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第64話 早朝ドッグラン
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オレの名前は『みたらし』。
二歳の柴犬だ。
ほおぉぉぉぉぉぉぉぉお!!
オレは朝から走り回っていた。
テンション上がるーー!!
いや、なに。
実は、朝の散歩で、広い空き地の脇を通るコースがあるんだ。
ホント、広い空き地でさ。
一度思う存分、走ってみたかったんだ。
パパさんも、常々同じようなことを考えていたらしく、今朝、辺りを見回して誰も来ないことを確認してから、リードを外してくれたんだ。
そりゃ走るさ。
水を得た魚ならぬ、走る場所を得たオレ、だね。
ところがだ。
オレも夢中になって走ってたし、パパさんも夢中になって撮影してたから気付かなかったんだ。
いつの間にか、人が来てるって。
案の定怒られたね。
そりゃもう、こっぴどく怒られたさ。
……パパさんが。
最後には涙目だったよ、パパさん。
どんまい、パパさん。
そして今日も一日が始まる。
二歳の柴犬だ。
ほおぉぉぉぉぉぉぉぉお!!
オレは朝から走り回っていた。
テンション上がるーー!!
いや、なに。
実は、朝の散歩で、広い空き地の脇を通るコースがあるんだ。
ホント、広い空き地でさ。
一度思う存分、走ってみたかったんだ。
パパさんも、常々同じようなことを考えていたらしく、今朝、辺りを見回して誰も来ないことを確認してから、リードを外してくれたんだ。
そりゃ走るさ。
水を得た魚ならぬ、走る場所を得たオレ、だね。
ところがだ。
オレも夢中になって走ってたし、パパさんも夢中になって撮影してたから気付かなかったんだ。
いつの間にか、人が来てるって。
案の定怒られたね。
そりゃもう、こっぴどく怒られたさ。
……パパさんが。
最後には涙目だったよ、パパさん。
どんまい、パパさん。
そして今日も一日が始まる。
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