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第152話 そしてまた無人販売所へ
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オレの名前は『みたらし』。
二歳の柴犬だ。
ママさんに先日の無人販売所の話をすると、まぁ食いつく、食いつく。
わたしも子犬見たい、連れて行け! だって。
ってなわけで、今日の散歩はパパさん、ママさん、オレの三人だ。
オレたちの気配に気付いたのか、例の子犬が販売所の後ろの藪から出てきた。
たらふく食べた後なのか、お腹がパンパンに膨らんでいる。
――うっは、黒柴だ、可愛いー!! ちょっと撫でさせて……って届かないし!
ママさん、大興奮だ。
ふむ。万が一、お客さんに噛みついてはいけないという配慮なのだろう。リードの長さを微妙に調整しているようだ。
それでもママさんは、見ることで満足したのか、野菜を大量に買っていた。
黒柴が嬉しそうにシッポをパタパタ振っている。
また来るからな。
番犬、頑張れよ!
良かったな、ママさん。
そして今日も野菜が美味い。
二歳の柴犬だ。
ママさんに先日の無人販売所の話をすると、まぁ食いつく、食いつく。
わたしも子犬見たい、連れて行け! だって。
ってなわけで、今日の散歩はパパさん、ママさん、オレの三人だ。
オレたちの気配に気付いたのか、例の子犬が販売所の後ろの藪から出てきた。
たらふく食べた後なのか、お腹がパンパンに膨らんでいる。
――うっは、黒柴だ、可愛いー!! ちょっと撫でさせて……って届かないし!
ママさん、大興奮だ。
ふむ。万が一、お客さんに噛みついてはいけないという配慮なのだろう。リードの長さを微妙に調整しているようだ。
それでもママさんは、見ることで満足したのか、野菜を大量に買っていた。
黒柴が嬉しそうにシッポをパタパタ振っている。
また来るからな。
番犬、頑張れよ!
良かったな、ママさん。
そして今日も野菜が美味い。
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