17 / 43
第17話 空中庭園の攻防
しおりを挟む
高さ十メートルもの外壁を飛び越えて着地したわたしと白猫のアルは、思わず息を飲んだ。
「わぉ……」
「こりゃビックリだ。下からじゃ全く分からなかったな」
なんと飛び込んだ先は、色とりどりの花が咲き乱れる空中庭園だった。
おそらくは王族か貴族か、特定の人間だけしか入れない、専用の憩いの空間なのだろう。
「ちょうど良かったわ。王侯貴族専用庭園なら敵さんもそんなに大勢入ってこれないでしょ」
わたしとアルは庭師の見事な仕事ぶりに賞賛を送りながら、庭園を歩いた。
と、程なくコツコツと、誰かが階段を上がってくる音がする。
「……考えたな。確かにここに一般兵を引き入れることはできない。邪魔者が入らず話をするにはうってつけというわけだ」
黒ヒゲだ。
歩きながら周囲をさりげなく観察している。
伏兵がいないか確認しているんでしょうけど、心配しなくてもわたしに部下なんていないわよ。
わたしはことさらに笑顔を作って挨拶した。
「いらっしゃい、ヴェルナー王弟殿下」
ヴェルナーの眉が一瞬吊り上がるも、すぐ何でもないとばかりに笑う。
正体を言い当てられて、内心かなり焦っているはずだけど。
「お見通しというわけか。だが、どうやってそれを知った?」
「マティアスさんの部屋のアルバムに写真が残っていたわよ? 名前と日付けがしっかり書かれてね」
「ぶっ!」
思わずヴェルナーが吹き出す。
「名前入りの写真だって? あぁ、学生時代に撮った覚えがあるが……。え? あれまだ残っていたのか! 実は私と彼は王立学校の同期でね。いやぁ懐かしい。それにしてもさすが追跡者と言うべきか。よく見つけたもんだ。感心するよ」
追跡者? やっぱりコイツ……。
フっと笑った黒ヒゲが、懐から茶色い短杖を取り出した。
わたしもそれに合わせ、黙って懐からピンク色の短杖を抜き出す。
「話をするんじゃなかったの? わたしはどっちでもいいけど」
「その前に、偽名でも構わないから君の名前を教えてくれないかな。呼び名が無いのは不便でね」
「エリン。エリン=イーシュファルト。言っておくけど本名よ? たまたま通り掛かっただけの超絶美少女よ」
両脇を生け垣に挟まれたレンガの小道で、わたしとヴェルナーは向かい合った。
まるで決闘するかのようだ。
「エリン君ね。なるほどなるほど。良ければ君の立ち位置を教えてくれないか? 君はこの件にどう絡んでくるんだ? 敵か? それとも味方か?」
「んー、マティアスさんを止めたいって言ったら信じる?」
「ふーむ、そうきたか。共闘できるのに越したことはないが、かち合って現場を混乱させられるのも困る。何せタイムリミットまであまり時間が無いものでな。よし、何はともあれお手並み拝見といこうか」
ヴェルナーは言うが早いか、空に素早く魔法陣を描いた。
「ウンブラサジータ チェレリーンギス(影の矢・連射)!」
防壁を張りつつ走り出すわたしを追って、影の矢が次々に発射される。自動追尾型だ。
トプンっ。
「エリン、あいつ潜ったぞ!」
生垣を盾に矢を避けるわたしの視線が外れた瞬間、ヴェルナーが石畳に沈んだ。
影使いらしく、影に潜ったのだ。
アルが教えてくれなかったらわたしでさえそれに気づけなかった。
ヴェルナーの放つ矢は弧を描きつつ、タイミングも軌道もバラバラで様々な方向から飛んできた。
影から影に移動しつつ矢を放ってくるから、発射場所が特定できない。
「厄介なこと!」
とその時、全く予期せぬ方向からナイフが飛んできた。
ナイフの軌道は一直線だ。つまり、庭園内にヴェルナー以外にも複数敵がいるということになる。
一瞬の判断で横っ飛びに飛んだわたしは、空中で身体を捻った。
宙で華麗にひるがえった黒いゴスロリ服のすぐ上と下とを、何本ものナイフが高速で通り過ぎる。
「索敵!」
着地と同時に園内で動いている熱源物体を感知したわたしは、黒い布で顔を覆い、黒い衣装に身を包んだ集団が何人も庭園に潜り込んでいることに気がついた。
