353 / 365
第353話 キラキラ
しおりを挟む
オレの名前は『みたらし』。
三歳の柴犬だ。
――どうだ? 『みたらし』。カッコいいだろう?
パパさんが何かの棒を買ってきて、屋根にぶら下げた。
それは、ネジった形のカラフルな棒で、風に吹かれるとキラキラ光を反射しつつ、くるくる回るんだ。
オレはそれを見て……その場で伏せをして目をつぶった。
――え? え? なんで? なんでそんな反応薄いの? ほら、『みたらし』、ぐるぐるーって。きらきらーって。面白いだろ? 綺麗だろ?
オレは目の前で必死にアピールするパパさんをよそに、欠伸をした。
――ウソだろーー。絶対喜ぶと思ったのに、この塩対応、なにー?
パパさんが頭を抱えているが、そんなこと知ったこっちゃない。
今日は外が暖かい。
昼寝日和だね。
どんまい、パパさん。
ジャーキー買ってきてくれたら反応してあげてもいいかな?
三歳の柴犬だ。
――どうだ? 『みたらし』。カッコいいだろう?
パパさんが何かの棒を買ってきて、屋根にぶら下げた。
それは、ネジった形のカラフルな棒で、風に吹かれるとキラキラ光を反射しつつ、くるくる回るんだ。
オレはそれを見て……その場で伏せをして目をつぶった。
――え? え? なんで? なんでそんな反応薄いの? ほら、『みたらし』、ぐるぐるーって。きらきらーって。面白いだろ? 綺麗だろ?
オレは目の前で必死にアピールするパパさんをよそに、欠伸をした。
――ウソだろーー。絶対喜ぶと思ったのに、この塩対応、なにー?
パパさんが頭を抱えているが、そんなこと知ったこっちゃない。
今日は外が暖かい。
昼寝日和だね。
どんまい、パパさん。
ジャーキー買ってきてくれたら反応してあげてもいいかな?
1
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
少年騎士
克全
児童書・童話
「第1回きずな児童書大賞参加作」ポーウィス王国という辺境の小国には、12歳になるとダンジョンか魔境で一定の強さになるまで自分を鍛えなければいけないと言う全国民に対する法律があった。周囲の小国群の中で生き残るため、小国を狙う大国から自国を守るために作られた法律、義務だった。領地持ち騎士家の嫡男ハリー・グリフィスも、その義務に従い1人王都にあるダンジョンに向かって村をでた。だが、両親祖父母の計らいで平民の幼馴染2人も一緒に12歳の義務に同行する事になった。将来救国の英雄となるハリーの物語が始まった。
タイムリープ探偵、時巻モドルの事件簿
寝倉響
児童書・童話
時巻モドルは普通の小学校に通う小学五年生。
そしてモドルは探偵だった。
それもタイムリープすることができるタイムリープ探偵!
モドルのおじいちゃんから貰ったタイムメガネをかけることで指定の時間に3分間だけ戻ることができる。
その力を使って小学校で起きる事件をモドルは解決していく!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/children_book.png?id=95b13a1c459348cd18a1)
【完結】泡となって消えた
唄川音
児童書・童話
魔法使いは魔力の源であるせっけんを握って生まれてくる。ウィロウ・ウロロは、せっけんを握って生まれてきた。
不思議な旅人の女性、キュス・スルベスに使い方を教えられたウィロウは、人を助けるために魔法を使う。
しかし魔法は、ウィロウが思っているよりもずっと強く人の心を蝕むものだった。それを知ったウィロウは……。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/children_book.png?id=95b13a1c459348cd18a1)
シンデレラ。~あなたは、どの道を選びますか?~
月白ヤトヒコ
児童書・童話
シンデレラをゲームブック風にしてみました。
選択肢に拠って、ノーマルエンド、ハッピーエンド、バッドエンドに別れます。
また、選択肢と場面、エンディングに拠ってシンデレラの性格も変わります。
短い話なので、さほど複雑な選択肢ではないと思います。
読んでやってもいいと思った方はどうぞ~。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/children_book.png?id=95b13a1c459348cd18a1)
妖精の風の吹くまま~家を追われた元伯爵令嬢は行き倒れたわけあり青年貴族を拾いました~
狭山ひびき@バカふり160万部突破
児童書・童話
妖精女王の逆鱗に触れた人間が妖精を見ることができなくなって久しい。
そんな中、妖精が見える「妖精に愛されし」少女エマは、仲良しの妖精アーサーとポリーとともに友人を探す旅の途中、行き倒れの青年貴族ユーインを拾う。彼は病に倒れた友人を助けるために、万能薬(パナセア)を探して旅をしているらしい。「友人のために」というユーインのことが放っておけなくなったエマは、「おいエマ、やめとけって!」というアーサーの制止を振り切り、ユーインの薬探しを手伝うことにする。昔から妖精が見えることを人から気味悪がられるエマは、ユーインにはそのことを告げなかったが、伝説の万能薬に代わる特別な妖精の秘薬があるのだ。その薬なら、ユーインの友人の病気も治せるかもしれない。エマは薬の手掛かりを持っている妖精女王に会いに行くことに決める。穏やかで優しく、そしてちょっと抜けているユーインに、次第に心惹かれていくエマ。けれども、妖精女王に会いに行った山で、ついにユーインにエマの妖精が見える体質のことを知られてしまう。
「……わたしは、妖精が見えるの」
気味悪がられることを覚悟で告げたエマに、ユーインは――
心に傷を抱える妖精が見える少女エマと、心優しくもちょっとした秘密を抱えた青年貴族ユーイン、それからにぎやかな妖精たちのラブコメディです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/children_book.png?id=95b13a1c459348cd18a1)
喋る犬のネコ
L0K1
児童書・童話
それは、今よりずっと昔の、遠い国でのお話。
何故か人間の言葉を話すことのできる犬。
野良犬だったこの犬が、ひょんなことから猫のふりをして盲目の老人と巡り会う。
そうして、ネコと呼ばれたこの犬は、孤独な老人のために人間のふりをすることに。
猫と友人の一人(犬?)二役を演じるその先に待ち受ける未来とは――
【完結】だからウサギは恋をした
東 里胡
児童書・童話
【第2回きずな児童書大賞応募作品】鈴城学園中等部生徒会書記となった一年生の卯依(うい)は、元気印のツインテールが特徴の通称「うさぎちゃん」
入学式の日、生徒会長・相原 愁(あいはら しゅう)に恋をしてから毎日のように「好きです」とアタックしている彼女は「会長大好きうさぎちゃん」として全校生徒に認識されていた。
困惑し塩対応をする会長だったが、うさぎの悲しい過去を知る。
自分の過去と向き合うことになったうさぎを会長が後押ししてくれるが、こんがらがった恋模様が二人を遠ざけて――。
※これは純度100パーセントなラブコメであり、決してふざけてはおりません!(多分)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる