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第278話 春の雪
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オレの名前は『みたらし』。
三歳の柴犬だ。
――雪だ……。
おぉ、ホントだ。細かい雪が降りだしたぞ。
散歩の途中、どうも天気が良くないと思っていたら、案の定降り出した。
雨かと思いきや、雪だ。
白い細かい雪が斜めに降っている。
――『みたらし』、吹雪いてくると厄介だから、早めに帰るぞ。
おぅ!
傘の用意をしてなかったオレたちは、お散歩を早めに切り上げ、足早に家に向かった。
――積もるかな、雪。
積もるといいな、雪。
ところがだ。
帰宅して数時間。
ふと思って窓から外を眺めると、路面が濡れていた。
雪はすっかり雨に変わっていた。
パパさん、雨になっちゃったよ!
――ん? どうした、『みたらし』。……あらら、雪が雨に変わっちゃったか。残念だったな。雪、融けちゃうな。
ちぇ。真っ白な雪を、踏み踏みして遊びたかったのにな。
たまには積もってくれよ、雪。
そして雨は今夜中降り続くんだって。ちぇっ。
三歳の柴犬だ。
――雪だ……。
おぉ、ホントだ。細かい雪が降りだしたぞ。
散歩の途中、どうも天気が良くないと思っていたら、案の定降り出した。
雨かと思いきや、雪だ。
白い細かい雪が斜めに降っている。
――『みたらし』、吹雪いてくると厄介だから、早めに帰るぞ。
おぅ!
傘の用意をしてなかったオレたちは、お散歩を早めに切り上げ、足早に家に向かった。
――積もるかな、雪。
積もるといいな、雪。
ところがだ。
帰宅して数時間。
ふと思って窓から外を眺めると、路面が濡れていた。
雪はすっかり雨に変わっていた。
パパさん、雨になっちゃったよ!
――ん? どうした、『みたらし』。……あらら、雪が雨に変わっちゃったか。残念だったな。雪、融けちゃうな。
ちぇ。真っ白な雪を、踏み踏みして遊びたかったのにな。
たまには積もってくれよ、雪。
そして雨は今夜中降り続くんだって。ちぇっ。
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