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3.家族の反応
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ちょっとしたトラブルがあったものの、無事家に帰ってくる事ができた。いつもより不安感が募るのは改めてオメガだと突き付けられたからかもしれない。今朝までとは違ってなんだか首が心許ない気もしてきた。
「ただいま」
やっぱりコンビニはいつものところだな。暗いとちょっと怖いし。怖いなんて、キャラじゃないから絶対誰にも言わないけど。
靴を脱いでいるとリビングから母さんが出てきた。母さん、朝からずっとソワソワしてたもんな。
「どうだった?」
「オメガだったよ」
「っ! そう…」
分かってたことじゃんか。そんな落ち込むなよ。
「ベータに産んであげられなくてごめんね」
「別に母さんが悪いわけじゃないだろ」
玄関で泣き出さないでほしい。謝られるくらいオメガってそんなに悪いのかよ。
「ごめんね……お母さんが…」
「もういいって。とりあえず着替えるし、晩ご飯できたら呼んで」
「……えぇ。分かったわ」
母さんを押しのけ部屋へと向かう階段を登りながら、溢れ出しそうな涙を必死に堪えた。
「なんでだよ……」
部屋に入った途端、溢れ出した涙もそのままに、電気もつけずにその場に座り込む。
謝るなよ。俺はもうオメガだって受け入れてるんだ。ベータじゃないからって、なんで謝る必要があるんだよ! オメガだからって何が変わるっていうんだ。俺は俺だっ! オメガだろうとベータだろうと、俺は岩清水日向で、それ以上でも以下でもない!
「でも…発情期が来たらやっぱり何かが変わるのかな……はぁ。着替えよ」
立ち上がりながら雑に涙を拭い、夕飯の前にシャワーを浴びてしまうか悩んでいると、隣の部屋のドアが開く音がした。きっと俺が帰ってきたことに気が付いた姉ちゃんがこっちへ来るんだろう。
バンッ!
「っ!」
想像以上の勢いでドアを開けられ、驚いてビクついてしまった。姉ちゃんももっとお淑やかにできませんかね?
「日向! どうだった?」
絶対聞くと思った。泣いた痕を隠したいから、鞄から制服を出すふりをして顔は下に向けておこう。
「変わらずオメガ」
「やった!!」
母さんと正反対だな。それよりも…姉ちゃんが求めてるのはこっちだろう。
「俺、男と付き合うつもりないから」
まぁ、女と付き合うつもりもないけど。姉ちゃんは俺にハイスペックイケメンアルファを捕まえてほしいらしい。無理ゲーすぎる。
「何言ってるのよ。あんた女に組み敷かれたいの?」
「くっ、くみっ……っ何言い出すんだよ!」
「だってそうでしょ、オメガなんだから受けじゃん」
受けって言い方よ。
「別に俺だって…」
「はぁ…コレ読みなさい」
と手渡されたのは姉ちゃんの愛読書、BL漫画。最近はベータの同性カップルの話が人気らしいけど、姉ちゃんはオメガ主人公のBL漫画ばっかり集めてる。
「これ前に読んだけど」
「それ新刊」
「あっそう」
オメガであることに悲観せずにいられるのは、悔しいけど姉ちゃんのお陰だと思う。彼氏作れってしつこいのがちょっとうざいけど。
「一応俺受験生」
「あら、奇遇ね? 私もよ」
「勉強しろよ」
「あ、私塾通うことにしたの。日向はこれ読んで勉強しなさいね!」
「なんでだよ。もういいから出てって。着替えるから」
ベータの人の中には同性カップルを嫌う人もいるし、上司や先輩アルファに見下される腹いせに、未だにオメガを見下す人もいる。だから姉ちゃんが喜んでくれるのが、こうやって普通にしてくれるのが本当は嬉しい。言わないけどな。
「お姉ちゃんの服貸そうか?」
「は? いらねぇ」
「モコモコ部屋着」
姉ちゃんから借りる漫画では、オメガ男子がモコモコ部屋着を着た時、番のアルファが可愛いって言いながら抱きしめてる。姉ちゃんはアルファが番を溺愛している姿にキュンキュンするらしいけど…。
「いらねぇ」
俺に似合うはずないし。それにどこにもアルファいないじゃん。
「かわいいよ?」
「だからいらねぇって」
「つい抱きしめたくなる肌触り……はいはい、出ていくから。そんな睨まないの。可愛い顔が台無しよ」
「可愛くないし」
その抱きしめてくれる相手がいないんですけど! そして今後もその予定がないんですけど!
