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第8話 松原月帆・二十歳
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果てが見えないくらい真っ白な雲海を望む木製のベンチに座っていたのは、チャコールグレーのアシメワンピースを着た若い女性だ。
ワンカールボブから覗く目がクリクリっとして可愛い。
まだ二十歳そこそこだろうか。
だがその表情は浮かない。
女性はしばらくボーっと雲海を眺めていたが、やがてガックリと首を項垂れ、深いため息をついた。
『どうされました? 松原月帆さん』
「あなた、わたしのこと知っているの?」
月帆がベンチに座ったまま、慌てて振り返る。
その表情が一気に明るくなる。
だが、そこに立っていたのは、黒のスーツに黒のビジネスシューズ、頭に黒いホンブルグハットをかぶった、笑顔の中年男性だ。
『え? いや、それが私の仕事なもので……』
良く見ると、左腕に『案内係』と書かれた腕章を付けている。
それを見て、月帆はまたガックリと項垂れ、力なくベンチに腰掛けた。
「なーんだ。わたしのファンの人なのかと思っちゃった。そりゃそうよね、まだまだ売り出し中だもん、わたし。自惚れが過ぎたわ、ごめんなさい」
『いえいえ、謝るようなことではございません。えーっと……芸能関係の方、ですか?』
いつの間に取り出したのか、手にしたタブレットをさっさかさっさか弄った管理人は、やがて目当ての情報を見つけたようで、ふむふむと頷きながら情報の確認をし始めた。
『なるほど、声優さんですか。……なんと! マジカルキューティーズの最新作に出演されているんですか! それは凄い!!』
マジカルキュティーズは、初代ヒロインたちから数えて、もう二十年以上続いている女児向けのTVアニメシリーズだ。
特に幼稚園、小学校低学年辺りの女の子からの人気が絶大で、服や変身アイテムなど、おもちゃ関連の売り上げが巨大市場と化している。
女の子を持つご両親の頭を必ず一度は悩ませるという、お財布の敵だ。
ちなみに、大きな独身男性たちからの人気も厚い。
「見たことあるの?」
月帆がまたも、勢い込んで立ち上がる。
『いえ? 端末にそう書いてあるだけです。私自身はそういうのは見たことございませんね。あぁ、誤解の無いように申し上げますと、案内人になってからそもそもTV自体見たことがございません。なにせ二十四時間休みなくここに拘束されておりますので』
「……大変ね、案内業って」
『それが仕事ですから』
月帆は再びベンチに座ると雲海を眺めた。
そうしながら案内人に話し掛ける。
「私の死因って……やっぱり心臓?」
『そうですね。心不全です』
「やっぱそうかぁ。何となく自覚症状はあったんだけどね。病院行っておけば良かった。ねぇ、私のやっていた役、どうなったか分かる? マジカルキャミーっていうんだけど」
『途中交代となっておりますね。後任は……何て読むんでしょう。四月一日……』
「四月一日美穂! くあぁぁぁぁ! あいつかぁ!! 一番嫌なパターンだ! きっつぅ!!」
『ライバルさんで?』
「バリバリのね。まぁでも、死んじゃった以上、文句を言う権利はないわね、わたしには。……ちなみに、まかり間違って生き返ったりとかはないのよね? きっと」
月帆が一縷の望みを賭けて、横目で案内人を盗み見る。
だが、案内人は無情にも首を横に振る。
『中にはいますがね、まだ死んでないのに死んだと勘違いしてここに来ちゃう方。そういう方は蘇生が成功してここから戻って行きますけど、あなたは完全に糸が切れています。再び現世に行くには、生まれ変わる以外の選択肢はございません。世界はそういう転生システムになっています』
「そっかぁ……。子供のころ声優という職業を知って、高校に行きながら養成所通って、必死に勉強して、ようやく端くれになれて。結構頑張ったんだけど……無駄だったかぁ」
『無駄ということはありませんよ、絶対』
ガックリと肩を落とす月帆に、案内人が優しく諭すように言う。
『確かに短い人生でしたが、あなたの魂は確実にその間に研鑽を積みました。宿命値は確実に貯まっています。あなたの魂の旅はまだまだ続くのです。再挑戦の機会はいずれ必ず来ますよ』
「リトライ? それだ!! また声優目指せばいいんだ!! よし、そうと決まったら転生するぞぅ!!」
自分なりに吹っ切れたのか、月帆は目を爛々と輝かせながら雲海を覗き込んだ。
カップルだか夫婦だかの映像が何組か、ポワっと浮き出て来る。
月帆は真剣な顔で右手を左右に動かした。
その様子は何かのオーディションにおける、第一次のペーパー審査をしているかのようだ。
『これ、本来あんまり頑張って探すものでもないんですよ? そこまで必死にならなくても、自然と心が惹かれる両親候補が浮かんできますから』
「いいえ! やっぱり都心住まいで、ある程度裕福で、理解があるご夫婦でないとリトライできないもん! やっぱ子役スタートは必須よね!」
『次の人生でいきなりリトライするんですか? 逞しいなぁ……』
月帆の燃える表情と対照的に、案内人がドン引きな表情をする。
「きたきたきた! よしこれ! 案内人さん、素晴らしいアドバイスをありがとう! 頑張って次の人生、行ってきます!」
『あぁはい。えっと、まぁ、何ですよ。……次の人生でも幸多からんことを』
「うん、頑張る! じゃぁねぇ!!」
月帆はそれだけ言うと、後ろも見ずに豪快に雲海に飛び込んだ。
◇◆◇◆◇
『玄界灘にぃぃぃぃ! 白波が立ちぃぃぃぃ! 大漁旗がぁぁぁぁ! 翻るぅぅぅぅぅぅ!!』
小学生の女の子がこぶしを回し、とんでもなく上手い演歌を歌っている。
『あぁ、これかこれか。なんと地上のTVやネットに接続できる機能もあったんですね、この端末。転生者の情報のみ検索できるこちら専用の端末だとばかり思っていました。全く気付きませんでしたよ』
案内人の端末に、なかなかに高価そうなピンクの子供用着物を着て演歌を歌っている、まだ十歳くらいの女の子の姿が映っている。
TVの生放送らしい。
舞台の端に設置されためくりには、『島原月乃』と達筆な筆字で書いてある。
『船はぁぁぁぁぁぁ! 進ぅぅぅむぅぅぅぅぅぅぅ!!』
歌が終わると、少女は綺麗な所作で、会場に向かって深々とお辞儀をした。
半拍の後、会場中に割れんばかりの拍手が沸き起こる。
門外漢の案内人も、さすがにこの歌の上手さに舌を巻いた。
どうやらこの番組は様々な歌手を集めて一曲ずつ歌って貰う、いわゆる歌番組のようで、タキシードを着た男性の司会者と、真っ赤なドレスを着た女性の司会者がすかさず少女に近寄ると、何やら会話をし始めた。
司会の男女の質問に、やり切った顔の少女が笑顔で答えている。
そうやって間を繋いでいる間に、三人の後ろでは次の歌手の為にセットの早替えが行われるというシステムのようだ。
『凄いですねぇ。この歳で歌手デビューしてるんですか。まさに歌姫。とんでもない才能ですね』
端末越しだというのに、案内人も思わず拍手する。
と、案内人の動きが止まる。
『でもあの方、声優を目指すって言ってませんでしたっけ……』
少女歌手・島原月乃が観客席に向かって手を振りながら、流れるような動きで舞台を下手に捌けていく。
どこまでも所作が美しい。
『ま、本人が幸せであればいいんですけれどね』
案内人はそう一言つぶやくと、端末のスイッチを切って懐にしまった。
END
ワンカールボブから覗く目がクリクリっとして可愛い。
まだ二十歳そこそこだろうか。
だがその表情は浮かない。
女性はしばらくボーっと雲海を眺めていたが、やがてガックリと首を項垂れ、深いため息をついた。
『どうされました? 松原月帆さん』
「あなた、わたしのこと知っているの?」
月帆がベンチに座ったまま、慌てて振り返る。
その表情が一気に明るくなる。
だが、そこに立っていたのは、黒のスーツに黒のビジネスシューズ、頭に黒いホンブルグハットをかぶった、笑顔の中年男性だ。
『え? いや、それが私の仕事なもので……』
良く見ると、左腕に『案内係』と書かれた腕章を付けている。
それを見て、月帆はまたガックリと項垂れ、力なくベンチに腰掛けた。
「なーんだ。わたしのファンの人なのかと思っちゃった。そりゃそうよね、まだまだ売り出し中だもん、わたし。自惚れが過ぎたわ、ごめんなさい」
『いえいえ、謝るようなことではございません。えーっと……芸能関係の方、ですか?』
いつの間に取り出したのか、手にしたタブレットをさっさかさっさか弄った管理人は、やがて目当ての情報を見つけたようで、ふむふむと頷きながら情報の確認をし始めた。
『なるほど、声優さんですか。……なんと! マジカルキューティーズの最新作に出演されているんですか! それは凄い!!』
マジカルキュティーズは、初代ヒロインたちから数えて、もう二十年以上続いている女児向けのTVアニメシリーズだ。
特に幼稚園、小学校低学年辺りの女の子からの人気が絶大で、服や変身アイテムなど、おもちゃ関連の売り上げが巨大市場と化している。
女の子を持つご両親の頭を必ず一度は悩ませるという、お財布の敵だ。
ちなみに、大きな独身男性たちからの人気も厚い。
「見たことあるの?」
月帆がまたも、勢い込んで立ち上がる。
『いえ? 端末にそう書いてあるだけです。私自身はそういうのは見たことございませんね。あぁ、誤解の無いように申し上げますと、案内人になってからそもそもTV自体見たことがございません。なにせ二十四時間休みなくここに拘束されておりますので』
「……大変ね、案内業って」
『それが仕事ですから』
