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7.バニラの恋が始まる時 side光琉
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教室に入った瞬間に分かった。
俺の運命の番。
「やっと見つけた」
今はアルファも抑制剤を飲む時代。俺が服用しているのは自身のフェロモンを抑えるだけでなく、強すぎる性欲も抑え、オメガのフェロモンも感知しないもの。だから運命以外のオメガの匂いに惑わされることはない。
「やばっ、可愛い」
たとえ薬を服用していてもアルファ同士には効かない。このクラス、俺達の他にも何人かアルファがいるな。早速牽制しておこう。
「何? 可愛い子いた? どこ?」
「暖、うるさい」
教室に入る前から微かに匂っていたりんごの香り。教室に近づくほど強くなり、ドアを開けた瞬間今まで足りなかったパズルのピースが埋められた感覚に陥った。
驚いた顔も可愛いな。本来ならすぐにでも抱きしめたかったけど、まだダメだ。運命だからと本能だけで動くんじゃなく、本人のことを知って好意を抱けるか確かめたい。
でも…やっぱ可愛いな。
一年前のコンビニで感じた匂い。この匂いの持ち主をずっと探していた。
あの時気になったにも関わらず運命だと確信できなかったのは、俺達がまだ中学生だったからだろう。アルファランクの差が広がるのは高校生以降だし、男性オメガの発情期の平均も15.6歳だしな。
あの日からやたらとりんごを欲していた理由、それは番の匂いだったからか。
あーー、入学式とか面倒だ。早く番と話したい。
*
*
「こいつさ、光琉のこと教師と間違えてたぞ」
そう言いながら俺の番を連れてやってきたのは幼馴染みの一人である宇都宮暖。こいつはフェロモンだけを抑える薬を服用している。俺にとって数少ない信用できる相手だったが、この件に関しては一番信用ならない相手。
「宇都宮に下の名前で呼ばれるのなんか嫌だ」
日向っていうのか。…それよりも暖!
「俺も嫌だ」
なんで暖が名前で呼んで仲良くなってるんだよ。日向のことを名前で呼んでいいアルファは俺だけ。
「日向って呼んでいいよね?」
「お、おう。もちろん」
はい、可愛い。
「光琉って呼んでほしい」
「っ/// 分かった」
名前呼びをお願いしただけで照れるとか可愛いすぎ。
勘のいい伊織は気が付いたみたいだ。2人には後で説明しておこう。あまり他のアルファと仲良くしてほしくないけど、暖と伊織とはこれから付き合いが長くなるしな。
それよりも日比野一樹。こいつが来た瞬間そばに寄りやがって。でも日向の親友か…中学時代からの友人らしいし、ベータだから仲良くするのは許可してやろう。どうせこれから隣りにいるのは俺だし。
少し照れながら話す日向が可愛いすぎて、右手を頭に伸ばし撫でてしまった。って、好意を抱けるか確認するんだろ! しっかりしろ、俺。
「日向、2人は電車通学?」
「!! なんで分かったんだ?」
3駅隣の駅前にあるコンビニで会ってるからな。最寄り駅が同じだって言ったらどんな反応するだろう。まぁ例え家が近くなくても毎朝迎えに行くことに変わりないけどな。
「家の車で送るよ」
心配だし。
「いいよいいよ! それに今日は用事っていうか、一樹と昼食べて帰るんだ」
は? また日比野かよ。とイラッとした気持ちを顔に出さないよう気を付け、提案を持ちかけた。
「俺も行く」
せっかく見つけた番と離れたくないし……じゃなくって、好意を抱けるか確認したいから。
「光琉諦めろ。早く帰ってこいって言われてるだろ」
邪魔をするなよ、暖。
「お前らだけで行け」
元々面倒だったんだよ。俺達の親がこの学園の卒業生で同級生。それぞれ仕事が忙しく中々集まれないからと、俺達の入学を理由にして今日の集まりを決められた。だから別に俺が行かなくたって問題ないんだ。
「今度にしよう! これからいつでも行けるんだしさ。それに俺達の親も一緒だし、みんなも早く帰れって言われてるならちゃんと帰らないと」
いつでも行ける、か。確かにな。でもなぁ…
「心配」
「っ!! なんでだよ。ちょっと背が高いからって、俺のこと子供扱いするなよなぁ」
日向はオメガにしては背が高い。でも既に184センチある俺を見上げる姿は可愛いだけ。それに俺まだ伸びてるし、低すぎる身長より断然いい。俺サイズの番…最高じゃん。
一生懸命に話す姿は可愛いけど、ネックガードで守られているとはいえ知らないやつに番にされないか心配で仕方ない。本当は俺の家に連れて帰りたいくらいなんだ。せめて毎日ちゃんと家に入る姿を確認させてほしい。
「日向、母さんからどれくらいで来るかって連絡きたんだけど」
おい、日比野。
「げっ! 俺も母さんから鬼電きてた」
はぁぁ。今日は引くしかないか。
「日向、家についたら連絡してほしい。って事ではいコレ。俺の連絡先、今すぐ登録して」
「れっ、うっ、あっ、わ、分かった…」
可愛すぎてやばいな。うん。また無意識に頭を撫でてしまったけど、こればっかりは仕方ない。日向が嫌がらない限りはいいことにしよう。
耳まで真っ赤だ。
番が、番が可愛いすぎる!
