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いち

はじまりの話①

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あんな騒動があったのだ。




キャッキャウフフと楽しく授業ができる体制では無いことは目に見えている。








しかし、クラスはそうでは無い。

















「あー、でも誰があんなことしたんでしょうー?」

と、クラス委員長。





「知らんな。だが、誰であろうと、見つけ次第全ての力を使い、全身全霊込めて犯人をぶちのめすことは変わりない」

と、剣道全国常連者。






「全面的に同意だね。お陰で弁当食べ損ねたし、クソが…………まぁ、今は先生たちに任せよ~。」

と、全国模試第6位。






「「「「「「「「「だね(な)~」」」」」」」」」






教室の有様を見た時、青ざめていた奴も、顔を顰めていた奴も全員が、さっきの光景なんて知らないかのようにケロッとしている。














「……何か、このクラス逞しいな…」



利太郎が苦笑いしながらそう言った。



「さっきまでちょっと怖かったけど、一気に安心したわ」


「…………………もうこわくない??」



「おう、怖くない」



すっかり緊張が解けた顔でそう伝えると、利太郎は
ほっとした顔で、1度離れた手を繋ぎ直した。















「あんどー君に、花岡君~!5時間目の授業、急遽美術にへんこーだってーー!」







「「おっけーー」」






 
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