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蹄鉄は今踏みしめられる
手紙手紙手紙手紙!
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ひょんなことからユニと出会い、そのままラビの元へと案内を依頼するサン。
そんな道の途中でサンは、ユニとシェドとネクの関係について、ユニにも話を聞いていた。
「そっかぁ、じゃあ3人は、割と昔からの付き合いなんだな」
「そうですね! まあここ4年くらいは全く関わりがなかったですけど、でも、だからこそまた2人に会えて嬉しいです」
ユニと呼ばれるサンと同じくらいの年の青年は、そのように笑顔を浮かべて言葉を発した。ちなみに彼の肩には、先ほどの3メートルぐらいの大きな熊が担がれている。
ネクは、そんなユニに申し訳なさそうに、言葉を返す。
「……ごめん、ユニ。色々あって私たちヴォルファの下を離れてたの。ちゃんと手紙書けば良かったね」
「大丈夫ですよ! ネク。シェドがいるんですもん、きっと生きて元気でやってるんだろうなとは思ってました」
ユニはまた、爽やかな笑顔を浮かべ、ネクに言葉を返す。絵に描いたようないい人だなぁ。サンは思わず心の中で呟いた。
今までサンの周りには、アツいを連呼する熱血男や、急に切りかかってくる復讐鬼など散々な人しかいなかったため、彼のように最初から話しやすいような人は、サンにとっては久しぶりだった。
「いやぁ、でもびっくりしたよ。ユニっていうのか。全然まともな人じゃないか。シェドが苦手っていうからどんな人かと思ったけど――」
「まともなやつなわけないだろ」
シェドが冷めた言葉でサンの言葉を遮る。そんな彼に、ユニは、少しムッとした顔をする。
「どうしてそんなこと言うんですか。シェド」
「忘れたとは言わせないぞ。ユニ。8年前の夏初めてお前と会って試合でお前を負かした時、お前は、何度も何度も俺に執着して再戦を申し込んできたじゃねぇか。お陰で俺は、夏に寝る時、たまにお前のことを夢に見るんだよ」
「悪かったとは思ってますって。でもシェドが戦ってくれないのも悪いんじゃないですか」
「普通の人間は、20回過ぎれば再戦なんて考えなくなるんだ! それを風呂や寝室、便所までついてきやがって。俺にとってはどんなやつよりお前が怖いよ」
それからしばらく言い争いを続けるユニとシェド。そんな彼らを見ながら、ネクはサンの耳元に近づき、ひそひそ声で話しかける。
「……ごめんね、サン。身内ネタばかりで」
サンもそんな彼女に対してひそひそ声で返す。
「いいよ。それにしてもユニってそんなにやばいやつなのか? 俺にはそうは見えないんだけどさ」
ネクはそんなサンの言葉に困ったような顔を浮かべる。
「……うーん。そんなに変な人ではないんだけどね。ただそうだなぁ」
ネクは、ユニとシェドが話しているところを見る。そして、フッとはにかむような笑みを浮かべた。
「……昔のあの人はさ。強くなることへの執着がすごかったんだ。そこが、あれほどシェドを困らせるのかな。今はどうなのかわからないけど」
「強くなることへの執着?」
サンは思わず、ネクの言葉をそのまま繰り返した。すると、ユニがこちらの会話に気づき、言葉を挟んできた。
「そうですね。確かに以前の僕は、そういった執着が強かったかもしれません」
「なんだよ、今は違うのかよ?」
シェドがジトっとした目でユニの言葉に返す。するとユニは、再び顔に笑みを浮かべた。
「はい。だってもう僕は、蹄鉄拳をやめるんですから」
しかしその笑顔は、ひどく寂しさを感じさせるものだった。
ユニの意外な言葉にシェドとネクは彼に言葉の意味を尋ねようとする。しかし、その瞬間に彼らの目的地が見え、ユニは一つの家を指し示して、言った。
「つきましたよ。ここがラビさんと自分が住んでいる家です」
古い建物だった。壁はかなりの色落ちが目立ち、屋根も十分老朽化していた。もちろん、ハクダの拠点に比べればまだマシな方なのだが、その建物を見ても。経済的に豊かなわけではないということが推測できた。
ユニの案内されるままに彼の家へと敷居をまたぐサンたち。玄関から入り3人が靴を脱ぐと、ユニが家の奥へ向かって言葉を投げた。
「ラビさん!ファルさんの手紙にあった人が来ましたよー!あと、他にお客さんも連れてきててそれが――」
「遅い!!」
そんなユニの言葉を遮り、怒声が家中に響き渡る。
――シュダン!