*
*
*
「もしかして日向ってオメガなのか?」
暖の親が経営しているホテルへと向かうため、車に乗り込んだ瞬間に暖が聞いてきた。
「日向じゃなく岩清水な。運命の番だ」
「は!? 運命!?」
驚きすぎだろ。教室に入った瞬間、俺がフェロモン威嚇したことに気付いていたくせに。
「むしろ運命以外考えられないじゃないですか」
「伊織は気付いてたのか?」
「当たり前です。整った顔立ちではありましたが身長はオメガにしてはやや高め。ベータと言われても納得の岩清水を囲い込みだした光琉を見て、むしろ気付かない方がおかしいでしょう」
おい。俺はまだ囲い込んではない。
「あー、確かに。そういやあいつ相当抜けてるから気を付けろよ。正直心配になるレベル」
「暖…岩清水は光琉の運命ですよ?」
「そう何度も言われなくたって分かってるよ」
思っていた通り、この件に関して暖は信用できないな。
「ならいいですが。潜在的にオメガだと認識し、庇護欲が掻き立てられ、危なっかしく目が離せない、というわけではないのですね」
「当たり前だろっ」
むしろ伊織、お前がそう思ったんじゃないよな?
「それにしても何故岩清水はベータを装っているのでしょうね」
「全く装えてないけどな」
暖…お前さっきまで日向がオメガだと気付いてなかっただろう。
「可愛いよな」
「………いや、わかんねーよ」
「暖は一生分からなくていい」
まじで手出すなよ。
「日向はベータを装いたいみたいだし、俺もそれに協力するから。そのつもりで頼むわ」
ネックガード、最近ベータもお洒落として身に付けている。日向はベータ用に販売されている物なのか、布製の物を重ね付けしていた。
「岩清水も運命を感じたはずですよね? 隠すより早々に囲い込む方が良いのでは?」
伊織が言いたいことは分かる。俺のそばに置く時点で他のアルファに疑念を抱かせるだろうしな。
「光琉、明日にでもフェロモン付けろよ」
「いや、まだ付けるつもりはない」
「でもあいつ、嘘つくの下手だぞ? ベータ男が光琉に惚れたって知られたくないのかと嘘に乗ってやったけどさ」
そういえばそんな可愛い言い訳をしたと言っていたな。
「おい暖、席変われ」
「無理だろ」
番申請だけでも先にしておくか…? そうすれば来年クラスが離れることもないし、席も融通が利くだろう。
「絶対手出すなよ」
「出さねーよ」
「触るのもダメだ」
「はいはい、触りません。それで他のアルファから守れってか」
分かってんじゃん。暖とはいえ他のアルファに比べたらまだ信用できるしな。
「俺ら以外にクラスにいるアルファは後3人。全員女性アルファ。オメガはひな…岩清水だけか?」
「比率で単純計算するならもう一人いる可能性もありますね」
最低でも俺のフェロモンを付けるまではベータ偽装させたい。
「さっさと番えばいいのに」
俺は日向の気持ちを大切にしたいんだ。
「運命抜きに好きになるか確かめたい
「一応協力はします」
「いや、お前もう既に…」
うるせー。俺だってもう気付いてるよ。それでもちゃんとお互いを知ってから付き合いたい。
「そんな睨まなくたってちゃんと協力するって」
「裏切るなよ、暖」
俺の運命の番。
「やっと見つけた」
今はアルファも抑制剤を飲む時代。俺が服用しているのは自身のフェロモンを抑えるだけでなく、強すぎる性欲も抑え、オメガのフェロモンも感知しないもの。だから運命以外のオメガの匂いに惑わされることはない。
「やばっ、可愛い」
たとえ薬を服用していてもアルファ同士には効かない。このクラス、俺達の他にも何人かアルファがいるな。早速牽制しておこう。
「何? 可愛い子いた? どこ?」
「暖、うるさい」
教室に入る前から微かに匂っていたりんごの香り。教室に近づくほど強くなり、ドアを開けた瞬間今まで足りなかったパズルのピースが埋められた感覚に陥った。
驚いた顔も可愛いな。本来ならすぐにでも抱きしめたかったけど、まだダメだ。運命だからと本能だけで動くんじゃなく、本人のことを知って好意を抱けるか確かめたい。
