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第236話 注文が入りました!
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オレの名前は『みたらし』。
三歳の柴犬だ。
ピコーン!
ソファに寝っ転がってTVを見ていたパパさんが傍に置いてあったスマホを見る。
うとうとと半分眠っていたのに、急に真顔になってガバっと起き上がる。
なになに? 何かあった?
――おぉ、おぉ、えっと、どうすりゃいいんだ? えっと……あ、ともかく発送か。よし、急げ急げ!
パパさんがリビングの隅に置いてあったダンボール箱の中身をゴソゴソ漁っている。
オレはパパさんの目の前に行ってお座りをした。
――あぁ、『みたらし』。例のマグカップ、注文入ったんだよ。ほら。
パパさんがそう言ってオレにスマホの画面を見せてくれた。
うん、何だかよく分かんないけど、オレのイラスト入りの品が売れたというのはめでたいことだな。
その調子で売って売って売りまくって、オレのおやつを豪華にしてくれぃ。
一個とはいえ売れて良かったな、パパさん。
そして待ちわびるお客さんの為に、今日中に発送しちゃおう。
三歳の柴犬だ。
ピコーン!
ソファに寝っ転がってTVを見ていたパパさんが傍に置いてあったスマホを見る。
うとうとと半分眠っていたのに、急に真顔になってガバっと起き上がる。
なになに? 何かあった?
――おぉ、おぉ、えっと、どうすりゃいいんだ? えっと……あ、ともかく発送か。よし、急げ急げ!
パパさんがリビングの隅に置いてあったダンボール箱の中身をゴソゴソ漁っている。
オレはパパさんの目の前に行ってお座りをした。
――あぁ、『みたらし』。例のマグカップ、注文入ったんだよ。ほら。
パパさんがそう言ってオレにスマホの画面を見せてくれた。
うん、何だかよく分かんないけど、オレのイラスト入りの品が売れたというのはめでたいことだな。
その調子で売って売って売りまくって、オレのおやつを豪華にしてくれぃ。
一個とはいえ売れて良かったな、パパさん。
そして待ちわびるお客さんの為に、今日中に発送しちゃおう。
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