29 / 260
チュートリアルを受けたい
17:初めての生産。ただし、失敗
しおりを挟むLVが足りなかった。十分上がったと思っていたけど不意打ち込みの2発で死亡って、あの犬どれだけ強いのだろう。またネズミを倒す日々が始まってしまうのか。
うーん、とりあえずデスペナ抜けるまで拾ったアイテム確認しておこう。途中から一一鑑定するの面倒くさくなって採取可能な物片っ端から取っていたから、大分インベントリの中が埋まって来ているし。
手に入れたアイテムは、デストリマッシュ21・ダン木の実42・薬草18・上薬草21・浄薬草4・解毒草9・ダン木の枝2・錬草3・何かの骨・マッヒカン茸5。
明らかに序盤で手に入らなそうなものが混じっている。と言うか薬草と何かの骨以外は取れないのでは? しかも現状使い道が無い…そういえば【調合】持っていたな。使ってなかったから忘れかけていたけど。
あー、熟練度0%だから使えるアイテム薬草だけだ。一応、他のアイテムも調合可能アイテム一覧には出ているけどどうなるかわからないし、ほぼほぼ失敗するでしょ。アイテムの無駄だしこれについては考えないことにしよう。
薬草はポーションで使うみたいだけど、薬草だけで出来るのかな。え、ああ、そういう。入れ物がないと出来ないやつか。一応コップはあるけど一個は魔造血液で使うし、ポーション1個だけ作ってもなぁ。熟練度上げないと他のレシピも開放されないし、やっぱチュートリアル終えないとダメかなぁ。【錬金】に至っては専用のアイテムがないとスキルを使う事すらできないし。
いや…いっそアイテムはまた拾えばいいのだから、適当に使って熟練度上がるか試してみた方が早いかも?
まだデスペナは20分以上ある。デスペナ中は経験値とか戦闘に使うスキルの熟練度の取得量半減だから【闇魔術】とか使っていても効率悪いんだよね。生産スキルとその他スキルは半減してないからそっちをやっとけってことなんだろうけど。
とりあえず【調合】用のウィンドウを開いてみる。一度に入れられるアイテムは5つまでか。試しに毒キノコ2個と木の実1個入れて調合のボタンを押してみる。すると一瞬光った後、ボフンと言う音を出して目の前にアイテムが一つ出てきた。
[(アイテム)失敗作 Re:C Qu:G]
生産活動を行った結果出来た物。完全なる失敗作。元が何のアイテムだったかさえ確認することもできない。使用価値はなく、インベントリにも入れることが出来ず、一定時間の経過またはこのウィンドウ下部にある廃棄を選択することで消滅する。
〔破棄する〕
完全なる失敗作。まあ、そうなるよね。レシピもない状態で作れば、当たり前の事。他の組み合わせもやってみよう。
一通り試してみた。成果としては、無難に下級ポーション1個、そしてダン木の実を2つ使ってできた粘着液3個で他はすべて失敗作になった。レシピになかったものができたのは良かったが、登録したレシピのランクが下級ポーションと変わらない物だったから難易度は低いものだったんだと思う。おそらくどこかでレシピを聞けば誰でも作れるとかそんな感じの物だと思う。と言うかUWWO内のWikiとか使えば分かったかもしれない。今のところ調べる気はないけど。
デスペナも解けたので更なるレベル上げが必要と分かったので、一旦ネズミの王国の様子でも調べに行こう。少しでもリポップしているといいんだけど。
うーん、ネズミ(小)はリポップしているみたいだ。【感知】で出るマップに赤い点の集まりがある。ネズミ(大)はドアの前からだと感知できる範囲にはいない。もしかしたらリポップしてないかも。
とりあえずドアを開けてポイズンミストを発生させてネズミ(小)を微毒状態にする。ついでにネズミ(大)が居るか見てみたら見える範囲で3匹いるようだ。この分だと他のもリポップしていると思う。
本当はポイズンミストじゃなくて【短剣術】とかでやった方が早い気もするけど、【毒魔術】の熟練度を上げていくと麻痺毒系のスキルを覚えるらしいので、上げられる機会があれば少しでも上げていきたい。
ネズミ(小)は直ぐに討伐できた。ネズミ(大)も【短剣術】を使いながら順調に倒していく。
部屋の奥まで来た。どうやらグネズミーはリポップしていないようだ。そもそもネームドモンスターはリポップするのかわからないけど、居ないに越したことはない。しかし倒せば多少の見返りはあるけど果たして2回目はどうなるのか。
部屋にいたネズミはすべて倒した。LVは辛うじて最後の方に1上がった。もうネズミではLVは上げられないかもしれない。まあ、またやられてリスポーンしてきたら憂さ晴らしに来るかもしれないけどね。
さてもう1回森に行ってこよう。日が昇り始めるまで一時間くらいあるし、アイテムも大分使っちゃったからその補充もしないと。今回はどこまで行けるだろうか。
森に入りアイテムを拾いながら進む。さっき殺された場所とは違う方向に行く。さっきと同じ場所に行けばアイテムはないだろうし、あの犬に会う可能性もある。こっちにも他のモンスターが居るとは思うが、UWWOで使われているモンスター用のAIには一度嗅いだ匂いを覚えて狙ってくるらしく、ベータテストの時も同じ場所に行くときは大抵同じモンスターに倒されると言った事が度々あったらしい。
しかも戦うたびにプレイヤーの動きを覚え、何をしてくるのかをすぐさま判断し的確に攻めてくるという、負のスパイラルを起こし先に進めなくなってしまったらしい。ただ、これは逆を言えば前回した動きを逆手にとってカウンターを仕掛けることも可能、と言う事だ。私にそんなことが出来るとは思えないけどね。
まあ、だから毎回同じところに行くのではなく違うところに行った方が進めやすいと言うこと。なので今回はマップが殆ど埋まっていない左側に進んで行く。
拾えるアイテムは右方面と同じ感じ。いや同じ森なのだから同じなのは当たり前か。しかし、右方面とは違って森の中の荒れ具合はこっちの方が少ない。
こっち側が正解なのだろうか。それとも何か別なものが居てそれの影響か。森だから虫系のモンスターが居ても不思議じゃないし、居てほしくはないけど。
19
↓
私はかわいいテイムモンスターたちに囲まれてゲームの世界を堪能する
↓
森の中でひっそりと生活しようとしたのだが
いつの間にかハーレムになっていた
フリースペースに別作品のリンクを貼ってみませんか?
↓
フリースペースに他の作品のリンクを貼りたいのだー!
お気に入りに追加
1,217
あなたにおすすめの小説

