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第353話 キラキラ
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オレの名前は『みたらし』。
三歳の柴犬だ。
――どうだ? 『みたらし』。カッコいいだろう?
パパさんが何かの棒を買ってきて、屋根にぶら下げた。
それは、ネジった形のカラフルな棒で、風に吹かれるとキラキラ光を反射しつつ、くるくる回るんだ。
オレはそれを見て……その場で伏せをして目をつぶった。
――え? え? なんで? なんでそんな反応薄いの? ほら、『みたらし』、ぐるぐるーって。きらきらーって。面白いだろ? 綺麗だろ?
オレは目の前で必死にアピールするパパさんをよそに、欠伸をした。
――ウソだろーー。絶対喜ぶと思ったのに、この塩対応、なにー?
パパさんが頭を抱えているが、そんなこと知ったこっちゃない。
今日は外が暖かい。
昼寝日和だね。
どんまい、パパさん。
ジャーキー買ってきてくれたら反応してあげてもいいかな?
三歳の柴犬だ。
――どうだ? 『みたらし』。カッコいいだろう?
パパさんが何かの棒を買ってきて、屋根にぶら下げた。
それは、ネジった形のカラフルな棒で、風に吹かれるとキラキラ光を反射しつつ、くるくる回るんだ。
オレはそれを見て……その場で伏せをして目をつぶった。
――え? え? なんで? なんでそんな反応薄いの? ほら、『みたらし』、ぐるぐるーって。きらきらーって。面白いだろ? 綺麗だろ?
オレは目の前で必死にアピールするパパさんをよそに、欠伸をした。
――ウソだろーー。絶対喜ぶと思ったのに、この塩対応、なにー?
パパさんが頭を抱えているが、そんなこと知ったこっちゃない。
今日は外が暖かい。
昼寝日和だね。
どんまい、パパさん。
ジャーキー買ってきてくれたら反応してあげてもいいかな?
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