげようと思ってたのに」
「っ!! すぐ用意するっ」
それならそうって早く言ってくれ。
急いで準備したのにお昼ご飯の準備をしている姉ちゃん。
「家で食べてくのかよ」
「当たり前でしょ。ちょっと早いけど食べてから出るわよ」
「えー、俺まだお腹すいてない」
俺は帰ってからでいいやと、姉ちゃんが食べ終わるのを待ってようやく出発。
うわぁ、さっきより日が高くなってるし、あっつい。
「それで、いくらまで?」
駅に向かいながら上限額の確認。これ重要。
「2,000円」
は? 姉ちゃんバイトしてるくせに。
「ケチ」
「買わなくてもいいんだよ?」
俺もバイトしたい。お小遣いでやりくりするのって大変なんだぞ。これはどうやって金額を上げるか。……あっ。
「姉ちゃん、この間プール行った話聞きたい?」
「3,000円までね」
即答かよ。
「5,000円」
「減らすわよ」
「3,000円でいいです」
5,000円は無理だったか。でも3,000円なら買えるな。
「日向、何か欲しいものあるの?」
「ワイヤレスイヤホン」
「持ってなかった?」
「最近調子悪くてさ」
駅のホームで落とした時、タイミング悪くすれ違った人に踏まれたのが原因だと思う。
「なら家電量販店ね。途中まで定期で行けるわね」
「えぇ! 駅前のとこでいいじゃん」
「百貨店で買い物したいの。付き合わないならプレゼントもなしだからね」
「絶対荷物持たせる気じゃん」
こういう時、姉ちゃんめっちゃ買うんだよ。あー、早く免許取ってくれないかなぁ。そうすれば俺はお役御免になるだろうし。
思っていたより電車が空いていて、目的の駅まで座ることができた。にしても…夏休みだから人多いなぁ。絶対疲れるじゃん。ここは先にイヤホンを買ってもらって、買い物をどう回避するか考えようっと。後回しだとずーっと付き合わなきゃいけないしな。
「ねぇ、どっちでも良いから早く決めてよ」
「先に百貨店行ってきていいよ。あっ、お金ちょうだい」
買い終わったらどこかに座って待ってよっと。
「バカじゃないの」
「でももう少し悩みたい」
「もう先に百貨店行くわよ。私の買い物中悩どきなさい。後でまた戻ってきてあげるから」
「えぇ。分かったよぉ」
百貨店に到着すると…うげぇ。まさかのバーゲン中かよ。めっちゃ人いるじゃん。
ん?
えっ…あれって……
「光琉…?」
女の人と一緒にいる…。
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