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
追い出された万能職に新しい人生が始まりました
東堂大稀(旧:To-do)
ファンタジー
「お前、クビな」
その一言で『万能職』の青年ロアは勇者パーティーから追い出された。
『万能職』は冒険者の最底辺職だ。
冒険者ギルドの区分では『万能職』と耳触りのいい呼び方をされているが、めったにそんな呼び方をしてもらえない職業だった。
『雑用係』『運び屋』『なんでも屋』『小間使い』『見習い』。
口汚い者たちなど『寄生虫」と呼んだり、あえて『万能様』と皮肉を効かせて呼んでいた。
要するにパーティーの戦闘以外の仕事をなんでもこなす、雑用専門の最下級職だった。
その底辺職を7年も勤めた彼は、追い出されたことによって新しい人生を始める……。

我が家に子犬がやって来た!
もも野はち助(旧ハチ助)
ファンタジー
【あらすじ】ラテール伯爵家の令嬢フィリアナは、仕事で帰宅できない父の状況に不満を抱きながら、自身の6歳の誕生日を迎えていた。すると、遅くに帰宅した父が白黒でフワフワな毛をした足の太い子犬を連れ帰る。子犬の飼い主はある高貴な人物らしいが、訳あってラテール家で面倒を見る事になったそうだ。その子犬を自身の誕生日プレゼントだと勘違いしたフィリアナは、兄ロアルドと取り合いながら、可愛がり始める。子犬はすでに名前が決まっており『アルス』といった。
アルスは当初かなり周囲の人間を警戒していたのだが、フィリアナとロアルドが甲斐甲斐しく世話をする事で、すぐに二人と打ち解ける。
だがそんな子犬のアルスには、ある重大な秘密があって……。
この話は、子犬と戯れながら巻き込まれ成長をしていく兄妹の物語。
※全102話で完結済。
★『小説家になろう』でも読めます★

月が導く異世界道中
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
漫遊編始めました。
外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。

勇者パーティを追放された聖女ですが、やっと解放されてむしろ感謝します。なのにパーティの人たちが続々と私に助けを求めてくる件。
八木愛里
ファンタジー
聖女のロザリーは戦闘中でも回復魔法が使用できるが、勇者が見目麗しいソニアを新しい聖女として迎え入れた。ソニアからの入れ知恵で、勇者パーティから『役立たず』と侮辱されて、ついに追放されてしまう。
パーティの人間関係に疲れたロザリーは、ソロ冒険者になることを決意。
攻撃魔法の魔道具を求めて魔道具屋に行ったら、店主から才能を認められる。
ロザリーの実力を知らず愚かにも追放した勇者一行は、これまで攻略できたはずの中級のダンジョンでさえ失敗を繰り返し、仲間割れし破滅へ向かっていく。
一方ロザリーは上級の魔物討伐に成功したり、大魔法使いさまと協力して王女を襲ってきた魔獣を倒したり、国の英雄と呼ばれる存在になっていく。
これは真の実力者であるロザリーが、ソロ冒険者としての地位を確立していきながら、残念ながら追いかけてきた魔法使いや女剣士を「虫が良すぎるわ!」と追っ払い、入り浸っている魔道具屋の店主が実は憧れの大魔法使いさまだが、どうしても本人が気づかない話。
※11話以降から勇者パーティの没落シーンがあります。
※40話に鬱展開あり。苦手な方は読み飛ばし推奨します。
※表紙はAIイラストを使用。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる