339 / 365
第339話 日の出と海でリフレッシュ!
しおりを挟む
オレの名前は『みたらし』。
三歳の柴犬だ。
ふわぁぁぁぁ、眠い。
出発が早かったから眠くて眠くて。
GWということで、オレはパパさんママさんと一緒に海にやってきた。
もちろんパパさんの運転なんだけど、朝三時に家を出て今は……四時半過ぎ。
一時間半も運転してたって計算だな。
そして、こうして少しずつ明るくなっていく中、海を眺めているわけだ。
ところが驚いたことに、サーファーがもう海に入ってやがるんだ。
でも、海風がとんでもなく冷たいんだぜ? 凄いな、あいつら。
オレは犬だからハダカだけど、パパさんは暖かい恰好だし、ママさんに至っては、ブランケットを身体に巻き付けちゃってる。
ま、お腹を守らなくっちゃいけないから当然だけどさ。
しっかし、潮の匂いと波の音の迫力ったら無いな。
もう大迫力。
――お、そろそろだな。
パパさんの声と共に、海の向こうから朝日が昇って来た。
水平線の向こう側に光が見えたと思ったら、光が海を割って道を作って……夜が朝に代わっちゃった。
――凄い。こんななのね、日の出って。
隣でママさんが呆然と呟いてる。
――うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!
感動したのか、パパさんが波打ち際を駆け出した。
ワンワンワンワン!!
オレも嬉しくなって、パパさんを追っ駆けた。
走りながら見ると、ママさんがブランケットをかぶったままニコニコしている。
楽しいな、パパさんママさん。
そして、これが日の出ってやつなんだな。
三歳の柴犬だ。
ふわぁぁぁぁ、眠い。
出発が早かったから眠くて眠くて。
GWということで、オレはパパさんママさんと一緒に海にやってきた。
もちろんパパさんの運転なんだけど、朝三時に家を出て今は……四時半過ぎ。
一時間半も運転してたって計算だな。
そして、こうして少しずつ明るくなっていく中、海を眺めているわけだ。
ところが驚いたことに、サーファーがもう海に入ってやがるんだ。
でも、海風がとんでもなく冷たいんだぜ? 凄いな、あいつら。
オレは犬だからハダカだけど、パパさんは暖かい恰好だし、ママさんに至っては、ブランケットを身体に巻き付けちゃってる。
ま、お腹を守らなくっちゃいけないから当然だけどさ。
しっかし、潮の匂いと波の音の迫力ったら無いな。
もう大迫力。
――お、そろそろだな。
パパさんの声と共に、海の向こうから朝日が昇って来た。
水平線の向こう側に光が見えたと思ったら、光が海を割って道を作って……夜が朝に代わっちゃった。
――凄い。こんななのね、日の出って。
隣でママさんが呆然と呟いてる。
――うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!
感動したのか、パパさんが波打ち際を駆け出した。
ワンワンワンワン!!
オレも嬉しくなって、パパさんを追っ駆けた。
走りながら見ると、ママさんがブランケットをかぶったままニコニコしている。
楽しいな、パパさんママさん。
そして、これが日の出ってやつなんだな。
1
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
老犬ジョンと子猫のルナ
菊池まりな
児童書・童話
小さな町の片隅で、野良猫が子猫を生み、暖かく、安全な場所へと移動を繰り返しているうちに、一匹の子猫がはぐれてしまう。疲れきって倒れていたところを少年が助けてくれた。その家には老犬のジョンがいた。
生贄姫の末路 【完結】
松林ナオ
児童書・童話
水の豊かな国の王様と魔物は、はるか昔にある契約を交わしました。
それは、姫を生贄に捧げる代わりに国へ繁栄をもたらすというものです。
水の豊かな国には双子のお姫様がいます。
ひとりは金色の髪をもつ、活発で愛らしい金のお姫様。
もうひとりは銀色の髪をもつ、表情が乏しく物静かな銀のお姫様。
王様が生贄に選んだのは、銀のお姫様でした。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/children_book.png?id=95b13a1c459348cd18a1)
お姫様の願い事
月詠世理
児童書・童話
赤子が生まれた時に母親は亡くなってしまった。赤子は実の父親から嫌われてしまう。そのため、赤子は血の繋がらない女に育てられた。 決められた期限は十年。十歳になった女の子は母親代わりに連れられて城に行くことになった。女の子の実の父親のもとへ——。女の子はさいごに何を願うのだろうか。
虹の橋を渡った猫が教えてくれたこと
菊池まりな
児童書・童話
あけみが生まれた頃には愛猫のちゃおがいた。遊ぶ時も寝るときもずっと一緒。そんなある日、ちゃおが虹の橋を渡ってしまう。家族は悲しむが、あけみは不思議な夢を見るようになり…。
王女様は美しくわらいました
トネリコ
児童書・童話
無様であろうと出来る全てはやったと満足を抱き、王女様は美しくわらいました。
それはそれは美しい笑みでした。
「お前程の悪女はおるまいよ」
王子様は最後まで嘲笑う悪女を一刀で断罪しました。
きたいの悪女は処刑されました 解説版
踊るねこ
ことは
児童書・童話
ヒップホップダンスを習っている藤崎はるかは、ダンサーを夢見る小学6年生。ダンスコンテストに出る選抜メンバーを決めるオーディション前日、インフルエンザにかかり外出禁止となってしまう。
そんな時、はるかの前に現れたのは、お喋りができる桃色のこねこのモモ。キラキラ星(せい)から来たというモモは、クローン技術により生まれたクローンモンスターだ。どんな姿にも変身できるモモは、はるかの代わりにオーディションを受けることになった。
だが、モモはオーディションに落ちてしまう。親友の結衣と美加だけが選抜メンバーに選ばれ、落ちこむはるか。
一度はコンテスト出場を諦めたが、中学1年生のブレイクダンサー、隼人のプロデュースで、はるかの姿に変身したモモと二人でダンスコンテストに出場することに!?
【表紙イラスト】ノーコピーライトガール様からお借りしました。
https://fromtheasia.com/illustration/nocopyrightgirl
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/children_book.png?id=95b13a1c459348cd18a1)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる