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幼馴染作戦会議
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カフェでルーク様に秘密を告白してから1週間。我が侯爵家の王都邸に幼馴染3人が集まった。
「何だか懐かしいな」
「ふふ。私も同じことを思っていました」
ルーク様とお兄様は昔から仲良しだから、実はこうして3人でお茶会をすることも少なくなかったの。ニーナ様が毎回参加できるわけじゃなかったしね。
それより…
「何故エレナはそっちに座るんだ」
「あはは…」
そう、今私がいるのはルーク様の真横。もちろん昔はお兄様の横だったし、なんなら円卓テーブルであってもお兄様の近くに座っていた。
「そう怒るなってライナス。何もおかしいことはないじゃないか」
「ゔっ、、エレナは俺の妹だ。ルークは…」
「えぇっ!!! い、い、いま、お兄様が俺って、俺っておっしゃいました
!! ずっと僕だったのに」
「それは…」
自分でも驚くほど慌ててしまったわ。よくよく考えたら漫画のお兄様は、公式な場では『私』、そうでない場では『俺』が第一人称だったや。
「ふふ。ルーク様もお兄様も、いつもは猫を被っていたんですね。もう私の前でも気にせず使ってくださいね」
「いや、うん、まぁ…ありがとう」
ふぅ。話す内容はルーク様と相談済みだけど、上手く伝えられるか緊張しちゃう。
「さっそくだけど、本題に入ろうか」
「はい。お茶会で話した内容についてなんですが…」
王女殿下は何故かお兄様のことを入国前から知っていて恋心を抱いていること、第3王子殿下の元婚約者と協力関係にあること、いずれお兄様と結婚するつもりでいることをまずはお伝えした。
「調べてみるとライナスの絵姿が非公式で販売されていた」
「はっ!?」
「えっ!? それはもしかしてルーク様の絵姿もですか?」
「あぁ……そう、みたいだね」
何それ何それ! 私は持ってないのに!!
「エレナの絵姿は全て回収しておいた」
「ありがとうございます。って、私もですか!? ……すいません。脱線してしまいました」
「いや…それで、王女殿下はライナスを物語の登場人物だと思いこんでいるようだ。恐らく絵姿を見て憧れを抱き、妄想し、現実と区別がつかなくなったのではないかと推測している」
おおぉ、頭おかしい系に仕立て上げちゃうのね。私にも前世の記憶があるし、漫画だって読んでいたから少し複雑……推しキャラと強引に結婚しようとするところは頭がおかしいと言えるけど。
「第3王子殿下の元婚約者については第1、第2王子殿下に協力を仰ごう」
「そうだな。今まで接点のなかった俺達が動いて王女殿下報告されても困るしな」
元婚約者の方は、第3王子殿下と婚約関係に戻れると信じて待っているだけだと思うんだけど……どちらにせよ侯爵令息が狙いで、王族との婚姻を無効にしようとしている事は伝えなきゃだめだよね。
「ハーロウ伯爵令嬢様がニーナ様からお兄様を奪い、その後ナタ…ハーロウ伯爵令嬢様から王女殿下がお兄様を奪う予定だそうで、私も協力するように言われました」
「なるほど。殿下が彼女とコンタクトを取ろうとしていた理由は俺だったのか」
??
「ニーナ嬢はハーロウ伯爵令嬢の紹介を頼まれたことがあるようなんだ。紹介するほど仲が良くないと返すとすんなり諦めたそうだけどね」
「王女殿下とニーナ様は…お会いしているのですか?」
「お茶会の機会が何度かね」
だからニーナ様が悪役令嬢になっていないことや、ナターシャとお兄様の距離が縮んでいないことを知ってたんだ。
恐らくナターシャとの接触はニーナ様には期待してなくて、主人公と悪役の関係性を知りたかった、とかかな。なにより最終的には自分がお兄様に選ばれると思っているのがすごいわ。
「今後についてだけど…エレナ、ニーナ嬢とは距離を置くんだ」
「へっ!?」
何故? 何故ですか? 無理無理無理。推し活できないなんて死ねって言われてるようなものなんですけどっ!