そしてサンの横に何かしらの飛来物が飛んできた。凄まじい速度で飛んできたそれは、サンのすぐ横の壁に突き刺さる。何が飛んできたんだと思いその物体にサンが目を向けると、それはニンジンだった。
――え? こんなんが今壁に突き刺ささったの?
サンが驚いているのも束の間、部屋の奥から20後半ほどの1人の男が、生のニンジンをポリポリと齧りながら、歩いてきた。彼は、あからさまな貧乏揺りをしながら、サンに向かって告げる。
「遅い遅い遅い! ファルさんから連絡を受けてからお前何週間経ったと思ってる? 随分と人を待たせるのが好きなガキのようだな」
真っ白な体表に、頭についている長い耳、彼がファルの言っていたラビというウサギの獣人で間違えないだろう。しかし確かに言われてみればサンはカニバルにて、膨大な時間の寄り道をしたにも関わらず誰にも連絡していなかった。ラビの住所をよく知らなかったからサンにはどうしようもないのだが、失礼なことしたことは間違いない。
「あ、すいません。確かに遅くなってしまった。何かしら連絡すべきでした」
「俺になんて連絡しなくてもいい! だからお前はファルさんにすぐに手紙を書け。お前が遅れてからというもの、ファルさんから、お前がきたかどうかを尋ねる手紙手紙手紙手紙! うちのポストは常に満杯だ! サンってったか? お前、あの量の手紙全部読んでこい、今すぐだ! 修行はそれからつけてやる!! ユニ、こいつをあの手紙だらけの部屋に案内してやれ」
「ああ、あそこか。わかりました」
サンはそこでようやくこのラビという獣人が怒る理由に納得する。確かに過保護のファル先生の手紙が、永遠にポストに届き続けたら、これほど苛立つのもわかる。
こうしてサンはユニに連れられて、家の奥へ消えていった。
一方ラビは、一通りファルの弟子を怒鳴りつけた後、ようやくネクとシェドにも目を向ける。
「で、お前らはヴォルファさんの弟子のネクとシェドだよな? 懐かしい。でも何しにきた? お前らが来ることはヴォルファさんからは聞いてないぞ」
シェドは、そんな彼に対して言葉を返す。
「実は、俺たちにも修行をつけて欲しいんだ。さっきのサンと一緒に武者修行の旅に出ることになってな。もう少しある力のコントロール方法について聞きたいことがあって。頼んでもいいか?」
「武者修行の旅ねぇ」
ラビは大きな口を開けて生のニンジンを一口齧った。シェドは真っ直ぐにラビを見据え、じっと彼の言葉を待つ。自分はまだヴォルファに破門されている身である。そんな自分が、勝手にカニバルを出て旅を始めたと知ったら、ヴォルファは自分にまた、復讐の無意味さを諭しに来るかもしれない。
だからこそこのラビが次にどんな言葉を吐くのか身構えたのだが、彼は、そのニンジンをゆっくりと飲み込んだ後、こう言葉を発した。
「まあ、お前に教えることはないと思うけどな。ただ俺がお前に何を教えようともその力は恨みを晴らすためだけのものじゃない。よくそれを念頭に置いておけよ」
「…………」
――どうやらある程度のことはヴォルファが話しているみたいだ。
こうして、シェド、ネク、サンの3人は、ユニと共に無事、ラビの家へと辿り着いたのだった。
そんな道の途中でサンは、ユニとシェドとネクの関係について、ユニにも話を聞いていた。
「そっかぁ、じゃあ3人は、割と昔からの付き合いなんだな」
「そうですね! まあここ4年くらいは全く関わりがなかったですけど、でも、だからこそまた2人に会えて嬉しいです」
ユニと呼ばれるサンと同じくらいの年の青年は、そのように笑顔を浮かべて言葉を発した。ちなみに彼の肩には、先ほどの3メートルぐらいの大きな熊が担がれている。
