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第7話 鹿島薫子 三十八歳
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「私は死んだのね?」
『いきなり私のところに直行したのはあなたが初めてです。もうちょっと溜め、ありませんか?』
ちょっと離れたところで出番待ちしていた案内人が思わず慌てる。
髪にメッシュが入ったちょっとキツめの女性が『言ってる意味が分からない』とばかりに首を捻る。
『まぁいいです。そうですね、あなたはお亡くなりになられました、鹿島薫子さん』
「……あなたのお名前は?」
『案内人……ですが?』
「それは役職名でしょ? 私は名前を聞いているのよ」
『……ヘの二十六番です』
「からかっているの? ……まぁいいわ。息子はどうなったの?」
『息子さん、武志さんも亡くなりました』
「は? なんで?」
薫子の眉が跳ね上がる。
『あなたを包丁で刺し殺した後、警察に電話して、同じ包丁で自分の腹を刺してお亡くなりになりました』
顔を真っ青にした薫子は、その場にペタンとへたり込んだ。
しばらくそうして放心した後、薫子はやっとのことで一言、口にした。
「ここは転生の為の場なんでしょう? なら息子も来るのよね? 会えるのかしら」
案内人の頬がピクリと動き、そして冷徹に言った。
『息子さんはここには来られません。彼は殺人を犯し、更に自殺もしました。死に関する禁忌を二つも犯したのです。彼は人としての宿命値を没収され、地獄に送られ罰を受けます。そして、約二百年の刑期を終えると……』
「終えると? そこまで待てば会えるの?」
薫子の顔が必死さを帯びる。
『いえ。この島・への二十六番島は人間の為の転生の場です。息子さんは人のカルマを奪われるので、もっと下位の……ラ、辺りの島に出現し、その後、別の存在へと転生します』
「別の?」
最悪な想像をして薫子の目が大きく開く。
『何かの動物に。以後、二度と人間として生まれ変わることはありません』
「そんなの駄目ぇぇぇぇ!!!!」
薫子は叫んで全力で案内人にしがみついた。
案内人の身体をガクガクと揺らす。
「あれは事故だった! たまたま料理をしていた私が置いた包丁があの子の前に落ちたの! 極度のストレスを抱え、精神が限界を迎えていた息子は、激しい罵り合いの末に反射的に包丁に手を伸ばした。そして、包丁を奪い合うべく揉み合った挙句、あの子の手に包丁が渡った。だから! あれは事故だったのよ!!」
『ですがその瞬間、息子さんには明確に殺意がありました。だからここに来られないのです。この世界はそういう転生システムになっているんです』
だが、薫子は尚も食い下がる。
「私、早くに結婚し、旦那とすぐ別れたわ。以来ずっと女手一つで息子を育てて来た。多感な時期だというのにそれを分かってやれなかった。あの子を一人にしてしまうことが多かった。生活するのに精いっぱいで相談にも禄に乗ってやれなかった。悩みだっていっぱいあったでしょう。言いたいこともいっぱいあったでしょう。それに気付けなかった私が悪いの! そこまで追い詰めてしまった私が全て悪いの! だからあの子を責めないで!!!!」
案内人が、薫子に二の腕をきつく捕まれ、その場に立ち尽くした。
とそこへ、案内人そっくりな恰好をした者たちが三人、フっと現れた。
全員、『案内係』と書かれた腕章を左腕に巻いている。
案内人が、新たに現れた人影たちを怒りの表情で睨みつけた。
『ここは私の島です。勝手に入らないで下さい、ロの十一番!』
『そういうこと言ってる場合じゃないだろう、ヘの二十六番。いいですか? 鹿島薫子さん。息子さん――武志さんとの縁はおそらくこの人生だけのものです。仮に息子さんが全く罪を犯していなかったとしても、来世ではあなたとすれ違うことすら無いでしょう。人の縁なんて、そんなものなんです。なのになぜあなたはそこまで、息子さんにこだわるのですか!」
薫子の目が燃える。絶対に引かない覚悟を持った目だ。
「だから何だと言うのです! あの子は私がこのお腹を痛めて産んだ子です! 母親が息子を守るのに、それ以上の何が必要だと言うんですか!」
案内人・ロの十一番の顔が思わず鼻白む。
薫子は尚も舌鋒を緩めない。
「子の罪は親の罪! ならば私が息子の全ての罪を背負いましょう! それで問題は無いでしょう? この程度の過ちで二度と人間に生まれ変われないですって? 冗談じゃないわ! 私の全てを投げうってでも、そんな事はさせません! あの子の未来を潰させはしません!!」
『だからそういうことでは……』
『一つだけ方法があります』
ロの十一番が慌てて、ヘの二十六番の方に振り返る。
『言うな! ヘの二十六番!!』
「何なの? 何か救済措置でもあるの?」
『薫子さん、それはあなたが……』
『黙れ! それ以上何も言うな! ヘの二十六番!!』
「お願い、教えて! 案内人さん!!」
『あなたが案内人になることです……』
案内人・ヘの二十六番の言葉に、その場を沈黙が支配した。
◇◆◇◆◇
「案内人? あなたたちと同じような仕事をすればいいの? それだけでいいの?」
薫子の顔が一気に明るくなる。
対して、案内人たちの顔はなぜか一様に暗い。
ロの十一番は、深いため息を一つ付くと重い口を開いた。
『案内人とは、そのような単純なモノでは無いのですよ、鹿島薫子さん。案内人になることによって、あなたは息子さんと同じ期間、つまり二百年、案内人を勤めることになります』
「二百年? いいわ、上等よ。息子がそれだけの期間耐えるんですもの。私だって耐えてみせるわ! でも、ということは、二百年の後、息子と会えるのよね? 二百年頑張れば、私も息子と一緒に転生の時を迎えられるのよね?」
案内人たちが黙り込む。
それを見て、さすがの薫子も不安げな表情をする。
「……違う……の?」
案内人・ヘの二十六番が口を開く。
『会えるには会えますが、おそらくほんの僅かな時間でしょう。自分のカルマを没収された息子さんは、出没時、人としてのカルマを持っていません。ですので、息子さんが狭間の空間に辿り着くと同時に、薫子さん、あなたのカルマの一切合切が息子さんに強制的に譲渡されます。これによって、息子さんは人として生まれ変われる権利を得ます』
「……ならカルマを失った私は?」
『狭間の空間は転生者の為の場所です。案内人以外は基本、転生予定者しか存在できません。よって案内人の任が解かれ、且つカルマを失ったあなたは……』
「私は?」
『その場で消滅します。転生の輪から外れることになりますので、どのような形であれ復活することはありません。完全消滅です。つまり案内人とは、大切な人の未来を繋ぐ為に、自らの命を捨てる運命を選んだ人、ということなのです』
さすがにショックだったのか、薫子が顔色を失くす。
だが、薫子はそれでもゆっくりと顔を起こした。
「つまり、狭間の空間が幾つあるのか知らないけど、そこを管理している案内人は全て、同じように大切な人の為に命を懸け、いずれ消滅することが決まっている人、ということなのね?」
案内人・ロの十一番が沈痛そうな表情で頷き、口を開く。
『そうです。それが分かったなら……』
「……やるわ!」
案内人・ロの十一番の言葉を遮るかのように薫子が宣言した。
案内人たちが思わず顔を背ける。
気持ちが痛いほど良く分かるのだろう。
「同じような志を持つ仲間がこれだけいるのなら、私も頑張れる。やってやろうじゃないの、案内人。息子の為に、この命を懸けるわ!」
薫子の顔には挑むような、それでいて清々しいまでの決意が込められていた。
それは、この意思を覆す気は決して無いだろうと、誰もが確信する顔だった。
少しだけ悲しそうな顔をした案内人・ロの十一番が薫子の前に手をかざすと、オフホワイトのニットにベージュのスカート姿の薫子の衣装が一瞬で変わった。
黒のスーツに黒のビジネスシューズ、頭に黒いホンブルグハット。完全に案内人の恰好だ。
『では管理棟に行きましょう。手続きがあるので付いて来て下さい、鹿島薫子さん。……いや、チの三十七番』
『はい』
案内人たちの姿が次々と薄れて消える。
それぞれ、自分たちの管理空間へと戻ったのだろう。
薫子も同じように移動しようとして、足を止めた。
ただ一人残っている案内人・ヘの二十六番の方に振り返る。
『お騒がせしました、ヘの二十六番さん。良ければ、あなたの名前を伺っていいかしら?』
薫子と案内人・ヘの二十六番の目が絡み合う。
が、ヘの二十六番は悲しそうに笑って答えた。
『言ったでしょう? 私はヘの二十六番です。名前は捨てました。あなたもそうなります、チの三十七番』
『……そうね、ヘの二十六番。機会があれば、またどこかでお会いしましょう』
薫子はそれだけ言うと、姿が薄くなって消えた。