月帆は再びベンチに座ると雲海を眺めた。
そうしながら案内人に話し掛ける。
「私の死因って……やっぱり心臓?」
『そうですね。心不全です』
「やっぱそうかぁ。何となく自覚症状はあったんだけどね。病院行っておけば良かった。ねぇ、私のやっていた役、どうなったか分かる? マジカルキャミーっていうんだけど」
『途中交代となっておりますね。後任は……何て読むんでしょう。四月一日……』
「四月一日美穂! くあぁぁぁぁ! あいつかぁ!! 一番嫌なパターンだ! きっつぅ!!」
『ライバルさんで?』
「バリバリのね。まぁでも、死んじゃった以上、文句を言う権利はないわね、わたしには。……ちなみに、まかり間違って生き返ったりとかはないのよね? きっと」
月帆が一縷の望みを賭けて、横目で案内人を盗み見る。
だが、案内人は無情にも首を横に振る。
『中にはいますがね、まだ死んでないのに死んだと勘違いしてここに来ちゃう方。そういう方は蘇生が成功してここから戻って行きますけど、あなたは完全に糸が切れています。再び現世に行くには、生まれ変わる以外の選択肢はございません。世界はそういう転生システムになっています』
「そっかぁ……。子供のころ声優という職業を知って、高校に行きながら養成所通って、必死に勉強して、ようやく端くれになれて。結構頑張ったんだけど……無駄だったかぁ」
『無駄ということはありませんよ、絶対』
ガックリと肩を落とす月帆に、案内人が優しく諭すように言う。
『確かに短い人生でしたが、あなたの魂は確実にその間に研鑽を積みました。宿命値は確実に貯まっています。あなたの魂の旅はまだまだ続くのです。再挑戦の機会はいずれ必ず来ますよ』
「リトライ? それだ!! また声優目指せばいいんだ!! よし、そうと決まったら転生するぞぅ!!」
自分なりに吹っ切れたのか、月帆は目を爛々と輝かせながら雲海を覗き込んだ。
カップルだか夫婦だかの映像が何組か、ポワっと浮き出て来る。
月帆は真剣な顔で右手を左右に動かした。
その様子は何かのオーディションにおける、第一次のペーパー審査をしているかのようだ。
『これ、本来あんまり頑張って探すものでもないんですよ? そこまで必死にならなくても、自然と心が惹かれる両親候補が浮かんできますから』
「いいえ! やっぱり都心住まいで、ある程度裕福で、理解があるご夫婦でないとリトライできないもん! やっぱ子役スタートは必須よね!」
『次の人生でいきなりリトライするんですか? 逞しいなぁ……』
月帆の燃える表情と対照的に、案内人がドン引きな表情をする。
「きたきたきた! よしこれ! 案内人さん、素晴らしいアドバイスをありがとう! 頑張って次の人生、行ってきます!」
『あぁはい。えっと、まぁ、何ですよ。……次の人生でも幸多からんことを』
「うん、頑張る! じゃぁねぇ!!」
月帆はそれだけ言うと、後ろも見ずに豪快に雲海に飛び込んだ。
◇◆◇◆◇
『玄界灘にぃぃぃぃ! 白波が立ちぃぃぃぃ! 大漁旗がぁぁぁぁ! 翻るぅぅぅぅぅぅ!!』
小学生の女の子がこぶしを回し、とんでもなく上手い演歌を歌っている。
『あぁ、これかこれか。なんと地上のTVやネットに接続できる機能もあったんですね、この端末。転生者の情報のみ検索できるこちら専用の端末だとばかり思っていました。全く気付きませんでしたよ』
案内人の端末に、なかなかに高価そうなピンクの子供用着物を着て演歌を歌っている、まだ十歳くらいの女の子の姿が映っている。
TVの生放送らしい。
舞台の端に設置されためくりには、『島原月乃』と達筆な筆字で書いてある。
『船はぁぁぁぁぁぁ! 進ぅぅぅむぅぅぅぅぅぅぅ!!』
歌が終わると、少女は綺麗な所作で、会場に向かって深々とお辞儀をした。
半拍の後、会場中に割れんばかりの拍手が沸き起こる。
門外漢の案内人も、さすがにこの歌の上手さに舌を巻いた。
どうやらこの番組は様々な歌手を集めて一曲ずつ歌って貰う、いわゆる歌番組のようで、タキシードを着た男性の司会者と、真っ赤なドレスを着た女性の司会者がすかさず少女に近寄ると、何やら会話をし始めた。
司会の男女の質問に、やり切った顔の少女が笑顔で答えている。
そうやって間を繋いでいる間に、三人の後ろでは次の歌手の為にセットの早替えが行われるというシステムのようだ。
『凄いですねぇ。この歳で歌手デビューしてるんですか。まさに歌姫。とんでもない才能ですね』
端末越しだというのに、案内人も思わず拍手する。
と、案内人の動きが止まる。
『でもあの方、声優を目指すって言ってませんでしたっけ……』
少女歌手・島原月乃が観客席に向かって手を振りながら、流れるような動きで舞台を下手に捌けていく。
どこまでも所作が美しい。
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