輪廻”異世界”転生

ぱけ

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第14話 より安全に

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 2度目の死。いや、3度目かな?
 また同じあの公園の木のところで目覚めた。
 あんなに頑張って作ったシェルター。無くなっているのだろうか。
 冷静になって気が無くなる前に行動しよう。
 暑いけど走ることにした。場所はもう分かっているのだから。
 夕方になる前、拠点の場所に着いた。
 残念ながら何も無かった。
 何かを考える前に火をつけよう。そう、何も考えずにとにかく行動を。
 夕方になって火がついた。青色の草を使ったお茶を飲みやっと一息。
 そして、やる気を失った。

 シェルターが無いってことはまた作り直し。
 とてつもなくめんどくさい。
 しかもまた襲われるかもしれない。
 火を見ながら色々考えたが、同じことを繰り返すのはとても辛いと感じた。
 あれ、前世ではそんな生活を送っていたような……
 あれこれ考えたりしたいが、もうやる気がない。
 ぼーっとしながら空を見て夜を待ち眠る。



 時刻はお昼。朝に目覚めたのだが、シェルターが無いことに落ち込んだ。
 それからまたぼーっとしていてお昼になってしまった。

 (いや、流石に何かしないとまた死んじゃうな)

 頬を叩いて気合を入れる。
 そして、今後について考えることにした。
 まず、食料だか木の実が2箇所とお茶があるので余裕がある。前世の反省を活かして肉と魚は後回しにすることに。
 次にシェルター。正直作りたくないが、作るしかない。今回は隠れられるようにA型フレームのシェルターにして、なるべく木や高い茂みを使い隠れられる場所に作る。
 屋根も泥の上に雑草や葉っぱを被せカモフラージュする。
 改めて言うがめんどくさい。ただ、死にたくない。
 最後に、拠点の周りに柵っぽいものを作る。
 柵の変わりはツタ。あのツタはトゲが生えてるからそれだけで寄ってこないと思う。いや、そう思いたい。
 
 ということで早速行動。
 まずは、道具から。これだけで一日が終わるため、丁寧に且つ丈夫に仕上げていく。
 斧、ナイフが完成した。

 3日目。
 棒を採取し、茂みの近くに作っていく。
 骨組みは完成したので、泥を運ぶようのカゴを作っていく。

 4日目。
 泥を貼り付ける作業で夕方に。
 少し離れたところにある木の葉や草を被せてカモフラージュした拠点が完成。
 すこし寝るところが狭いが、我慢する。

 5日目。
 やはりベッドは必要。
 ベットを作り、快適に眠る。

 6日目。
 狭い範囲だが、柵を作った。
 小動物程度ならこれないとは思うが、狼は別だろう。



 そして、二回目の転生から1週間。
 シェルターと柵が完成した。
 我ながら頑張った。
 少しは安心するが襲われると困る。
 ただ、そのためのカモフラージュしたシェルターなんだけどね。
 火も拠点から少し離れたところに設置している。もちろん、雨を防ぐための屋根もある。
 柵はトゲを残したツタをまるで有刺鉄線のように張り巡らせた。
 なんとかなるだろう。
 少し安心したが、やはりお腹が空いてしまう。
 明日からは罠を作っていこう……
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