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第350話 いぬぴりか その2
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オレの名前は『みたらし』。
三歳の柴犬だ。
――あらーーーー!! どうしちゃったの、『おだんご』ちゃんーー!!
パパさんと散歩に出た途端に大爆笑を浴びせかけられた。
ワンワンワンワン! ワンワンワンワン!!
ついでに威嚇の吠え声。
オレに吠えるのは当然のごとく『ごまだんご』。
つまり、大笑いしているのは裏のおばあちゃんだ。
――いやぁ、『みたらし』が米袋を気に入っちゃって。ついこうして散歩に連れ出しちゃいました。
――いいわ。とっても面白いわ。さすが『おだんご』ちゃん。いいえ、『いぬぴりか』ちゃんね。
これ、褒められてるのか?
ワンワンワンワン!
そして、いつまでも『ごまだんご』は吠えてるし。
吠えるな、『ごまだんご』。
そして、それはそれとして、この恰好はキツいけど何気に楽しいぞ。
三歳の柴犬だ。
――あらーーーー!! どうしちゃったの、『おだんご』ちゃんーー!!
パパさんと散歩に出た途端に大爆笑を浴びせかけられた。
ワンワンワンワン! ワンワンワンワン!!
ついでに威嚇の吠え声。
オレに吠えるのは当然のごとく『ごまだんご』。
つまり、大笑いしているのは裏のおばあちゃんだ。
――いやぁ、『みたらし』が米袋を気に入っちゃって。ついこうして散歩に連れ出しちゃいました。
――いいわ。とっても面白いわ。さすが『おだんご』ちゃん。いいえ、『いぬぴりか』ちゃんね。
これ、褒められてるのか?
ワンワンワンワン!
そして、いつまでも『ごまだんご』は吠えてるし。
吠えるな、『ごまだんご』。
そして、それはそれとして、この恰好はキツいけど何気に楽しいぞ。
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