「あ~、遠くから眺めるのは良いよ」
「そんな…」
「エレナを利用しようとしているんだ。監視されている可能性もあるからね、利用材料は増やさない方がいい」
「……分かりました」
お兄様やルーク様と4人で集まるのは問題ないけれど、ニーナ様と2人、推し活友達と3人で会うのは避けるようにと言われてしまった。しかも4人で集まる回数も減らすんだって。
平和に推し活していたのが、すでに懐かしいよ。
「元々、無理やりねじ込まれた殿下方の婚約を、何か裏があるのではないかとクラーク公爵家を中心に調べていたそうだ」
「……何故私は知らなかったのでしょう」
「俺達も最近知ったんだ。エレナがお茶会の後、元気がなかっただろう? その…酷いことを言われたんじゃないかと心配で、王女殿下はどういう方なのか父上に確認してこの情報を得た。ルークも同時期に公爵に確認している」
問題は見つからないが婚姻まで引き続き注意しておく、と、お父様達は一旦調査を終えるところだったそうで。
ニーナ様は既に公爵令嬢として交流してしまっているため、私が利用されそうになっていることは、伝えない方がいいとルーク様が判断したみたい。知ってしまうと無意識に探りを入れてしまう可能性もあるからと。
「だからこの場にニーナ様がいらっしゃらないのですね」
てっきりお兄様を狙う人が増え、嫉妬で悪役令嬢にならないように、かと思っていたよ。
「あぁ。この話は父上と侯爵にも報告する」
「分かりました」
次にお茶会に呼ばれたら、学年が違うから最近はあまり交流がないと言えるようにって…そもそもお茶会に呼ばれたくない。
私もなにか出来ることを! なんて思わないのよ。出来るなら私が知らないところで解決しておいてほしい。侯爵令嬢としてダメな考えだって分かってるから言わないけど。
「エレナ、少しライナスと話があるから席を外してくれる?」
「?? 分かりました」
その後、やりたくないけどナターシャが何を考えているのか、週明けから情報を集めるか。と部屋で気合を入れ、夕食のため食堂へ向かった。
お兄様がかなり憔悴していてどうしたのかと思っていたら、いきなり抱きしめられ、しばらく離してもらえず……食後も手を繋いで部屋まで送られ、何かあればすぐにお兄様を呼ぶんだよ、とまるで幼い子に言い聞かせるようで…?
しばらくしてから、また落ち込まないよう私がいない場で、私の誘拐話をお兄様にしてくれたんだと気が付き、ルーク様の優しさに心が暖かくなった。
「何だか懐かしいな」
「ふふ。私も同じことを思っていました」
ルーク様とお兄様は昔から仲良しだから、実はこうして3人でお茶会をすることも少なくなかったの。ニーナ様が毎回参加できるわけじゃなかったしね。
それより…
「何故エレナはそっちに座るんだ」
「あはは…」
そう、今私がいるのはルーク様の真横。もちろん昔はお兄様の横だったし、なんなら円卓テーブルであってもお兄様の近くに座っていた。
「そう怒るなってライナス。何もおかしいことはないじゃないか」
「ゔっ、、エレナは俺の妹だ。ルークは…」
「えぇっ!!! い、い、いま、お兄様が俺って、俺っておっしゃいました
!! ずっと僕だったのに」
「それは…」
自分でも驚くほど慌ててしまったわ。よくよく考えたら漫画のお兄様は、公式な場では『私』、そうでない場では『俺』が第一人称だったや。
「ふふ。ルーク様もお兄様も、いつもは猫を被っていたんですね。もう私の前でも気にせず使ってくださいね」
「いや、うん、まぁ…ありがとう」
ふぅ。話す内容はルーク様と相談済みだけど、上手く伝えられるか緊張しちゃう。
「さっそくだけど、本題に入ろうか」
「はい。お茶会で話した内容についてなんですが…」
王女殿下は何故かお兄様のことを入国前から知っていて恋心を抱いていること、第3王子殿下の元婚約者と協力関係にあること、いずれお兄様と結婚するつもりでいることをまずはお伝えした。
「調べてみるとライナスの絵姿が非公式で販売されていた」
「はっ!?」
「えっ!? それはもしかしてルーク様の絵姿もですか?」
「あぁ……そう、みたいだね」
何それ何それ! 私は持ってないのに!!