案内人・ヘの二十六番は、いつまでも薫子の消えた方向を見続けていた。
END
『いきなり私のところに直行したのはあなたが初めてです。もうちょっと溜め、ありませんか?』
ちょっと離れたところで出番待ちしていた案内人が思わず慌てる。
髪にメッシュが入ったちょっとキツめの女性が『言ってる意味が分からない』とばかりに首を捻る。
『まぁいいです。そうですね、あなたはお亡くなりになられました、鹿島薫子さん』
「……あなたのお名前は?」
『案内人……ですが?』
「それは役職名でしょ? 私は名前を聞いているのよ」
『……ヘの二十六番です』
「からかっているの? ……まぁいいわ。息子はどうなったの?」
『息子さん、武志さんも亡くなりました』
「は? なんで?」
薫子の眉が跳ね上がる。
『あなたを包丁で刺し殺した後、警察に電話して、同じ包丁で自分の腹を刺してお亡くなりになりました』
顔を真っ青にした薫子は、その場にペタンとへたり込んだ。
しばらくそうして放心した後、薫子はやっとのことで一言、口にした。
「ここは転生の為の場なんでしょう? なら息子も来るのよね? 会えるのかしら」
案内人の頬がピクリと動き、そして冷徹に言った。
『息子さんはここには来られません。彼は殺人を犯し、更に自殺もしました。死に関する禁忌を二つも犯したのです。彼は人としての宿命値を没収され、地獄に送られ罰を受けます。そして、約二百年の刑期を終えると……』
「終えると? そこまで待てば会えるの?」
薫子の顔が必死さを帯びる。
『いえ。この島・への二十六番島は人間の為の転生の場です。息子さんは人のカルマを奪われるので、もっと下位の……ラ、辺りの島に出現し、その後、別の存在へと転生します』
「別の?」
最悪な想像をして薫子の目が大きく開く。
『何かの動物に。以後、二度と人間として生まれ変わることはありません』
「そんなの駄目ぇぇぇぇ!!!!」
薫子は叫んで全力で案内人にしがみついた。
案内人の身体をガクガクと揺らす。
「あれは事故だった! たまたま料理をしていた私が置いた包丁があの子の前に落ちたの! 極度のストレスを抱え、精神が限界を迎えていた息子は、激しい罵り合いの末に反射的に包丁に手を伸ばした。そして、包丁を奪い合うべく揉み合った挙句、あの子の手に包丁が渡った。だから! あれは事故だったのよ!!」
『ですがその瞬間、息子さんには明確に殺意がありました。だからここに来られないのです。この世界はそういう転生システムになっているんです』
だが、薫子は尚も食い下がる。
「私、早くに結婚し、旦那とすぐ別れたわ。以来ずっと女手一つで息子を育てて来た。多感な時期だというのにそれを分かってやれなかった。あの子を一人にしてしまうことが多かった。生活するのに精いっぱいで相談にも禄に乗ってやれなかった。悩みだっていっぱいあったでしょう。言いたいこともいっぱいあったでしょう。それに気付けなかった私が悪いの! そこまで追い詰めてしまった私が全て悪いの! だからあの子を責めないで!!!!」
案内人が、薫子に二の腕をきつく捕まれ、その場に立ち尽くした。
とそこへ、案内人そっくりな恰好をした者たちが三人、フっと現れた。
全員、『案内係』と書かれた腕章を左腕に巻いている。
案内人が、新たに現れた人影たちを怒りの表情で睨みつけた。
『ここは私の島です。勝手に入らないで下さい、ロの十一番!』
『そういうこと言ってる場合じゃないだろう、ヘの二十六番。いいですか? 鹿島薫子さん。息子さん――武志さんとの縁はおそらくこの人生だけのものです。仮に息子さんが全く罪を犯していなかったとしても、来世ではあなたとすれ違うことすら無いでしょう。人の縁なんて、そんなものなんです。なのになぜあなたはそこまで、息子さんにこだわるのですか!」
薫子の目が燃える。絶対に引かない覚悟を持った目だ。
「だから何だと言うのです! あの子は私がこのお腹を痛めて産んだ子です! 母親が息子を守るのに、それ以上の何が必要だと言うんですか!」
案内人・ロの十一番の顔が思わず鼻白む。
薫子は尚も舌鋒を緩めない。
「子の罪は親の罪! ならば私が息子の全ての罪を背負いましょう! それで問題は無いでしょう? この程度の過ちで二度と人間に生まれ変われないですって? 冗談じゃないわ! 私の全てを投げうってでも、そんな事はさせません! あの子の未来を潰させはしません!!」
