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研がれし剣は継がれゆく
少なくとも私は、友達だと思ってたんだから
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――ポタッポタッ
「はぁ、はぁ、はぁ」
シェドとユニが逃げ、数刻経った頃、刃の怪物、リサメは血だらけの体で森の中を歩いていた。あたりの木を頼りに、必死で自分の体重を支えながら進むリサメ。彼は、木々生い茂り、人目のつかなそうなところに着いたことを確認すると、ゆっくりと腰を下ろした。
「はぁぁぁぁぁ」
「その様子だと、勝てなかったみたいね」
するとリサメの右腕についた腕輪が声を発した。リサメはそんな彼女に言葉を返す。相変わらず声に色のない喉の潰れた掠れた声で。
「なんだ、ヘスティア。起きてたんだ」
「ちょっと人を寝坊助みたいに言わないでくれない? しょうがないじゃない。あなたが力を引き出している間、私は意識を失っちゃうんだから」
「はは、ごめん、ごめん。感謝してるよ、ヘスティア。本当にいつもありがとう」
そして師譲りの優しい笑顔を見せるリサメ。ヘスティアはそんな彼の体から、彼の獣力が衰弱し切っていることを感じ取る。また今回も派手に0号にやられたものだ。ヘスティアは呟く。
「……悪かったわね。この程度の力しか貸してあげられなくて」
「何言ってるのさ。ヘスティアの力がこんなものじゃないなんて、俺にだってわかるよ。俺こそごめんね。ヘスティアの力使いこなせなくて」
そしてリサメは、自分の手の刃がついていない部分で、そっと腕輪のヘスティアを撫でた。そんな不慣れな動作にさえも、ヘスティアは彼に罪の意識を覚える。
ノコギリザメの獣人リサメ。そんな彼の獣発の力は、体の一部にノコギリザメのような剣を生やすことである。しかし、神剣の力によってその獣発が暴走し、リサメはこのような姿になってしまった。
手の甲や肌を突き破るように生えた彼の剣。そんなリサメを痛々しく思いながら、ヘスティアは呟く。
「ほんと、あんたみたいなお人好し。そうそういないわよ」
リサメに対してため息をこぼすヘスティア。するとそんな彼らに、2人の男の声が聞こえてきた。
「えーっと、この橋のあたりにあの0号ってやつがいるんだろ?」
「そうだけど、危ないよ。ほんとにちょっと見るだけだよね?」
どうやら、命知らずにも、興味本位で0号を見にきたようである。なんでどんな時代にもあんな命知らずなやつがいるのか。ヘスティアがそんなことを思っていると、自らの腕輪の主が、ゆっくりと立ち上がった。
「人だ、行かないと」
「ちょっとまた怖がらせに行く気なの? 休んでたほうがいいわよ。また石投げられても知らないわよ」
「心配ありがと。でもあの辺にさ、他の改造獣人の気配がしたんだ。だから、襲われる前に帰ってもらわないと」
「……わかったわよ。早く行くわよ」
リサメはこのような見た目になったあの日から、今のような形で、シーラの人を危険から退けるようなことを行っている。誰に褒められることなく、ただ孤独に。
「うわぁぁぁぁ! 化け物だ!」
「だから言ったじゃあん! 危ないって!」
「うるせぇよ! 逃げるぞ! 早くしないとあの化け物に殺される」
もちろんシーラの民はそんなことを知る由もない。ただただ他の改造獣人のように彼に恐怖し逃げ惑うだけである。リサメの刃は、改造獣人以外の血で濡れたことなどないというのに。
「良かった。これで帰ってくれたね」
しかしリサメはそんなこと意にも介さず、いつもの消え入りそうな声を出した。ヘスティアは呆れたように心の中でため息をつく。全く自分は随分と長く生きていたが、いいやつばかり苦しい思いをするというのは、いつの時代も変わらないらしい。
そんなヘスティアの心中など知る由もなく、リサメは再び木の根に腰を下ろした。そして彼は何かを思い出して笑みを浮かべながら、ヘスティアに言葉を紡ぐ。
「ねえ、ヘスティア。今日さ、俺、先生と会ったんだ」
「あら? よく話に出てくるヤドって人? 良かったじゃない?」
「うん、きっと俺たちの体を探しに道場を目指してたんだろうな。あの化け物たちが持っていっちゃったこと。先生知らないだろうから。なんかすごく強い人が先生を守ってた。まあ結局、あの辺は危険だし、先生まで死んで欲しくないから、追い返すことにしたんだけど」
