210 / 365
第210話 茹でダコ
しおりを挟む
オレの名前は『みたらし』。
三歳の柴犬だ。
オレの目の前に真っ赤なタコが置かれた。
もちろん本物では無い。ぬいぐるみだ。
だが……。
ベリベリっ。
――あ、やっぱり取れるんだ、これ。
一緒に見ていたパパさんが、まさにオレの気になる場所に触った。
実はこのタコ、マジックテープが付いていて、本体と足が着脱できるのだ。
――これ、どうする?
いや、どうするって言われても。
っていうか、何の意味があるのさ、この着脱機能。
パパさんがオレの前に、本体から剥がした足を一本置く。
オレは試しに一回噛んで、ペっと吐いた。
うん、普通にぬいぐるみだ。
どうやって遊ぶのが正解なんだろうねぇ……。
どんまい、オレ。
そして今日もサブスクを前に途方に暮れる。
三歳の柴犬だ。
オレの目の前に真っ赤なタコが置かれた。
もちろん本物では無い。ぬいぐるみだ。
だが……。
ベリベリっ。
――あ、やっぱり取れるんだ、これ。
一緒に見ていたパパさんが、まさにオレの気になる場所に触った。
実はこのタコ、マジックテープが付いていて、本体と足が着脱できるのだ。
――これ、どうする?
いや、どうするって言われても。
っていうか、何の意味があるのさ、この着脱機能。
パパさんがオレの前に、本体から剥がした足を一本置く。
オレは試しに一回噛んで、ペっと吐いた。
うん、普通にぬいぐるみだ。
どうやって遊ぶのが正解なんだろうねぇ……。
どんまい、オレ。
そして今日もサブスクを前に途方に暮れる。
1
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/children_book.png?id=95b13a1c459348cd18a1)
お姫様の願い事
月詠世理
児童書・童話
赤子が生まれた時に母親は亡くなってしまった。赤子は実の父親から嫌われてしまう。そのため、赤子は血の繋がらない女に育てられた。 決められた期限は十年。十歳になった女の子は母親代わりに連れられて城に行くことになった。女の子の実の父親のもとへ——。女の子はさいごに何を願うのだろうか。
王女様は美しくわらいました
トネリコ
児童書・童話
無様であろうと出来る全てはやったと満足を抱き、王女様は美しくわらいました。
それはそれは美しい笑みでした。
「お前程の悪女はおるまいよ」
王子様は最後まで嘲笑う悪女を一刀で断罪しました。
きたいの悪女は処刑されました 解説版
【完】ことうの怪物いっか ~夏休みに親子で漂流したのは怪物島!? 吸血鬼と人造人間に育てられた女の子を救出せよ! ~
丹斗大巴
児童書・童話
どきどきヒヤヒヤの夏休み!小学生とその両親が流れ着いたのは、モンスターの住む孤島!?
*☆* *☆* *☆* *☆* *☆* *☆* *☆*
夏休み、家族で出掛けた先でクルーザーが転覆し、漂流した青山親子の3人。とある島に流れ着くと、古風で顔色の悪い外国人と、大怪我を負ったという気味の悪い執事、そしてあどけない少女が住んでいた。なんと、彼らの正体は吸血鬼と、その吸血鬼に作られた人造人間! 人間の少女を救い出し、無事に島から脱出できるのか……!?
*☆* *☆* *☆* *☆* *☆* *☆* *☆*
家族のきずなと種を超えた友情の物語。
老犬ジョンと子猫のルナ
菊池まりな
児童書・童話
小さな町の片隅で、野良猫が子猫を生み、暖かく、安全な場所へと移動を繰り返しているうちに、一匹の子猫がはぐれてしまう。疲れきって倒れていたところを少年が助けてくれた。その家には老犬のジョンがいた。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/children_book.png?id=95b13a1c459348cd18a1)
虹の橋を渡った猫が教えてくれたこと
菊池まりな
児童書・童話
あけみが生まれた頃には愛猫のちゃおがいた。遊ぶ時も寝るときもずっと一緒。そんなある日、ちゃおが虹の橋を渡ってしまう。家族は悲しむが、あけみは不思議な夢を見るようになり…。
「羊のシープお医者さんの寝ない子どこかな?」
時空 まほろ
児童書・童話
羊のシープお医者さんは、寝ない子専門のお医者さん。
今日も、寝ない子を探して夜の世界をあっちへこっちへと大忙し。
さあ、今日の寝ない子のんちゃんは、シープお医者んの治療でもなかなか寝れません。
そんなシープお医者さん、のんちゃんを緊急助手として、夜の世界を一緒にあっちへこっちへと行きます。
のんちゃんは寝れるのかな?
シープお医者さんの魔法の呪文とは?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる