103 / 365
第103話 行きは良い良い、帰りは怖い
しおりを挟む
オレの名前は『みたらし』。
二歳の柴犬だ。
およ? 『もなか』だ。
おーーい、元気かーー。
ワン!
向こうもオレに気付いて寄ってくる。
うん、元気そうで何よりだ。
飼い主同士も挨拶してる。
『もなか』は、オレよりちょっとだけ年上で、オレよりちょっとだけ小さい。
ま、豆柴だしな。
オレたちは揃って、町内にある公園の小山に登った。
階段が芝生の広場から頂上までまっすぐ伸びている。
てっぺんから見ると、町が一望できて、とってもキレイなんだ。
ひとしきり景色を堪能して、さぁ降りようかとなったとき、『もなか』がご両親に抱っこされた。
そっか、登るのはできるけど、降りるのは苦手なんだな。
それだけ小さけりゃ、しょうがないか。
ま、豆柴だしな。
……オレは降りられるけどな!
『もなか』ファンのパパさんが名残惜しそうにしているのを引っ張って、オレは山を降りた。
ひょい、ひょい。
登るのも降りるのも、ヘッチャラだーーい。
軽やかだぞ、オレ。
そして今日も、散歩が楽しい。
二歳の柴犬だ。
およ? 『もなか』だ。
おーーい、元気かーー。
ワン!
向こうもオレに気付いて寄ってくる。
うん、元気そうで何よりだ。
飼い主同士も挨拶してる。
『もなか』は、オレよりちょっとだけ年上で、オレよりちょっとだけ小さい。
ま、豆柴だしな。
オレたちは揃って、町内にある公園の小山に登った。
階段が芝生の広場から頂上までまっすぐ伸びている。
てっぺんから見ると、町が一望できて、とってもキレイなんだ。
ひとしきり景色を堪能して、さぁ降りようかとなったとき、『もなか』がご両親に抱っこされた。
そっか、登るのはできるけど、降りるのは苦手なんだな。
それだけ小さけりゃ、しょうがないか。
ま、豆柴だしな。
……オレは降りられるけどな!
『もなか』ファンのパパさんが名残惜しそうにしているのを引っ張って、オレは山を降りた。
ひょい、ひょい。
登るのも降りるのも、ヘッチャラだーーい。
軽やかだぞ、オレ。
そして今日も、散歩が楽しい。
1
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
児童絵本館のオオカミ
火隆丸
児童書・童話
閉鎖した児童絵本館に放置されたオオカミの着ぐるみが語る、数々の思い出。ボロボロの着ぐるみの中には、たくさんの人の想いが詰まっています。着ぐるみと人との間に生まれた、切なくも美しい物語です。
老犬ジョンと子猫のルナ
菊池まりな
児童書・童話
小さな町の片隅で、野良猫が子猫を生み、暖かく、安全な場所へと移動を繰り返しているうちに、一匹の子猫がはぐれてしまう。疲れきって倒れていたところを少年が助けてくれた。その家には老犬のジョンがいた。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/children_book.png?id=95b13a1c459348cd18a1)
お姫様の願い事
月詠世理
児童書・童話
赤子が生まれた時に母親は亡くなってしまった。赤子は実の父親から嫌われてしまう。そのため、赤子は血の繋がらない女に育てられた。 決められた期限は十年。十歳になった女の子は母親代わりに連れられて城に行くことになった。女の子の実の父親のもとへ——。女の子はさいごに何を願うのだろうか。
王女様は美しくわらいました
トネリコ
児童書・童話
無様であろうと出来る全てはやったと満足を抱き、王女様は美しくわらいました。
それはそれは美しい笑みでした。
「お前程の悪女はおるまいよ」
王子様は最後まで嘲笑う悪女を一刀で断罪しました。
きたいの悪女は処刑されました 解説版
虹の橋を渡った猫が教えてくれたこと
菊池まりな
児童書・童話
あけみが生まれた頃には愛猫のちゃおがいた。遊ぶ時も寝るときもずっと一緒。そんなある日、ちゃおが虹の橋を渡ってしまう。家族は悲しむが、あけみは不思議な夢を見るようになり…。
生贄姫の末路 【完結】
松林ナオ
児童書・童話
水の豊かな国の王様と魔物は、はるか昔にある契約を交わしました。
それは、姫を生贄に捧げる代わりに国へ繁栄をもたらすというものです。
水の豊かな国には双子のお姫様がいます。
ひとりは金色の髪をもつ、活発で愛らしい金のお姫様。
もうひとりは銀色の髪をもつ、表情が乏しく物静かな銀のお姫様。
王様が生贄に選んだのは、銀のお姫様でした。
どろんこたろう
ケンタシノリ
児童書・童話
子どもにめぐまれなかったお父さんとお母さんは、畑のどろをつかってどろ人形を作りました。すると、そのどろ人形がげんきな男の子としてうごき出しました。どろんこたろうと名づけたその男の子は、その小さな体で畑しごとを1人でこなしてくれるので、お父さんとお母さんも大よろこびです。
※幼児から小学校低学年向けに書いた創作昔ばなしです。
※このお話で使われている漢字は、小学2年生までに習う漢字のみを使用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる