YouTuber犬『みたらし』の日常

雪月風花

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第160話 牛乳屋さん

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 オレの名前は『みたらし』。
 二歳の柴犬だ。

 ドルルルルン。

 うぉ? バイクの音だ。誰か来たよ?

 ママさんが玄関を開けて、来客に対応する。
 どうやら牛乳屋さんの集金らしい。

 何かあったらいけないので、オレはママさんの脇に立った。
 『しらたま』も、ママさんを挟んでオレの反対側に立つ。

 ――あれ? 帰ってたんですか。
 ――そうなんです。留守番ですね。
 ――なるほど。あれ? 犬が増えてる?
 ――この子は、わたしが飼ってる犬です。

 どうやらママさんのこと、昔から知ってるらしい。
 なら安心かな?

 オレと『しらたま』は、揃って撫でて貰った。
 うん、いい人そうで良かった。

 今日も朝からご機嫌だ、オレ。
 うちも牛乳、届けてもらう?
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