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第166話 海へ寄り道
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オレの名前は『みたらし』。
三歳の柴犬だ。
今日、オレは三歳になった。
エヘン。
お昼ごはんのうどんとマグロを食べた後、オレはパパさんの運転する車に乗った。
そう、今日オレたちは家に帰るのだ。
夏にきたとき同様、今日も色々貰った。
お陰でトランクルームは野菜でいっぱいだ。
たくさんお礼を言い合って、オレたちはママさんの実家を出た。
『しらたま』、また来るからな! 今度は吠えるなよ!
ママさんの実家を出たオレたちは、高速に乗る前に海に寄ることにした。
ザッパーーン。
おぉ、波が高い。
しかも海風が冷たい。
寒いから行かないだろうと思ってたんだけど、人間ってやつは、どうしても海を見ると興奮するものらしい。
パパさんとママさんが波打ち際で遊んでいる。
でも、さすがに人は少ない。
オレは、ふと後ろを振り返った。
おぉ! オレの足跡が点々と砂浜に残ってる。
面白ーーい。
あ、でも海には入らないよ。
だってオレ、大人だもん。
三歳になったしな!!
そろそろ帰ろう、パパさん、ママさん。
そして今日も、海風が冷たい。
三歳の柴犬だ。
今日、オレは三歳になった。
エヘン。
お昼ごはんのうどんとマグロを食べた後、オレはパパさんの運転する車に乗った。
そう、今日オレたちは家に帰るのだ。
夏にきたとき同様、今日も色々貰った。
お陰でトランクルームは野菜でいっぱいだ。
たくさんお礼を言い合って、オレたちはママさんの実家を出た。
『しらたま』、また来るからな! 今度は吠えるなよ!
ママさんの実家を出たオレたちは、高速に乗る前に海に寄ることにした。
ザッパーーン。
おぉ、波が高い。
しかも海風が冷たい。
寒いから行かないだろうと思ってたんだけど、人間ってやつは、どうしても海を見ると興奮するものらしい。
パパさんとママさんが波打ち際で遊んでいる。
でも、さすがに人は少ない。
オレは、ふと後ろを振り返った。
おぉ! オレの足跡が点々と砂浜に残ってる。
面白ーーい。
あ、でも海には入らないよ。
だってオレ、大人だもん。
三歳になったしな!!
そろそろ帰ろう、パパさん、ママさん。
そして今日も、海風が冷たい。
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