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研がれし剣は継がれゆく
そいつは少し卑怯な気がするからな
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シーラの国には朝日はない。なぜなら黒い雲が、国中を覆ってしまっているからだ。しかし、どんな雲でも全ての日光を遮る事は難しい。シェドは、窓からほんのりとした外の明るさを見てようやく意識を覚醒させた。
「ん? ああ、朝か」
シェドはゆっくりと深呼吸し、昨日あったことを思い返していく。ナマズラとの会話、0号との戦闘。思えば自分の傷も随分と癒えたものだ。きっとネクが身を尽くして看病してくれたからだろう。彼女に感謝の気持ちを感じながらも、シェドは身支度を整え、食堂に向かった。するとネクとユニがすでにきていた。
「あ! シェド! 遅いですよ! いつまで寝てるんですか?」
「ああ、悪いな。朝は弱いんだよ。とりあえず俺も宿屋の婆さんに飯頼んでくる」
シェドは席を立ち、宿屋の店主に朝ごはんを注文した。そしてそこから戻ってくると、シェドはあることに気づく。
「……ん? サンがいないぞ。どういうことだ?」
そんな言葉から芋づる式に、シェドのぼんやりとした頭に昨日の記憶が流れ込む。そうだ、確かナマズラ達は今日0号に攻撃する予定で、自分達は、サンにそのことを隠したのだ。だがしかし、肝心のサンがいない。
そんなシェドの心中の戸惑いをネクは察し、彼に告げる。
「…‥シェド、心配しなくていいよ。ナマズラさんの話はサンにはまだバレてない」
そのままネクの言葉をユニが引き継ぐ。
「シェドが起きないから、サンは昨日助けたヤドさんでしたっけ、その人の足の様子を見に行っちゃいました。0号の作戦はその後立てようって言ってましたよ」
「なるほどな」
シェドは、ユニの言葉に相槌を打ち、自らの頭で思考を巡らせる。昨日の段階でサンは、ナマズラの話を出さなかった。ということはヤドからその話を聞いていないと考えられるから、おそらくそのヤド自身も、それについては知らないのだろう。だから、サンが彼の元に行ったとしてもその事実を知ることを心配することはないのだが。
「……なんだか、胸騒ぎがするな」
頭に理論を組み立てた後に、シェドは、自身の直感に従った発言をする。そんな彼の言葉に対してユニは尋ねた。
「どうしたんですか? サンが心配なんですか? サンなら強いから何かあっても大丈夫だと思いますけど」
「……お前、昨日の約束覚えてるか?」
「ん? 約束? なんですか? あれ? なんか約束してましたっけ?」
「……まあいいだろう。少し出るよ。朝飯はユニ、お前にくれてやる。どうせ金ないから自分の分碌に食えてないだろ?」
「ほんとですか! ありがとうございます!」
目にわかるくらいに、幸せなオーラを放つユニを見ながらシェドは席を立った。そんなシェドにネクが声をかける。
「…‥シェド、いくの? もしシェドが心配してることが起こってるなら、もう、シェドがいっても間に合わないと思う」
するとシェドは動きを止めた。しかし、その後彼は、振り返ることなく、呟くように言う。
「そんなことはわかってるよ。でももしあいつがシーラの奴らを助けに行くなら、俺に何も言わずに行くだろ。そして、隠されたこともしらないままに、あいつは0号を倒す。そいつは少し、卑怯な気がするからな」
シェドはそう言葉を残して走り出した。どこか、不思議な寂しさを抱えたような背中。ネクはそんな彼の背中を見ながら、心で呟く。
『……卑怯だと思うなら、最初から隠さなきゃいいのに。……それを気にするなら、じゃあシェドはなんで、わざわざサンに隠し事をするようなことをしたの?』
ーーーーーーーーー
「え? こんな早くからヤドさんはどこかに出かけたんですか?」
サンは昨日ヤドを送り届けた民宿の主人に対し、そう言葉を発した。その主人本人であり、金魚の獣人、キンギナは、腕についたヒレをヒラヒラとさせながら言葉を返す。
「ええ、そうなのよ。なんか慌てた様子でどこかに行っちゃってね。ヤドさん、またどこかで無理をしていないといいんだけど」
心配そうな顔を浮かべるキンギナ。そんな彼女の心配はもちろんサンにも理解できた。ヤドは目も見えなくなった上に、足も怪我している。それは決して歩けないほどのものではないが、しばらくは安静にすべきものではあるはずだ。だからこそ、また、探し物のために山に繰り出したりしていなければいいが。