ネクは、そんなユニに申し訳なさそうに、言葉を返す。
「……ごめん、ユニ。色々あって私たちヴォルファの下を離れてたの。ちゃんと手紙書けば良かったね」
「大丈夫ですよ! ネク。シェドがいるんですもん、きっと生きて元気でやってるんだろうなとは思ってました」
ユニはまた、爽やかな笑顔を浮かべ、ネクに言葉を返す。絵に描いたようないい人だなぁ。サンは思わず心の中で呟いた。
今までサンの周りには、アツいを連呼する熱血男や、急に切りかかってくる復讐鬼など散々な人しかいなかったため、彼のように最初から話しやすいような人は、サンにとっては久しぶりだった。
「いやぁ、でもびっくりしたよ。ユニっていうのか。全然まともな人じゃないか。シェドが苦手っていうからどんな人かと思ったけど――」
「まともなやつなわけないだろ」
シェドが冷めた言葉でサンの言葉を遮る。そんな彼に、ユニは、少しムッとした顔をする。
「どうしてそんなこと言うんですか。シェド」
「忘れたとは言わせないぞ。ユニ。8年前の夏初めてお前と会って試合でお前を負かした時、お前は、何度も何度も俺に執着して再戦を申し込んできたじゃねぇか。お陰で俺は、夏に寝る時、たまにお前のことを夢に見るんだよ」
「悪かったとは思ってますって。でもシェドが戦ってくれないのも悪いんじゃないですか」
「普通の人間は、20回過ぎれば再戦なんて考えなくなるんだ! それを風呂や寝室、便所までついてきやがって。俺にとってはどんなやつよりお前が怖いよ」
それからしばらく言い争いを続けるユニとシェド。そんな彼らを見ながら、ネクはサンの耳元に近づき、ひそひそ声で話しかける。
「……ごめんね、サン。身内ネタばかりで」
サンもそんな彼女に対してひそひそ声で返す。
「いいよ。それにしてもユニってそんなにやばいやつなのか? 俺にはそうは見えないんだけどさ」
ネクはそんなサンの言葉に困ったような顔を浮かべる。
「……うーん。そんなに変な人ではないんだけどね。ただそうだなぁ」
ネクは、ユニとシェドが話しているところを見る。そして、フッとはにかむような笑みを浮かべた。
「……昔のあの人はさ。強くなることへの執着がすごかったんだ。そこが、あれほどシェドを困らせるのかな。今はどうなのかわからないけど」
「強くなることへの執着?」
サンは思わず、ネクの言葉をそのまま繰り返した。すると、ユニがこちらの会話に気づき、言葉を挟んできた。
「そうですね。確かに以前の僕は、そういった執着が強かったかもしれません」
「なんだよ、今は違うのかよ?」
シェドがジトっとした目でユニの言葉に返す。するとユニは、再び顔に笑みを浮かべた。
「はい。だってもう僕は、蹄鉄拳をやめるんですから」
しかしその笑顔は、ひどく寂しさを感じさせるものだった。
ユニの意外な言葉にシェドとネクは彼に言葉の意味を尋ねようとする。しかし、その瞬間に彼らの目的地が見え、ユニは一つの家を指し示して、言った。
「つきましたよ。ここがラビさんと自分が住んでいる家です」
古い建物だった。壁はかなりの色落ちが目立ち、屋根も十分老朽化していた。もちろん、ハクダの拠点に比べればまだマシな方なのだが、その建物を見ても。経済的に豊かなわけではないということが推測できた。
ユニの案内されるままに彼の家へと敷居をまたぐサンたち。玄関から入り3人が靴を脱ぐと、ユニが家の奥へ向かって言葉を投げた。
「ラビさん!ファルさんの手紙にあった人が来ましたよー!あと、他にお客さんも連れてきててそれが――」
「遅い!!」
そんなユニの言葉を遮り、怒声が家中に響き渡る。
――シュダン!
