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別れされ屋
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メアリーはまだ納得ができていない様子だったけれど、午後の授業があるからと断りを入れ私達は教室に戻ってきた。
「メアリー様、制服変えるかしら」
「どうかしらね」
もう制服なんて統一すればいいのに。確か…高位貴族の生徒が下位貴族と同じ制服を着用したくない、と言い出したのがきっかけで種類が増えだしたのよね。いっそここで原点回帰するのも悪くない気がしてきたわ。留学中の第二王子殿下も来年にはこの学園に戻ってくると聞いているし、私達が卒業しても次は殿下と同じ制服を…っていい出す人がきっと出てくる。
「ねぇ、アマンダ。いっそ制服を統一しちゃうなんてどうかしら」
「それは……難しいわね。でも、リリーナと殿下が着用しているものを統一にするのであれば可能かもしれないわ。ただ、殿下に提案するのは必ず卒業してからにしてね。約束よ」
今すぐにでも決めてもらった方が、残りの学園生活、制服に振り回されずに済むのに。
「それより、あの二人が友人関係だと知っていたの?」
「以前メアリーがタウンハウスに招待していたわ」
「えっ」
大丈夫なのかと問われ、ついお母様がなにか動いていることを言おうとしてしまった。危ない危ない。流石に公爵夫人である母の動きを許可なく話すことは出来ないから。
「ねぇリリーナ? 私、今までの待ち伏せも、殿下達のいない時の話し方も、リリーナの呼び方も、全てがおかしいと思っていたの。彼女、殿下に憧れを抱いているだけなのかしら。何か企んでいるようにも感じるの」
ルーシー曰く私は悪役令嬢らしいから、仕返しを待っているんじゃないかと思うのよね。もし何かを注意すればそれをイジメとしてアルフレッド様に報告し、私の印象を悪くする。ルーシーは辛い思いをしても頑張る下位貴族を装い、アルフレッド様に近づく。元々の婚約者の私を断罪し、自分が新たな婚約者となる。ってところかしら。
ルーシーと接触したそのほとんどはアマンダと一緒にいる時だったから、おかしいって気付くわよね。
*
*
*
学園後に王城へ行く用事があったため、帰りはお兄様と同じ馬車でタウンハウスへ帰った。
邸内に入るとすぐ、お兄様付きの従者が耳打ちで何かを話している。
「メアリーがホワイト男爵令嬢を招いているそうだ。念の為夕食は自室でとるように」
「承知しました」
もうすぐ学園の寮の門限じゃなかったかしら? もしかして今日はここに泊まる、なんてことないわよね?
そんな事を考えていたら、メアリーとルーシーに呼び出されてしまった。私、一応公爵令嬢なんですけど。部屋に来てほしくないから行きますけどっ。
「おっそーい」
「…………」
「ちょっと、待たせたんだから謝罪くらいしなさいよ」
「メアリーはどこにいるのかしら」
呼び出し先が客室だった時点でもう少し怪しむべきだったわ。
文句を言われるだけなら問題ない。もし怪我をしそうになってもアンナが傍に控えているから大丈夫。
「メアリーには席を外してもらったの。あなたと二人で話したくて。だからそこにいるメイドも出て行って」
「彼女を外に出すなら私もこの部屋から出るわ」
「本当感じ悪いわね。まあいいわ」
私が対面にあるソファーに腰掛けた途端、ルーシーが私を睨みながら話をしだした。
「ねぇ、アルフレッドを開放してあげて」
は? 今呼び捨てにした?