「俺、探してきますよ。それで、何かあるようなら手伝ってきます」
「そう、ごめんね。ヤドさんは本当にいい人だし、あんなこともあったから、もう辛い目にあって欲しくないのよ。よろしくね」
「はい」
それでキンギナとの会話を終え、サンは空を見た。まだ雲越しの朝日は弱いので、きっと自分が出てから少ししか経っていないだろう。シェドは、朝は弱いからもっと遅れて起きてくるだろうし、人一人探す時間はあるはずだ。
「こういう時翼があるのは便利だよなぁ。サン・ライズ!」
サンは自らの背中に翼を顕現させ、空に飛翔した。ちなみに余談であるがこの時サンの刀はペンダントのままである。同じ掛け声でフェニックスの力と刀の力を発現する事はできるが、このようにサンは自分の意志次第でどちらか片方だけ発動することもできるようになっていた。
なるべく人目につかないようなところを飛び上がりながら、上空からこの集落を見落ろしてヤドの姿を探す。けれもどこにも見当たらなかったため、より高く飛んで視野を広げていくと、森の中に、ヤドの帽子らしきものが見えた。
「……あそこか? また、探し物してんのかな? もう、無理するなって言ってるのに」
サンはその方向めがけて、真っ直ぐに滑空し、近くに降りたとうとした。そしてその途中で、ヤドに対し声をかける。
「おーい、ヤドさん、なにやってるんだよ」
「ん、ああ、その声はサンかい?」
するとヤドはサンの声がした方向を向いた。しかし、まさかサンが空から現れるとは思わなかったようで、その視点は空には向けられていなかった。それを見たサンは、敢えてヤドの視線の先に降りて、彼に言葉を返す。
「そうだよ、俺だよ。全く、昨日足怪我したっていうのに、なんでまた森まで来てるのさ」
そして、サンは今のヤドの姿をマジマジと見る。後ろにはカゴのようなものを背負っていて、そこにはすでにいくつかの草のようなものが入っていた。どうやら、今回は探し物というわけではないようだ。
「ああ。すまないね。ただ、どうしてもこの山の薬草をとっておきたかったんだ」
「薬草を? なんでさ?」
「んー、あー、でももしかしたらナマズラ長老から聞いてるかな? あの人なら君たちのような旅の者には危険がないように事前に伝えていそうだしね。実は今、シーラの実力者が集まって、0号と戦っているらしいんだ。だから自分にも何かできないかと思って、治療道具一式持って、彼らのサポートに向かおうと思うんだよ。基本的な処置は、弟子に対してしたことはあるからね」
「え? ……そんなことをしてたのか? 知らなかった」
サンは驚く。そしてそれと同時に、大きな心配が彼の頭を襲った。シェドとユニの話ではその0号とやらは、相当の実力を有していると聞く。それなのに、シーラの人たちは彼らだけで本当に0号を倒せるのか。
「あれ? 変だな。ナマズラ長老が旅の人と話したとは聞いていたし、タイミングはあったと思うんだが。まあ、そういうことだから、朝のうちは橋には近づかないようにするんだよ。君は強いけど、これはシーラの戦いだから、君に力を借りるわけにもいかないしね。じゃあ、私はそろそろ行こうかな」
「……あ、うん。そっか、気をつけて」
するとヤドは、薬草をしっかりと背負い直しそのまま橋の方向へと歩き始めた。サンは、その背中をボーッと見つめながら、頭の中で思考を巡らせる。確かに、シェドたちは昨日、シーラについての話をそのナマズラ長老から聞いたと言っていた。そしてヤドは、ナマズラの性格なら、旅人にその話をしているはずだと語る。
サンは基本的には人のことを疑わない主義だ。まして仲間なら尚更である。そしてもちろん今でも彼は、自分の仲間には利益のために嘘や隠し事をするような者はいないと思っている。
ただその嘘が他人のためなら、例えばサン自身の消耗を抑えるためにその嘘をつくのだとしたら、そういう人物には心当たりがある。なぜならサンは身をもって知っているからだ。他者を騙し、自らを悪としても自国を守ろうとした男のことを。サンは、そんな男の評価を顧みずに自分の正義を貫くところに惹かれて、彼を仲間に誘ったのだから。
「…………サン」
そんな時、サンの後ろからそんな声がかかった。よく知っている男の声だ。きっと自分が飛ぶ姿を見て、ここまでかけつけてきたのだろう。そしてその男は言葉を続ける。