でも…やっぱ可愛いな。
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あの時気になったにも関わらず運命だと確信できなかったのは、俺達がまだ中学生だったからだろう。アルファランクの差が広がるのは高校生以降だし、男性オメガの発情期の平均も15.6歳だしな。
あの日からやたらとりんごを欲していた理由、それは番の匂いだったからか。
あーー、入学式とか面倒だ。早く番と話したい。
*
*
「こいつさ、光琉のこと教師と間違えてたぞ」
そう言いながら俺の番を連れてやってきたのは幼馴染みの一人である宇都宮暖。こいつはフェロモンだけを抑える薬を服用している。俺にとって数少ない信用できる相手だったが、この件に関しては一番信用ならない相手。
「宇都宮に下の名前で呼ばれるのなんか嫌だ」
日向っていうのか。…それよりも暖!
「俺も嫌だ」
なんで暖が名前で呼んで仲良くなってるんだよ。日向のことを名前で呼んでいいアルファは俺だけ。
「日向って呼んでいいよね?」
「お、おう。もちろん」
はい、可愛い。
「光琉って呼んでほしい」
「っ/// 分かった」
名前呼びをお願いしただけで照れるとか可愛いすぎ。
勘のいい伊織は気が付いたみたいだ。2人には後で説明しておこう。あまり他のアルファと仲良くしてほしくないけど、暖と伊織とはこれから付き合いが長くなるしな。
それよりも日比野一樹。こいつが来た瞬間そばに寄りやがって。でも日向の親友か…中学時代からの友人らしいし、ベータだから仲良くするのは許可してやろう。どうせこれから隣りにいるのは俺だし。
少し照れながら話す日向が可愛いすぎて、右手を頭に伸ばし撫でてしまった。って、好意を抱けるか確認するんだろ! しっかりしろ、俺。
「日向、2人は電車通学?」
「!! なんで分かったんだ?」
3駅隣の駅前にあるコンビニで会ってるからな。最寄り駅が同じだって言ったらどんな反応するだろう。まぁ例え家が近くなくても毎朝迎えに行くことに変わりないけどな。
「家の車で送るよ」
心配だし。
「いいよいいよ! それに今日は用事っていうか、一樹と昼食べて帰るんだ」
は? また日比野かよ。とイラッとした気持ちを顔に出さないよう気を付け、提案を持ちかけた。
「俺も行く」
せっかく見つけた番と離れたくないし……じゃなくって、好意を抱けるか確認したいから。
「光琉諦めろ。早く帰ってこいって言われてるだろ」
邪魔をするなよ、暖。
「お前らだけで行け」
元々面倒だったんだよ。俺達の親がこの学園の卒業生で同級生。それぞれ仕事が忙しく中々集まれないからと、俺達の入学を理由にして今日の集まりを決められた。だから別に俺が行かなくたって問題ないんだ。
「今度にしよう! これからいつでも行けるんだしさ。それに俺達の親も一緒だし、みんなも早く帰れって言われてるならちゃんと帰らないと」
いつでも行ける、か。確かにな。でもなぁ…
「心配」
「っ!! なんでだよ。ちょっと背が高いからって、俺のこと子供扱いするなよなぁ」
日向はオメガにしては背が高い。でも既に184センチある俺を見上げる姿は可愛いだけ。それに俺まだ伸びてるし、低すぎる身長より断然いい。俺サイズの番…最高じゃん。
一生懸命に話す姿は可愛いけど、ネックガードで守られているとはいえ知らないやつに番にされないか心配で仕方ない。本当は俺の家に連れて帰りたいくらいなんだ。せめて毎日ちゃんと家に入る姿を確認させてほしい。
「日向、母さんからどれくらいで来るかって連絡きたんだけど」
おい、日比野。
「げっ! 俺も母さんから鬼電きてた」
はぁぁ。今日は引くしかないか。
「日向、家についたら連絡してほしい。って事ではいコレ。俺の連絡先、今すぐ登録して」
「れっ、うっ、あっ、わ、分かった…」
可愛すぎてやばいな。うん。また無意識に頭を撫でてしまったけど、こればっかりは仕方ない。日向が嫌がらない限りはいいことにしよう。
耳まで真っ赤だ。
番が、番が可愛いすぎる!
