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第47話 アニメ
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オレの名前は『みたらし』。
二歳の柴犬だ。
パパさんがTVの前で踊っている。
TVの中で踊るアニメの女児と、そっくりな動きだ。
ドタバタドタバタ、朝からうるさくてしょうがない。
TVの中の子たちは、数人で踊っているのだが、動きがピッタリだ。
そりゃそうだ、絵なんだから。
対してパパさんは、息を切らしつつ、汗をかきつつで、動きがモタついている。
今一つキレが無い。
ねぇ、楽しい? 楽しい?
ワン! ワン!
合いの手を入れてみる。
パパさんがオレを見て、ニっと笑う。
パパさん、楽しそうだ。
そんなパパさんを見てると、オレも楽しい。
ワン! ワン!
オレは、踊るパパさんの周りを勢いよく走り回った。
洗濯物を干しにきたママさんが、ヤレヤレという顔で、オレたちを見る。
たまには、こんな日があっていいと思う。
おはよう、オレ。
そして今日も一日が始まる。
二歳の柴犬だ。
パパさんがTVの前で踊っている。
TVの中で踊るアニメの女児と、そっくりな動きだ。
ドタバタドタバタ、朝からうるさくてしょうがない。
TVの中の子たちは、数人で踊っているのだが、動きがピッタリだ。
そりゃそうだ、絵なんだから。
対してパパさんは、息を切らしつつ、汗をかきつつで、動きがモタついている。
今一つキレが無い。
ねぇ、楽しい? 楽しい?
ワン! ワン!
合いの手を入れてみる。
パパさんがオレを見て、ニっと笑う。
パパさん、楽しそうだ。
そんなパパさんを見てると、オレも楽しい。
ワン! ワン!
オレは、踊るパパさんの周りを勢いよく走り回った。
洗濯物を干しにきたママさんが、ヤレヤレという顔で、オレたちを見る。
たまには、こんな日があっていいと思う。
おはよう、オレ。
そして今日も一日が始まる。
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