「エレナの絵姿は全て回収しておいた」
「ありがとうございます。って、私もですか!? ……すいません。脱線してしまいました」
「いや…それで、王女殿下はライナスを物語の登場人物だと思いこんでいるようだ。恐らく絵姿を見て憧れを抱き、妄想し、現実と区別がつかなくなったのではないかと推測している」
おおぉ、頭おかしい系に仕立て上げちゃうのね。私にも前世の記憶があるし、漫画だって読んでいたから少し複雑……推しキャラと強引に結婚しようとするところは頭がおかしいと言えるけど。
「第3王子殿下の元婚約者については第1、第2王子殿下に協力を仰ごう」
「そうだな。今まで接点のなかった俺達が動いて王女殿下報告されても困るしな」
元婚約者の方は、第3王子殿下と婚約関係に戻れると信じて待っているだけだと思うんだけど……どちらにせよ侯爵令息が狙いで、王族との婚姻を無効にしようとしている事は伝えなきゃだめだよね。
「ハーロウ伯爵令嬢様がニーナ様からお兄様を奪い、その後ナタ…ハーロウ伯爵令嬢様から王女殿下がお兄様を奪う予定だそうで、私も協力するように言われました」
「なるほど。殿下が彼女とコンタクトを取ろうとしていた理由は俺だったのか」
??
「ニーナ嬢はハーロウ伯爵令嬢の紹介を頼まれたことがあるようなんだ。紹介するほど仲が良くないと返すとすんなり諦めたそうだけどね」
「王女殿下とニーナ様は…お会いしているのですか?」
「お茶会の機会が何度かね」
だからニーナ様が悪役令嬢になっていないことや、ナターシャとお兄様の距離が縮んでいないことを知ってたんだ。
恐らくナターシャとの接触はニーナ様には期待してなくて、主人公と悪役の関係性を知りたかった、とかかな。なにより最終的には自分がお兄様に選ばれると思っているのがすごいわ。
「今後についてだけど…エレナ、ニーナ嬢とは距離を置くんだ」
「へっ!?」
何故? 何故ですか? 無理無理無理。推し活できないなんて死ねって言われてるようなものなんですけどっ!
「あ~、遠くから眺めるのは良いよ」
「そんな…」
「エレナを利用しようとしているんだ。監視されている可能性もあるからね、利用材料は増やさない方がいい」
「……分かりました」
お兄様やルーク様と4人で集まるのは問題ないけれど、ニーナ様と2人、推し活友達と3人で会うのは避けるようにと言われてしまった。しかも4人で集まる回数も減らすんだって。
平和に推し活していたのが、すでに懐かしいよ。
「元々、無理やりねじ込まれた殿下方の婚約を、何か裏があるのではないかとクラーク公爵家を中心に調べていたそうだ」
「……何故私は知らなかったのでしょう」
「俺達も最近知ったんだ。エレナがお茶会の後、元気がなかっただろう? その…酷いことを言われたんじゃないかと心配で、王女殿下はどういう方なのか父上に確認してこの情報を得た。ルークも同時期に公爵に確認している」
問題は見つからないが婚姻まで引き続き注意しておく、と、お父様達は一旦調査を終えるところだったそうで。
ニーナ様は既に公爵令嬢として交流してしまっているため、私が利用されそうになっていることは、伝えない方がいいとルーク様が判断したみたい。知ってしまうと無意識に探りを入れてしまう可能性もあるからと。
「だからこの場にニーナ様がいらっしゃらないのですね」
てっきりお兄様を狙う人が増え、嫉妬で悪役令嬢にならないように、かと思っていたよ。
「あぁ。この話は父上と侯爵にも報告する」
「分かりました」
次にお茶会に呼ばれたら、学年が違うから最近はあまり交流がないと言えるようにって…そもそもお茶会に呼ばれたくない。
私もなにか出来ることを! なんて思わないのよ。出来るなら私が知らないところで解決しておいてほしい。侯爵令嬢としてダメな考えだって分かってるから言わないけど。
「エレナ、少しライナスと話があるから席を外してくれる?」
「?? 分かりました」
その後、やりたくないけどナターシャが何を考えているのか、週明けから情報を集めるか。と部屋で気合を入れ、夕食のため食堂へ向かった。
お兄様がかなり憔悴していてどうしたのかと思っていたら、いきなり抱きしめられ、しばらく離してもらえず……食後も手を繋いで部屋まで送られ、何かあればすぐにお兄様を呼ぶんだよ、とまるで幼い子に言い聞かせるようで…?
しばらくしてから、また落ち込まないよう私がいない場で、私の誘拐話をお兄様にしてくれたんだと気が付き、ルーク様の優しさに心が暖かくなった。
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