そしてサンの横に何かしらの飛来物が飛んできた。凄まじい速度で飛んできたそれは、サンのすぐ横の壁に突き刺さる。何が飛んできたんだと思いその物体にサンが目を向けると、それはニンジンだった。
――え? こんなんが今壁に突き刺ささったの?
サンが驚いているのも束の間、部屋の奥から20後半ほどの1人の男が、生のニンジンをポリポリと齧りながら、歩いてきた。彼は、あからさまな貧乏揺りをしながら、サンに向かって告げる。
「遅い遅い遅い! ファルさんから連絡を受けてからお前何週間経ったと思ってる? 随分と人を待たせるのが好きなガキのようだな」
真っ白な体表に、頭についている長い耳、彼がファルの言っていたラビというウサギの獣人で間違えないだろう。しかし確かに言われてみればサンはカニバルにて、膨大な時間の寄り道をしたにも関わらず誰にも連絡していなかった。ラビの住所をよく知らなかったからサンにはどうしようもないのだが、失礼なことしたことは間違いない。
「あ、すいません。確かに遅くなってしまった。何かしら連絡すべきでした」
「俺になんて連絡しなくてもいい! だからお前はファルさんにすぐに手紙を書け。お前が遅れてからというもの、ファルさんから、お前がきたかどうかを尋ねる手紙手紙手紙手紙! うちのポストは常に満杯だ! サンってったか? お前、あの量の手紙全部読んでこい、今すぐだ! 修行はそれからつけてやる!! ユニ、こいつをあの手紙だらけの部屋に案内してやれ」
「ああ、あそこか。わかりました」
サンはそこでようやくこのラビという獣人が怒る理由に納得する。確かに過保護のファル先生の手紙が、永遠にポストに届き続けたら、これほど苛立つのもわかる。
こうしてサンはユニに連れられて、家の奥へ消えていった。
一方ラビは、一通りファルの弟子を怒鳴りつけた後、ようやくネクとシェドにも目を向ける。
「で、お前らはヴォルファさんの弟子のネクとシェドだよな? 懐かしい。でも何しにきた? お前らが来ることはヴォルファさんからは聞いてないぞ」
シェドは、そんな彼に対して言葉を返す。
「実は、俺たちにも修行をつけて欲しいんだ。さっきのサンと一緒に武者修行の旅に出ることになってな。もう少しある力のコントロール方法について聞きたいことがあって。頼んでもいいか?」
「武者修行の旅ねぇ」
ラビは大きな口を開けて生のニンジンを一口齧った。シェドは真っ直ぐにラビを見据え、じっと彼の言葉を待つ。自分はまだヴォルファに破門されている身である。そんな自分が、勝手にカニバルを出て旅を始めたと知ったら、ヴォルファは自分にまた、復讐の無意味さを諭しに来るかもしれない。
だからこそこのラビが次にどんな言葉を吐くのか身構えたのだが、彼は、そのニンジンをゆっくりと飲み込んだ後、こう言葉を発した。
「まあ、お前に教えることはないと思うけどな。ただ俺がお前に何を教えようともその力は恨みを晴らすためだけのものじゃない。よくそれを念頭に置いておけよ」
「…………」
――どうやらある程度のことはヴォルファが話しているみたいだ。
こうして、シェド、ネク、サンの3人は、ユニと共に無事、ラビの家へと辿り着いたのだった。
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