『だからそういうことでは……』
『一つだけ方法があります』
ロの十一番が慌てて、ヘの二十六番の方に振り返る。
『言うな! ヘの二十六番!!』
「何なの? 何か救済措置でもあるの?」
『薫子さん、それはあなたが……』
『黙れ! それ以上何も言うな! ヘの二十六番!!』
「お願い、教えて! 案内人さん!!」
『あなたが案内人になることです……』
案内人・ヘの二十六番の言葉に、その場を沈黙が支配した。
◇◆◇◆◇
「案内人? あなたたちと同じような仕事をすればいいの? それだけでいいの?」
薫子の顔が一気に明るくなる。
対して、案内人たちの顔はなぜか一様に暗い。
ロの十一番は、深いため息を一つ付くと重い口を開いた。
『案内人とは、そのような単純なモノでは無いのですよ、鹿島薫子さん。案内人になることによって、あなたは息子さんと同じ期間、つまり二百年、案内人を勤めることになります』
「二百年? いいわ、上等よ。息子がそれだけの期間耐えるんですもの。私だって耐えてみせるわ! でも、ということは、二百年の後、息子と会えるのよね? 二百年頑張れば、私も息子と一緒に転生の時を迎えられるのよね?」
案内人たちが黙り込む。
それを見て、さすがの薫子も不安げな表情をする。
「……違う……の?」
案内人・ヘの二十六番が口を開く。
『会えるには会えますが、おそらくほんの僅かな時間でしょう。自分のカルマを没収された息子さんは、出没時、人としてのカルマを持っていません。ですので、息子さんが狭間の空間に辿り着くと同時に、薫子さん、あなたのカルマの一切合切が息子さんに強制的に譲渡されます。これによって、息子さんは人として生まれ変われる権利を得ます』
「……ならカルマを失った私は?」
『狭間の空間は転生者の為の場所です。案内人以外は基本、転生予定者しか存在できません。よって案内人の任が解かれ、且つカルマを失ったあなたは……』
「私は?」
『その場で消滅します。転生の輪から外れることになりますので、どのような形であれ復活することはありません。完全消滅です。つまり案内人とは、大切な人の未来を繋ぐ為に、自らの命を捨てる運命を選んだ人、ということなのです』
さすがにショックだったのか、薫子が顔色を失くす。
だが、薫子はそれでもゆっくりと顔を起こした。
「つまり、狭間の空間が幾つあるのか知らないけど、そこを管理している案内人は全て、同じように大切な人の為に命を懸け、いずれ消滅することが決まっている人、ということなのね?」
案内人・ロの十一番が沈痛そうな表情で頷き、口を開く。
『そうです。それが分かったなら……』
「……やるわ!」
案内人・ロの十一番の言葉を遮るかのように薫子が宣言した。
案内人たちが思わず顔を背ける。
気持ちが痛いほど良く分かるのだろう。
「同じような志を持つ仲間がこれだけいるのなら、私も頑張れる。やってやろうじゃないの、案内人。息子の為に、この命を懸けるわ!」
薫子の顔には挑むような、それでいて清々しいまでの決意が込められていた。
それは、この意思を覆す気は決して無いだろうと、誰もが確信する顔だった。
少しだけ悲しそうな顔をした案内人・ロの十一番が薫子の前に手をかざすと、オフホワイトのニットにベージュのスカート姿の薫子の衣装が一瞬で変わった。
黒のスーツに黒のビジネスシューズ、頭に黒いホンブルグハット。完全に案内人の恰好だ。
『では管理棟に行きましょう。手続きがあるので付いて来て下さい、鹿島薫子さん。……いや、チの三十七番』
『はい』
案内人たちの姿が次々と薄れて消える。
それぞれ、自分たちの管理空間へと戻ったのだろう。
薫子も同じように移動しようとして、足を止めた。
ただ一人残っている案内人・ヘの二十六番の方に振り返る。
『お騒がせしました、ヘの二十六番さん。良ければ、あなたの名前を伺っていいかしら?』
薫子と案内人・ヘの二十六番の目が絡み合う。
が、ヘの二十六番は悲しそうに笑って答えた。
『言ったでしょう? 私はヘの二十六番です。名前は捨てました。あなたもそうなります、チの三十七番』
『……そうね、ヘの二十六番。機会があれば、またどこかでお会いしましょう』
薫子はそれだけ言うと、姿が薄くなって消えた。
案内人・ヘの二十六番は、いつまでも薫子の消えた方向を見続けていた。
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