「…………聞いたんだな」
サンはその声のした方向をゆっくりと振り向いた。そして、その男に、シェドに、言葉を、紡ぐ。
「……うん、シェド。全部聞いたよ」
「ん? ああ、朝か」
シェドはゆっくりと深呼吸し、昨日あったことを思い返していく。ナマズラとの会話、0号との戦闘。思えば自分の傷も随分と癒えたものだ。きっとネクが身を尽くして看病してくれたからだろう。彼女に感謝の気持ちを感じながらも、シェドは身支度を整え、食堂に向かった。するとネクとユニがすでにきていた。
「あ! シェド! 遅いですよ! いつまで寝てるんですか?」
「ああ、悪いな。朝は弱いんだよ。とりあえず俺も宿屋の婆さんに飯頼んでくる」
シェドは席を立ち、宿屋の店主に朝ごはんを注文した。そしてそこから戻ってくると、シェドはあることに気づく。
「……ん? サンがいないぞ。どういうことだ?」
そんな言葉から芋づる式に、シェドのぼんやりとした頭に昨日の記憶が流れ込む。そうだ、確かナマズラ達は今日0号に攻撃する予定で、自分達は、サンにそのことを隠したのだ。だがしかし、肝心のサンがいない。
そんなシェドの心中の戸惑いをネクは察し、彼に告げる。
「…‥シェド、心配しなくていいよ。ナマズラさんの話はサンにはまだバレてない」
そのままネクの言葉をユニが引き継ぐ。
「シェドが起きないから、サンは昨日助けたヤドさんでしたっけ、その人の足の様子を見に行っちゃいました。0号の作戦はその後立てようって言ってましたよ」
「なるほどな」
シェドは、ユニの言葉に相槌を打ち、自らの頭で思考を巡らせる。昨日の段階でサンは、ナマズラの話を出さなかった。ということはヤドからその話を聞いていないと考えられるから、おそらくそのヤド自身も、それについては知らないのだろう。だから、サンが彼の元に行ったとしてもその事実を知ることを心配することはないのだが。
「……なんだか、胸騒ぎがするな」
頭に理論を組み立てた後に、シェドは、自身の直感に従った発言をする。そんな彼の言葉に対してユニは尋ねた。
「どうしたんですか? サンが心配なんですか? サンなら強いから何かあっても大丈夫だと思いますけど」
「……お前、昨日の約束覚えてるか?」
「ん? 約束? なんですか? あれ? なんか約束してましたっけ?」
「……まあいいだろう。少し出るよ。朝飯はユニ、お前にくれてやる。どうせ金ないから自分の分碌に食えてないだろ?」
「ほんとですか! ありがとうございます!」
目にわかるくらいに、幸せなオーラを放つユニを見ながらシェドは席を立った。そんなシェドにネクが声をかける。
「…‥シェド、いくの? もしシェドが心配してることが起こってるなら、もう、シェドがいっても間に合わないと思う」
するとシェドは動きを止めた。しかし、その後彼は、振り返ることなく、呟くように言う。
「そんなことはわかってるよ。でももしあいつがシーラの奴らを助けに行くなら、俺に何も言わずに行くだろ。そして、隠されたこともしらないままに、あいつは0号を倒す。そいつは少し、卑怯な気がするからな」
シェドはそう言葉を残して走り出した。どこか、不思議な寂しさを抱えたような背中。ネクはそんな彼の背中を見ながら、心で呟く。
『……卑怯だと思うなら、最初から隠さなきゃいいのに。……それを気にするなら、じゃあシェドはなんで、わざわざサンに隠し事をするようなことをしたの?』
ーーーーーーーーー
「え? こんな早くからヤドさんはどこかに出かけたんですか?」
サンは昨日ヤドを送り届けた民宿の主人に対し、そう言葉を発した。その主人本人であり、金魚の獣人、キンギナは、腕についたヒレをヒラヒラとさせながら言葉を返す。
「ええ、そうなのよ。なんか慌てた様子でどこかに行っちゃってね。ヤドさん、またどこかで無理をしていないといいんだけど」
心配そうな顔を浮かべるキンギナ。そんな彼女の心配はもちろんサンにも理解できた。ヤドは目も見えなくなった上に、足も怪我している。それは決して歩けないほどのものではないが、しばらくは安静にすべきものではあるはずだ。だからこそ、また、探し物のために山に繰り出したりしていなければいいが。
「俺、探してきますよ。それで、何かあるようなら手伝ってきます」
「そう、ごめんね。ヤドさんは本当にいい人だし、あんなこともあったから、もう辛い目にあって欲しくないのよ。よろしくね」
