YouTuber犬『みたらし』の日常

雪月風花

文字の大きさ
上 下
94 / 365

第94話 BBQ

しおりを挟む
 オレの名前は『みたらし』。
 二歳の柴犬だ。

 今日のお昼は、庭でBBQだ。
 あんまり大きな庭じゃないけど、コンロが折り畳み式の小さなモノなので、うちでもできる。

 火を着けるまでに結構時間が掛かるのは、ご愛嬌だ。
 パパさん、あんまり慣れてないのだ。

 網の上に野菜や肉が並ぶ。
 焼いた野菜はパパさんママさん用だ。

 ママさんが、肉が焼けるのを待ちながら、オレに、ちぎったキャベツをくれる。
 美味い、美味い!

 でも、お肉はまだ?
 お肉食べる前に、お腹いっぱいになっちゃうぞ?
 オレは焼いているパパさんの前でおすわりして待った。
 ママさんも、ご飯を盛ったお茶碗片手に、ニコニコしながらお肉が焼けるのを待っている。

 オレの前に焼けた肉が置かれる。
 パクっ。
 あちちちち。
 でも、うっまーー!!
 もっと! もっとくれーー!!

 パックのお肉はまだまだある。
 今日は、お肉、いっぱい食べるぞ!

 肉が美味いぞ、オレ。
 そして今日も庭が煙くなる。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

もう一つの小学校

ゆきもと けい
児童書・童話
パラレルワールドという世界をご存じだろうか・・・ 異世界や過去や未来とは違う現在のもう一つの世界・・・ これはパラレルワールドで、もう一つの別世界の同じ小学校へ行った先生と生徒たちの物語です。 同じ時間が流れているのに、自分たちが通っている小学校とは全く違う世界・・・ ここの自分たちが全く違うことに戸惑いながらも、現実としてそれを受け入れる生徒たち・・・ そして、元の世界に戻ってきた生徒たちが感じた事とは・・・ 読んで頂けてら幸いです。

絡まるソースのような

青西瓜(伊藤テル)
児童書・童話
 幼馴染の奏太が貧血で倒れたことをキッカケに、彩夏がバァヤ(おばあちゃん)として奏太の夕ご飯を家で作ってあげることに。  彩夏は奏太に対してバァヤ目線で、会話をしていく。  奏太は彩夏のことが恋愛として好き。  しかし彩夏は奏太のことが実は恋愛として好きだということに気付いていない。  そんな彩夏と奏太が料理で交流していき、彩夏が恋愛に気付いていくストーリー。

妖精の約束

鹿野 秋乃
児童書・童話
 冬の夜。眠れない少年に母が語り聞かせた物語は、妖精の郷を救った王子の冒険だった。昔どこかで誰かに聞いたかもしれないおとぎ話。図書館の隅で読んだかも知れない童話。大人になって、ふと思い出す。そんな懐かしい、お菓子のようなお話。

幽霊学校からの脱出

速水静香
児童書・童話
とある怪談を聞いた中村カズキは、放課後、不気味に変貌した校舎に閉じ込められる。そのとき突如、カズキのスマホが鳴り響く。「私、メリーさん。今、あなたの学校にいるの。」未知の電話に戸惑うカズキは、夕闇に飲み込まれた異世界と化した校舎から脱出することができるのだろうか。

フラワーウォーズ ~もふもふなパートナーとともにラビリンスから抜け出せ!~

神所いぶき
児童書・童話
 自然が豊かな場所、花守市。そこでは、昔から度々行方不明事件が発生していた。だが、この花守市で行方不明になった人たちは、数日以内に無傷で戻ってくる。――行方不明になっている間の記憶を失った状態で。  花が好きという気持ちを抱えながら、それを隠して生きる少年『一色 カズキ』は、中学生になった日に花守市の行方不明事件に巻き込まれることになる。  見知らぬ場所に迷い込んだ後、突如現れたカイブツに襲われて絶体絶命の状態になった時、同級生である『二宮 ニナ』がカズキの前に現れてこう言った。「好きなものを認めてください」と。直後、カズキの体は炎に包まれる。そして、彼らの前にピンクの柴犬の姿をした花の精――『フラワースピリット』の『シバ』が現れた。  やがて、カズキは知る。いつの間にか迷い込んでしまった見知らぬ場所――『ラビリンス』から脱出するためには、学友、そしてフラワースピリットの力を借り、襲い掛かってくる『バグスピリット』の正体をあばくしかないと。  これは、行方不明事件の謎を追いながら、見失った『自分』を取り戻すために戦う少年たちの物語。

動けない自販機の私

にゃあちゃん
児童書・童話
 動かない自販機に焦点をあててみました。

君の声が好き!

西出あや
児童書・童話
 中学入学直前の春休み、公園であたし佐倉遥香を助けてくれた、顔も名前もわからない男の子は、あたしの好みどストライクな声の持ち主だったの!  中学の入学式でその声の持ち主――逢坂祐樹先輩を見つけたあたしは、お近づきになるために生徒会に入ることにしたんだ。 「あのさあ遥香ちゃん……よかったら僕と付き合ってほしいんだけど」  生徒会活動初日の帰り道、あたしにそう言ってくれたのは、逢坂先輩――ではなく、彼の弟の爽太くん。  会ったばかりなのに、どうして?  不愛想な逢坂先輩とは対照的に、明るく誰にでもフレンドリーな爽太くん。  誰かを好きになるっていう気持ちがまだわからなくて、ちゃんと断ったのに、「僕がわからせてみせる」なんて言われちゃって。  本当は、爽太くんのことを好きになれれば幸せになれるのかもしれない。  そう思うのに、なぜか逢坂先輩のことが気になってしまう自分がいる。  あたしが好きなのは、先輩の『声』だけ。  好きとかそんなんじゃない。  ずっとそう思っていたのに、いつしか彼自身に惹かれる自分に気づいて――。  声からはじまる初恋のおはなしです。 「第1回きずな児童書大賞」応募作です。

桜ヶ丘中学校恋愛研究部

夏目知佳
児童書・童話
御手洗夏帆、14才。 桜ヶ丘中学校に転入ほやほや5日目。 早く友達を作ろうと意気込む私の前に、その先輩達は現れたー……。 ★ 恋に悩める子羊たちを救う部活って何? しかも私が3人目の部員!? 私の中学生活、どうなっちゃうの……。 新しい青春群像劇、ここに開幕!!

処理中です...