「聞いてるの? 公爵家の人間だからって理由だけでアルフレッドの婚約者になったんでしょ。どんな手を使ったのか知らないけど、可哀想よ。彼だって自由に恋愛する権利があるわ」
「…‥‥…」
「私ねアルフレッドみたいな人、何人も見てきたの。みんなあなたみたいな悪女に騙されて、きっと脅されてもいたんだと思うわ。もしあなたがアルフレッドを開放するってここで誓ってくれるなら、メアリーを止めてあげるわ」
やっぱりメアリーは何かを企んでいるのね。それをルーシーが知っているということは…例の薬草が関係しているのかしら。
「メアリーを止める、とは?」
「ふっ。教えるわけないじゃない。早く誓いなさいよ」
この感じ、仮に誓ったところで何を止めるのかは教えてくれなさそうね。うまく誘導して少しでも情報を手に入れられないかしら。
「アルフレッド様みたいな人っていうのは?」
「だからあなたみたいな悪女に騙されていた人たちよ」
「そうですか。その方々は悪女を婚約者に選んでしまっていたんですね」
「だからそうだと言っているでしょう。アルフレッドを開放して」
今までも私にしているのと同じように開放して、と言ってきたのだろうか。
「今と同じようにこれまでも助けて来られたんですか」
「ほとんどはね」
ほとんど…
「皆様とても感謝されたでしょうね。悪女と結婚せずに済んで」
「婚約者はあなただけよ。他は付き合っていただけ」
婚約者ではないってことは平民の話ね。
「そうでしたか」
「アルフレッドを開放して。何度も言わせないでよ」
前世で言う別れさせ屋ってやつかしら? 違うわね。少なくとも私達はそんな事を頼んでいないし、勝手にやっているのだからただの迷惑行為ね。
「あなたはアルフレッドに相応しくないの。分かる? 私みたいに可愛くないと彼の隣に立つ資格はないのよ」
おぉ…可愛い自覚があるのね。それにしても首席入学で見た目もいいんだから、真っ当に生きていれば子爵家…うまくいけば伯爵家に嫁げるかもしれなかったのに。公爵令嬢である私に楯突いておいて、ただで済むと思わないでちょうだいね。こっちは幼い頃から厳しい王妃教育を受けてきたのよ。あなたごときに潰されるほど弱くできてないわ。
「リリーナ! 返事ぐらいしなさいよ」
「助けてこられた方々、あなたがアルフレッド様と恋をするつもりでいると聞いたら、悲しむのではないですか?」
「心配いらないわ。もう会うこともないから」
「領民の方ではなかったのですね」
「領民もいるわ」
ルーシーは学園に来るまで領地から出たことがないはず。領民以外…この人もしかして前世から同じようなことやってきてるんじゃないかしら。
お兄様へなんて報告しようかしら……領民以外が前世の人間で見つからなかったとしても、ルーシーが嘘をついたことにすればいいわね。
「今日はこちらに泊まる予定かしら?」
「だったら何よ」
「いえ。ごゆっくりなさってください。では私はこれで失礼いたします……あぁ、あなたに何かを誓う事は今後もありませんので」
一先ずお兄様に報告しておきましょう。
*
*
*
執務室から自室に戻る途中、メアリーの部屋の前を通るとドアが少し空いていた。どうやらルーシーが訪ねてきているようだ。
「来月の休みに領地に帰ってお母様に確認してくるわ」
「最初からそうすればよかったのよ。お姉様とは何を話したの」
「聞かない約束よ。それより、ちゃんと馬車を用意してくれるんでしょうね」
来月の休み…確か2週間の休暇があったわね。そこで領地に戻って母親に何かを確認してくる…お兄様の執務室に戻ることにしましょう。
「メアリー様、制服変えるかしら」
「どうかしらね」
もう制服なんて統一すればいいのに。確か…高位貴族の生徒が下位貴族と同じ制服を着用したくない、と言い出したのがきっかけで種類が増えだしたのよね。いっそここで原点回帰するのも悪くない気がしてきたわ。留学中の第二王子殿下も来年にはこの学園に戻ってくると聞いているし、私達が卒業しても次は殿下と同じ制服を…っていい出す人がきっと出てくる。
「ねぇ、アマンダ。いっそ制服を統一しちゃうなんてどうかしら」
「それは……難しいわね。でも、リリーナと殿下が着用しているものを統一にするのであれば可能かもしれないわ。ただ、殿下に提案するのは必ず卒業してからにしてね。約束よ」
今すぐにでも決めてもらった方が、残りの学園生活、制服に振り回されずに済むのに。
「それより、あの二人が友人関係だと知っていたの?」
「以前メアリーがタウンハウスに招待していたわ」
「えっ」
大丈夫なのかと問われ、ついお母様がなにか動いていることを言おうとしてしまった。危ない危ない。流石に公爵夫人である母の動きを許可なく話すことは出来ないから。
「ねぇリリーナ? 私、今までの待ち伏せも、殿下達のいない時の話し方も、リリーナの呼び方も、全てがおかしいと思っていたの。彼女、殿下に憧れを抱いているだけなのかしら。何か企んでいるようにも感じるの」
ルーシー曰く私は悪役令嬢らしいから、仕返しを待っているんじゃないかと思うのよね。もし何かを注意すればそれをイジメとしてアルフレッド様に報告し、私の印象を悪くする。ルーシーは辛い思いをしても頑張る下位貴族を装い、アルフレッド様に近づく。元々の婚約者の私を断罪し、自分が新たな婚約者となる。ってところかしら。
ルーシーと接触したそのほとんどはアマンダと一緒にいる時だったから、おかしいって気付くわよね。
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学園後に王城へ行く用事があったため、帰りはお兄様と同じ馬車でタウンハウスへ帰った。
邸内に入るとすぐ、お兄様付きの従者が耳打ちで何かを話している。
「メアリーがホワイト男爵令嬢を招いているそうだ。念の為夕食は自室でとるように」
「承知しました」
もうすぐ学園の寮の門限じゃなかったかしら? もしかして今日はここに泊まる、なんてことないわよね?