「お庭番ってやつかしら。途中で入ってきたのなら気配に気づかないはずがないわ。おそらくわたしがこの庭園に来ることを予想して、正規兵の代わりに事前に潜り込ませておいたのね。黒ヒゲめ、やるわね。おっと!」
ナイフ片手に生垣を飛び越えてきたお庭番を右のハイキックで叩き落とすと、続いて襲ってきた敵の頭を、左の踵落としで撃墜した。
敵が顔から思いっきりレンガの小道に叩き付けられて気絶する。
何か白い物が飛んだように見えたけど、あれ、歯かしら。可哀そうに。
「あと何人だっけ。えっと、今二人倒したから……あぁ、もぅ面倒臭い! ん? あれは薔薇のトンネル? ……よし、あれ、使っちゃおう」
庭園の中を走りつつ敵の迎撃していたわたしは、薔薇のアーチが連なってできたトンネルの横を走り抜けながらササっと魔法陣を描いた。
「ジガス ディ プーギョス ベンティラヴィス(巨神の拳 アッパーカット)!」
不意に、隠れていたお庭番たちの真下に直径二メートルの魔法陣が現れると、そこから上方向に向かって巨大な拳が高速で飛び出した。
アッパーだ。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああ!!」
「きゃああああああああああああ!」
「だわぁぁああぁあああああ!!」
庭園のあちこちから黒い影が打ち上げられる。
五人くらいは宙に舞っただろうか。
空高く打ち上げられたお庭番たちは悲鳴を上げつつ落ちてくると、薔薇のトンネルの上に綺麗に着地した。
次の瞬間、蔦が命ある者のようにうねうねと動いて、お庭番たちを飲み込んだ。
「いっでぇぇぇぇぇぇぇっぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」
「トゲ! トゲがぁぁぁああ!! ひぃぃぃぃぃぃぃ!!」
ズバリ作戦が当たって皆、薔薇のトゲで大怪我をしたようだが、当然のことながら避けた手練れもいる。
死角から襲ってきたお庭番の腹に振り返りざま神速の右ストレートを叩き込んだわたしは、腹を押さえて悶絶したお庭番の胸倉を引っ掴んでグイっと持ち上げた。
ついでに、腋の下からそっと短杖を覗かせる。
直後、躊躇を一切感じさせないスピードで、ヴェルナーの放った影の矢が肉の盾の背中に次々と突き刺さった。
「あぃだだだだだだだだだ!!」
自分でやっといて何だが、ヴェルナーともども、その人を人とも思わぬ無慈悲ぶりに笑いがこみ上げる。
「ごっめんなさぁーい! キャプティス(捕獲)、インベルシオーネム(反転)、マーキング!」
短杖に一本だけ吸い込まれた影矢はすぐに反転し、術者であるヴェルナーに向かって一直線に戻っていった。
「わぉ……」
「こりゃビックリだ。下からじゃ全く分からなかったな」
なんと飛び込んだ先は、色とりどりの花が咲き乱れる空中庭園だった。
おそらくは王族か貴族か、特定の人間だけしか入れない、専用の憩いの空間なのだろう。
「ちょうど良かったわ。王侯貴族専用庭園なら敵さんもそんなに大勢入ってこれないでしょ」
わたしとアルは庭師の見事な仕事ぶりに賞賛を送りながら、庭園を歩いた。
と、程なくコツコツと、誰かが階段を上がってくる音がする。
「……考えたな。確かにここに一般兵を引き入れることはできない。邪魔者が入らず話をするにはうってつけというわけだ」
黒ヒゲだ。
歩きながら周囲をさりげなく観察している。
伏兵がいないか確認しているんでしょうけど、心配しなくてもわたしに部下なんていないわよ。
わたしはことさらに笑顔を作って挨拶した。
「いらっしゃい、ヴェルナー王弟殿下」
ヴェルナーの眉が一瞬吊り上がるも、すぐ何でもないとばかりに笑う。
正体を言い当てられて、内心かなり焦っているはずだけど。
「お見通しというわけか。だが、どうやってそれを知った?」
「マティアスさんの部屋のアルバムに写真が残っていたわよ? 名前と日付けがしっかり書かれてね」
