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第248話 肉体改造
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オレの名前は『みたらし』。
三歳の柴犬だ。
――ふぅ。すっかり汗かいちゃったな。暑くて仕方ない。
言うが早いか、パパさんは着ていた白いパーカーを脱ぎ捨てた。
下はランニング一枚だ。
え? まさか上二枚で散歩してたの? まだ一月だよ? 寒くないの?
最近、散歩終わりのパパさんが息切れしていない。
心なしか、お腹が引っ込んでいるような?
ふむ。散歩の成果が出てるのかね。
――さ、『みたらし』、足の裏、拭いてやろう。
オレはパパさんに呼ばれて、玄関で足を拭いて貰う。
オレがこの家に来た頃は息も全然続かなかったのに、なにげに凄いな、パパさん。
――ふへ、へ、へ……へっくしょん!!
うわぁ!
パパさんったら、盛大なクシャミをしちゃったよ。
なんだ、やせ我慢してたのか。
まぁでも、寒いのはね、しょうがないか。
どんまい、パパさん。
でも、よくそこまでスタミナつけたね。褒めてあげるワン!
三歳の柴犬だ。
――ふぅ。すっかり汗かいちゃったな。暑くて仕方ない。
言うが早いか、パパさんは着ていた白いパーカーを脱ぎ捨てた。
下はランニング一枚だ。
え? まさか上二枚で散歩してたの? まだ一月だよ? 寒くないの?
最近、散歩終わりのパパさんが息切れしていない。
心なしか、お腹が引っ込んでいるような?
ふむ。散歩の成果が出てるのかね。
――さ、『みたらし』、足の裏、拭いてやろう。
オレはパパさんに呼ばれて、玄関で足を拭いて貰う。
オレがこの家に来た頃は息も全然続かなかったのに、なにげに凄いな、パパさん。
――ふへ、へ、へ……へっくしょん!!
うわぁ!
パパさんったら、盛大なクシャミをしちゃったよ。
なんだ、やせ我慢してたのか。
まぁでも、寒いのはね、しょうがないか。
どんまい、パパさん。
でも、よくそこまでスタミナつけたね。褒めてあげるワン!
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