そんな事を考えていたら、メアリーとルーシーに呼び出されてしまった。私、一応公爵令嬢なんですけど。部屋に来てほしくないから行きますけどっ。
「おっそーい」
「…………」
「ちょっと、待たせたんだから謝罪くらいしなさいよ」
「メアリーはどこにいるのかしら」
呼び出し先が客室だった時点でもう少し怪しむべきだったわ。
文句を言われるだけなら問題ない。もし怪我をしそうになってもアンナが傍に控えているから大丈夫。
「メアリーには席を外してもらったの。あなたと二人で話したくて。だからそこにいるメイドも出て行って」
「彼女を外に出すなら私もこの部屋から出るわ」
「本当感じ悪いわね。まあいいわ」
私が対面にあるソファーに腰掛けた途端、ルーシーが私を睨みながら話をしだした。
「ねぇ、アルフレッドを開放してあげて」
は? 今呼び捨てにした?
「聞いてるの? 公爵家の人間だからって理由だけでアルフレッドの婚約者になったんでしょ。どんな手を使ったのか知らないけど、可哀想よ。彼だって自由に恋愛する権利があるわ」
「…‥‥…」
「私ねアルフレッドみたいな人、何人も見てきたの。みんなあなたみたいな悪女に騙されて、きっと脅されてもいたんだと思うわ。もしあなたがアルフレッドを開放するってここで誓ってくれるなら、メアリーを止めてあげるわ」
やっぱりメアリーは何かを企んでいるのね。それをルーシーが知っているということは…例の薬草が関係しているのかしら。
「メアリーを止める、とは?」
「ふっ。教えるわけないじゃない。早く誓いなさいよ」
この感じ、仮に誓ったところで何を止めるのかは教えてくれなさそうね。うまく誘導して少しでも情報を手に入れられないかしら。
「アルフレッド様みたいな人っていうのは?」
「だからあなたみたいな悪女に騙されていた人たちよ」
「そうですか。その方々は悪女を婚約者に選んでしまっていたんですね」
「だからそうだと言っているでしょう。アルフレッドを開放して」
今までも私にしているのと同じように開放して、と言ってきたのだろうか。
「今と同じようにこれまでも助けて来られたんですか」
「ほとんどはね」
ほとんど…
「皆様とても感謝されたでしょうね。悪女と結婚せずに済んで」
「婚約者はあなただけよ。他は付き合っていただけ」
婚約者ではないってことは平民の話ね。
「そうでしたか」
「アルフレッドを開放して。何度も言わせないでよ」
前世で言う別れさせ屋ってやつかしら? 違うわね。少なくとも私達はそんな事を頼んでいないし、勝手にやっているのだからただの迷惑行為ね。
「あなたはアルフレッドに相応しくないの。分かる? 私みたいに可愛くないと彼の隣に立つ資格はないのよ」
おぉ…可愛い自覚があるのね。それにしても首席入学で見た目もいいんだから、真っ当に生きていれば子爵家…うまくいけば伯爵家に嫁げるかもしれなかったのに。公爵令嬢である私に楯突いておいて、ただで済むと思わないでちょうだいね。こっちは幼い頃から厳しい王妃教育を受けてきたのよ。あなたごときに潰されるほど弱くできてないわ。
「リリーナ! 返事ぐらいしなさいよ」
「助けてこられた方々、あなたがアルフレッド様と恋をするつもりでいると聞いたら、悲しむのではないですか?」
「心配いらないわ。もう会うこともないから」
「領民の方ではなかったのですね」
「領民もいるわ」
ルーシーは学園に来るまで領地から出たことがないはず。領民以外…この人もしかして前世から同じようなことやってきてるんじゃないかしら。
お兄様へなんて報告しようかしら……領民以外が前世の人間で見つからなかったとしても、ルーシーが嘘をついたことにすればいいわね。
「今日はこちらに泊まる予定かしら?」
「だったら何よ」
「いえ。ごゆっくりなさってください。では私はこれで失礼いたします……あぁ、あなたに何かを誓う事は今後もありませんので」
一先ずお兄様に報告しておきましょう。
*
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執務室から自室に戻る途中、メアリーの部屋の前を通るとドアが少し空いていた。どうやらルーシーが訪ねてきているようだ。
「来月の休みに領地に帰ってお母様に確認してくるわ」
「最初からそうすればよかったのよ。お姉様とは何を話したの」
「聞かない約束よ。それより、ちゃんと馬車を用意してくれるんでしょうね」
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