「はい」
それでキンギナとの会話を終え、サンは空を見た。まだ雲越しの朝日は弱いので、きっと自分が出てから少ししか経っていないだろう。シェドは、朝は弱いからもっと遅れて起きてくるだろうし、人一人探す時間はあるはずだ。
「こういう時翼があるのは便利だよなぁ。サン・ライズ!」
サンは自らの背中に翼を顕現させ、空に飛翔した。ちなみに余談であるがこの時サンの刀はペンダントのままである。同じ掛け声でフェニックスの力と刀の力を発現する事はできるが、このようにサンは自分の意志次第でどちらか片方だけ発動することもできるようになっていた。
なるべく人目につかないようなところを飛び上がりながら、上空からこの集落を見落ろしてヤドの姿を探す。けれもどこにも見当たらなかったため、より高く飛んで視野を広げていくと、森の中に、ヤドの帽子らしきものが見えた。
「……あそこか? また、探し物してんのかな? もう、無理するなって言ってるのに」
サンはその方向めがけて、真っ直ぐに滑空し、近くに降りたとうとした。そしてその途中で、ヤドに対し声をかける。
「おーい、ヤドさん、なにやってるんだよ」
「ん、ああ、その声はサンかい?」
するとヤドはサンの声がした方向を向いた。しかし、まさかサンが空から現れるとは思わなかったようで、その視点は空には向けられていなかった。それを見たサンは、敢えてヤドの視線の先に降りて、彼に言葉を返す。
「そうだよ、俺だよ。全く、昨日足怪我したっていうのに、なんでまた森まで来てるのさ」
そして、サンは今のヤドの姿をマジマジと見る。後ろにはカゴのようなものを背負っていて、そこにはすでにいくつかの草のようなものが入っていた。どうやら、今回は探し物というわけではないようだ。
「ああ。すまないね。ただ、どうしてもこの山の薬草をとっておきたかったんだ」
「薬草を? なんでさ?」
「んー、あー、でももしかしたらナマズラ長老から聞いてるかな? あの人なら君たちのような旅の者には危険がないように事前に伝えていそうだしね。実は今、シーラの実力者が集まって、0号と戦っているらしいんだ。だから自分にも何かできないかと思って、治療道具一式持って、彼らのサポートに向かおうと思うんだよ。基本的な処置は、弟子に対してしたことはあるからね」
「え? ……そんなことをしてたのか? 知らなかった」
サンは驚く。そしてそれと同時に、大きな心配が彼の頭を襲った。シェドとユニの話ではその0号とやらは、相当の実力を有していると聞く。それなのに、シーラの人たちは彼らだけで本当に0号を倒せるのか。
「あれ? 変だな。ナマズラ長老が旅の人と話したとは聞いていたし、タイミングはあったと思うんだが。まあ、そういうことだから、朝のうちは橋には近づかないようにするんだよ。君は強いけど、これはシーラの戦いだから、君に力を借りるわけにもいかないしね。じゃあ、私はそろそろ行こうかな」
「……あ、うん。そっか、気をつけて」
するとヤドは、薬草をしっかりと背負い直しそのまま橋の方向へと歩き始めた。サンは、その背中をボーッと見つめながら、頭の中で思考を巡らせる。確かに、シェドたちは昨日、シーラについての話をそのナマズラ長老から聞いたと言っていた。そしてヤドは、ナマズラの性格なら、旅人にその話をしているはずだと語る。
サンは基本的には人のことを疑わない主義だ。まして仲間なら尚更である。そしてもちろん今でも彼は、自分の仲間には利益のために嘘や隠し事をするような者はいないと思っている。
ただその嘘が他人のためなら、例えばサン自身の消耗を抑えるためにその嘘をつくのだとしたら、そういう人物には心当たりがある。なぜならサンは身をもって知っているからだ。他者を騙し、自らを悪としても自国を守ろうとした男のことを。サンは、そんな男の評価を顧みずに自分の正義を貫くところに惹かれて、彼を仲間に誘ったのだから。
「…………サン」
そんな時、サンの後ろからそんな声がかかった。よく知っている男の声だ。きっと自分が飛ぶ姿を見て、ここまでかけつけてきたのだろう。そしてその男は言葉を続ける。
「…………聞いたんだな」
サンはその声のした方向をゆっくりと振り向いた。そして、その男に、シェドに、言葉を、紡ぐ。
「……うん、シェド。全部聞いたよ」
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