「……そう」
ヘスティアはリサメが戦闘し、自分の力を引き出している時は基本的に意識を失う。そのため今日出会ったとしても、彼の言っているヤドという人をヘスティアは知る由もない。ただ、今の口ぶりから見ても、彼がその姿を見れただけで喜んでいるということは察知することができた。
「……先生には、あなたのことは言わないの?」
ヘスティアはふとリサメにそそう尋ねた。するとリサメは寂しい顔を浮かべながら、言葉を紡ぐ。
「……言えないよ。こんな姿になったことわかったら先生自分のことを責めちゃうもの。それにさ、俺はもう、声はこんなんになっちゃったし、見た目もずいぶん変わった。絶対に気づいてもらえないよ」
「……そうよね」
ヘスティアは彼の心情を慮る。きっと、本当は誰よりもリサメはそのヤドという人と話したかったに違いなかった。しかし、彼の容姿は昔とは随分と変わってしまった。いくら目が見えないと言っても、その刃だらけの体は触れるだけで十分な恐怖を呼び起こす。だからこそ彼も怖いのだろう。大好きな人に歩み寄り、怪物だと拒絶されるのが。
そして何よりも彼には、自分だけが生き残ってしまったことにより、幸せになることへの負い目があった。
ヘスティアは、彼に対し、大きくため息をつく。
「はぁぁぁ。あんたは本当に損な境遇ね。それにも関わらず他人のことばかり。あんたを見てると、本当に嫌でもあいつのことを思い出すわ」
「……あいつって、前にも言ってたヘスティアの前の持ち主のこと?」
「そうよ! ある戦いで私のことを置いて行って、そのまま帰ってこなかった、あのバカ持ち主のことよ!」
そう言うとヘスティアは、自分のかつての所有者である不死鳥の剣士、アサヒのことを思い浮かべた。あの戦いで彼女が自分を置いていった理由をヘスティアはよくわかっている。彼女もまた自分のことをよく優しいと評価していた。だからこそ、彼女は兄弟同士である自分とハデスを戦わせたくなかったのだ。そんなこと、彼が自分達の元を離れてから、とうに覚悟はしていたというのに。
ヘスティアは言葉を続けた。
「別に悪い奴とは思ってはないわよ。むしろ馬鹿みたいに優しい奴だったわ。でも、たまには幼馴染のあの男以外にも頼って欲しいとは思ってたのよ。少なくとも私は、友達だと思ってたんだから」
「はぁ、はぁ、はぁ」
シェドとユニが逃げ、数刻経った頃、刃の怪物、リサメは血だらけの体で森の中を歩いていた。あたりの木を頼りに、必死で自分の体重を支えながら進むリサメ。彼は、木々生い茂り、人目のつかなそうなところに着いたことを確認すると、ゆっくりと腰を下ろした。
「はぁぁぁぁぁ」
「その様子だと、勝てなかったみたいね」
するとリサメの右腕についた腕輪が声を発した。リサメはそんな彼女に言葉を返す。相変わらず声に色のない喉の潰れた掠れた声で。
「なんだ、ヘスティア。起きてたんだ」
「ちょっと人を寝坊助みたいに言わないでくれない? しょうがないじゃない。あなたが力を引き出している間、私は意識を失っちゃうんだから」
「はは、ごめん、ごめん。感謝してるよ、ヘスティア。本当にいつもありがとう」
そして師譲りの優しい笑顔を見せるリサメ。ヘスティアはそんな彼の体から、彼の獣力が衰弱し切っていることを感じ取る。また今回も派手に0号にやられたものだ。ヘスティアは呟く。
「……悪かったわね。この程度の力しか貸してあげられなくて」
「何言ってるのさ。ヘスティアの力がこんなものじゃないなんて、俺にだってわかるよ。俺こそごめんね。ヘスティアの力使いこなせなくて」
そしてリサメは、自分の手の刃がついていない部分で、そっと腕輪のヘスティアを撫でた。そんな不慣れな動作にさえも、ヘスティアは彼に罪の意識を覚える。
ノコギリザメの獣人リサメ。そんな彼の獣発の力は、体の一部にノコギリザメのような剣を生やすことである。しかし、神剣の力によってその獣発が暴走し、リサメはこのような姿になってしまった。
手の甲や肌を突き破るように生えた彼の剣。そんなリサメを痛々しく思いながら、ヘスティアは呟く。
「ほんと、あんたみたいなお人好し。そうそういないわよ」
リサメに対してため息をこぼすヘスティア。するとそんな彼らに、2人の男の声が聞こえてきた。
「えーっと、この橋のあたりにあの0号ってやつがいるんだろ?」
「そうだけど、危ないよ。ほんとにちょっと見るだけだよね?」