「ーーー私にとっては可愛い弟でしかないんだけどねーーー」
「なに?」
「べっつに~。そうだ、私が高校受験で使ってた参考書も貸してあげる」
「…それはもらっとくありがとう」
急に素直になるじゃんと言って部屋を出た姉ちゃん。
塾か。気になっている高校の偏差値が高いから、俺も塾に通いたいって思ってるけど…母さん、いい顔しなさそうだよな。
でも俺、オメガ校には行きたくないんだ。
***
小6でオメガ診断された時、両親はショックを受けていた。特に母さんからは今日みたいに何度も謝られたし、間違いじゃないか、中3の検査ではベータ判定かもしれない、とまで言われた。
しかもその日の夜中、喉が渇いてリビングに降りたら、母さんが父さんの胸で泣いていて。
そんなにオメガってダメなのかって俺も泣きたくなった。でも翌朝、既に腐女子だった姉ちゃんだけがオメガに喜んで、参考書だと数々のBL本を貸してくれたんだ。
最初は衝撃だったけど、俺の相手は女性じゃなくアルファで、抱くより抱かれる側である事に嫌悪はなく、むしろしっくりきた。まぁそれはオメガだからなんだろうけど。
女子にトキメイたことはないし、だからって男子にトキメイたこともなくて。ただ好きになる芸能人は男女関係なく一貫してアルファだった。公表してない人もいたけど、ネットではアルファだろうって言われてた。
第一の性に関係なく、俺の恋愛対象がアルファなんだと思う。だから男と付きあいたくないわけじゃない。姉ちゃんの言う通り、どっちにしろ組み敷かれるなら男のがいいとも思う。
ただ…俺って全くオメガに見られないんだよなぁ。これからオメガらしくにもならないだろう。身長だって既に170あって、同年代オメガ男子の平均身長より5センチも高い。
ベータ男子の平均身長が175…まだ伸びるかもしれないし、どう見たってベータ。だからオメガだって誰にも知られたくないんだ。
恋愛や結婚はもう諦めてる。どうせオメガならもっと小さくて可愛いくて、オメガだって一目で分かる見た目が良かった。
今は高性能の抑制剤ができてオメガの社会的地位もあがったし、発情期中に外出できないのは昔と変わらないけど、リモートワークで出社扱いにしてくれる企業がほとんどだから生活に困ることもない。…ってネットで見た。
しかも最近、人気モデルが立ち上げたブランドのおかげで、ベータがオシャレとしてネックガードを着けるのが大流行中。そのモデルさんはオメガを公表しているけどベータ男子も憧れるほどのイケメンだから、俺がネックガードを付けてもただのファンか、流行りに乗っているようにしか見えないだろう。
身長が178センチもあるのにアルファの人気俳優と番契約していずれ結婚する予定らしく、俺にとっては憧れより希望の人だ。
ーーーーーーーーーー
この作品での平均身長
α 男性185 女性170
β 男性175 女性160
Ω 男性165 女性155
誤差はありますが、ベータの平均身長を日本人の平均身長に合わせて設定しました。
「ただいま」
やっぱりコンビニはいつものところだな。暗いとちょっと怖いし。怖いなんて、キャラじゃないから絶対誰にも言わないけど。
靴を脱いでいるとリビングから母さんが出てきた。母さん、朝からずっとソワソワしてたもんな。
「どうだった?」
「オメガだったよ」
「っ! そう…」
分かってたことじゃんか。そんな落ち込むなよ。
「ベータに産んであげられなくてごめんね」
「別に母さんが悪いわけじゃないだろ」
玄関で泣き出さないでほしい。謝られるくらいオメガってそんなに悪いのかよ。
「ごめんね……お母さんが…」
「もういいって。とりあえず着替えるし、晩ご飯できたら呼んで」
「……えぇ。分かったわ」
母さんを押しのけ部屋へと向かう階段を登りながら、溢れ出しそうな涙を必死に堪えた。
「なんでだよ……」
部屋に入った途端、溢れ出した涙もそのままに、電気もつけずにその場に座り込む。
謝るなよ。俺はもうオメガだって受け入れてるんだ。ベータじゃないからって、なんで謝る必要があるんだよ! オメガだからって何が変わるっていうんだ。俺は俺だっ! オメガだろうとベータだろうと、俺は岩清水日向で、それ以上でも以下でもない!
「でも…発情期が来たらやっぱり何かが変わるのかな……はぁ。着替えよ」
立ち上がりながら雑に涙を拭い、夕飯の前にシャワーを浴びてしまうか悩んでいると、隣の部屋のドアが開く音がした。きっと俺が帰ってきたことに気が付いた姉ちゃんがこっちへ来るんだろう。
バンッ!
「っ!」
想像以上の勢いでドアを開けられ、驚いてビクついてしまった。姉ちゃんももっとお淑やかにできませんかね?