*
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「もしかして日向ってオメガなのか?」
暖の親が経営しているホテルへと向かうため、車に乗り込んだ瞬間に暖が聞いてきた。
「日向じゃなく岩清水な。運命の番だ」
「は!? 運命!?」
驚きすぎだろ。教室に入った瞬間、俺がフェロモン威嚇したことに気付いていたくせに。
「むしろ運命以外考えられないじゃないですか」
「伊織は気付いてたのか?」
「当たり前です。整った顔立ちではありましたが身長はオメガにしてはやや高め。ベータと言われても納得の岩清水を囲い込みだした光琉を見て、むしろ気付かない方がおかしいでしょう」
おい。俺はまだ囲い込んではない。
「あー、確かに。そういやあいつ相当抜けてるから気を付けろよ。正直心配になるレベル」
「暖…岩清水は光琉の運命ですよ?」
「そう何度も言われなくたって分かってるよ」
思っていた通り、この件に関して暖は信用できないな。
「ならいいですが。潜在的にオメガだと認識し、庇護欲が掻き立てられ、危なっかしく目が離せない、というわけではないのですね」
「当たり前だろっ」
むしろ伊織、お前がそう思ったんじゃないよな?
「それにしても何故岩清水はベータを装っているのでしょうね」
「全く装えてないけどな」
暖…お前さっきまで日向がオメガだと気付いてなかっただろう。
「可愛いよな」
「………いや、わかんねーよ」
「暖は一生分からなくていい」
まじで手出すなよ。
「日向はベータを装いたいみたいだし、俺もそれに協力するから。そのつもりで頼むわ」
ネックガード、最近ベータもお洒落として身に付けている。日向はベータ用に販売されている物なのか、布製の物を重ね付けしていた。
「岩清水も運命を感じたはずですよね? 隠すより早々に囲い込む方が良いのでは?」
伊織が言いたいことは分かる。俺のそばに置く時点で他のアルファに疑念を抱かせるだろうしな。
「光琉、明日にでもフェロモン付けろよ」
「いや、まだ付けるつもりはない」
「でもあいつ、嘘つくの下手だぞ? ベータ男が光琉に惚れたって知られたくないのかと嘘に乗ってやったけどさ」
そういえばそんな可愛い言い訳をしたと言っていたな。
「おい暖、席変われ」
「無理だろ」
番申請だけでも先にしておくか…? そうすれば来年クラスが離れることもないし、席も融通が利くだろう。
「絶対手出すなよ」
「出さねーよ」
「触るのもダメだ」
「はいはい、触りません。それで他のアルファから守れってか」
分かってんじゃん。暖とはいえ他のアルファに比べたらまだ信用できるしな。
「俺ら以外にクラスにいるアルファは後3人。全員女性アルファ。オメガはひな…岩清水だけか?」
「比率で単純計算するならもう一人いる可能性もありますね」
最低でも俺のフェロモンを付けるまではベータ偽装させたい。
「さっさと番えばいいのに」
俺は日向の気持ちを大切にしたいんだ。
「運命抜きに好きになるか確かめたい
「一応協力はします」
「いや、お前もう既に…」
うるせー。俺だってもう気付いてるよ。それでもちゃんとお互いを知ってから付き合いたい。
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