どうやら、命知らずにも、興味本位で0号を見にきたようである。なんでどんな時代にもあんな命知らずなやつがいるのか。ヘスティアがそんなことを思っていると、自らの腕輪の主が、ゆっくりと立ち上がった。
「人だ、行かないと」
「ちょっとまた怖がらせに行く気なの? 休んでたほうがいいわよ。また石投げられても知らないわよ」
「心配ありがと。でもあの辺にさ、他の改造獣人の気配がしたんだ。だから、襲われる前に帰ってもらわないと」
「……わかったわよ。早く行くわよ」
リサメはこのような見た目になったあの日から、今のような形で、シーラの人を危険から退けるようなことを行っている。誰に褒められることなく、ただ孤独に。
「うわぁぁぁぁ! 化け物だ!」
「だから言ったじゃあん! 危ないって!」
「うるせぇよ! 逃げるぞ! 早くしないとあの化け物に殺される」
もちろんシーラの民はそんなことを知る由もない。ただただ他の改造獣人のように彼に恐怖し逃げ惑うだけである。リサメの刃は、改造獣人以外の血で濡れたことなどないというのに。
「良かった。これで帰ってくれたね」
しかしリサメはそんなこと意にも介さず、いつもの消え入りそうな声を出した。ヘスティアは呆れたように心の中でため息をつく。全く自分は随分と長く生きていたが、いいやつばかり苦しい思いをするというのは、いつの時代も変わらないらしい。
そんなヘスティアの心中など知る由もなく、リサメは再び木の根に腰を下ろした。そして彼は何かを思い出して笑みを浮かべながら、ヘスティアに言葉を紡ぐ。
「ねえ、ヘスティア。今日さ、俺、先生と会ったんだ」
「あら? よく話に出てくるヤドって人? 良かったじゃない?」
「うん、きっと俺たちの体を探しに道場を目指してたんだろうな。あの化け物たちが持っていっちゃったこと。先生知らないだろうから。なんかすごく強い人が先生を守ってた。まあ結局、あの辺は危険だし、先生まで死んで欲しくないから、追い返すことにしたんだけど」
「……そう」
ヘスティアはリサメが戦闘し、自分の力を引き出している時は基本的に意識を失う。そのため今日出会ったとしても、彼の言っているヤドという人をヘスティアは知る由もない。ただ、今の口ぶりから見ても、彼がその姿を見れただけで喜んでいるということは察知することができた。
「……先生には、あなたのことは言わないの?」
ヘスティアはふとリサメにそそう尋ねた。するとリサメは寂しい顔を浮かべながら、言葉を紡ぐ。
「……言えないよ。こんな姿になったことわかったら先生自分のことを責めちゃうもの。それにさ、俺はもう、声はこんなんになっちゃったし、見た目もずいぶん変わった。絶対に気づいてもらえないよ」
「……そうよね」
ヘスティアは彼の心情を慮る。きっと、本当は誰よりもリサメはそのヤドという人と話したかったに違いなかった。しかし、彼の容姿は昔とは随分と変わってしまった。いくら目が見えないと言っても、その刃だらけの体は触れるだけで十分な恐怖を呼び起こす。だからこそ彼も怖いのだろう。大好きな人に歩み寄り、怪物だと拒絶されるのが。
そして何よりも彼には、自分だけが生き残ってしまったことにより、幸せになることへの負い目があった。
ヘスティアは、彼に対し、大きくため息をつく。
「はぁぁぁ。あんたは本当に損な境遇ね。それにも関わらず他人のことばかり。あんたを見てると、本当に嫌でもあいつのことを思い出すわ」
「……あいつって、前にも言ってたヘスティアの前の持ち主のこと?」
「そうよ! ある戦いで私のことを置いて行って、そのまま帰ってこなかった、あのバカ持ち主のことよ!」
そう言うとヘスティアは、自分のかつての所有者である不死鳥の剣士、アサヒのことを思い浮かべた。あの戦いで彼女が自分を置いていった理由をヘスティアはよくわかっている。彼女もまた自分のことをよく優しいと評価していた。だからこそ、彼女は兄弟同士である自分とハデスを戦わせたくなかったのだ。そんなこと、彼が自分達の元を離れてから、とうに覚悟はしていたというのに。
ヘスティアは言葉を続けた。
「別に悪い奴とは思ってはないわよ。むしろ馬鹿みたいに優しい奴だったわ。でも、たまには幼馴染のあの男以外にも頼って欲しいとは思ってたのよ。少なくとも私は、友達だと思ってたんだから」
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