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第296話 カラス
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オレの名前は『みたらし』。
三歳の柴犬だ。
ふと窓から外を見ると、庭にカラスが二羽いた。
むむっ。あっち行け!
ワンワン!
オレは家の中から庭のカラスに向かって吠えた。
カラスが慌てて飛び去って行く。
ふん、思い知ったか。
ところが、五分後またリビングを通ると、庭にまたカラスがいた。
しかも三羽。増えてる!
ワンワン! あっち行け!
カラスが飛び去って行く。
よしよし、二度と来るなよ。
更に五分後、再びリビングを通ると、庭にまたカラスがいる。
四羽だ。もぅ。何なんだよ!!
ワンワン! あっち行けったらぁ!!
今度は微動だにしない。
きぃぃぃぃぃぃぃ!!
気付くとカラスは居なくなっていた。
どうやら、からかわれたっぽい。
くっそーー。今度来たら、もっと本気で吠えてやるからな!
どんまい、オレ。
うん。次は負けない。
三歳の柴犬だ。
ふと窓から外を見ると、庭にカラスが二羽いた。
むむっ。あっち行け!
ワンワン!
オレは家の中から庭のカラスに向かって吠えた。
カラスが慌てて飛び去って行く。
ふん、思い知ったか。
ところが、五分後またリビングを通ると、庭にまたカラスがいた。
しかも三羽。増えてる!
ワンワン! あっち行け!
カラスが飛び去って行く。
よしよし、二度と来るなよ。
更に五分後、再びリビングを通ると、庭にまたカラスがいる。
四羽だ。もぅ。何なんだよ!!
ワンワン! あっち行けったらぁ!!
今度は微動だにしない。
きぃぃぃぃぃぃぃ!!
気付くとカラスは居なくなっていた。
どうやら、からかわれたっぽい。
くっそーー。今度来たら、もっと本気で吠えてやるからな!
どんまい、オレ。
うん。次は負けない。
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