「日向! どうだった?」
絶対聞くと思った。泣いた痕を隠したいから、鞄から制服を出すふりをして顔は下に向けておこう。
「変わらずオメガ」
「やった!!」
母さんと正反対だな。それよりも…姉ちゃんが求めてるのはこっちだろう。
「俺、男と付き合うつもりないから」
まぁ、女と付き合うつもりもないけど。姉ちゃんは俺にハイスペックイケメンアルファを捕まえてほしいらしい。無理ゲーすぎる。
「何言ってるのよ。あんた女に組み敷かれたいの?」
「くっ、くみっ……っ何言い出すんだよ!」
「だってそうでしょ、オメガなんだから受けじゃん」
受けって言い方よ。
「別に俺だって…」
「はぁ…コレ読みなさい」
と手渡されたのは姉ちゃんの愛読書、BL漫画。最近はベータの同性カップルの話が人気らしいけど、姉ちゃんはオメガ主人公のBL漫画ばっかり集めてる。
「これ前に読んだけど」
「それ新刊」
「あっそう」
オメガであることに悲観せずにいられるのは、悔しいけど姉ちゃんのお陰だと思う。彼氏作れってしつこいのがちょっとうざいけど。
「一応俺受験生」
「あら、奇遇ね? 私もよ」
「勉強しろよ」
「あ、私塾通うことにしたの。日向はこれ読んで勉強しなさいね!」
「なんでだよ。もういいから出てって。着替えるから」
ベータの人の中には同性カップルを嫌う人もいるし、上司や先輩アルファに見下される腹いせに、未だにオメガを見下す人もいる。だから姉ちゃんが喜んでくれるのが、こうやって普通にしてくれるのが本当は嬉しい。言わないけどな。
「お姉ちゃんの服貸そうか?」
「は? いらねぇ」
「モコモコ部屋着」
姉ちゃんから借りる漫画では、オメガ男子がモコモコ部屋着を着た時、番のアルファが可愛いって言いながら抱きしめてる。姉ちゃんはアルファが番を溺愛している姿にキュンキュンするらしいけど…。
「いらねぇ」
俺に似合うはずないし。それにどこにもアルファいないじゃん。
「かわいいよ?」
「だからいらねぇって」
「つい抱きしめたくなる肌触り……はいはい、出ていくから。そんな睨まないの。可愛い顔が台無しよ」
「可愛くないし」
その抱きしめてくれる相手がいないんですけど! そして今後もその予定がないんですけど!
「ーーー私にとっては可愛い弟でしかないんだけどねーーー」
「なに?」
「べっつに~。そうだ、私が高校受験で使ってた参考書も貸してあげる」
「…それはもらっとくありがとう」
急に素直になるじゃんと言って部屋を出た姉ちゃん。
塾か。気になっている高校の偏差値が高いから、俺も塾に通いたいって思ってるけど…母さん、いい顔しなさそうだよな。
でも俺、オメガ校には行きたくないんだ。
***
小6でオメガ診断された時、両親はショックを受けていた。特に母さんからは今日みたいに何度も謝られたし、間違いじゃないか、中3の検査ではベータ判定かもしれない、とまで言われた。
しかもその日の夜中、喉が渇いてリビングに降りたら、母さんが父さんの胸で泣いていて。
そんなにオメガってダメなのかって俺も泣きたくなった。でも翌朝、既に腐女子だった姉ちゃんだけがオメガに喜んで、参考書だと数々のBL本を貸してくれたんだ。
最初は衝撃だったけど、俺の相手は女性じゃなくアルファで、抱くより抱かれる側である事に嫌悪はなく、むしろしっくりきた。まぁそれはオメガだからなんだろうけど。
女子にトキメイたことはないし、だからって男子にトキメイたこともなくて。ただ好きになる芸能人は男女関係なく一貫してアルファだった。公表してない人もいたけど、ネットではアルファだろうって言われてた。
第一の性に関係なく、俺の恋愛対象がアルファなんだと思う。だから男と付きあいたくないわけじゃない。姉ちゃんの言う通り、どっちにしろ組み敷かれるなら男のがいいとも思う。
ただ…俺って全くオメガに見られないんだよなぁ。これからオメガらしくにもならないだろう。身長だって既に170あって、同年代オメガ男子の平均身長より5センチも高い。
ベータ男子の平均身長が175…まだ伸びるかもしれないし、どう見たってベータ。だからオメガだって誰にも知られたくないんだ。
恋愛や結婚はもう諦めてる。どうせオメガならもっと小さくて可愛いくて、オメガだって一目で分かる見た目が良かった。
今は高性能の抑制剤ができてオメガの社会的地位もあがったし、発情期中に外出できないのは昔と変わらないけど、リモートワークで出社扱いにしてくれる企業がほとんどだから生活に困ることもない。…ってネットで見た。
しかも最近、人気モデルが立ち上げたブランドのおかげで、ベータがオシャレとしてネックガードを着けるのが大流行中。そのモデルさんはオメガを公表しているけどベータ男子も憧れるほどのイケメンだから、俺がネックガードを付けてもただのファンか、流行りに乗っているようにしか見えないだろう。
身長が178センチもあるのにアルファの人気俳優と番契約していずれ結婚する予定らしく、俺にとっては憧れより希望の人だ。
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この作品での平均身長
α 男性185 女性170
β 男性175 女性160
Ω 男性165 女性155
誤差はありますが、ベータの平均身長を日本人の平均身長に合わせて設定しました。
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