「ぶっ!」
思わずヴェルナーが吹き出す。
「名前入りの写真だって? あぁ、学生時代に撮った覚えがあるが……。え? あれまだ残っていたのか! 実は私と彼は王立学校の同期でね。いやぁ懐かしい。それにしてもさすが追跡者と言うべきか。よく見つけたもんだ。感心するよ」
追跡者? やっぱりコイツ……。
フっと笑った黒ヒゲが、懐から茶色い短杖を取り出した。
わたしもそれに合わせ、黙って懐からピンク色の短杖を抜き出す。
「話をするんじゃなかったの? わたしはどっちでもいいけど」
「その前に、偽名でも構わないから君の名前を教えてくれないかな。呼び名が無いのは不便でね」
「エリン。エリン=イーシュファルト。言っておくけど本名よ? たまたま通り掛かっただけの超絶美少女よ」
両脇を生け垣に挟まれたレンガの小道で、わたしとヴェルナーは向かい合った。
まるで決闘するかのようだ。
「エリン君ね。なるほどなるほど。良ければ君の立ち位置を教えてくれないか? 君はこの件にどう絡んでくるんだ? 敵か? それとも味方か?」
「んー、マティアスさんを止めたいって言ったら信じる?」
「ふーむ、そうきたか。共闘できるのに越したことはないが、かち合って現場を混乱させられるのも困る。何せタイムリミットまであまり時間が無いものでな。よし、何はともあれお手並み拝見といこうか」
ヴェルナーは言うが早いか、空に素早く魔法陣を描いた。
「ウンブラサジータ チェレリーンギス(影の矢・連射)!」
防壁を張りつつ走り出すわたしを追って、影の矢が次々に発射される。自動追尾型だ。
トプンっ。
「エリン、あいつ潜ったぞ!」
生垣を盾に矢を避けるわたしの視線が外れた瞬間、ヴェルナーが石畳に沈んだ。
影使いらしく、影に潜ったのだ。
アルが教えてくれなかったらわたしでさえそれに気づけなかった。
ヴェルナーの放つ矢は弧を描きつつ、タイミングも軌道もバラバラで様々な方向から飛んできた。
影から影に移動しつつ矢を放ってくるから、発射場所が特定できない。
「厄介なこと!」
とその時、全く予期せぬ方向からナイフが飛んできた。
ナイフの軌道は一直線だ。つまり、庭園内にヴェルナー以外にも複数敵がいるということになる。
一瞬の判断で横っ飛びに飛んだわたしは、空中で身体を捻った。
宙で華麗にひるがえった黒いゴスロリ服のすぐ上と下とを、何本ものナイフが高速で通り過ぎる。
「索敵!」
着地と同時に園内で動いている熱源物体を感知したわたしは、黒い布で顔を覆い、黒い衣装に身を包んだ集団が何人も庭園に潜り込んでいることに気がついた。
「お庭番ってやつかしら。途中で入ってきたのなら気配に気づかないはずがないわ。おそらくわたしがこの庭園に来ることを予想して、正規兵の代わりに事前に潜り込ませておいたのね。黒ヒゲめ、やるわね。おっと!」
ナイフ片手に生垣を飛び越えてきたお庭番を右のハイキックで叩き落とすと、続いて襲ってきた敵の頭を、左の踵落としで撃墜した。
敵が顔から思いっきりレンガの小道に叩き付けられて気絶する。
何か白い物が飛んだように見えたけど、あれ、歯かしら。可哀そうに。
「あと何人だっけ。えっと、今二人倒したから……あぁ、もぅ面倒臭い! ん? あれは薔薇のトンネル? ……よし、あれ、使っちゃおう」
庭園の中を走りつつ敵の迎撃していたわたしは、薔薇のアーチが連なってできたトンネルの横を走り抜けながらササっと魔法陣を描いた。
「ジガス ディ プーギョス ベンティラヴィス(巨神の拳 アッパーカット)!」
不意に、隠れていたお庭番たちの真下に直径二メートルの魔法陣が現れると、そこから上方向に向かって巨大な拳が高速で飛び出した。
アッパーだ。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああ!!」
「きゃああああああああああああ!」
「だわぁぁああぁあああああ!!」
