ハッピーな目覚め

Yonam Myon

文字の大きさ
上 下
2 / 6

帰ってこないママ

しおりを挟む
 「ママは、暗くなっても戻って来ないよ。」「ここは、自販機の飲食店と同じで、お客さんが勝手に飲んでいればいいお店なのよ。」 
 「お客さんも来ないし、気楽でいいけど、もっと妖しいところかなと思っていたのに・・」
 「そうなのぉ・・あたし、妖しいでし
ょ・・」「自転車を押し来るあなたを、手招きで呼び込んだのよぉ。」
 「すごく楽しいし、綺麗でカッコよくて、お話ししたら嬉しくなって幸せだけど・・ステキな方だって思います。」
 「ちょっと、それなあに? ケドって?  」
 「妖しいって、経験なくてよくわからないから・・」
 「ま、許してあげるね・・私が今度、妖しいの たっぷり教えてあげるから♥」「女装・・好きないみたいだし、あなたとってもいいよ。」
 「だって、普通にセンス良くてカッコいいし、お姉さんステキだもの・・」
 「ならんで飲みましょうよ・・もっと仲良くなりましょ。」

 席を変える前に、ちょっと整えたくなって外すと、そこは鏡の間・・自分の姿が6面に映って、とても用が足せない・・
 ズボンを下ろして便座に掛けると、正面に描かれた男性の眼差しと見つめ合うことに・・
 もう😒💢💢・・
 「いい趣味でしょ。ママのセンスすごいの。絵の下に【今夜はステキだよ・・】なんて書いたらもっと受けるかもね。」「いらっしゃい・・飲み直しましょ。」
 「はぁい・・」と、気分一新したのに・・

 慌ただしくドアが開いて「あぁらぁ、ごめんなさい。遅くなっちゃってぇ。」なんて・・
 ママのお帰り・・妖しい時間は始まらないまま・・
 「もうすぐ お客さんがたくさんいらっしゃるの。急がないと・・」
 「予約でも入ったんですか? 」
 「ううん・・ハッピからサインが入ったの。」
 「なあに、それ?」
 「それ、エイト・ポイントのこと? サインってなに?」
 「そ、うちではハッピって呼んでるの。ローカルのゲイサイトだけど、業務用だからお客さんの動きを予測して、来客の見込みがわかるの。もう少ししたら、何人かご来店よ。」「
AI仕掛けなの。ススンでいるでしょ。お客様に合わせてメイクもできるの。」
 「今日は、OL風? お局様かしら? 」
 「ああらぁ、キャリアウーマン風よぉ・・ステキでしょ。」
 常連さんがたくさん来るようだから、ご挨拶はこの次にして、私たちは河岸を変えることに。
 「まだ早いけど、うちに泊まりなさいよ。お酒はあるし、帰りになにか買って帰れば夕飯もいらないし、私の部屋、直ぐそこなの。」
 「嬉しいです。お願いします。」
 それじゃ・・手を繋いで歩く夜の公園で、唇を重ねて・・舌を絡ませ合って・・
 「普通のカップルだと思われるから・・大丈夫よ・・」
 「妖しい気持ち・・なってきました・・」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

転職してOLになった僕。

大衆娯楽
転職した会社で無理矢理女装させられてる男の子の話しです。 強制女装、恥辱、女性からの責めが好きな方にオススメです!

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

13歳女子は男友達のためヌードモデルになる

矢木羽研
青春
写真が趣味の男の子への「プレゼント」として、自らを被写体にする女の子の決意。「脱ぐ」までの過程の描写に力を入れました。裸体描写を含むのでR15にしましたが、性的な接触はありません。

入社した会社でぼくがあたしになる話

青春
父の残した借金返済のためがむしゃらに就活をした結果入社した会社で主人公[山名ユウ]が徐々に変わっていく物語

歩みだした男の娘

かきこき太郎
ライト文芸
男子大学生の君島海人は日々悩んでいた。変わりたい一心で上京してきたにもかかわらず、変わらない生活を送り続けていた。そんなある日、とある動画サイトで見た動画で彼の心に触れるものが生まれる。 それは、女装だった。男である自分が女性のふりをすることに変化ができるとかすかに希望を感じていた。 女装を続けある日、外出女装に出てみた深夜、一人の女子高生と出会う。彼女との出会いは運命なのか、まだわからないが彼女は女装をする人が大好物なのであった。

通り道のお仕置き

おしり丸
青春
お尻真っ赤

女子に間違えられました、、

夜碧ひな
青春
1:文化祭で女装コンテストに強制的に出場させられた有川 日向。コンテスト終了後、日向を可愛い女子だと間違えた1年先輩の朝日 滉太から告白を受ける。猛アピールをしてくる滉太に仕方なくOKしてしまう日向。 果たして2人の運命とは? 2:そこから数ヶ月。また新たなスタートをきった日向たち。が、そこに新たな人物が!? そして周りの人物達が引き起こすハチャメチャストーリーとは! ちょっと不思議なヒューマンラブコメディー。 ※この物語はフィクション作品です。個名、団体などは現実世界において一切関係ありません。

処理中です...