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第145話 ニット
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オレの名前は『みたらし』。
二歳の柴犬だ。
――ねね、これ、どう?
ママさんが姿見を前に、その場でクルっと回って、一人ファッションショーをしている。
何かと思って見ると、ママさんがニットのカーディガンを着ている。
オレに感想求められても困るよ、ママさん。
そんなオレの困惑を知ってか知らずか、ママさんが続ける。
――ほら、最近寒くなってきたからクローゼットから出したのよ。
言われてみれば、最近朝晩冷え込んできたかな?
人間は毛皮着てないしね。
風邪引いちゃいけないもんね。
うん、ママさん、いい感じだよ!
ワン!
オレはママさんに、じゃれついた。
あ、爪が引っ掛かっ、スルスルスル……。
――ああああああああ!!
ママさんの絶叫が、部屋中に木霊する。
あらら、爪が引っ掛かって、糸がびよーんって出ちゃったよ。
面白ーーい!
どんまい、ママさん。
そしてニットが、びよーんだ。
二歳の柴犬だ。
――ねね、これ、どう?
ママさんが姿見を前に、その場でクルっと回って、一人ファッションショーをしている。
何かと思って見ると、ママさんがニットのカーディガンを着ている。
オレに感想求められても困るよ、ママさん。
そんなオレの困惑を知ってか知らずか、ママさんが続ける。
――ほら、最近寒くなってきたからクローゼットから出したのよ。
言われてみれば、最近朝晩冷え込んできたかな?
人間は毛皮着てないしね。
風邪引いちゃいけないもんね。
うん、ママさん、いい感じだよ!
ワン!
オレはママさんに、じゃれついた。
あ、爪が引っ掛かっ、スルスルスル……。
――ああああああああ!!
ママさんの絶叫が、部屋中に木霊する。
あらら、爪が引っ掛かって、糸がびよーんって出ちゃったよ。
面白ーーい!
どんまい、ママさん。
そしてニットが、びよーんだ。
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