庭園のあちこちから黒い影が打ち上げられる。
五人くらいは宙に舞っただろうか。
空高く打ち上げられたお庭番たちは悲鳴を上げつつ落ちてくると、薔薇のトンネルの上に綺麗に着地した。
次の瞬間、蔦が命ある者のようにうねうねと動いて、お庭番たちを飲み込んだ。
「いっでぇぇぇぇぇぇぇっぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」
「トゲ! トゲがぁぁぁああ!! ひぃぃぃぃぃぃぃ!!」
ズバリ作戦が当たって皆、薔薇のトゲで大怪我をしたようだが、当然のことながら避けた手練れもいる。
死角から襲ってきたお庭番の腹に振り返りざま神速の右ストレートを叩き込んだわたしは、腹を押さえて悶絶したお庭番の胸倉を引っ掴んでグイっと持ち上げた。
ついでに、腋の下からそっと短杖を覗かせる。
直後、躊躇を一切感じさせないスピードで、ヴェルナーの放った影の矢が肉の盾の背中に次々と突き刺さった。
「あぃだだだだだだだだだ!!」
自分でやっといて何だが、ヴェルナーともども、その人を人とも思わぬ無慈悲ぶりに笑いがこみ上げる。
「ごっめんなさぁーい! キャプティス(捕獲)、インベルシオーネム(反転)、マーキング!」
短杖に一本だけ吸い込まれた影矢はすぐに反転し、術者であるヴェルナーに向かって一直線に戻っていった。
5
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説

【完結】番である私の旦那様
桜もふ
恋愛
異世界であるミーストの世界最強なのが黒竜族!
黒竜族の第一皇子、オパール・ブラック・オニキス(愛称:オール)の番をミースト神が異世界転移させた、それが『私』だ。
バールナ公爵の元へ養女として出向く事になるのだが、1人娘であった義妹が最後まで『自分』が黒竜族の番だと思い込み、魅了の力を使って男性を味方に付け、なにかと嫌味や嫌がらせをして来る。
オールは政務が忙しい身ではあるが、溺愛している私の送り迎えだけは必須事項みたい。
気が抜けるほど甘々なのに、義妹に邪魔されっぱなし。
でも神様からは特別なチートを貰い、世界最強の黒竜族の番に相応しい子になろうと頑張るのだが、なぜかディロ-ルの侯爵子息に学園主催の舞踏会で「お前との婚約を破棄する!」なんて訳の分からない事を言われるし、義妹は最後の最後まで頭お花畑状態で、オールを手に入れようと男の元を転々としながら、絡んで来ます!(鬱陶しいくらい来ます!)
大好きな乙女ゲームや異世界の漫画に出てくる「私がヒロインよ!」な頭の変な……じゃなかった、変わった義妹もいるし、何と言っても、この世界の料理はマズイ、不味すぎるのです!
神様から貰った、特別なスキルを使って異世界の皆と地球へ行き来したり、地球での家族と異世界へ行き来しながら、日本で得た知識や得意な家事(食事)などを、この世界でオールと一緒に自由にのんびりと生きて行こうと思います。
前半は転移する前の私生活から始まります。

異世界転生ファミリー
くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?!
辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。
アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。
アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。
長男のナイトはクールで賢い美少年。
ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。
何の不思議もない家族と思われたが……
彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる